平成7205日目

2008/09/29

【この日の麻生総理】

所信表明演説

麻生太郎首相は29日午後、衆参両院の本会議で、就任後初の所信表明演説を行った。民主党を「政局を第一義とし、国民の生活を第二義、第三義とする姿勢に終始した。国会での意思決定を否定するのか」と批判。

2008年度補正予算案への賛否明示を強く求めるなど、次期衆院選を見据えて異例のスタイルで対決姿勢を前面に出した。「緊急な上にも緊急の課題」として景気対策に全力を挙げる方針を示し、定額減税の年度内実施も明言した。《共同通信》

9月29日のできごと(何の日)【麻生太郎首相】所信表明演説

平成20年9月29日、麻生総理は、第170回国会の衆議院・参議院の本会議で所信表明演説を行いました。

はじめに、「日本は強くあらねばなりません。日本は、明るくなければなりません。日本国と日本国民の行く末に、平和と安全を。人々の暮らしに、落ち着きと希望を。そして子どもたちの未来に、夢を。わたしは、これらをもたらし、盤石のものとすることに本務があると深く肝に銘じ、内閣総理大臣の職務に、一身をなげうって邁進する所存であります。」と述べました。

続いて、日本経済の立て直しについては『景気対策』『財政再建』『改革による経済成長』の3段階を踏んで臨むこととし、暮らしの安心については、年金給付の確実さや長寿医療制度の見直し、そして消費者の立場に立ち、その利益を守る消費者庁が必要であること等を表明しました。

結びに麻生総理は、「わたしが本院に求めるものは、与野党の政策をめぐる協議であります。内外多事多難、時間を徒費することは、すなわち国民に対する責任の不履行を意味します。今、景気後退の上に、米国発の金融不安が起きています。わたしどもが提案している、緊急総合対策を裏付ける補正予算、地方道路財源を補てんする関連法案を、速やかに成立させることが、国民に対する政治の責任ではないでしょうか。」と述べました。《首相官邸》

副大臣及び大臣政務官の決定

平成20年9月29日、朝の臨時閣議において、麻生内閣の副大臣及び大臣政務官が決定しました。

麻生総理は、総理大臣官邸に参集した22人の副大臣とともに宮中における認証式に出席後、官邸に戻り、河村官房長官らとともに記念撮影を行い、初副大臣会議に出席しました。

引き続いて、官邸に参集した26人の大臣政務官に対して辞令交付を行った後、記念撮影を行い、初大臣政務官会合に出席しました。

麻生総理は、それぞれの会議で、自分の仕事は日本を強く明るくすることであると述べた上で、国民は今、景気・経済・暮らしへの不安が全部まとまって政治への不満となっているので、国民本位の政策を進めること。また、それぞれに多くの官僚が付くのでそれを使いこなすこと。そして、省益ではなく国益に沿って省内の仕事を考え、国民を最優先とすること。それらを基本的な考え方として欲しい旨の挨拶を述べました。《首相官邸》




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【NHK連続テレビ小説・だんだん】放送開始

【汚染米転売事件】焼酎メーカーが三笠フーズを提訴

三笠フーズ(大阪市)による汚染された事故米の転売問題で、流通先となった鹿児島県日置市の焼酎メーカー「西酒造」(西陽一郎社長)が29日までに、三笠フーズとグループ会社の辰之巳(東京)、両社の冬木三男社長に損害賠償を求める訴えを東京地裁に起こした。

西酒造は「事故米を食用として流通させてはならないのに、正規米に混ぜて食品加工米と偽って転売した」と不法行為責任を指摘している。問題発覚以降、三笠フーズ側を相手取った提訴が明らかになったのは初めて。《共同通信》

【この日の民主党】

国のビジョンのかけらもない野党批判ばかりの所信表明 「ここまできたか」幹事長

鳩山由紀夫幹事長は29日午後、衆議院本会議終了後に記者団から麻生新首相の所信表明演説の所感を問われ、「日本の総理の所信表明がここまで来てしまったのか、日本人の一人として寂しい思いである」と国会内で表明。全編にわたって民主党批判を展開したことについて「野党の準備をしているのかと思った」と呆れ顔で語った。

「なぜ、野党批判ばかりしなければならないのか。本来この国のビジョンを天高く指し示してほしかったがそのかけらもない」と断じ、全体について「真意に欠けた演説」と一括。改めて政権交代の必要性を強く感じたと述べた。

また、代表質問には時間制約があり、答弁する責務は全くない民主党への質問をあえて繰り返したことについて「あえて連発するいかがわしさ」と不快感をあらわにし、景気対策、後期高齢者医療制度の見直しなど、重要政策に関しては何ら明言することなく、抽象的な発言に終始したもので、政府・与党の明確な方針は示されなかったと指摘した。

麻生首相の演説を受けて補正予算に対する賛否を求める与党側に対し、補正予算の賛否は予算委員会での審議を通じて応えるとの姿勢を鳩山幹事長は強調。「日本経済は全治3年」とのくだりを指し、「このような病の状態に一体誰が追い込んだのか、その反省が全くない」と厳しく非難した。

民主党の代表質問では、小沢代表が所信表明に代わる内容として、民主党が政権をとったら4年間で何を行うか、民主党のマニフェストを国民に公表する形になると説明。首相の所信表明演説と野党の代表質問と、まさに「主客逆転」の内容になるとの見方を示し、鳩山幹事長自身の代表質問については、年金、汚染米、後期高齢者医療制度など国民の不安な問題をしっかり追及していくとした。

鳩山幹事長はまた、所信表明演説で「民主党」に対する質問に終始していたことについて、「民主党への刃を剥き出しにしていた」との見方を示すと同時に、「他の野党を無視した、国会軽視甚だしい内容だった」と怒りを込めた。《民主党ニュース》



9月29日 その日のできごと(何の日)