平成6480日目
2006/10/05
【安倍晋三首相】「指導者に戦争責任」
安倍晋三首相は5日、就任後初めての衆院予算委員会で、先の戦争をめぐり、祖父の故岸信介元首相を含む指導者の責任を認めた。同時に(1)「植民地支配と侵略」を明記した1995年の村山富市首相談話(2)旧日本軍の強制を認めた従軍慰安婦問題に関する93年の河野洋平官房長官談話の2つを、首相個人としても継承する考えを明言した。
中韓両国首脳との会談を8、9の両日に控え、歴史認識で一歩踏み込んだ形だ。《共同通信》
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【ダイハツ・ムーヴ】4代目発売
【耐震強度偽装事件】ヒューザー元社長が無罪主張
耐震強度偽装事件で、構造計算書の偽造を知りながらマンションを販売したとして詐欺罪に問われた「ヒューザー」(破産手続き中)社長、K被告(53)の初公判が5日、東京地裁(毛利晴光裁判長)であった。
K社長は罪状認否で「そのような犯罪を行ったことは一切ございません」と、無罪を主張した。被害を受けたマンション住民に対しては「(結果的に)誤った判断で大変なご迷惑をおかけした」と謝罪した。
検察側は、K社長がマンション引き渡し前に構造計算書の改ざんを認識しながら、隠蔽(いんぺい)していたと指摘。被告・弁護側と主張が真っ向から対立する構図となった。《朝日新聞》
【この日の民主党】
役員会で小沢代表が挨拶、党運営の基本を語る
5日午後、国会内で役員会が開催され、小沢一郎代表が挨拶し、党運営の基本方針などについて抱負を語った。
小沢代表は、冒頭で検査入院について触れ、「手と足以外は近代的な装置で検査した。脳細胞が減っている以外は問題なかった」と述べて、笑いを誘った。続けて小沢代表は、党を挙げて来る衆院補欠選挙、参院選挙などに臨んでいくとし、特に国会論戦は国民の皆さんに聞いてもらうために頑張らねばならないとした。
小沢代表は、この機会に党運営の基本についての考えを明らかにしておきたいとして、三幹部の役割分担と新たな委員長制度についての考え方を述べた。
三幹部の役割分担については、菅直人代表代行および鳩山由紀夫幹事長との間で、それぞれの持ち味を生かし力を合わせて頑張っていくとし、自分は主として選挙勝利のために力を注ぎ、菅代表代行は国会論戦などを中心に受け持ち、鳩山幹事長は国会の運営と選挙以外の党務を受け持つと述べた。
党務を受け持つ新たな委員長制度については、従来の組織編制における局制度・本部制度・委員会制度などの試行錯誤はいずれも責任の所在が曖昧になったとし、新制度は委員会制度の復活ではなく、それぞれの所管事項について委員長が全て責任を持つ趣旨だと述べた。そして、党運営や政策の根幹にかかわる問題以外は、各委員長の責任と采配でやってもらいたいと語った。
最後に小沢代表は、自民党も安倍新政権となったが、私たちも新体制で進んでいくと述べ、政権交代へ向けての強い決意をにじませた。「予算委質疑は菅・田中・岡田・枝野の強力打線で」高木委員長
国会内で5日、国対役員会が開かれ、会終了後に高木義明国対委員長が会見した。
高木委員長はいよいよ同日から予算委員会が開かれるとして、「安倍内閣として初めての予算委員会であるので、内外の諸課題について代表質問に続いてしっかりと議論していきたい」と、民主党としてのスタンスを改めて語った。
党からは、同日16時に質問に立つ菅直人代表代行を皮切りに、翌6日は9時から菅代表代行、田中真紀子議員、岡田克也元代表、予算委員会筆頭理事の枝野幸男議員がそれぞれ質問に立つことを明らかにし、「強力打線で臨む」と語った。
また、質問のテーマについては、菅代表代行は首相の政治姿勢と政治理念、外交・安全保障、格差拡大、税金の無駄遣い、地方切捨て、団塊世代の大量退職、教育の問題などを取り上げて行くことになるとして、「総理には自らの信念に基づいて堂々と受けてたち、正面から答えてほしい」と注文をつけた。
党首討論については、実現の手続きに入らなければならないとの認識を示し、開催に向けた努力を積極的に行っていく考えを表明。「少なくとも18日には開催できるよう最大の努力をしていく」と語り、与党にも合意を求めていくとした。
さらに、法案が施行されてから様々な問題が噴出している障害者自立支援法の問題を取り上げ、民主党としては、障害者が阻害されることのないよう、1割負担の凍結などを柱とする改正案を3日の『次の内閣』閣議で承認したことに言及。タイミングを見て国会に提出していく意向を明らかにした。
菅代行、安倍首相の歴史観や外交姿勢を質す
5日午後の衆議院予算委員会で、菅直人代表代行は、安倍首相の歴史観や外交姿勢に関する質問を行った。
冒頭、菅代表代行は、首相就任前後の発言に微妙な変化がないかをこの質疑で検証する考えを示し、従軍慰安婦問題の強制性に関する1993年の河野談話と、戦後50年を迎えて95年に発表された村山談話を例に、首相の認識を質した。
安倍首相はこれらの談話について「内外に対して政府としての考え方を述べた」ものであると述べ、自らの内閣で刷新する考えについては否定した。菅代表代行は、岸元首相の行動なども取り上げて更に追及。首相は、岸元首相は命を懸けて日本の再建や安保条約改定に取り組んだとする一方で、歴史観については「政治家は謙虚であるべき」などとして明確な答弁を避けた。
菅代表代行はまた、歴史教科書問題に関する首相の発言などを例に挙げて「自らが以前主張したことを変えたのか隠したのか(分からない)。批判を恐れて持論を押し殺しているのではないか」などと指摘し、歴史観を述べずに「これからの日本をこうする」と主張する首相の姿勢に強い疑問を呈した。靖国参拝についても質問したが、首相は「言うべきではないと判断した」として、4月に参拝を行ったか否かに答えなかった。
続いて菅代表代行は、先月の硫黄島訪問に言及し、遺骨収集がなかなか進まない状況にあると指摘して、全力を挙げるよう厚生労働大臣に要請した。柳澤大臣は答弁の中で、米国側に資料について改めて照会して把握に努めたいと述べた。菅代表代行はまた、硫黄島までの航路に民間機が飛んでおらず、若い世代が現場を見る機会が得にくいとして、今後の要望を述べた。
8、9日に行われる予定の日中・日韓首脳会談について、菅代表代行は喜ばしいと表明し、トップ会談の中で良好な両国関係が作られることを期待する考えを述べた。このほか菅代表代行は、首相の著書にある対中関係における「政経分離の原則」や、日米安保条約の双務性などについて、安倍首相の認識を質した。《民主党ニュース》