平成6317日目

2006/04/25

【民主党・小沢一郎代表】小泉政権の5年間を批判

民主党の小沢一郎代表は25日午後の会見で、小泉政権の5年間について「改革に値する結果は何も得られなかった。評価すべきものはなく、極論すれば無断な時間が経過した」と厳しく批判した。

国債発行30兆円突破の「公約違反」を「大したことではない」とした小泉純一郎首相の発言を受けて「小泉政権の本質はこの言葉に現れている」と指摘。

ライブドア事件に関連して「首相らはホリエモン(堀江貴文被告)を小泉改革の成果と褒めそやしたが、結末はどんなものであったか。日本社会の病は深まっており、それを助長するような5年間の政治だった」と強調した。《共同通信》

4月25日のできごと(何の日)【民主党・小沢一郎代表】小泉政権の5年間を批判

小沢一郎代表は25日、吉良州司衆議院議員の司会のもと、党本部で定例会見を行い、 冒頭では千葉7区補欠選挙に関して、「勝利をさせていただきましたこと、また、いろんな意味でご協力いただけましたことを感謝します」として、改めて感謝の意を示した。

また、痛ましい事故からちょうど1年となるJR福知山線脱線事故をめぐっては、亡くなられた方や怪我をされた方に対して心からの哀悼とお見舞いの意を表明。「こうした事故は今後、起こさないように起こらないように、それぞれが十分に注意をしていかなければならないことだと思う」と述べた。そのうえで、最近、日本社会全体の世相が効率主義に覆われていることが(こうした事故の)大きな原因になっていると思うとの考えも示し、単に鉄道会社や技術の問題というだけでなく、日本社会全体のこととして取り上げなければならないと指摘した。

記者団から民主党の補選勝利によって小沢代表に対抗できる人材ということで自民党のポスト小泉選びに影響が出るだろうとの見方があるとして、ポスト小泉候補の安倍官房長官、福田元官房長官をどう見るか問われたのに対しては、従来から指摘してきた自らの考え方を表明。「民主党が政権を担うにあたっての問題点は、自民党のリーダーがだれかという問題ではなく、民主党自身が政権を担いうる政党になり、それが国民に認めてもらえるかどうかが問題点だ」と語り、「自民党総裁は自民党の事情でお決めになればいい」と述べた。

憲法対集会を22日にスタートさせた民主党党首として、代表自身の憲法に関する考え方を改めて党内に投げかけるつもりがあるかを記者から問われたのに対しては、「憲法を改正した方がいいというサイドからも、改正しない方がいいというサイドからも、そう大上段に振りかぶって言う話ではない」と表明。憲法は国民生活がよりよく運営していくための約束、根本の最高の法規であり、一番の上位にランクする約束だとして、「その約束は国民のためのものであるから、時代が変わったり、条件が変わったりした場合は、国民のために直した方がいいときは直した方がいい。直す必要がないとみんなが思えば直さなくてもいい」と語った。憲法とは何のために存するのかということをすべての国民がきちんと認識して、冷静により良いものを憲法としてつくっていくべきだと指摘するとともに、今のまままでいいというのであれば現状のままでいいと重ねて主張した。

続いて記者団からは、「共謀罪」を新設する組織犯罪処罰法などの改正案と与党修正案の実質審議に入った同日午前に行われた衆院法務委員会で、民主党がこれに先立つ理事会で与党が28日の委員会採決を提案したことに反発して、質疑を欠席したことについて問われた。小沢代表は国会運営に関しては幹事長の判断に委ねているとしたうえで、教育基本法も含めて、国民の人権や教育という根幹的なテーマに関わるものであるから、単に、字句を修正すればいいというではなく、民主党の考え方を国民にきちんと知ってもらえるような方法を考えてもらいたいと指示したことを明らかにした。

続いて参議院の候補者選びに関して問われたのに関しては、最低一年ぐらいは事前の活動が必要との観点から、9月までの任期内にできるだけの作業を進めていかなければならないとの考えを表明。竹島問題に関する問いには「領土問題であるから韓国も日本も強い姿勢になるのは当たり前」としたうえで、非常にむずかしい問題ではあるが、歴史を考察しながら、両国民にとっていい結果が出せればいいとの期待感を示した。

小泉政権発足5年を迎えるにあたり小泉改革をどう評価するかとの問いには、「改革という小泉首相の言葉に値するような結果は何も得られなかった。評価すべきものは何もないし、無為な時間が経過したと思う」として、首相の構造改革路線を痛烈に批判。同時に、ライブドア事件にもふれ、小泉首相も竹中総務相も武部自民党幹事長も、ライブドア前社長の堀江被告を「小泉改革の成果だ」と持ち上げた点を問題視し、「その結末がどういうものかは言うまでもない」と述べ、小泉政治が社会にモラルの低下をもたらしたと指摘した。

在沖米軍のグアム移転費に関して日本政府が7000億円を負担することに関しては、条約や協定に基づいたものではないと承知していると小沢代表は指摘した上で、米軍の考えや軍事戦略だけが優先されて日本の安全保障に対する考え方を示しえないままである小泉政権の現状に対して残念であると同時に危惧の念を抱くと表明。金額が大きいかどうかという問題以前に日本政府が確固とした自分自身がないままに、言われて国民の税金を使う、そのあり方そのものが問われる問題だとした。《民主党ニュース》




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【福田康夫元官房長官】新アジア政策の必要性を訴え

自民党の福田康夫・元官房長官は25日、都内で講演し、父の福田赳夫・元首相が1977年に打ち出した東南アジア外交の基本方針「福田ドクトリン」を踏まえ、中国の台頭などに対応した新たなアジア政策を打ち出すべきだとの考えを表明した。小泉首相の靖国神社参拝について、「日本にプラスになっていない」と指摘した。

福田氏がこうした外交構想を掲げたことで、9月の自民党総裁選への意欲をにじませたとの見方も出ている。

福田氏は、総裁選について「党内での総裁選びと考えれば、長い時間は必要ない。小泉首相や小渕元首相も、手を挙げたのは1か月前だった」と述べた。《読売新聞》

【和歌山写真店主殺害事件】高2男子逮捕「気晴らしに」

和歌山県高野町高野山で写真店経営のKさん(71)が殺害されているのが見つかった事件で、県警橋本署などは25日、殺人容疑で県内に住む高校2年の男子生徒(16)を逮捕した。調べに対し、男子生徒は「先生に怒られ、むしゃくしゃした気を晴らすためにやった。相手は誰でもよかった」などと動機を供述。室内の電気ポットなどを凶器として使ったという。県警は司法解剖して死因の特定を進めるとともに、学校でのトラブルの有無や犯行の詳しい状況などを調べている。《日刊スポーツ》

【仏代表MF・ジダン選手】独W杯後の引退を表明

W杯ドイツ大会で優勝を目指すフランス代表MFジネディーヌ・ジダン(33=Rマドリード)が25日、W杯後の引退を表明した。フランスの有料テレビ放送局「カナル・プリュス」のインタビューに対し「スペインリーグ終了の2週間前に、こんな引退表明をするのはおかしいけれど、W杯後にサッカー人生を終了します」と在住するマドリードからフランス国民に向けてメッセージを発した。ジダンは当初26日の練習後に記者会見を予定しており、今季での引退がうわさされていた。《日刊スポーツ》

【小泉純一郎首相】「中韓は後悔する」

小泉純一郎首相は25日、中韓両国による自身の靖国神社参拝批判について、記者団に「何で首脳会談を行わないなんておかしなことを言ったのか、(中韓両国は)後悔する時が来る」などと長々と反論した。反論は毎度のことだが、この日は挑発的な言葉も目立った。韓国の盧武鉉大統領が対日強硬方針を表明したことへのいら立ちもあったようだ。

首相は、官邸で記者団から「就任時の公約通り8月15日に参拝するか」と聞かれ、「適切に判断するとしか答えない」と決まり文句を述べた上で反論を開始。中韓が参拝を理由に首脳会談を拒否していることには「理解できないし、外国の首脳と話すと『小泉さんの言うことは正しい。中国、韓国はおかしい』と言っている」と語った。《共同通信》



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