平成6095日目

2005/09/15

【この日の小泉総理】

国連総会で演説

小泉純一郎首相は15日午前、ニューヨークの国連本部で開かれている国連総会首脳会合に出席するため、羽田発の政府専用機で米国に向けて出発した。首相は15日夜(日本時間16日朝)、国連改革をテーマにした同会合で演説し、安全保障理事会常任理事国入りに向けた決意をあらためて表明。テロ対策や災害対策での国際協力の必要性を訴える。《共同通信》

平成17年9月15日午後(日本時間16日朝)、小泉総理はニューヨーク市内の国連本部でアナン事務総長と会談を行いました。会談で小泉総理は、日本やドイツなど四カ国(G4)の決議案が廃案になったことに触れた上で、「これまでの努力は無駄ではなかったと考えている。成果をもとに、さらに努力が必要だ。」と述べ、今後も常任理事国入りを目指す決意を表明しました。

これに対してアナン事務総長は、「12年間議論してきた。今年末までに決着しなければ、さらに議論が続くことになってしまう。」と述べ、年内決着を目指すべきだとの考えをあらためて強調しました。

小泉総理はこれに先立ち、今年4月に国連総会で採択された「核テロ防止条約」に署名。「日本として今後もしっかりテロ対策に取り組んで行きたい。」と述べました。

また、小泉総理はニューヨークで開かれた国連総会特別首脳会合で演説し、今次総会会期中における安保理改革の早期決定への決意をあらためて表明しました。

「言葉から行動へ」と題して英語で行った演説で小泉総理は、「安保理を改革することは、長らく死文化している『旧敵国条項』を国連憲章から削除することと同様に、国際社会にとっての大義であると確信しています。我が国は改革された安保理において、常任理事国としてより大きな役割を果たす用意があります。」と強調しました。

また、国連創設60周年にあたることから、「過去60年間にわたって、日本は、平和を愛する国家としての発展を強い決意で推進し、世界の平和と繁栄のために独自の、かつ重要な貢献を行ってきました。」とアピールしました。《首相官邸》




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【イラク・バグダッド】自爆テロ相次ぐ

イラクからの報道によると、首都バグダッドで15日、イスラム教シーア派住民の多いドーラ地区などで4件の自爆テロが発生、同地区で警察官16人が死亡するなど、少なくとも28人が死亡、数十人が負傷した。

バグダッドでは14日、11件の自爆テロが相次いで発生、150人以上が死亡したばかり。同日のテロで犯行声明を出し、シーア派への「全面戦争」を宣言したヨルダン人テロリスト、アブムサブ・ザルカウィ容疑者率いるスンニ派過激派「イラクの聖戦アル・カーイダ組織」が連日のテロを実行した可能性が高い。このほか、聖地カルバラへ向かうシーア派巡礼者3人が射殺されるなど、全土で計9人が殺害された。

14日、ウェブサイト上で流された同容疑者の肉声とされる音声テープは、米・イラク軍が北部タルアファルで実施中の掃討作戦を「ジャアファリ(移行政府首相)に率いられた十字軍の従僕らがスンニ派に対し仕掛けた戦争」と位置づけた上で、「ラーフィダ(シーア派のべっ称。『離反者』の意)に対する全面戦争」を宣言。移行政府はタルアファルでの戦果を強調してきたが、武装勢力側は連日の波状テロでこうした移行政府の主張に反駁し、存在感を顕示しようとしたものとみられる。

本紙通信員によると、15日のバグダッドは軍・警察が各地域に展開、厳戒態勢が敷かれたが、再び自爆テロを許す結果となった。《読売新聞》

【民主党代表選】菅直人、前原誠司氏が出馬表明

民主党の菅直人前代表(58)は15日夜、都内で記者団に党代表選に出馬する意向を明らかにした。「次の内閣」防衛庁長官の前原誠司氏(43)も15日夕、記者会見し「解党的出直しをしないといけない。民主党を戦う集団に変えていきたい」と立候補を正式に表明した。これにより、17日の両院議員総会での代表選びは投票決着となる。《共同通信》

【この日の民主党】

岡田代表、若手東京都議・区議らと面談

岡田克也代表は15日午前、党本部で東京都議会議員団と面談し、民主党の党改革に向けた提案を受けた。

「民主リバイバル・プラン」と題する提案書には、42名の都議・区議が有志議員として名を連ねた。有志代表の柿沢未途都議会議員(都議会民主党政調会長)は「民主党が新たなスタートを切って支持を勝ち取って日本を変えられる政党となるように、これからも最前線で汗をかく」と表明した上で、今後の党改革に向けて、提案を活かしてほしいと要請した。

岡田代表は、「草莽屈起」の志をもった強い思いに感謝の念を示すとともに、「都議会民主党の働きは民主党全体にとっても重要であり、それぞれの立場で存在感を発揮する集成として、民主党がある」と指摘。東京都議会議員選挙で都民に示し、実現をうたった「東京マニフェスト2005」の条例化など、都議会における政策面の実績づくりや地域活動に力を発揮することで、民主党をアピールしてほしいと語った。

面談には、平野博文幹事長代理が同席した。

両院議員総会で17日の新代表選出を正式に了承

民主党は15日、党本部で衆院選後初の両院議員総会を開催した。岡田克也代表が退任を表明したことに伴う新代表選出をめぐり、13日の第343回常任幹事会で決定された特例規定に基づく代表選挙の実施に関して意見交換し、17日の両院議員総会で新しい代表を選ぶことが正式に了承された。

第343回常任幹事会では、21日から開かれる特別国会を前に、新執行部体制の確立が急がれるとの観点から、党規約第8条第7項に基づき、両院議員総会で新代表を選び、事後直近の党大会で承認を得ることを決定。同時に新代表選出の両院議員総会を17日に開催することとした。同党規約では「任期途中で代表が欠けた場合には、選挙によらず、両院議員総会において代表を選出することができる。この場合、新たに選出された代表の任期は、欠けた代表の残任期間とする」と定めている。

田名部匡省両院議員総会長の議事進行ですすめられた総会では、「代表選の議論の前に、選挙総括を優先させてほしい」「両院議員総会での代表選出でなく、党員・サポーターも参加した選挙を行うのが妥当」「両院議員総会の構成員には所属国会議員だけでなく、今回の選挙で惜敗した前国会議員や候補者も加えるべき」「次に繋げていくためにも惜敗した前職・候補者の意見も聞く機会をもってほしい」「いま民主党に求められているのは新体制確立に向けた迅速な対応だ」といった意見が続出。両院議員総会終了後に懇談会を開催するとした予定を変更し、総会のままで議論は4時間近く行われた。

最終的には、「新代表選出・新執行体制の確立は急務」「代表選挙直前のルール変更はかえって問題」と、川端達夫幹事長が意見を集約し、新代表選出に向けた両院議員総会の17日開催が了承された。

挨拶に立った岡田代表は「無責任に代表の職を投げ出すわけではない」と述べ、「代表職を受けた折、特に昨年9月の党大会で代表に再任されたとき、私の唯一最大の使命は民主党政権をつくることだと申し上げた。その意味は、民主党政権ができなければ、責任を取って辞めることを間接的に申し上げたものだ」と強調。選挙戦に入ってからはその考えを明確に示し、今回の選挙結果を受けて辞任表明に至ったことを改めて説明した。

「みなさまに、そして全国のみなさまに、あるいは候補者として戦ったみなさまに心からお詫び申し上げる」と語り、結党以来7年、議席を延ばしていた民主党が、政権交代目前の今回の総選挙で多くの議席を失う結果に至ったことについて、「ひとえにリーダーである私の責任。力が足りなかったことを、国民のみなさま、民主党に投票してくださったみなさま、そして候補者のみなさまに対して心からお詫びを申し上げる」として、深々と頭を下げた。

その上で岡田代表は「これから民主党が果たしていく責任は、参議院選挙、そして次の総選挙でしっかりと勝利し、政権交代してこの国を変えていく。それを実現していくことにつきる。次のリーダーは、それが実現できる力量をもった方が、この党にはたくさんおられるのでみなさんで選んでほしい」と述べた。

また、「ひとつ希望がもてるのは民主党の候補者に2480万人もの方から投票していただいたこと」と岡田代表は語り、「議席は大きく失うというきびしい状況ではあったが、多くの方々から支持を得たことは大きな喜びだ」と謝意を示した。
最後に岡田代表は「政権を担うためにこの党は何をしなければならないか、何をすべきか。真摯な議論をいただき、必ず政権を代えて、この国を変えるというわが党の目的を次の選挙で果たしていきたい。私も縁の下の力持ちになって、新しいリーダーをしっかりサポートしていきたい」としめくくった。

なお、両院議員総会後、総会での提案から、両院の国会議員・候補者として戦った総支部長の参加のもと、総選挙総括と党再生に向けた「両院議員・衆院小選挙区総支部長懇談会」が代表選挙に先立って17日午前に開催されることが決まった。

第2次岡田『次の内閣』が総辞職

第2次岡田『次の内閣』閣議が15日午後、党本部で開かれ、この閣議をもって活動に幕を閉じた。

岡田ネクスト総理(党代表)は最後の挨拶で、「この会議で骨太の中長期の政策議論をしようとしたが、突然の解散でできなくなったのは心残りだ。しかし、この会議で議論してきたことは、非常に意義あることだった。専門家の間では、民主党のマニフェストが一番良かったとの評価を得ている。次の政権とりに向け、それぞれの立場で活躍してもらいたい」と述べ、政策に関しては自信をもって進むべきだとした。

仙谷由人官房長官(政策調査会長)も各ネクスト大臣の労をねぎらい、閣議を終えた。《民主党ニュース》



9月15日 その日のできごと(何の日)