平成6029日目
2005/07/11
【この日の小泉総理】
日本・アイスランド首脳会談
平成17年7月11日、小泉総理は総理大臣官邸で、アイスランド共和国のハルドール・アウスグリムソン首相と首脳会談を行いました。
会談では、国連安保理改革、捕鯨問題、二国間関係などについて話し合いが行われました。
国連安保理改革についてアウスグリムソン首相は、安保理改革は必要であるとの認識であり、G4の共同提案国として日本を支持している旨発言がありました。これに対して小泉総理は、謝意を表しました。
捕鯨問題については、小泉総理より、国際場裏で両国が共同歩調をとっていることを心強く思っている旨発言がありました。
二国間関係については、日本とアイスランドは来年国交樹立50周年を迎えるにあたって、両首脳は特に経済関係を強化し、更なる友好関係を築いていくことで一致しました。
日本・ソロモン首脳会談
平成17年7月11日、小泉総理は総理大臣官邸で、ソロモン諸島のアラン・ケマケザ首相と首脳会談を行いました。
会談では、二国間関係、国連安保理改革、太平洋島サミットなどについて話し合いが行われました。
冒頭小泉総理から、万博への参加に感謝するとともに、ソロモンにおいては、以前に国内の紛争があって心配していたが、最近は治安の面で改善したようでその点で歓迎したい旨発言がありました。ケマケザ首相からは、先月、二国間での経済協力への協議が行われたことに対する日本政府の協力に感謝したい旨発言がありました。
また、国連改革について同首相から、ソロモン諸島としてはG4の決議案に全力でコミットしている。日本が常任理事国入りすることを支持するとともに、国際捕鯨委員会の立場についても支持している旨発言があり、引き続き経済協力の支援などを要請しました。小泉総理からは、国連安保理改革及び国際捕鯨委員会での支持に感謝するとともに、「ソロモン諸島は大戦中、戦闘地域でご迷惑をかけたこともありますが、それにもかかわらず配慮いただいてありがたい。」と述べました。
最後に小泉総理から、来年は太平洋島サミットを開催するので、ぜひ参加していただきたい旨発言しました。
文化外交の推進に関する懇談会(第7回)
平成17年7月11日、総理大臣官邸で、文化外交の推進に関する懇談会(第7回)が開催されました。この日の会議では、同懇談会報告書「『文化交流の平和国家』日本の創造を」を決定し、青木保座長から小泉総理に報告書が手渡されました。
懇談会報告書は、今なぜ文化外交という視点が必要なのかについて述べると共に、文化外交の「発信」・「受容」・「共生」の3つの基本理念とそれを実現するための行動指針、さらに文化外交を推進するための体制や重点地域等について、課題と戦略を提言しています。
報告書を受け取った小泉総理は、「外交というと、安全保障や経済といったことに焦点が当たりがちであるが、日本は、文化やスポーツといった魅力の面で、我々も気づかない大きな魅力を持っています。日本のこのような素晴らしい点を発信していくこととともに、外国からも人々を積極的に受け入れていくことが大事だと思います。このような意識をもって政府としても懇談会の提言を受け止めていきたい。」と述べました。《首相官邸》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
情報量が少ない日は随時加筆中です。
引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。
外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)
古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。
【埼玉愛犬家連続殺人事件】元夫婦に二審も死刑判決
埼玉県の愛犬家ら4人の連続殺人事件で、殺人、死体損壊、死体遺棄に問われた元犬猫繁殖業、A被告(63)とうち3人への殺人罪などに問われた元妻B子被告(48)の控訴審判決で、東京高裁は11日、いずれも死刑とした一審浦和地裁(現さいたま地裁)判決を支持、両被告の控訴を棄却した。両被告の弁護人は直ちに控訴した。《共同通信》
【西武・カブレラ内野手】通算200本塁打
ロッテ6−7西武◇11日◇インボイス西武
史上最速の200号本塁打が生まれたのは二回だった。
先頭打者として打席に入ったカブレラが、初球の甘い変化球を完ぺきにとらえた。打った瞬間に本塁打と分かる一打。打球が高々と舞い上がって左翼席後方の通路まで飛んで行くのを見届けた主砲は気持ち良さそうにダイヤモンドを1週した。
これまでの最速200号はブライアント(近鉄)の578試合。それを40試合以上上回る538試合での到達。カブレラは「誇りに思い、神に感謝する。まだ通過点なので、1本でも多く打ち続けたい」と言葉を弾ませた。《共同通信》
【米・ライス国務長官】来日
アジア歴訪中のライス米国務長官は11日夜、3番目の訪問国として日本に到着した。長官は12日に小泉純一郎首相や町村信孝外相らと会談する予定。北朝鮮が今月下旬の6カ国協議復帰で米国と合意したことを受け、北朝鮮に核放棄を迫る道筋についての政策調整が主要課題になるとみられる。《共同通信》
【プロレス・橋本真也さん】死去
“破壊王”の愛称で親しまれた人気プロレスラー、橋本真也さんが11日午前10時36分、横浜市内の横浜市立大付属市民総合医療センターで亡くなった。40歳だった。岐阜県出身。
死因について、橋本さんの代理人側は「脳幹出血」と発表した。橋本さんはこの日朝、横浜市内で倒れ、救急車で同病院に搬送されたが、すでに心肺停止状態で、間もなく死亡が確認された。フリーの立場で今秋のリング復帰を目指していた矢先の無念の死となった。《デイリースポーツ》
【この日の民主党】
[参院本会議]広野議員、テロ対策や郵政問題などで首相を追及
11日午後に開かれた参議院本会議の冒頭、郵政民営化に関する特別委員会の設置が、与党の賛成多数で決まった。続いて小泉首相がサミット報告を行い、民主党・新緑風会の広野ただし議員がこれに対する質問に立って、テロ対策や郵政民営化問題などに関する首相の見解を厳しく質した。
広野議員は質問の冒頭、サミット初日に起きたロンドン同時多発テロについて「野蛮な残虐な攻撃を強く非難するとともに、犠牲者となられた方々、そのご家族に衷心から哀悼の意を表し、被害者関係者に心よりお見舞いを申し上げる」と述べた上で、国内のテロ対策などについて質した。小泉首相は、国際テロ組織による日本国内での具体的テロ関連情報は把握していないが未然防止に努めるなどと、危機意識の薄い答弁に終始した。
続いて広野議員は、郵政民営化関連法案について、衆議院での採決は事実上の不信任であるとの見解を表明。選挙で公認しないなどの締め付け発言や、マスコミを使っての恣意的かつ強引な世論誘導が「小泉政権の本質」であるとして、首相に猛省を求めたが、小泉首相は「郵政民営化を実現することは、政治的にも国民に対する当然の責務」と従来の見解を繰り返し、衆院本会議の採決については「整然と可決されたと認識している」などと述べた。
広野議員はまた、法案が参院で否決された場合の衆院解散・総選挙を示唆する首相の昨今の発言は「まったく筋が通らない理屈で、おどし・どう喝のたぐい」だと撤回を求めた。首相は、参院での審議に関して「衆議院での修正などを真摯に受け止め、理解を得るよう誠実に訴える」「否決されることは考えていない」などと答え、解散については「衆議院議員の身分を失わせる重い行為であることを認識しつつ、新たに民意を問うことの要否も考慮して、内閣がその政治的責任において決すべきもの」と強弁した。
北朝鮮による日本人拉致問題について、広野議員は、テロにも匹敵する国家的犯罪だが、未だこう着状態であると指摘。日本の威厳を損ない被害者の心情をもてあそぶ北朝鮮の不誠実な態度に「強い憤りを禁じえない」と述べるとともに、拉致被害者のご家族の必死の座り込みを、「経済制裁で解決するという状況ではない」という一言で片付けた首相の冷淡な対応について、「我慢ならない」と強く批判した。広野議員は「小泉総理の日本の安全保障に対する切迫感のなさ」に強い憂慮を示し、当事者の日本は毅然と問題に対処すべきだと政府の取り組みを質したが、首相は「要素を総合的に検討しつつ検討する」などと答弁し、性急な解決が急がれるという姿勢を特に示さなかった。
広野議員はこのほか、地球温暖化防止対策、日本の国連安保理常任理事国入り問題、日ロ・日中関係改善の方策などについて質し、郵政民営化にこだわる小泉首相が他の課題に対してリーダーシップを発揮せず、近隣諸国との外交関係の改善の問題などから目をそらして、忘れ去られるのを待つかのような態度に終始していると批判した。そのうえで広野議員は「民主党が政権交代を果たし、日本を根本から立て直すことが、まさに国民のためになる」と訴えて、質問を締めくくった。
岡田代表、豊岡かばん工場などを視察し、意見交換・講演も行う
岡田克也代表は11日、兵庫県豊岡市を訪問し、豊岡かばん工場の視察や豊岡かばん組合の皆さんとの懇談を行ったほか、市内で時局講演も行い、集まった聴衆に「政権交代可能な政治の実現を」などと力強く訴えた。
この日の昼に豊岡市入りした岡田代表らはまず、市内の豊岡かばん工場(マスミ鞄嚢(株))を視察。実際にかばんが造られる行程を、関係者の案内で丹念に見て回り、実際に完成した鞄を手に取りながら、盛んに質問を投げかけていた。また場所を移して、豊岡鞄協会や兵庫県鞄工業組合など関係者の皆さんとの懇談も行われ、鞄産業の抱える課題を中心に、昨年の水害の影響や、ピーク時の約半分の出荷額になった豊岡の鞄産業の現状について説明があったほか、全国から鞄のデザインを学ぼうと若者が集まってきていることや、ブランド名としての豊岡の問題などについても、率直な意見交換が行われた。
この懇談後、岡田代表は記者団の質問に答え、豊岡市を昨年に引き続き再訪問した感想として、「災害からの立ち直りを、わが目で確かめることができたのは嬉しかった」とし、更に鞄産業についても、「地場産業として被害を受けたと聞いていたので、気になっていた」が、「今回は大変勉強になった」などと述べた。
岡田代表は次に、「水害からの立ち直りの早さは、関係者のご努力のたまものだと思う」と述べた上で、「現場を見るというのは、非常に勉強になる」と改めて強調。「弱音を吐くのではなく、チャレンジしていく」姿勢を評価し、この豊岡の鞄産業が、「自分たちの生きる道を切り開いていく」モデルだと思うなどとした。この視察には、地元の梶原康弘衆議院議員らも同行した。
岡田代表は続いて、豊岡市内で「民主党時局講演会IN但馬」と題された集会で講演を行った。岡田代表はこの中でまず、今回の豊岡市訪問について、地場産業である鞄産業の回復状況などの視察を挙げるとともに、JR西日本福知山線脱線事故後の梶原議員の対応に、「軽率であったことは否めないが、ありもしない報道もあった」とし、梶原議員が、中心市街の活性化問題などで非常に有為な人材であり、本人の反省を踏まえ激励を、として訪問したことも併せて述べた。
郵政民営化関連法案が、衆議院本会議でわずか5票差で可決されたことについて岡田代表は、「自民党の中の問題」だが、重要な問題で、小泉内閣の推し進める郵政民営化に、「国民が納得していない」という背景があり、「何のための民営化か分からない」ことを指摘した。そして、この法案については、「とても賛成できる代物ではない」と改めて厳しい見方を示し、「国会でしっかり双方の立場から議論することが大事だ」などとした。
同時に岡田代表は、郵政問題に政府・与党が力を入れるあまり、他の重要な問題が後回しにされることがあってはならないとして、年金制度の抜本改革問題、サラリーマン増税問題、地方分権問題、政治とカネの問題などを挙げ、党として積極的な取り組みを行っていく意向を改めて表明した。
特に年金問題について岡田代表は、昨年の参院選の結果は、昨年の年金改革を「やり直せという声」が大部分だったことを示していると指摘し、それを「思い切った改革だとか、素晴らしい改革だとか言ってしまっては、本当の改革をすることにならない」として、生活パターンの変化に対応できる制度でなければ、安心・安全の年金制度とは言えない、とした。そして、両院合同協議会で抜本改革がなされれば望ましいが、秋までに結論が出ないようなら協議は打ち切る意向を改めて示し、民主党としては「真摯な議論をしていきたい」とした。
政治とカネの問題についても岡田代表は、迂回献金の定義が難しいなどとして、取り組みに消極的な自民・公明両党に苦言を呈し、政治資金規正法の規制強化など積極的な取り組みを行うことこそ、「政治に対する国民の信頼を取り戻す第一歩だ」などと指摘した。
都議選の結果についても岡田代表は触れ、大切な勝利ではあるが、「それで大喜びするような志の小さいことではだめだ」とし、われわれの目標は、政権を交代して日本の政治を変えることだと力強く語りかけた。
最後に岡田代表は改めて、「民主党の政権をつくってこの国の政治を変える」ことを是非成し遂げたいと強調し、財政再建やアジア外交の重要性も強調した上で、民主党への一層の支持を呼びかけて講演を締めくくった。
講演後には質疑も行われ、都議選の評価、議員年金廃止の問題、拉致問題への取り組み、市町村合併の弊害、総理の靖国神社参拝問題などの質問が相次ぎ、岡田代表はそれらの質問に丁寧に答えた上で、改めて「政権交代可能な政治の実現を」と力強く訴えかけ、会場の参加者からは大きな拍手が起こった。《民主党ニュース》