平成5987日目

2005/05/30

【この日の小泉総理】

IT戦略本部に出席

平成17年5月30日、総理大臣官邸でIT戦略本部(第30回)が開催されました。

この日の会議では、IT戦略の今後の進め方や、情報セキュリティ政策について、新たに任命された有識者本部員を交えて議論が行われ、IT戦略本部のもとに内閣官房長官を議長とする「情報セキュリティ政策会議」を設置することが決定されました。

会議の締めくくりに小泉総理は、「目標どおり世界最先端のIT国家の実現というのは可能になってきつつある。今後さらに在りつづけるということは課題もあるが、よろしくお願いしたい。」と述べました。

【もんじゅ訴訟】最高裁、設置許可処分は有効

1995年12月のナトリウム漏れ事故以来、運転を停止している核燃料サイクル開発機構(旧動燃)の高速増殖炉原型炉「もんじゅ」(敦賀市白木)をめぐり、周辺住民32人が国の原子炉設置許可処分の無効確認を求めた行政訴訟の上告審判決が30日、最高裁第一小法廷であった。

泉徳治裁判長は「安全審査の判断過程に見過ごせない誤りや欠陥はなく、違法とはいえない」として、二審の名古屋高裁金沢支部判決を破棄、設置許可処分を有効とする、住民側の逆転敗訴を言い渡した。《共同通信》

【二子山満さん】死去

小兵の大関として人気を集め、史上初の兄弟同時横綱、三代目若乃花・貴乃花を育てた日本相撲協会理事の二子山満親方=元大関貴ノ花=が30日、東京都内の病院で死去した。

元横綱・初代若乃花で元同協会理事長、花田勝治さん(77)の実弟。長男勝さん(34)は三代目若乃花、二男光司さん(32)は貴乃花(現貴乃花親方)。

舌と下の歯茎の間にできる「口腔底がん」のため入院・長期療養中であることを今年2月、貴乃花親方が書面で公表。入院治療を続けていたが、快方に向かうことはなかった。《毎日新聞》

【この日の民主党】

イラク邦人拘束事件対策本部を開催

民主党のイラク邦人拘束事件対策本部(本部長:鳩山由紀夫『次の内閣』ネクスト外務大臣)は30日午後、国会内で第4回の会議を開催。齋藤昭彦さんの映像公開について外務省から報告を得るとともに、今後の対応などを協議した。

冒頭、鳩山本部長は、28日未明に犯行グループがウェブサイトで公開した新たな映像が、齋藤さん本人であることは間違いないとの見解を示し、ご冥福をお祈りしたいと表明。また、「こういう事件に際して、政府が行うべき様々な問題が浮かび上がってきた」と指摘して、再発防止を含めた危機管理策を考えていきたいとの見解を示した。

外務省からは、掲載された映像を確認後、齋藤さんの家族と勤務先(英国のハート・セキュリティー社)に連絡するとともに、パスポートの科学的照合などの分析を行った経緯と、28日午後にさらに発出されたメッセージの内容が説明された。外務省は「齋藤氏のものに映像はほぼ間違いないが、最終的な確認はまだできない」とし、イラク関係当局や米軍へ引き続き協力を要請していると述べた。外務省の報告に対して、出席議員からは、犯行場所や時間の特定、犯行グループとの交渉状況や、ご遺体をめぐる今後の交渉の可能性などについて質問が出された。

続いて、藤田幸久事務局長(国際局長)が、ハート・セキュリティー社ならびに米軍(在日本米国大使館経由)へ、事件に関する質問事項への回答を求めた経緯などを報告。その後の協議では、日本人の危険地域への滞在に関する予防外交的な情報収集活動を含めた、対策本部の今後の対応などについて意見が交換された。

岡田代表ら、京都市内の小学校や子育て支援総合センターなど視察

岡田克也代表らは30日、京都市が進めている新しいタイプの学校運営のモデル校である御所南小学校や、京都市の子育て支援総合センターなどを視察した。

岡田代表ら一行は、まず京都市中京区の京都市子育て支援総合センター「こどもみらい館」を訪問。この施設は、幼稚園と保育所、公立・私立の垣根を越えた全国初の施設で、4団体の事務局を館内に併設。市民とのパートナーシップによる事業運営を実施し、ボランティア登録もおよそ500人を数え、毎日約30人が活動。利用者は1日あたり1400人にのぼる。岡田代表らは、関係者の説明を受けた後、子育て講座のセミナーや館内に設けられた遊び場などを視察し、小さな子どもを連れて来館した母親たちと談笑しながら、短い時間ながら話を聞いた。

続いて岡田代表らは、同じ中京区の御所南小学校を訪問。地産地消で京都府産の食材を使った給食をとった後、門川大作教育長からは、伝統教育や開かれた学校づくりと学校分権などを進める京都市の取り組みについて、村上美智子校長からは、学校と保護者に加えて地域の人たちが積極的に学校運営に参画する「御所南コミュニティ」の概要について説明を受けた。そして、実際に地域コミュニティの協力で運営されている5、6年生の授業を参観した。

その後一行は、「御所南コミュニティ」の役員の皆さんと懇談。コミュニティの役員からは、「地域が学校に関わることなど、はじめは何をしていいか分からなかった。また先生も地域が分からなかったが、話していきながら進めるうちに、壁が無くなった」といった感想や、「地域の良さや、地域にどんな人がいるのかということに、子どもたちが興味を持ち出した」といった意見が出された。

今回の視察を終え、その感想を記者団に問われた岡田代表は、「取り組んでおられる皆さんが、自信を持ってやっていることが印象的だ」とし、更に「コミュニティスクールというのは、民主党も元々推進していた考え方で、今日のことも盛り込みながら、しっかりしたものを世に問うていきたい」などと述べた。

また、民主党の教育改革案については、「教育の機会の平等が崩れつつある。公立の小中学校を立て直していくことが急務だ。保護者や学校、地域社会が一体になって学校の運営に関わって、現場からの建て直していくことがポイントだ」などと述べた。

今回の視察には、仙谷由人政策調査会長(『次の内閣』ネクスト官房長官)をはじめ、達増拓也ネクスト文部科学大臣、前原誠司ネクスト防衛庁長官、古川元久政策調査会長代理(ネクスト副官房長官)、肥田美代子・松本剛明・松本大輔・泉健太各衆議院議員、広中和歌子・福山哲郎・松井孝治・鈴木寛各参議院議員同行した。

「都政を大きく変えていくために民主党に力を」都内で岡田代表が演説

京都での視察を終えた岡田克也代表は30日夕、東京都議会選挙候補者応援のため都内で街頭演説を行った。

岡田代表は京都で視察した地域コミュニティによる学校づくりを実践している京都市御所南小学校での印象を踏まえ、「地域で新しい試みが始まっている。そうした地域の力を活かす政治が必要だということを改めて感じた」と語り、地域主導の重要性を指摘した。

その上で岡田代表は、「小泉総理は独りよがりの政治を続けている」として、対中・対韓関係がぎくしゃくするなどアジア軽視の外交姿勢を取り続ける小泉首相を批判。「しっかりと議論していく中で、信頼関係を築いていくべきだ」と問題提起し、中国や韓国との連携なくして、実りある対北朝鮮政策も期待できないとした。

また、年金問題など、国民生活に直結する解決すべき優先課題があるにもかかわらず、郵政民営化関連法案の成立のみに固執する小泉首相の政治姿勢も「独りよがりだ」と指摘。年金制度の抜本改革等にこそ、リーダーシップを発揮すべきだとの考えを示した。

岡田代表は「こうした独りよがりの小泉政治にはっきりNO!と言おう」と聴衆に訴え、小泉政治を終わらせ、この東京を変えていくうえで東京都議会選挙は大事な選挙であると力説。「民主党は本気です」として東京都政での実現させたい政策を示した「TOKYO Manifesto 2005」を民主党が取りまとめたことを報告。都政を大きく変えていくために、民主党候補に力を貸してほしいと支持を求めた。《民主党ニュース》



5月30日 その日のできごと(何の日)