平成5826日目
2004/12/20
【民主党】福岡で街頭演説会
民主党は20日朝、福岡市の天神バスセンター前で、岡田克也代表を先頭に街頭演説会を開いた。
岡田代表は「古い政治を変え、本当の民主主義をつくろう。日本は歴史的転換期にある。国民の手に政治を取り戻すために、民主党は一丸となってがんばっていく。民主党は中央指導、公共事業中心ではなく、本当の意味で豊かになる自立可能な地域経済をつくり上げていく。地域主権の新しい日本の政治の形をつくる。今の政権は本日の予算案でも、相も変わらずのやり方で、この国を壊している。本当の改革を私たち民主党に担わしていただきたい。どうか今度の総選挙で政権を獲らして下さい。国民の立場に立った政治を担わせて下さい。今度の補欠選挙で民主党は平田さんを正しくこの人だと擁立した。フェアな日本にしたいとの思いの人。皆さんの手で大きく育てて下さい」と訴えた。
平田正源福岡2区予定候補は、「私がアメリカで学んだのはフェアということ。多様性が認められ、努力すれば報われるのがフェアということ。日本では多様性が受け入れられない。旧態依然とした日本を変えるには政権交代しかない。この地から政権交代、日本の明日をつくっていこう」と力強く訴えた。
街頭演説会には、中山義活国民運動委員長、野田佳彦『次の内閣』ネクスト財務大臣、小宮山洋子ネクスト子ども政策担当大臣、松本龍福岡県連代表、武正公一役員室次長ほか、多くの国会議員が参加。道行く人々に、平田予定候補の決意が掲載されたプレス民主号外を配布した。《民主党ニュース》
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【プロ野球・日本ハム】新人選手入団発表
日本ハムは20日、札幌市内のホテルで新人選手の入団発表を行い、1巡目指名のダルビッシュ有投手(東北高)は「ずっとプロでやりたかった。新人王を取りたい」と抱負を話した。4巡目指名のマイケル中村投手(前ブルージェイズ)はビザの関係で欠席した。《共同通信》
【政府】2005年度予算の財務省原案を了承
政府は20日の臨時閣議で、2005年度財務省原案を了承、財務省が各省庁に内示した。政策的経費である一般歳出は04年度当初予算と比べ0.7%減の47兆2829億円と、02年度以来3年ぶりに前年度を下回った。一般会計の総額も0.1%増の81兆1829億円と4年連続で緊縮型を堅持。税収増や定率減税の縮小など国民負担の拡大で国債の新規発行を4年ぶりに減額した。《共同通信》
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民主党の仙谷由人政調会長は20日午前、2005年度予算の財務省原案について談話を発表、「小泉内閣による国債発行額が140兆円を超えることが確実になった。国民を欺き、将来の国民に無謀な負担を押し付ける小泉構造改革は、紛れもなく悪政だ」などと厳しく批判した。《共同通信》
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小泉純一郎首相は20日、2005年度予算の財務省原案について「良い予算に仕上がった。方針を守れた」と総括した上で「国債発行額が減額でき、なおかつめりはりが利いた予算だ」と述べ、予算編成を評価する考えを示した。《共同通信》
【この日の小泉総理】
平成16年12月20日、総理大臣官邸で、経済対策閣僚会議が開催され、 「平成17年度の経済見通しと経済財政運営の基本的態度」が了承され、引き続き行われた臨時閣議で了解されました。
この中では、(1)平成16年度及び平成17年度の主要経済指標、(2)平成16年度の経済動向及び平成17年度の経済見通し、(3)平成17年度の経済財政運営の基本的態度、についてとりまとめが行われています。
平成17年度の経済見通しについては、国内総生産の実質成長率は1.6%程度、名目成長率は1.3%程度になるとし、わが国経済は「引き続き民需中心の緩やかな回復を続けると見込まれる。」としています。また、平成17年度の経済財政運営の基本的態度については、「経済財政運営と構造改革に関する基本方針2004」に基づき、「個人や企業の挑戦する意欲と地方の自主性を引き出すため、各分野にわたる構造改革を引き続きスピード感をもって一体的かつ整合的に推進し、民需主導の持続的な経済成長を図る。」としています。《首相官邸》
【この日の民主党】
政権交代に心一つに 定期大会本会議を開催
民主党の2005年度定期大会が、19日から2日間の日程で福岡市で開かれ、2005年度活動方針、役員人事、党規約改正などが承認された。今回の大会は来年4月に行われる衆議院福岡2区補欠選挙の総決起集会との位置づけを含めて開かれ、20日の朝と昼には福岡市内9カ所で岡田克也代表を先頭に街頭宣伝活動が、党所属国会議員約150人が参加して行われた。
大会本会議では岡田代表が「日本は歴史的転換点にある。二大政党、政権交代の時代となった。衆議院選、参議院選に勝利し、政権交代を成し遂げることが民主党の任務。来年1年をその土台づくりの年とする。国民の手に政治を取り戻すために、全員野球でがんばろう。私は柔軟性を持ちながら、決断するときは決断するリーダーになる。日本改革のリーダーとして、日本の改革、復活を国民の皆さんに約束する」などと挨拶。政権獲得へ強い決意を改めて示した。
川端達夫幹事長は、「具体的で分かりやすいマニフェストづくり」「選挙勝利に向けた諸準備、地域組織・地域活動の活性化」「信頼される政党を目指す党改革の実現」を柱とする活動方針を提起。19日の選挙・組織分科会、政策分科会、地方代議員・特別代議員総会などでの活発な議論の後、20日の本会議で承認された。川端幹事長はまた、小沢一郎前代表代行の副代表就任などの役員人事、規約改正案を提案、承認された。
また、大会の最後には福岡2区の補欠選挙の予定候補平田正源さんが紹介された。平田予定候補は「アンシャン・レジームの壁を突き崩すには政権交代しかない。機会均等な社会、努力すれば報われる社会がフェアということ。福岡から世界に発信したい」と力強く決意表明。必勝を期して藤井裕久代表代行が「勝つぞ」との音頭をとった。
大会には麻生渡福岡県知事、笹森清連合会長が来賓として参加したのをはじめ、約800人が参加した。
麻生福岡県知事、笹森連合会長が来賓挨拶
20日、民主党定期大会において、福岡県の麻生渡知事と連合の笹森清会長が来賓として挨拶を行い、民主党に対する激励と期待を述べた。
来賓挨拶に立った麻生知事は冒頭、民主党が福岡において党大会を開催したことに対し深く感謝の言葉を述べた。続いて知事は、日本の政治が政党政治であり、日本は過去2回の総選挙によって二大政党制の時代、そして政権交代が可能な状況に入ったこと、および困難な課題を抱えつつ冷戦後一変した諸情勢の下で改革を進めていかなければならないことを指摘した。また、知事はサッチャー英国元首相の回想録に触れ、野党時代の研鑽の成果がサッチャー改革の糧となったことを指摘した。知事は、これらを踏まえた上で、民主党がさらにエネルギーを養うことを期待すると述べた。
次に知事は地方分権の問題に触れ、地方自治体がめざしている分権は、単に国の権限と予算の配分を求めているものではなく、国の役割と地方の役割を区別し、それぞれがその役割を十分に果たすことができるようにするためであると述べ、民主党に対して三位一体改革を含む地方分権運動への一層の理解と推進を要請した。また知事は、福岡県がアジアの中でどう活動していくかにつねに留意していることを述べた上で、アジア諸国との長期的な友好関係の構築は国政の大きな課題であると指摘し、この点においても民主党への期待を表明した。
最後に知事は、民主党の今後の活躍に強い期待を表明して挨拶を閉じた。
続いて来賓挨拶に立った連合の笹森清会長は、登壇直後にまず岡田代表とがっちりと握手。「いつも辛口の挨拶をしているが、それは間柄が近いことと民主党への期待感によるものだ」とした上で政権奪取に向けての笹森メモとして以下の項目を提案した。
(1)党組織を整理・再編し、党決定・発信・伝達の明確化・迅速化、(2)さまざまな政治理念をもった人々が混在している党事務局の一本化、(3)47都道府県の選挙区できっちりとした地方組織の確立・整備、(4)離合・集散の政党歴史の中で、無所属議員にとどまっている地方議員に入党を推進、党員拡大し、地方議員を系列化、(5)支持団体の強化・拡大、(6)政権をとるための政権政策の強化等を列挙した。
笹森会長はかつて連合が掲げた「平和、しあわせ、道開く」とするスローガンをひいて「小泉政権下で平和・幸せの道は開けていない」と語り、民主党に対し、本気で世界の平和を守るための行動を見せなければならないと指摘。同時に国民のしあわせの道を開くために社会保障制度の実現にむけた国会活動の展開の必要性を要請。「強行採決された制度をこのまま放置していてはならない」と断じた。
笹森会長は「政権獲りましょう」と呼びかけて満場の拍手を受け、挨拶を締めくくった。
決断すべきときに決断するリーダーに 会見で岡田代表
岡田克也代表は定期大会終了後、福岡市内の大会会場となったホテルで記者会見を行った。
会見で岡田代表は、従来1月に開催していた定期党大会を12月に開催したことについて、「年内にきちんと態勢を整える」とともに、1月からは「国会対応、日常活動に力を入れるべき」だとの考えを表明。福岡市で開催したことについても、「地方の時代になって、常に東京ばかりで大会を開くのもいかがなものか」とし、「もちろん補選もにらみながら」福岡の地を選ばせていただいた、と述べた。
また、来年1年がきわめて重要だと改めて強調した岡田代表は、「しっかり政策を積み上げ、そしてしっかりとした党の態勢をつくっていく」とし、大会挨拶でも述べたように、代表自身の政治姿勢として、「皆さんの意見に耳を傾ける柔軟性をもちながら、決断すべきときにはきちんと決断できるリーダーを目指したい」との意向を改めて明らかにした。
また大会本会議を前に福岡市内で行われた街頭演説会についても、「(福岡2区補選公認候補の)平田さんも素晴らしいスピーチをされた」とした上で、「日本政治の流れを大きく変える」ため、補欠選挙の勝利に全力を挙げる決意を改めて明らかにした。
福岡市内2カ所で街頭演説会
20日正午から1時間にわたり、福岡市中心部の天神ソラリア前において、党大会を終えた鉢呂国対委員長をはじめとする民主党の国会議員団が、大会での議論を踏まえ、福岡市民に熱く政治の転換を語りかけた。大畠章宏組織委員長の司会の下に、野田佳彦『次の内閣』ネクスト財務大臣、千葉景子参議院副会長、鉢呂吉雄国会対策委員長、楢崎欣弥衆議院議員、岩本参議院議員が、国政の諸課題と政権交代の必要性について訴えた。
鉢呂国対委員長は、博多明太子の材料が北海道から運ばれている、と北海道とのつながりから福岡市民への訴えを始め、不十分な審議で採決された年金法案では将来への不安は増すばかりだ、と小泉政治を批判。日歯連のヤミ献金事件に見られる不透明な政治資金の流れを正すために、迂回献金禁止の必要性を訴えた。国会議員団の訴えには、多くの市民が足を止めて耳を傾けていた。
また、赤坂交差点では、鳩山由紀夫『次の内閣』ネクスト外務大臣、岡崎トミ子副代表、中山義活国民運動委員長、古賀一成、城井崇両衆議院議員に、平田正源福岡2区予定候補が加わり、道行く人々に民主党への支持を力強く訴えかけた。
福岡・北九州の各地で街頭演説会を開催
民主党は20日の朝と昼、福岡市内と北九州市内の、のべ11カ所で街頭演説会を開催。200名近い党役員や所属議員が参加して街頭演説を行う一方、国会議員自ら平田予定候補の決意などが掲載されたプレス民主号外を道行く人々に配布し、民主党の主張を訴えた。
福岡市の西鉄平尾駅近くでは、藤井裕久代表代行、岡崎トミ子副代表、岩本司参議院議員が街頭に立った。
この中で、藤井裕久代表代行は「年金、地方分権、イラク問題に流れる小泉内閣の姿勢は世の中の大きな動き、人々の願いにまったく反している。惰眠をむさぼってきた自民党の『おごりの政治』の先に日本の将来はない。民主党は平田さんを擁立して、きたる補欠選挙に全力を挙げる」と県民の理解を求めた。
27人の国会議員とともに博多駅前で街頭演説会を行った民主党の川端達夫幹事長は演説の冒頭、「暮らしは良くなっていますか」と通勤途中の人々に呼びかけ、暮らし向きを良くしていくためにも政治を変えていかなければならないとして民主党への支持を訴えた。
1月から始まる国会では有権者の立場、市民の立場、労働者の立場からの意見を尊重した国会論戦を展開していきたいとして、イラク問題、平和の実現、北朝鮮問題、災害対策対応など、山積する課題の解決に向け、「まっすぐにひたむきにがんばっていきます」と宣言した。
西鉄薬院駅前では、玄葉光一郎選挙対策委員長の司会の下、仙谷由人政策調査会長、横路孝弘『次の内閣』ネクスト厚生労働大臣、古賀一成衆議院議員が街頭に立ち、通勤途中のサラリーマンらに民主党の主張を力強く訴えた。
この中で仙谷政調会長は、「何をしたいのか分からない小泉政治を終わりにしよう」と呼びかけ、横路ネクスト厚労相らも政権交代に向けた強い決意を訴えた。駅前では16名の国会議員が自らプレス民主号外を配りながら、道行く人々に訴えかけた。
このほか福岡市内では、六本松バス停前で、米澤隆副代表、菅直人『次の内閣』ネクスト国土交通大臣、輿石東参議院幹事長、大久保勉参議院議員らが、中村学園大学前では石井一副代表、江田五月参議院議員会長、鳩山由紀夫『次の内閣』ネクスト外務大臣、藤田一枝衆議院議員らが、西鉄大橋駅前では羽田孜最高顧問、鉢呂吉雄国会対策委員長、海江田万里『次の内閣』ネクスト経済産業大臣、千葉景子参議院副会長、楠田大蔵衆議院議員らが、それぞれ街頭演説を行い、民主党への支持を呼びかけた。
北九州市内2カ所で街頭演説会
党大会に伴う一斉街頭宣伝活動の一環として、20日、北九州市内の2か所の駅頭でも、党所属国会議員と地元自治体議員が民主党への支持を訴えた。
JR黒崎駅南口デッキ上では、午前7時半から地元選出の北橋健治役員室長を皮切りに、浅尾慶一郎、牧義夫、平岡秀夫、西村智奈美各議員がマイクを握った。また、来年1月に行われる北九州市議会議員選挙にむけて、冨田徳二福岡県議、佐藤昭紀、江島勉、泊正明各市議も参加し、「政権交代ののろしを北九州からあげよう」などと熱弁をふるった。
また小倉駅北口でも、城井崇衆議院議員らが街頭演説会を開催。道行く人々に民主党への支持を訴えかけた。
岡田代表ら、関西経済と景気動向めぐり関西経済界代表者と懇談
民主党の岡田克也代表、川端達夫幹事長らは20日、2005年度定期大会終了後に福岡県から大阪府へと空路移動し、大阪市内で関西経済連合会、大阪商工会議所、関西経済同友会の代表者7名と懇談した。
懇談冒頭では秋山喜久関西経済連合会会長が挨拶に立ち、「二大政党時代の民主党に大いに期待している」と語り、二大政党制の一端を担っていけるような政策議論を進めてほしいとの要請があった。秋山氏は公的部門の債務超過を例に、自民党とは違う立場から提議・発案し、政策をつくる必要性、納税者の立場にたった発想での政策立案の重要性を指摘した。
秋山氏はまた、地方分権が大きなテーマになるとの認識を示すと同時に、民間に移行すべきサービスは移して地方公共団体の効率化を進めた上での地方分権を進めるべきとした。
一方、岡田代表は挨拶で「民主党も結党以来7年目を迎え、そろそろ政権を担ってもいいいのではないかと思っている」と述べ、福岡で開催した党大会では、全体に前向きで建設的な意見が相次ぎ、次の選挙で政権を獲ろうということを確認したと報告。「これからの1年間は非常に大事な年になる」と重ねて語り、政権を獲るための政権政策、党改革、選挙準備に全力をあげ、国民の期待に応えられる民主党にならなければならないとした。
岡田代表は秋山氏が語った財政悪化は非常に問題とする考えを明らかにした上で、増税の議論の前に効率化の必要性を指摘。三位一体改革をめぐる分権化議論からはこの国の権力構造を垣間見た気がするとして、結局は中央官庁主導で政治が行われ、首相の意見さえも軽視される現実を問題視した。その上で岡田代表は「自治体に問題があるのも事実だが、(自治体に)完全に財源と権限を移譲する中で自己責任の原則を確立していく。そのために改革派知事や市長と連携をとっていく」との方針を語った。また、日本を活性化し、ものづくり再生を目指し、民主党はしっかりとした政策を立てていくとした。
続く懇談では大阪経済界側から「中小企業を含めて自信を取り戻し始めているが、先行き不安もある中、政府による定率減税の廃止は個人消費に水を差すことにもなりかねない。タイミングの問題として配慮が必要」「次世代を担う、地域経済を引っ張る産業の育成が必要」「ツーリズム産業に尽力してほしい」「公共サービスの民間開放が必要」「21世紀、情報化・国際化の中で日本がどのような国であるべきかといった国のビジョンを示す必要がある」「地方分権制度改革・教育改革を迅速に進めるべき」「東京一極集中の是正にむけ、道州制の導入を」「自民党との対立軸をきっちりと示せば、政権は獲れる」「中国をはじめアジア経済の窓口は関西経済界が担っている」といった意見が出された。
仙谷由人政策調査会長は「定率減税廃止によって個人消費が落ち込むことはありうる」として、民主党予算案では定率減税存続を盛り込んでいく考えであると応じた。また、樽床伸二団体交流委員長は道州制実現にむけ前向きに取り組むことを明言した。
懇談には石井一副代表、平野博文幹事長代理、前田武志財務局長、尾立源幸参議院議員も同席した。《民主党ニュース》