平成5800日目

2004/11/24

【大相撲九州場所11日目】白鵬関が初金星

大相撲九州場所11日目(24日・福岡国際センター)横綱朝青龍が初黒星を喫する波乱があり、幕内の全勝がいなくなった。朝青龍は同じモンゴル出身の19歳、白鵬に送り出された。1敗を守った白鵬は2度目の横綱挑戦で初金星。

綱とりにもう負けられない大関魁皇は、同じく2敗の平幕露鵬に苦戦したが、はたき込みで退け連敗を免れた。若の里は関脇同士の一番で雅山を寄り切って10勝1敗と白星を二けたに乗せた。小結琴光喜は勝ち越しを決めた。優勝争いは、1敗で朝青龍、若の里、白鵬の3人が並び、2敗で魁皇1人が追う展開。十両は石出が2敗で単独トップ。《共同通信》




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【口座売買禁止法】衆院委で可決

おれおれ詐欺の現金振込先に、売買された口座が悪用されることを防ぐため、口座の売買を禁止する本人確認法改正案が24日午後、衆院内閣委員会で全会一致で可決された。25日の衆院本会議で衆院通過、参院に送られ今国会で成立する見通し。来月下旬にも施行される。

改正案は預貯金通帳やキャッシュカードの売買、譲渡を禁止する。違反者は罰金50万円以下、業とした者の場合は懲役2年以下または罰金300万円以下を科す。インターネットなどに口座の売買や譲渡の広告を掲載することも禁止し、違反者は罰金50万円以下とする。

おれおれ詐欺対策では、自民、公明両党が犯罪に多用されているプリペイド式携帯電話の不正な譲渡・勧誘などを禁止する規制法案を、来年1月の通常国会に提出するよう検討している。《共同通信》

【この日の民主党】

第320回常任幹事会開催、分権改革推進本部の設置など承認

24日午前、国会内において、第320回常任幹事会が開催された。

冒頭、岡田克也代表が挨拶し、先週末から今週はじめにかけて富山・石川・新潟・山口の各県を訪問したが、特に新潟では体育館などに避難している被災者に疲れが見えるので、党としても対策が必要であるとの報告があった。また、終盤国会での対応については、明日の衆議院イラク特別委員会で岡田代表および鳩山由紀夫『次の内閣』ネクスト外務大臣が首相に対して質問を行い、自衛隊派遣反対に向けてがんばりたいとの決意が述べられた。政治とカネの問題についても党を挙げて取り組んでいくとの方針が示された。

次に川端達夫幹事長が報告を行い、(1)分権改革推進本部を設置し、わが党の方針をもとに自治体などとの連携をとっていくこと、(2)12月3日に両院議員懇談会を開催し、党大会議案について報告すること、その他当面の日程などについて述べた。

さらに、藤井裕久大会実行委員長(代表代行)が報告を行い、大会当日の一斉街頭行動について概要を述べ、協力を要請した。

鉢呂吉雄国会対策委員長は、年金抜本改革法案について委員会への付託と審議、イラク特措法廃止法案の採決などの実現、衆院での拉致特別委の設置などに全力を挙げるとの報告を行った。

輿石東参議院幹事長は、イラク特別委での審議および参議院選挙制度改革の動きについて報告を行った。

仙谷由人政策調査会長は、分権改革の基本方針がまとまったこと、日朝協議について鳩山談話を発表したこと、及び安易な米援助再開及び拙速な国交回復には反対であること、年金抜本改革法案を連合とも協議の上で提出したこと、年金担保融資に罰則をかける貸金業法改正案を準備しているが、与党が自分たちのものとしようとしていること、発達障害者支援法案について早期成立を目指すこと、などについて報告を行った。

玄葉光一郎選挙対策委員長は、都道府県議会及び政令市議会選挙における候補者擁立方針案にもとづいて、定数3以上の選挙区における複数擁立を目指すこと、女性候補者の積極的擁立を目指すこと、これらにともなう都道府県連への財政支援の強化などについて報告を行った。

平野博文幹事長代理は、総支部の設立承認および世論調査結果について報告を行った。

続いて川端幹事長より協議事項の提案があり、「2005年度活動方針案」「2004年度活動報告」「党規約改正案骨子」「2005年度予算のポイント案」などが示され、次回の常任幹事会において執行部議案として採決されることとなった。

鳩山ネクスト外相、アフガニスタンや中東諸国を歴訪し帰国

鳩山由紀夫『次の内閣』ネクスト外務大臣は24日、アフガニスタン、ヨルダン、イスラエル、パレレスチナを歴訪して帰国し、党本部で記者会見を行った。19日に日本を出発した今回の民主党アフガニスタン・中東訪問団は、団長に鳩山ネクスト外相、事務局長に藤田幸久国際局長、団員に大谷信盛ネクスト外務総括副大臣というメンバー。訪問団は各地で要人と会談し、精力的な日程をこなした。

まず訪問団は20日、アフガニスタンのカブールで、カルザイ大統領やアブドラ外務大臣らと会談。カルザイ大統領とはこれまで何度も会談している鳩山ネクスト外相は、大統領と再会した印象として、「大変に自信をみなぎらせていた」と述べるとともに、女性を含めた多くの人が大統領選挙の投票に行き、民主政治を学びつつあることの意義が非常に大きいことを強調した。

21日にアフガニスタンからヨルダンに移動した訪問団は、22日にはイスラエルのジェリコでエラカート交渉担当長官とパレスチナ情勢などについて意見交換を行い、さらにパレスチナのラマッラを訪問。アラファト議長の墓に献花を行った。同日、訪問団はイスラエルの国会議員らとも相次いで会談するとともに、ヨルダンを拠点にイラク支援を行っている日本や諸外国のNGO関係者とも懇談し、イラクに対する支援のあり方について意見交換を行った。鳩山ネクスト外相は会見で、この懇談に関して特に触れ、「外国人が、誰であっても(イラクの)中で仕事をすることは、きわめて難しい状況になっていることを痛感した。かなり厳しい状況だ」とし、「外国の人に雇われて仕事をしているイラク人、ということになっただけでもターゲットになるという話で、イラクは皆さんが考えている以上に切迫した状況だ」と述べた。

また、訪問団は23日にはヨルダンのアンマンでハッサン王子と会談して中東和平の見通しなどについて意見交換を行ったほか、国連イラク支援団(USAMI)の水野時朗法律顧問らとも会談を行った。

こうした訪問団の日程と会談の内容について説明した鳩山ネクスト外相は、記者団からの質問に答え、イラク情勢については改めて、「米軍の行動によって、結果としてイラク全体が今までよりもはるかに危険な状況に陥っている」と指摘した上で、自衛隊のイラク派遣延長問題に関しても、小泉首相は延長を明言はしていないなどと前置きした上で、「もし既に自衛隊の派遣延長を決めているとすれば、現実をよく見ていないとしか私には思えない」とし、「小泉首相には、ここは撤退する勇気を持っていただきたいと改めて申し上げたい」と述べた。

川端幹事長、良質な公共サービスの確立めざす姿勢を表明

民主党の川端達夫幹事長は24日、「異議あり!公共サービスと国民生活を破壊する小泉構造改革」などをメインスローガンに、東京・日比谷で行われた公務公共サービス労働組合協会主催の「国民生活の安定・安心を支える良質な公共サービスの確立を求めるキャンペーン開始宣言11.24中央集会」に参加。約5000人の聴衆を前に挨拶した。

集会では「官から民へ」「国から地方へ」の徹底を掲げ、規制改革・民間開放の積極的推進として市場化テストの導入による国および地方自治体の仕事の民営化・民間譲渡を進めようとしている小泉政治に対し、社会的セーフティ・ネットを破壊するものだと指摘。画一的な民間委託へ反対する姿勢が示された。

挨拶に立った川端幹事長は連合がスト権などの労働基本権を認めるよう要求したにも関わらず公務員制度改革に関する協議を打ち切った自民党について、「公務員のことを考えていない。時代に逆行するもの」と批判。民主党としてしっかりと監視し、求められる公務員制度改革の実現に全力を尽くしていくと表明した。

残すところ10日となった国会論戦をめぐっては「小泉構造改革の名のもとに行われる政治によって、国民生活はどんどんと破綻に追い込まれ、国はおかしくなっていく」と改めて指摘した上で、イラク自衛隊派遣期間の延長を阻止し、国家観・分権へ向けたビジョン・理念もないまま辻褄あわせにすぎない三位一体改革の問題を追及いていくとした。

「小泉政治は社会の二極化を招き、まじめに働く人を踏みつける政治をもたらしたに過ぎない。もうお引取り願おう」と語り、政権交代の必要性を改めて訴えた。

集会には神本美恵子、辻泰弘、那谷屋正義参議院議員が参加した。《民主党ニュース》



11月24日 その日のできごと(何の日)