平成5631日目
2004/06/08
この日のできごと(何の日)
【日米首脳会談】
平成16年6月8日、主要国首脳会議(サミット)に出席するため、羽田空港を出発した小泉総理は、6月8日午前(現地時間)、米国ジョージア州のシーアイランドに到着しました。到着した陸軍飛行場では、日米の小旗を持った地元小学生たちの歓迎を受けました。
その後、首脳会議の会場となるホテルへ移動した小泉総理は、主催国である米国のブッシュ大統領との首脳会談に臨みました。
日米首脳会談では、小泉総理は、イラク復興問題について、イラク暫定政権に歓迎されるような形で自衛隊派遣を継続する考えであり、ODAを活用した資金協力と併せイラク再建に努めたい、と述べ、ブッシュ大統領は日本の貢献を高く評価する旨述べました。
北朝鮮問題について小泉総理は、先の訪朝の際の会談で北朝鮮の金正日国防委員長が米国との対話を望んでいたことを伝え、ブッシュ大統領は六者協議の中で解決に向け努力する考えを述べました。また、北朝鮮による拉致被害者の曽我ひとみさんの夫であるジェンキンズ氏の処遇について、引き続き連絡を取り合うことに合意しました。
経済問題についてブッシュ大統領は、回復傾向を見せている日本経済の現状を歓迎する旨述べました。 この他、BSE(牛海綿状脳症)問題、イランの核開発問題、国連改革問題などについても意見を交換しました。
午後には、英国のブレア首相、フランスのシラク大統領とそれぞれ首脳会談を行いました。首脳会談で小泉総理は、北朝鮮の核、拉致問題の包括的解決を目指す立場を説明し、両首脳の理解と支持を得ました。
会談でブレア首相は、イラク復興問題について、人質事件という難しい状況もあった中で、信念を持って復興支援を続けていることを高く評価している旨述べました。また、シラク大統領に対し小泉総理が早期の訪日を期待する旨述べ、シラク大統領も訪日に応じる意向を示しました。
この日の夜、ブッシュ米国大統領夫妻主催の歓迎夕食会で、シーアイランド・サミットが開幕しました。《首相官邸》
◇
小泉純一郎首相は8日昼すぎ、米ジョージア州シーアイランドのホテルでブッシュ米大統領と会談し、イラク主権移譲後の多国籍軍編成を明記した国連安保理決議の採択を評価、自衛隊派遣を継続する考えを示し、多国籍軍への参加を事実上表明した。
拉致被害者曽我ひとみさんの夫で元米兵ジェンキンスさんの訴追問題で、首相が米側の善処に期待感を示したのに対し、大統領は訴追対象になるとに認識を示し、扱いは継続協議となった。《共同通信》
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【地村保志さん】子どもの近況を語る
小浜市の拉致被害者、地村保志さん(48)は8日、市文化会館で記者会見し、最近の子供たちについて「家族でショッピングなどに行くと、いろいろな支援者の方とあいさつを交わすが、自然に笑顔で応じるようになりました」と、だんだんと古里に溶け込み始めている様子を語った。《福井新聞》
【皇太子殿下】人格否定発言について文書を公表
皇太子さまは8日、「(雅子さまの)キャリアを否定するような動きがあった」とした発言に関して文書を公表された。「個々の動きを批判するつもりはなく、現状をわかっていただきたいと思った」と真意を説明。雅子さまを支える「環境づくりが一番大切と考えている」と訴えた。《共同通信》
【この日の民主党】
シンクネット21 年金改革問題シンポ開催
シンクネット・センター21(宇沢弘文理事長)は8日午後、参議院議員会館で年金改革問題についてのシンポジウムを開催した。
パネリストは民主党の長妻昭衆議院議員、一橋大学経済研究所の高山憲之教授、(株)日本総合研究所の西沢和彦主任研究員、東洋大学経済学部の駒村康平助教授の4人。5日に与党の強行採決によって成立した年金改正法の問題点を検証するとともに、年金制度への信頼回復のために求められている抜本的な改革の方向について意見を交わした。
この中で高山教授は、「十分な審議もなく強行採決に至ったことは大変残念で、いずれ政府案の欠陥は明らかになり、近い将来の見直しは不可避だ。企業や若者の年金離れをくい止めるとともに、年金財政のバランスシートを回復するためには代替案はあったはずだ」と述べ、スウェーデン方式とも呼ばれる「みなし掛金建て年金」への転換、すでに保険料が納付されている過去拠出対応部分への年金目的税3%程度の投入による資産超過の解消、高額年金受給者の給付圧縮などを今後の年金制度改革の柱に据えることをあらためて提案した。
また、長妻議員は、年金掛金の流用問題で最近社会保険庁がようやく明らかにした最新の資料なども示しながら、年金積立金の運用という目的から外れて保養施設などの建設費に掛金が直接投入されている現状を「ズサンなどんぶり勘定そのもの」と厳しく批判。年金保険料徴収事務の国税庁との一本化、年金掛金の給付以外への流用の禁止などを強く訴えた。
[常任幹事会]韓国訪問代表団の派遣決める
民主党常任幹事会が8日、国会内で開かれた。岡田克也代表は、冒頭挨拶で先週末の国会を振り返り「衆参一致して、しっかりした対応ができた。マスコミなどで牛歩は古臭い、徹底的に審議すべしなどの意見があるが、最後に与党が強行採決で力で押し切ったことに対し、われわれは7割の国民が政府案に反対するという世論を背景に精一杯頑張ったと思う」と評価。その上で「最終的には数を取る、選挙で勝つことだ。国民の怒りをエネルギーに変えて参院選に勝ち、年金法を撤廃して抜本改革を目指そう」と強調した。
常幹では(1)6月13~14日の日程で岡田代表を団長とする民主党韓国訪問代表団を派遣(「アジア戦略円卓会議2004」に出席。盧武鉉大統領等と会談予定)(2)公設秘書問題についての民主党案を協議するため今週中に両院議員懇談会を開催、などを承認、決定した。
岡田代表、通産省時代の兼職禁止規程違反でお詫び
民主党の岡田克也代表は8日の定例記者会見で、通産省勤務時の79年から86年までの間、(株)岡田興産の取締役を無報酬で勤め、国家公務員法の兼職禁止規程に違反していたことについて、「大変申し訳ない。国民の皆さんにお詫びする」と謝罪した。
岡田興産には、通産省退職後の88年9月に代表取締役に就任、衆議院議員当選後90年4月に辞任している。この間、岡田代表は厚生年金には加入せず、国民年金に加入していた。
また岡田代表は13、14の両日、党の訪問代表団の団長として韓国を訪れ、「アジア戦略円卓会議2004」に出席するほか、政党幹部と意見交換することを明らかにした。《民主党ニュース》