平成5603日目

2004/05/11

この日のできごと(何の日)

【大相撲・貴ノ浪関】現役引退

大相撲の元大関で東前頭13枚目の貴ノ浪(33)=青森県出身、貴乃花部屋=が夏場所3日目の11日、現役を引退した。同日午後、両国国技館内で記者会見し「開き直って自分らしさを出し、相撲人生を終えられたのは誇りに思う」と語った。

この日の日本相撲協会の理事会で年寄「音羽山」襲名と功労金3700万円を贈られることが決まり、今後は貴乃花部屋で後進の指導に当たる。引退相撲は来年の1月30日に両国国技館で行う。

貴ノ浪は大関を史上4位の通算37場所務め、幕内出場1118回は史上7位。最近は足首のけがなどに苦しみ、平幕に低迷していた。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

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【大相撲】

大相撲夏場所3日目(11日・両国国技館)横綱朝青龍は平幕栃乃洋を足取りで退け3連勝。初場所初日からの連勝を33に伸ばし、昭和以降の幕内連勝記録で羽黒山、北の海を抜いて単独7位となった。大関陣は千代大海が小結雅山を引き落として3連勝。魁皇は朝赤龍を寄り切って2勝1敗としたが、武双山は霜鳥に寄り倒されて黒星が先行した。霜鳥は3連勝。雅山は3連敗。関脇は若の里が2勝目を挙げたが、旭天鵬は2敗目を喫した。小結琴光喜は高見盛を下して2勝1敗となった。《共同通信》

【JR奈良駅】旧駅舎の曳家工事開始

洋風建築と寺院を組み合わせたユニークな外観で古都・奈良の玄関口として親しまれたJR奈良駅の旧駅舎(奈良市)を解体せず、建物ごと移動する「曳家工事」が11日、始まった。線路の高架化に伴う駅周辺整備の一環で、14日までに総重量3500トンの駅舎を1時間に1メートルのペースで約18メートル北まで動かす。

旧駅舎は1934年、平等院鳳凰堂(京都府宇治市)などをモデルに建築。高架事業に伴い解体撤去も検討された90年代後半、市民の間で保存運動が盛り上がり、2001年に奈良県などが保存と活用を決めた。《共同通信》

【北陸新幹線】富山で合同決起大会

富山県北陸新幹線対策連絡協議会と北陸新幹線建設促進県民協議会の合同決起大会は11日、富山市の富山第一ホテルで開かれた。富山以西延伸へ正念場を迎え、大会では各界代表が結束を訴え、長野−富山間の早期完成、南越(武生市)までの早期整備を求める決議文を採択した。

県や沿線自治体、経済界などから約300人が出席した。連絡協会長の中沖豊知事は「富山までの早期完成とともに南越までの優位性を強く訴え、富山以西フル規格による全線整備に全力を尽くす」と強調した。

政府・与党内では、北陸新幹線富山以西の新規着工区間など来年度の整備新幹線計画の見直しを検討しており、6月をめどに整備計画を取りまとめる方針となっている。《北國新聞》

【小泉純一郎首相】ホンジュラス共和国大統領と会談

平成16年5月11日、小泉総理は総理大臣官邸で、ホンジュラス共和国のマドゥーロ大統領と首脳会談を行いました。

会談においてマドゥーロ大統領は、来年3月から愛知県で開催される愛・地球博(愛知万博)の期間中、「中米の日」となっている平成17年8月19日に合わせて、小泉総理と中米各国首脳による「日・中米サミット」の開催を提案し、小泉総理も前向きな姿勢を示しました。

また、マドゥーロ大統領は、小泉総理が所信表明演説の中で紹介した「米百俵」の話がスペイン語に翻訳され、ホンジュラス国内で27回公演されたことを紹介し、小泉総理は、「非常にうれしい。米百俵を共有する国としてますます友好関係を深めていきたい。」と述べました。《首相官邸》

【亀井善之農相】諫早湾開門調査見送り

亀井善之農相は11日の閣議後の記者会見で、国営諫早湾干拓事業(長崎県)と有明海の漁業被害の因果関係を解明するための潮受け堤防排水門の中・長期開門調査について「調査は長い歳月を要するが、成果が明らかでない」などとして、実施を見送ることを正式に表明した。

農相はまた「地元の漁民の理解を得られるよう有明海再生の道筋について具体的な話し合いをしたい」と述べた。同日朝、地元各県や漁連などにこの決定を伝えた。

農水省は有明海再生にすぐにつながる代替策として(1)環境省と合同で今夏、海水中の酸素濃度が極端に減り、貝などが死滅する原因となる貧酸素水塊の発生調査を行う(2)海水や海底の環境改善対策の実施(3)堤防内側の調整池から出る汚れた水の浄化−を決めた。

佐賀、熊本、福岡3県の県議会や漁連は「有明海再生には漁業被害の徹底した原因究明が必要」と主張。今月7日、調査実施を求める要望書を提出していた。《共同通信》

【政界談話室】

民主党の野田佳彦国対委員長は11日の記者会見で「菅直人代表を支える上で路線の違いというのはいろいろあった」と強調、“徹底審議”という信条を曲げて審議拒否を命じる立場を取らざるを得なかった苦しみを漏らした。野田氏は菅代表の辞任を受けた後継代表の選出方法について「当然選挙で選ばないといけない」としたが、選挙を行わずに話し合いで調整する方針となり、最後まで大きな路線の違いが残った。《共同通信》

【民主党・小沢一郎代表代行】新代表に意欲

民主党の新代表選びをめぐり11日、菅直人代表が小沢一郎代表代行に就任を要請、これに対し小沢氏が積極姿勢を示した。小沢氏は「党内一致」を受諾の条件にしており、「小沢代表」で党内の意見集約できるかが焦点となってきた。

これに先立ち国会内で開かれた常任幹事会で、(1)岡田克也幹事長が候補者の一本化作業を行う(2)その結果を両院議員総会に提案して了承を得る−との手順で進めることを決めた。民主党では例のない「話し合い選出」だが、岡田氏が菅氏と協議のうえ提案した。

岡田氏は、党内に待望論が強い小沢氏を軸に調整を進める考えで、菅氏とともに国会内で小沢氏と会談。菅氏は「小沢さんにやってもらうのが党にとってのベストだ」と就任を要請した。小沢氏は「慌てず時間をかけてやりなさい」と、幅広く意見を聴くよう助言した。岡田氏は12日にも再度、小沢氏と会談して意向を確認するとともに、党内各グループとの調整も進め、週内決着を目指す。

小沢氏は11日夜には、鳩山由紀夫前代表らと会談し、就任要請に対して「参院選に向けて党内が一致団結するならば、私は命を投げ捨てても構わない」と条件が整えば新代表を引き受ける考えを表明した。旧民社党グループの米沢隆元民社党委員長らも同席した。

ただ小沢氏周辺は「党内から一致して推される形でなければ受けない」としており、小沢氏と距離を置く野田佳彦国対委員長や枝野幸男政調会長ら中堅・若手グループの動向が注目される。《共同通信》

【イラク情勢】

米国人殺害の映像公開

国際テロ組織アルカイダと関連があるとみられるイラクの反米武装勢力が、拘束した米民間人男性Aさん(26)=米フィラデルフィア在住=の首を切断して殺害する場面の映像が11日、イスラム系ウェブサイトで公開された。

武装勢力はこの殺害について、米軍によるイラク人虐待事件への報復だと主張し、さらなる殺害を示唆。衝撃的な映像は米国内に強い衝撃と怒りを巻き起こし、事件の影響を最小限に食い止めたいブッシュ米政権への新たな打撃となった。

映像にはアルカイダと関係が深いヨルダン人「アブムサブ・ザルカウィ氏が米国人殺害」とのタイトルが付けられ、5人の武装勢力メンバーが覆面で登場するが、この中に同氏がいるのかどうかは不明。Aさんは通信関係のビジネスマンで、遺体が8日、バグダッドの高速道路で見つかっている。

武装勢力は「アブグレイブ(旧刑務所)での(虐待で損なわれた)イスラム教徒の尊厳は、血と魂でしかあがなえない」などと、ザルカウィ氏の署名入りの声明を読み上げると「神は偉大なり」と叫び、ナイフで首を切断した。

声明は、同刑務所収監者とAさんの「交換を米当局に申し入れたが拒否された」と指摘。またパキスタンのムシャラフ大統領を裏切り者と呼び、同国とアフガニスタン国境付近で殺された仲間の報復をすると訴えた。Aさんの父親は「頭を切り落とされたのは知っていた。長時間虐待され殺されるよりはましだ公表してほしくなかった」と話した。《共同通信》

【MLB】

米大リーグ、マリナーズのイチロー外野手は11日、ミネアポリスのツインズ戦で6打数1安打し、10試合連続安打をマークした。

4点リードの八回から救援した長谷川滋利投手は、一死も奪えず4失点で降板。マリナーズは延長十一回、6−7でサヨナラ負けした。

メッツの松井稼頭央内野手は、ダイヤモンドバックス戦に「2番・遊撃」で先発出場し、2二塁打で4打数2安打1打点。前日痛めた左足首は心配なく、開幕からの連続試合出場は33に伸びた。

ヤンキースの松井秀喜外野手はエンゼルス戦で4打数無安打、打率は3割を割った。ヤンキースは延長十回に8−7でサヨナラ勝ちした。試合は降雨で中断し、終了は午前1時23分だった。

カージナルスの田口壮外野手はブレーブス戦に七回の守備から出場し、1打数1安打だった。《共同通信》

【この日の民主党】

[衆院本会議]政府年金法案の修正案を可決

衆議院本会議が11日に開かれ、政府提出の年金関連3法案(国民年金法等改正案、年金積立金管理運用独立行政法人法案、高齢者雇用安定法改正案)および国民年金法等改正案に対する修正案について討論・採決が行われた。国民年金法等改正案は民主、自民、公明の3党合意に基づく修正案と修正部分を除いた原案とに分けて採決され、民主党は前者に賛成、後者に反対したが、どちらも可決となった。その他2法案は、民主党などが反対したものの、自民、公明両党などの賛成多数で可決された。

討論では、民主党の内山晃議員が政府3案に対する反対討論に立った。内山議員は、政府案の問題として(1)現役世代への大幅負担増と受給者世代への給付削減を強いる(2)現役世代への負担増が雇用など社会経済に与える影響を省みていない(3)未納・未加入を防ぐ仕組みがない(4)保険料流用・運用損失に対する責任体制が不明確、の4点を指摘し、「抜本改革ではなく、現行制度の部分的手直しにすぎない」と批判。

また、年金一元化を含む社会保障制度の一体的見直しを盛り込んだ修正案に対しては「民主党が主張してきた一元化の実現を図るものとして評価できる」と表明。最後に、「国民が安心できる年金制度をつくるため、民主党は今後も全力で戦う」と力強く述べて質問を終えた。《民主党ニュース》



5月11日 その日のできごと(何の日)