平成5604日目

2004/05/12

この日のできごと(何の日)

【公明党】議員13人「年金未納」

公明党の神崎武法代表、冬柴鉄三幹事長、北側一雄政調会長ら10人余りの所属国会議員が、国民年金保険料を一時未納だったことが12日、同党の調査で分かった。神崎氏が同日午後の記者会見で議員名とそれぞれの未納状況、処分を発表する。

神崎氏らは、辞任を表明した菅直人民主党代表らの未納問題を厳しく批判しており、執行部の責任問題に発展する可能性もある。与党で年金制度改革を主導した公明党首脳らの未納が判明したことで、年金制度改革関連法案の参院審議に影響が出るのは必至だ。《共同通信》

公明党の神崎武法代表は12日午後、国会内で記者会見し、自身と冬柴鉄三幹事長を含む同党の国会議員13人に国民年金保険料の未納期間があったとの調査結果を発表した。同時に処分も公表し、神崎、冬柴両氏はけん責、北側一雄政調会長ら7人は戒告、3人は党役職の解任とした。

神崎氏は会見で、進退問題について「未納問題を改善することに全力を尽くすことも責任の取り方だ。批判を甘んじて受けながら、今の体制でしっかり取り組みたい」と辞任する考えのないことを強調。ただ、支持母体の創価学会には夏の参院選を前に「神崎氏が前面に出ては選挙を戦えない」との不満もくすぶっており、執行部は厳しい局面に立たされた。

未納があったのは衆院議員7人、参院議員6人。保険料を支払っていなかった期間は、神崎氏が6カ月、冬柴、北側両氏は8カ月だった。15年11カ月の森本晃司、9年10カ月の風間昶、9年9カ月の山下栄一の3参議院議員については、長期にわたっていることを重くみて中央幹事などの役職を解いた。石田祝稔衆院議員は未納期間が2カ月のため「軽微」として処分しなかった。《共同通信》

「年金の党」を掲げる公明党で、神崎武法代表ら首脳を含む13議員の国民年金未納が12日、発覚した。これで未納問題は主要の全政党に及ぶことになった。特に公明党は03年11月の衆院選のマニフェスト(政権公約)でも年金改革を前面に出し、年金改革法案の推進役となった坂口力厚生労働相の所属政党でもある。同党は内部処分で批判をかわす構えだが、福田康夫前官房長官が辞任、菅直人民主党代表も辞任表明しているだけに、今後の対応を間違えると年金改革の説得力を失いかねない。《毎日新聞》

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【大相撲】

大相撲夏場所4日目(12日・両国国技館)横綱朝青龍は出島をはたき込んで4連勝。初場所初日からの連勝を34に伸ばし、昭和以降の幕内連勝記録で5位に並んだ。大関陣は横綱昇進を目指す千代大海が北勝力に引き落とされて初黒星を喫した。魁皇は栃乃洋を送り出して3勝目。武双山は小結琴光喜をはたき込んで2勝2敗とした。北勝力は3大関を破って4連勝。両関脇は若の里が3勝目を挙げたが、旭天鵬は3敗目を喫した。小結雅山は4連敗。《共同通信》

【J1】

Jリーグ1部(J1)第1ステージ第8節最終日(12日・横浜国際総合競技場=1試合)アジア・チャンピオンズリーグとの兼ね合いで未消化だった横浜M−清水を行い、1−1で引き分けた。

横浜Mは勝ち点を18とし、同24の磐田に次いで2位につける。清水は勝ち点10で11位。

前半に先制点を奪われた横浜Mは、後半の終了間際に坂田がヘディングで同点ゴールを決めた。《共同通信》

【林田英樹東宮大夫】人格否定発言「過去のことと思う」

皇太子さまが「キャリアや人格を否定するような動きがあった」などと雅子さまの詳細を語ったことを受け、側近トップである林田英樹東宮大夫が12日、宮内庁で記者会見した。

「人格を否定する動き」について林田氏は「具体的なことは分からない」としながらも「現在進行中ではなく、過去のことだと思う」と述べた。

「皇太子さまが言った『外国訪問が許されなかった』ということに関連しての『動き』か」との質問には「そう思っている」と答えた。

雅子さまが今回の欧州訪問に同行できなかったことには「もっと早くから休養いただくなど、適切な対応ができていれば(行けたかもしれない)と、申し訳なく思っている」とわびた。

また「ご夫妻の心痛の深さを大変重く受け止めた。外国訪問を含めた今後の公務の在り方がお考えに沿えるよう工夫、努力していきたい」と語った。

皇太子さまの発言を受け、11日に湯浅利夫宮内庁長官らと今後の対応を協議。ご夫妻担当の侍従や女官、侍医らを集め「お気持ちに沿いながら、全力で対処を」と指示したという。雅子さまは皇太子さまの留守中も住まいの東宮御所で休養生活を続け「特段の外出予定はない」としている。

宮内庁のホームページには12日までに、約110通のメールが届いた。多くはご夫妻への励ましや雅子さまのことを案ずる声だったが、発言に反発する意見も少数ながらあったという。《共同通信》

【政界談話室】

安倍晋三自民党幹事長は12日、山口県下松市で街頭演説し、国会議員の国民年金保険料未納問題について「払っていなければその期間は年金はもらえない仕組みだ」と指摘した上で「マスコミは魔女狩りのごとく(国会議員未納を)言っているが、脱税したような批判は少し間違っている」。ただ国会議員の未納が相次いで発覚しているだけに「国会で議論する以上、議員は自分自身注意しないといけない」と引き締めることも忘れなかった。《共同通信》

【民主党・岡田克也幹事長】小沢一郎氏に代表就任を要請

民主党の菅直人代表辞任に伴う新代表人事をめぐり、小沢一郎代表代行は12日夕、国会内で岡田克也幹事長と会談し、代表就任要請に対して「真摯に受け止める」と述べ、基本的に受諾する意向を表明した。正式回答は後日の再会談で伝える考えを示し、受諾する条件として挙党態勢の構築を求めた。

岡田氏は党内調整を急ぎ週内にも再会談、小沢氏の受諾を得た上で両院議員総会に報告し了承を求める。調整に手間取れば、再会談が来週にずれ込む可能性もある。

新代表の任期が党規約上、菅代表の残存任期(今年9月末まで)の4カ月余りしかないため、小沢氏周辺には「任期2年」を受諾の条件とすべきだとの声もあるが、「党内の反発を買う」との懸念もあり、実際に要求するかどうかは微妙だ。

岡田氏は会談で「菅氏の後任の新代表を引き受けてほしい。ぜひ決断していただきたい」と要請。小沢氏は「政権交代に向けてどのような態勢がいいか、党内各位に真剣に考えてほしい」などと注文を付けた。

小沢氏と会談した旧社会党系グループのリーダーの横路孝弘副代表や、海江田万里前政調会長ら有志議員も就任を要請した。小沢氏は「老壮青の結合が必要だ」「パワーアップした姿を国民に見せるにはどういう態勢をとればいいか、みんなで考えてほしい。そのためには多少時間がかかってもしようがない」などと答えた。

一方、これまで小沢氏と距離を置いてきた野田佳彦国対委員長ら中堅・若手グループも「小沢代表」容認を確認、菅氏グループの12日夜の会合でも、小沢氏が党内の会議にほとんど出席しないことへの批判が相次いだが、代表就任には反対しない方向になった。

菅氏は12日昼、横路氏と会談し「代表代行がやるのが自然な流れだと思う」と小沢氏への要請に賛意を示した。《共同通信》

【イラク情勢】

米国防総省は12日、米兵によるイラク人虐待の様子などが撮影された大量の写真やビデオテープを上下両院議員に限定的に公開した。性的行為の強要、胸を露出させられたイラク人女性の姿など衝撃的なシーンに、各議員は「想像を絶する忌まわしい行為」などと口々に不快感を表明。犯行は一部の米兵にとどまらず相当数が関与した組織ぐるみとの見方が相次いだ。

大量の虐待写真が明らかになったことで、イラクの反米感情の急増も予想され、6月末に主権移譲を控えてブッシュ政権のイラク政策全体に悪影響が出ることも懸念される。

ホワイトハウスは駐留米軍が危険にさらされるとして、一般公開には依然慎重な姿勢を崩していない。しかし、非公開にすれば「実態隠し」との批判は必至だ。

公開されたのは1600枚以上の写真やビデオ。虐待と関係ないものもかなり含まれていた。

民主党のネルソン上院議員は、縛られたまま寝ているイラク人の集団のそばに複数の部隊規模に相当する米兵がいた写真を見たとし「下士官7、8人だけの行為とはもはやいえない」と述べた。

中には犬にかまれたイラク人や男性同士に同性愛行為を強要する様子、イラク人の死体の横でポーズを取る米兵の写真があったほか、虐待に耐えきれなくなったのか、自ら壁に頭をぶつけて気を失ったイラク人のビデオ映像もあったという。

同党のタービン上院議員も「地獄に降りた気分だ。とても耐えられない」と感想を述べた上で、「これだけの行為を上官が知らずにしたとは考えられない」と強調した。

ラムズフェルド米国防長官は12日、上院歳出委員会の防衛小委員会で証言し、イラク駐留米軍による虐待事件について「事件の実態は必ず公表される」と述べ、全容解明を約束した。虐待が組織ぐるみだったとの見方には「米軍全体を象徴する行為ではない」と一部米兵による行為であることを強調した。

長官は、戦争捕虜の人道的な取り扱いを規定するジュネーブ条約について「国際テロ組織アルカイダのようなテログループには当てはまらないが、イラクの収容者全員に適用される」と指摘。同条約はイラクでは厳密に適用されないとした発言を軌道修正した。

一方で長官は、尋問の際に緊張を強いる姿勢を取らせたり、十分な睡眠を妨げる手法は米軍の規定に基づいており、ジュネーブ条約にも抵触しないと主張した。《共同通信》

【MLB】

米大リーグ、メッツの松井稼頭央内野手は12日、フェニックスでのダイヤモンドバックス戦で4試合ぶりに1番を務め、一回に左腕ジョンソンから左へ3号先頭打者本塁打。松井稼は先発落ちの試合から4試合連続打点で、メッツは完封リレーでこの1点を守り抜いた。

パドレスの大塚晶則投手はレッズ戦で1点リードの八回に登板。グリフィーを三振に取るなど1回を三者凡退に抑えた。ヤンキースの松井秀喜外野手はエンゼルス戦で2試合連続の無安打。マリナーズのイチロー外野手はツインズ戦で2安打し、連続試合安打を11に伸ばした。カージナルスの田口壮外野手はブレーブス戦で今季1号本塁打を記録した。《共同通信》

【この日の民主党】

[参院本会議]山本議員、新しい年金制度創設の決意を改めて表明

参議院本会議が12日開かれ、国民年金法等改正案など関連3法案の提案理由説明と質疑が行われ、民主党・新緑風会の山本孝史議員が質問に立った。

国会議員の国民年金保険料未納問題が政治への信頼を失墜させたと山本議員は指弾し、未納を公表しないまま衆院本会議で政府案に賛成票を投じた与党議員を「政治家失格と指摘せざるを得ない」と批判。未納閣僚の更迭と自民党議員の納付状況公表を小泉首相に求めた。

小泉首相は「閣僚としての職責をまっとうすることでその責務を果たしてもらいたい」などと答弁、納付状況公表も「各党の判断により対応している。基本的には議員個人の判断によるべきもの」として、公表について後ろ向きな姿勢に終始した。また「未納期間中、公的年金控除は受けていなかったか」と質したのに対して谷垣財務相は「10数年以上前なので調べる手立てがない」などとするに留まった。

3党合意について山本議員は「(民主党が示した)一元化を含めた年金制度の抜本改革実現のため合意を決断した」と述べ、3党合意があっても政府案には断固反対であるとの民主党の立場を表明。その理由として、従来の年金制度を維持したまま、給付削減、負担増を求める政府案では数年で行き詰まることが明白だと指摘した。その上で、民主党が示した所得比例年金と最低保障年金を組み合わせた新しい年金制度創設の必要性を改めて強調し、各党議員、学識経験者などが公開で協議する与野党協議機関を法案の委員会採決までにスタートさせるよう小泉首相に要請した。

さらに山本議員は「給付水準の下限を、平均的な賃金で働いてきた被用者の専業主婦世帯の年金で見て50%に設定した」とした衆院本会議での小泉首相の答弁を虚偽ではないかと批判。その数字は受給開始時にすぎず、受給期間が長引くにつれて40%台に落ちこんでいく事実を明らかにした。

山本議員は最後に「年金改革は国のありようを決める大事業。この参議院で真摯に、真剣に、徹底的に議論しよう」と議場に呼びかけ、安心できる新しい年金制度を必ず構築するとの決意を力強く示した。

[衆院憲法調]日本の対外戦略と9条改正について議論

衆議院憲法調査会は12日、国会内で初の中央公聴会を開き、6人の公述人から意見を聴取した。質疑では、民主党から大出彰、辻恵の両議員が質問に立った。

大出議員は井ノ川金三公述人(元群馬県林業改良普及協会事務局長)に対して、二院制問題についての民主党憲法調査会報告の内容を説明するとともに、連邦型分権国家と道州制、二院制の関係について質した。猪口邦子公述人(上智大学法学部教授)に対しては日本の軍縮政策の特徴について質した。猪口氏は「唯一の被爆国として国連での核廃絶決議の推進や非合法武器の完全禁止などで特徴的な役割を世界に発信しており、世界も特別の敬意を持ってそれを聞こうと対応している」と述べた。また、イラクでの日本の人道復興支援について猪口氏は「日本への好意的イメージを広くイラク国民が共有するための、日々の活動の中で目に見える人道支援の実を上げることが必要」と指摘。さらに将来の国連像と日本の役割について「国連しかないし、国連が壊れたら2度とできない。多国間主義の強化に日本は貢献すべき。国連はツールであって、日本は国連を通して自らの主張を訴え、指導的役割を担うべき」と強調した。

辻議員は、EUのように国民国家を越えた地域共同体の形成に向かっている世界史の流れとの関係で9条問題を捉えるという視点を提起した上で、日本の対外戦略と改憲の関係について小熊英二公述人(慶應義塾大学助教授)に質問。小熊氏は、日本が東アジアにおける協調関係の中でやっていかざるを得ない以上、アジア諸国に危惧を抱かせるような改憲は慎重に考えるべきだ、とした。船曳建夫公述人(東京大学教授)には、米国追随外交からの脱却の方向性について質問。船曳氏は「国連中心の外交に尽きる」と明快に指摘した。

「今になって公表 信じがたい」公明幹部未納問題で岡田幹事長

民主党の岡田克也幹事長は12日国会内で、公明党幹部の国民年金保険料未納が発覚したことについて記者団にコメントし、「菅さんにあれだけ厳しい批判をしていた人たちが今になって公表し、未納だったというのは信じがたい。譴責処分と言うが、誰が誰にするのか」と公明党の対応を批判した。

その上で岡田幹事長は、「自民党も(全議員の納付状況を)公表すべきだ」と重ねて指摘。民主党の国会議員の加入状況については、他党と違わない形で調査結果を公表することを改めて表明した。《民主党ニュース》



5月12日 その日のできごと(何の日)