平成5562日目

2004/03/31

この日のできごと(何の日)

【東京高裁】「文春」出版禁止を取り消し

田中真紀子前外相の長女の私生活に関する記事を掲載した「週刊文春」(文芸春秋発行)の出版禁止仮処分をめぐる保全抗告審で、東京高裁は31日、仮処分を妥当とした東京地裁決定を取り消し、長女側の仮処分申請を却下する決定をした。出版禁止命令は効力を失った。

根本真裁判長は「表現の自由は憲法上、最も尊重されなければならない権利」と強調。「記事は長女らのプライバシーを侵害したが、出版の事前差し止めを認めるほど重大で著しく回復困難な損害を被らせる恐れがあるとまでは言えない」と述べた。

地裁が2回にわたって認めた大手週刊誌の出版禁止が覆されたことで、憲法が保障する「表現の自由」と「プライバシー」をめぐる議論に大きな影響を与えそうだ。

長女側は高裁決定を不服として、期限の4月5日までに最高裁に抗告する方針。

根本裁判長は決定理由で「記事は私人にすぎない長女らの私事を、ことさら不特定多数の人に暴露したものだ」とし、プライバシー侵害を認定した。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

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古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。

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【テコンドー・岡本依子選手】「アテネ行き、信じている」

国内競技団体の分裂でアテネ五輪出場が危ぶまれているテコンドーシドニー五輪銅メダリストの岡本依子選手が31日、所属先である金沢市のルネスかなざわで会見し、五輪出場条件である団体一本化の期限が同日午後6時に迫っていることについて「絶対アテネ五輪に行けると信じている。余計なことを考えず練習する」と現在の心境を語った。

アテネ五輪派遣を求める署名が全国で約9万5000人から寄せられたことについて、岡本選手は「みなさんにアテネ五輪で活躍する姿をお見せし、金メダルを獲得して、心からありがとうと言いたい」と感謝の言葉を述べた。そのうえでJOCに対しては、「ぜひ(五輪へ)出させて下さいと言いたい」と、あらためて出場への意欲を示した。

また岡本選手は、父親の浩さんやルネスかなざわから、団体一本化は難しいと話を聞いたとしたうえで、「多くの人の応援が、最後には大きな力になると思う」と最後まで一本化を信じるとした。《北國新聞》

【第76回選抜高校野球大会】第9日

第76回選抜高校野球大会の第9日は31日、甲子園球場で前日に雨のため中止となった2回戦1試合が行われ、14年ぶりのベスト8入りを狙った金沢(石川)は東海大山形(山形)に1−6で敗れた。

東海大山形は山形県勢として、春夏を通じて初めてベスト8に進出、東北(宮城)秋田商(秋田)と合わせて東北勢が3校8強入りしたのも春夏を通じて初めてとなる。

準々決勝は初めて2日間に分け、1日に愛工大名電(愛知)−秋田商、福岡工大城東(福岡)−社(兵庫)、2日に済美(愛媛)−東北、明徳義塾(高知)−東海大山形が行われる。《北國新聞》

【サッカーW杯】アジア1次予選

サッカーの2006年ワールドカップ(W杯)アジア1次予選3組の第2戦は31日、2試合を行い、シンガポールと対戦した日本は2−1で競り勝った。日本は2連勝で勝ち点を6に伸ばし、同組首位に立った。

初のアウエー戦で立ち上がりから攻撃的に戦った日本だったが、決定的なチャンスを何度も逃がした。前半34分に高原(ハンブルガーSV)が先制。しかし、暑さから運動量が落ちた後半18分、国際試合で昨年1月のルーマニア戦以来、8試合ぶりの失点を喫し同点とされた。後半途中から出場の藤田が同37分、CKから競り合いのこぼれ球を豪快にけり込んで、シンガポールを何とか振り切った。

3組のもう1試合はオマーンが5−1でインドを下し、予選初勝利を挙げた。《共同通信》

【MLB】

米大リーグの「リコーMLB開幕戦」デビルレイズ−ヤンキースの最終第2戦が31日、東京ドームに55000人の観客を集めて行われ、「2番・左翼」で出場したヤンキースの松井外野手は1号2ラン本塁打を含む3打数2安打3打点と活躍した。

ヤンキースは12−1で大勝し、第1戦の雪辱を果たした。松井は三回二死一、二塁の第2打席で右前に同点打。五回一死一塁ではゴンザレスから右中間へ今季初本塁打を放った。ヤンキースは4本塁打、先発ブラウンが7回1失点で初勝利を挙げた。《共同通信》

【尖閣諸島】巡視船2隻で常時警戒

沖縄県の尖閣諸島・魚釣島(沖縄県石垣市)に24日、中国人活動家が上陸した事件を受け、海上保安庁は31日、同諸島周辺海域に大型巡視船2隻を配置して常時警戒することを決めた。

関係者によると、海保はこれまで尖閣諸島周辺に1000トン級の大型巡視船1隻を常時待機させて監視に当たっていた。2隻であれば、諸島周辺の別々の場所で警戒できるため、レーダーでの監視範囲が広がる。また、活動家の抗議船などが上陸を企図した際に、1隻が追跡監視する一方でもう1隻が小型ボートを降ろして上陸を阻止するなど、多様な対抗手段による迅速な対応が取れるという。

活動家らの第2陣が再上陸を狙って28日に中国を出港するとの情報があったため、海保は同日、巡視船艇約20隻を周辺海域に展開。31日も引き続き十数隻が監視に当たった。しかし、抗議船の接近がなければ、漸次現場の船艇数を減らし、最終的には大型巡視船2隻を残して24時間の監視態勢に移行する方針。

また同日の協議では、4月9日に委員会を開き、尖閣諸島問題を集中審議することでも合意した。

政府は31日までに、尖閣諸島のうち、所有者の民間人と賃借契約を結んでいる魚釣島、北小島、南小島の3島について、契約を延長することを決めた。

政府は2002年4月1日から、土地所有者と年額約2300万円でこの3島(合計面積約5平方キロ)の賃借契約を結んでおり、1年ごとに契約を更新。31日は2回目の契約満了日となっていた。4月1日からさらに1年間の契約を結び、土地登記簿にも記載する。

同諸島では3島のほか、大正島は官有地、久場島は民有地となっているが、両島は戦後、米軍の射爆場として使われたため、残存不発弾などの関係で、現在は立ち入り禁止区域となっている。

魚釣島には24日、領有権を主張する中国の活動家7人が上陸。沖縄県警が逮捕し、26日に身柄の引き渡しを受けた福岡入国管理局那覇支局が、同日中に強制送還した。《共同通信》

【鳥インフルエンザ問題】

京都府丹波町の高病原性鳥インフルエンザ感染問題で、京都府警は31日、感染の疑いがあることを知りながら鶏大量死の届け出を怠ったとして、家畜伝染病予防法(届け出義務)違反の疑いで、A農産(兵庫県姫路市)社長(41)と同社の元幹部2人を逮捕した。

同法違反の強制捜査は初めて。二次感染とみられる別の養鶏場の鶏大量死や、出荷先の兵庫県でも感染を確認するなどした影響の大きさを考慮し、異例の逮捕に踏み切った。《共同通信》

【自民党・安倍晋三幹事長】「拉致調査委は茶番」

自民党の安倍晋三幹事長は31日、山口県小郡町で講演し、北朝鮮による拉致問題で、安否未確認者の真相を解明するための日朝合同調査委員会の設置構想について「北朝鮮は拉致した犯人であり、誘拐犯と一緒に捜そうというのと同じだ。茶番になってしまうのではないだろうか」と否定的な見解を示した。《共同通信》

【フランス】経済相にサルコジ氏

フランス統一地方選での与党大敗を受けた全閣僚解任後、シラク大統領にあらためて指名されたラファラン首相は3月31日、内閣を大幅に改造し、13閣外相を含む計43閣僚のリストを大統領に提出、承認された。

ラファラン第3次内閣は、民間人の起用を減らし、有力政治家を重用した。しかし、野党だけでなく与党の一部からも、選挙での大敗にかかわらず、ラファラン首相が残留したことへの批判は強く、新内閣が短命に終わるとの見方もある。

年金改革などの政策を批判された首相は、民間出身のメール経済・財務・産業相を更迭、後任に犯罪対策で成果を挙げた。実力者サルコジ内相を起用、経済立て直しに全力を挙げる姿勢を示した。《共同通信》



3月31日 その日のできごと(何の日)