平成5563日目

2004/04/01

この日のできごと(何の日)

【韓国高速鉄道】開業

韓国版新幹線、韓国高速鉄道が1日、開業した。最高速度約300キロで、ソウル−釜山はこれまでの4時間10分から2時間40分に、ソウル−木浦は4時間42分から2時間58分に短縮され、韓国も本格的な高速鉄道時代に入った。

フランスのTGVの技術を導入して1992年6月に着工、ソウル近郊から南東部の東大邱までのほぼ全線で専用線を建設した。一部区間は在来線を利用するが、2010年までには第二期工事が終了しソウル−釜山が2時間以内で結ばれる。

料金は、一般席でソウル−釜山が4万5000ウオン(約4500円)、ソウル−木浦が4万1400ウオンで、航空機より40%近く割安だ。

韓国全土が「3時間生活圏」に入ることで地方生活や物流の活性化に大きな期待が集まっており、ソウルや釜山などを訪れる日本人観光客にとっても便利な移動の足となりそうだ。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

情報量が少ない日は随時加筆中です。

引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。

外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)

古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。

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【地村保志さん、富貴恵さん】就職から1年

小浜市の拉致被害者、地村保志さん、富貴恵さん夫妻=ともに(48)=は、地元での就職から丸一年が過ぎた1日、コメントを発表した。物心両面で支援してくれている多くの国民や職場の同僚たちに感謝の気持ちを示すとともに、仕事には「これからも全力で励む」と一層の決意を示した。

一方で子供たちの帰国が実現していない現実を憂慮。「日本政府は私たちの地道な努力と周辺の皆さんの尽力を理解していただき、ありとあらゆる手段を講じて私たちの家族の帰国実現のため、より力を尽くしてくれることを願う」(保志さん)。「子供たちが私たちの胸に飛び込める日が一日でも早く来ることを祈って」(富貴恵さん)と、わが子を待ちわびる心情をつづっている。《福井新聞》

【小泉純一郎首相】拉致被害者との面会に前向き

小泉純一郎首相は1日、北朝鮮による拉致被害者5人との面会について「時期を見て懇談したい」と述べ、前向きに対応する考えを示した。首相官邸で記者団の質問に答えた。首相と被害者の面会が実現すれば昨年5月以来となる。

拉致被害者らは1日までに、拉致問題の打開に向けて政府がより一層取り組むよう首相に直接申し入れたいとして、内閣府の拉致被害者・家族支援室に要請していた。《共同通信》

【富山県・中沖豊知事】公務に復帰

軽い脳梗塞の治療などで公務を休んでいた中沖豊富山県知事は1日、69日ぶりに登庁し、新規採用職員への辞令交付や幹部職員に対する訓示に臨んだ。

幹部職員の出迎えを受けて登庁した中沖知事は、辞令交付式の訓示で、「健康管理も仕事のうちという認識を持ち、健康づくりに励んでほしい。私も今後、健康づくりに留意して頑張りたい」と述べた。会見で同知事は任期について「まっとうする方向で努力する」と強調した。

中沖知事は1月23日、執務中に体調不良を訴え軽い脳梗塞と診断され、富山県立中央病院に入院。2月10日に退院後は、東京で静養していたが、都内の病院で心房細動が確認されたことから再入院し、先月20日に退院した。《北國新聞》

【日本医師会】新会長、小泉改革を批判

日本医師会(日医)会長選挙で初当選した植松治雄会長は1日午後、東京都内で記者会見し、医療費抑制などを進める小泉首相の構造改革路線を批判し、政府に医療施策の見直しなどを求める考えを示した。

構造改革路線について「改革は必要だが、いまの議論からは理念が見えない。これから先の日本の社会保障についてどんなイメージを持っているのか、まず小泉首相と対話から始めたい」と述べた。

今夏の参院選に関連して「物事を変えるのに与党抜きでは考えられず、組織内候補を変えることはあり得ない」と述べ、坪井栄孝前会長が率いる前執行部が決めた自民党公認候補者を引き続き支持することを明らかにした。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・自民党の安倍晋三幹事長は1日、党本部で新人職員を前に訓示。「皆さんが職を得た自民党はわが国の政権を担っている。極めて責任の重い仕事をするという高い志をいつまでも忘れないでほしい」と、与党職員の自覚を強く促した。同時に「どうしても社会人1年目はいろんな失敗もあると思う。みんな失敗は秘密にしているが、誰もが失敗を経験している」と「優しい上司」ぶりもアピール。もしかすると幹事長1年目で自ら秘密にしている失敗が脳裏をよぎったのかも?《共同通信》

【民主党】年金対案、了承持ち越し

民主党は1日、両院議員懇談会を開き、納める保険料に応じた「所得比例年金」と、その支給額が少ない場合に補てんする「最低保障年金」からなる、新たな公的年金制度を創設する独自の年金改革推進法案の骨格を執行部が提示した。

政府の年金制度改革関連法案の対案となるが、懇談会では「所得比例年金の保険料率を低くすべきだ」などの注文が相次ぎ了承を持ち越した。来週初めにあらためて両院議員懇談会を開き了承を取り付けて、9日をめどに国会提出する方針だ。

対案は2009年度に国民年金、厚生年金などの現行制度を廃止、一元化する形で新制度を発足させる。所得比例年金の保険料率は現行の13.58%を維持する一方、最低保障年金の財源には現行消費税に加え税率「3−4%程度」の「年金目的消費税」を新設する。所得比例年金では自身の40歳時点の手取り収入の50%、最低保障年金は現行の基礎年金の水準を確保するとしている。

出席者からは「保険料率や年金目的消費税の税率をもっと低く設定すべきだ」との意見や「昨年の衆院選で掲げたマニフェスト(政権公約)と違うのではないか」などの疑問が相次いだ。

菅直人代表は冒頭あいさつで「政府案成立後、民主党とあらためて新しい制度をつくるのであれば政府案は5年も意味を持ちえない。抜本改革の名に値しない詐欺的内容だ」と小泉純一郎首相を強く批判した。《共同通信》

【田中真紀子前外相】民主党をばっさり

民主党の衆院会派に入っている田中真紀子前外相は1日夕、初めて同党の両院議員政策懇談会に出席し、年金制度改革関連法案をめぐる同党の国会対応を批判した。

田中氏は、民主党の本会議質問を「非常に聡明で大学のゼミみたいだが、政治テクニックがない」とはっさり。同党の対案についても「よくできているが、必ずしも野党が対案を出さなきゃいけないとは思わない」と一蹴した。

会合後、田中氏は「国民が民主党を分かりづらい、頼りないと思っているのは、ああいうところにあるのでは」と記者団に嘆いてみせ、久しぶりの真紀子節を披露していた。《共同通信》

【中谷一郎さん】死去

人気時代劇「水戸黄門」の風車の弥七役で親しまれ、映画の脇役としても活援した俳優の中谷一郎さんが1日午前9時42分、咽頭がんのため東京都豊島区の病院で死去した。73歳。札幌市出身。

1955(昭和30)年に俳優座に入団。59年の映画「独立愚連隊」(岡本喜八監督)で注目を集め、以降は「用心棒」「切腹」「日本のいちばん長い日」などで存在感のある役として活躍した。

TBS系の「水戸黄門」には、69年の放送開始から弥七役で出演。元忍者で義賊という設定でファンも多かったが、体調不良のため2000年の第28部までで出番を終えた。《共同通信》

【この日の民主党】

両院議員政策懇で年金抜本改革案を討議

民主党は1日、党本部で両院議員政策懇談会を開き、党の年金改革案をめぐって集中的に討議した。

懇談会の冒頭、挨拶に立った菅直人代表は、小泉首相が年金制度改革をめぐる民主党との協議に前向きな姿勢を示していることに触れ、「政府案が抜本改革ではないことを自ら認めたもの。まさに政府案は詐欺的内容だ」と厳しく批判。党として、抜本改革の姿をはっきりと国民に示していくべきことを訴え、「論争に勝ち抜き、選挙に勝ち抜こう」と呼びかけた。

その後、枝野幸男政策調査会長から『次の内閣』での議論のまとめが報告され、改革案の内容、政府案とのちがい、国民へのアピールの仕方などをめぐって活発な意見交換がなされた。

[衆院本会議]枝野、古川議員、政府年金法案の撤回求める

年金関連3法案が衆議院本会議で1日趣旨説明され、民主党から枝野幸男政調会長、古川元久『次の内閣』ネクスト厚労相が質問。政府案に対して、それぞれ「年金改悪関連法案」(枝野政調会長)、「年金不信拡大法案」(古川ネクスト大臣)と断じ、撤回を求めた。

枝野政調会長は、小泉首相の年金一元化発言を自ら公約を破ったことを認めたものだとし、法案の撤回と一元化などの具体的な提案を求めた。そのうえで現在の年金制度への国民の不信と不安を(1)世代間の不公平(2)将来の年金給付への不安(3)制度の違いによる不透明感(4)年金積立金が利権と天下りの食い物になっていること(5)働く女性と専業主婦との間の不公平感によるものだとし、これにどう応えるかを質した。

首相は、政府案は給付と負担の下限と上限を決めたもので、抜本改革だとして5つの課題には答えなかった。また、一元化については「所得の捕捉、事業主負担をどうするか、1、2年の検討が必要」とした。枝野政調会長は答弁に納得せず再質問、再々質問に立ち「一元化と給付、負担の下限・上限の固定は計算不能。国民年金加入者の所得分布の把握は」と質したが、首相は「給付と負担の均衡は一元化にもつながる」とのみ答え、責任ある答弁はついになかった。

古川ネクスト大臣は、学生無年金障害者に対する救済措置が講じられなかったことを違憲とした先の東京地裁判決に対して、控訴しないよう求めるとともに、この問題が含まれていない法案の撤回、出し直しを求めた。首相は「現在、検討中」として控訴について明言を避けた。

また古川ネクスト大臣は、年金改正毎に「新たな『負担増と給付減』を繰り返してきた。この繰り返しが制度に対する国民の不信を増大させた最大の原因」として、今回は大丈夫だとする根拠を質した。さらに保険料を固定することと、給付水準を保証することは両立しえないとして明確な説明を求めたが、首相は答えなかった。古川ネクスト大臣は納得せず、再質問に立って「経済状況、出生率が願望でしかないことが坂口大臣の答弁で明らかになった。負担の固定と給付の保証は両立しないことを認めよ」と迫った。《民主党ニュース》



4月1日 その日のできごと(何の日)