平成5557日目

2004/03/26

この日のできごと(何の日)

【六本木ヒルズ回転ドア事故】

26日午前11時半ごろ、東京都港区の複合施設「六本木ヒルズ」の森タワー2階入り口で、大阪府吹田市の会社員(39)の長男Aちゃん(6つ)が自動回転扉(直径4.8メートル)に挟まれ頭部を強打し、約2時間後に死亡が確認された。

Aちゃんは4月から小学校に入学直前。母親(38)と見学に来ていた。扉は自動で回転し、人が触れるとセンサーが作動して止まる仕組み。森タワーでは、昨年11月と12月にも、それぞれ女児が回転扉に挟まれ、けがをしていたことも判明し、警視庁捜査一課は業務上過失致死の疑いもあるとみて扉の構造に問題がなかったかなどを調べている。

回転扉は、省エネ効果から大規模施設での設置が増えているが、法的な安全基準はない。対策が迫られるのは必至で、国土交通省は設置実態など情報収集に乗り出した。

調べでは、Aちゃんは、母親とこの日午前から六本木ヒルズ内の見学ツアーに参加。母親の前をき、正面入り口からビルに入ろうとして円柱形の回転扉に飛び込んだ際、左側から回ってきた扉と、構造物の外側との間に頭を挟まれた。

母親や近くにいた人が扉を手動で逆回転させ、Aちゃんを引きずり出した。事故を知った警備員が119番、六本木ヒルズ内の病院の医師が応急処置し、別の病院へ搬送したが、ほぼ即死状態。

森タワーは地上54階、地下6階の超高層オフィスビルで、飲食店や展望台もあり観光客らに人気がある。《共同通信》

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【第76回選抜高校野球大会】第4日

第76回選抜高等学校野球大会第4日は26日、甲子園球場で1回戦3試合を行い、東北(宮城)のダルビッシュが熊本工(熊本)を相手に大会史上12人目となるノーヒットノーラン(無安打無得点試合)を達成した。2回戦には東北のほか大阪桐蔭(大阪)済美(愛媛)が進んだ。昨夏準優勝の東北は二回に挙げた2点をダルビッシュが12三振を奪う力投で守り切り、2−0で勝った。昨秋の明治神宮大会準優勝の大阪桐蔭は、4番平田が2点本塁打を含む4打点を挙げる活躍を見せ、5−0で二松学舎大付(東京)を退けた。春夏通じて初出場同士の対戦は、創部3年目の済美が9−0で土浦湖北(茨城)に快勝。《共同通信》

東北・ダルビッシュ有投手の話 無安打無得点はたまたま。記録は意識していなかった。練習で腕が振れていなくて、不安のままマウンドに上がった。熊本工打線は何かタイミングが合っていなかったようだ。変化球がよく、捕手の森のリードもよかった。《共同通信》

【大相撲春場所】13日目

大相撲春場所13日目(26日・大阪府立体育会館)全勝は横綱朝青龍と大関千代大海の2人となった。朝青龍は大関魁皇を右小手投げで下して13連勝。千代大海は激闘となった朝赤龍との全勝対決を押し出しで制した。朝青龍は先場所からの連勝を「28」に伸ばした。1敗は朝赤龍1人。魁皇は2敗目で優勝争いから脱落。大関武双山は9勝目を挙げた。関脇は若の里が6勝目、琴光喜が5勝目を挙げた。小結は垣添が負け越し、霜鳥は5勝目。十両は追風海と白鵬が3敗でトップ。《共同通信》

【江角マキコさん】国民年金未納問題で謝罪

「コマーシャルに出演しながら加入しておらず、ご迷惑を掛けました」–。国民年金保険料の未払い問題で、女優の江角マキコさんは26日、東京都内のホテルで会見を開き、謝罪した。一応の区切りをつけた形だが、広告に起用した社会保険庁への批判は強まっており、保険料の無駄遣いなどの失態も加わって当分、逆風は収まりそうもない。

詰め掛けた記者団を前に江角さんは「波紋の大きさに驚き、反省している。(若者の年金離れなど)悪い影響が出ないよう願うしかない」「これからは保険料を払い続ける」などと、硬い表情で釈明した。

税金や社会保険料の支払いは税理士に委託しており、指摘を受けるまで納付していたと思い込んでいたという。また、確定申告では、保険料を納付したとして社会保険料控除を受けており、数日中に修正申告を行うことも明らかにした。《共同通信》

【福岡入管】尖閣上陸の中国人7人を強制送還

沖縄県の尖閣諸島・魚釣島への中国人の不法上陸事件で、県警は26日午後、逮捕した7人の身柄を福岡入国管理局那覇支局に引き渡した。入管は7人を強制送還することを決め、同日午後8時半すぎ、7人は那覇空港から中国東方航空機で上海に向けて出国した。県警は当初、那覇地検に送検して捜査を継続する方針だったが、法務当局の見解を受け入れ、方針を転換した。《朝日新聞》

【2004年度予算】成立

一般会計総額82兆1900億円で、年金制度改革、国・地方財政の三位一体改革などを盛り込んだ2004年度予算は、26日午後の参院本会議で自民、公明両党の賛成多数により可決、成立した。

これにより国会の焦点は年金制度改革、道路公団民営化、有事関連法案など政府、与党が今国会で成立を目指す重要法案をめぐる攻防に移る。野党側は7月の参院選を視野に入れ、特に年金法案で対決姿勢を強める構えだ。

国会日程は、道路公団関連法案が30日に衆院本会議で審議入りするほか、与党は4月1日に年金関連法案、同6日に有事関連法案を審議入りさせる方針。与党はいずれも4月初めに各委員会で実質審議を始め、大型連休前の衆院通過、6月16日の会期末までの成立を目指す。《共同通信》

【小泉純一郎首相】国内テロ防止に万全

小泉純一郎首相は26日夕、2004年度予算の成立を受けて首相官邸で記者会見した。首相は世界的なテロ頻発を踏まえ「どの地域でも可能性がある」と述べ、国内でのテロもあり得ると指摘。国民に警戒を呼び掛けるとともに、各国と情報面での連携を強化し、未然防止に万全を期す考えを表明した。

自衛隊のイラク支援に関しては「どのような事態になろうと責務を果たしていく」として、日本へのテロがあっても直ちに部隊撤退は考えないことを強調した。

後半国会の焦点となる年金制度改革関連法案の扱いでは道路公団民営化、有事法制関連法案とともに今国会での成立を目指すと言明。その上で年金制度の将来の抜本改革をめぐる与野党協議には柔軟に対応する意向を示した。

首相はテロ防止の心構えとして「社会を自分たちで守るとの認識を持ってほしい」と訴えた。さらに「イラク復興を成功させない限り、国際社会は安定しない」と強調。日本へのテロを防げなかった際の政治責任に関しては「政治の最高責任者として常に考えているが、どういう態度を取るか今の時点で言うのは適切でない」とだけ述べた。《共同通信》

【自衛隊イラク派遣】

イラク派遣の陸上自衛隊は26日、南部サマワで日本の復興支援活動の目玉とされる浄水、給水活動を始めた。

イラク復興支援特別措置法の成立からちょうど8カ月。医療支援や公共施設の復旧整備に続き浄水給水分野に着手したことで、陸目の対イラク支援は本格段階に入った。

近くの用水路の水を宿営地に引き込み浄化。この日はタンク車2台分の20トンを用意した。給水車を使った配水は現地雇用のイラク人が行う。

陸自では4月上旬から浄水セット4基をフル稼働させ、一日最大80トンの飲料水供給を目指す。《共同通信》

【台湾総統選】陳水扁氏の当選が確定

台湾の中央選挙管理委員会は26日、総統選での陳水扁総統の当選を公告、陳氏の当選が法的に確定した。これを受け、中国国務院(政府)台湾事務弁公室は同日、談話を発表し「台湾情勢が混乱すれば、中国は座視しない」と強調、混乱が深まれば武力行使も含めた強い措置を取る可能性を示唆し陳氏を威嚇した。

小差で陳氏に敗れ「選挙無効」を主張する野党統一候補、連戦・国民党主席の支持者数百人は同日、公告を阻止するため選挙委がある台北市内のビルに押しかけ機動隊と衝突。玄関のガラスを割るなどして負傷者が出た。

連陣営は27日午後、同市の総統府周辺で50万人規模のデモを行う予定で、参加者が暴徒化する事態が懸念される。

一方、台湾の与野党は26日、立法院(国会)で、今回の総統選のように得票率差が0.2ポイントなど小差だった場合、票の再集計ができるようにする選挙関連法改正案の審議を行ったが合意が得られず、30日に再審議することになった。《共同通信》

【この日の民主党】

「政府の年金法案の廃案目指す」岡田幹事長

民主党の岡田克也幹事長は26日の定例記者会見で、政府の年金改革法案について、「抜本改革ではない。廃案を目指す」と改めて強調した。また、与党が民主党案の提出(4月9日)を待たず、4月1日に審議入りを強行しようとしていることに関して「極めて異例であり、国民の目に議論するところを見せたくないとの魂胆がミエミエだ」と強く批判した。

[参院予算委]与党賛成多数で16年度予算案を可決

参議院予算委員会で26日、平成16年度予算案の採決が行われ、民主党など野党の反対にもかかわらず、自民、公明両党などの賛成多数で可決された。同日行われた締めくくり質疑では、民主党・新緑風会の朝日俊弘議員が質問に立ち、警察の不正経理(裏金)疑惑、食の安全、三位一体改革、年金改革について質した。

朝日議員は、警察の不正経理疑惑について、4年前にも警察の不祥事が続いたため警察法改正が行われたにもかかわらず、今回も多くの疑惑が明らかになったのは「公安委員会の監察機能が不徹底だったのではないか。今後どう対応するか」と小野国家公安委員長を追及。

BSE対策について、「11頭目の感染牛が確認されたことで疫学的な調査・検討が進むのではないか」と指摘し、「輸入感染牛の肉骨粉による1次的感染とその後の国内感染牛による2次的感染の2通りあるのではないか。その場合、日本は加害国になる」と質した。「十分考えられる」との亀井農水相の答弁に対し、「全頭検査したから安心だと済ませるのでなく、それぞれ必要な対策を講ずるべき」と要請。鳥インフルエンザ対策についても「広域にわたるので国のリーダーシップで積極的に関与し、支援していくべき」と求めた。

三位一体の改革について「補助金削減は片山私案では5.5兆円だったが、首相の指示で4兆円になったのはなぜか」と質したところ、小泉首相は「大雑把な数字。無責任なことは言えないので4兆円にした」とまさに大雑把で無責任な答弁。さらに初年度1兆円削減の根拠を質したところ、「4兆円が目標なら、初年度は1億円という政治的判断」とまたもやいい加減な答弁。朝日議員は「情けない。質問する元気もなくなる」と批判した。さらに「初めに補助金削減ありきで、次に交付金削減、最後の税源移譲は忘れられてしまうのではないか。これでは三位一体とは言えない」と批判した。

年金改革については、今後の介護制度の見直し、医療制度改正で「高齢者の保険料、負担がより重くなるのではないか」と質すとともに、「政府案では保険料水準と給付水準の両方とも約束しているが、理論的に不可能。約束が果たせなかった場合、責任の所在と取り方はどうするのか」と小泉首相と坂口厚労相に迫った。

また、採決に先立って民主党・新緑風会の山根隆治議員が反対討論に立った。山根議員は政府予算案に反対する理由として、年金制度の抜本改革を先送りし国民に負担増を押しつける、三位一体改革で政府の失政のツケを地方に押しつける、財政再建の道筋を閉ざしている、の3つを挙げ、「小泉内閣の3年間の失政を象徴する国民虐待予算だ」と厳しく指弾。首相に一刻も早く退陣するよう求めた。

[参院本会議]平成16年度予算が可決、成立

平成16年度予算案が26日午後の参議院本会議で、与党の賛成多数で可決・成立した。採決に先立って反対討論に立った民主党・新緑風会の樋口俊一議員は、政府予算案について「改革断念予算または国民虐待予算と呼ぶほかなく、小泉内閣3年間の失策を象徴するもの」と厳しく批判した。

樋口議員は冒頭、「小泉内閣は過去3年間、国民に不安を与え痛みばかりを押しつける政治を行ってきた」とし、人心の疲弊・荒廃を招いた失政を厳しく批判。政府予算案に反対する主な理由としては、「抜本的な年金制度改正を行わず、給付を引き下げ、国民に大幅な負担増のみを強いている」「三位一体改革により、政府の失政のツケを地方に押しつけている」「従来型公共事業を温存するなど、効率的な予算編成に向けた改革が全く進んでいない」「破綻の危機に直面しているわが国の財政再建への道筋が見えない」「中小企業対策および雇用対策が不充分である」の5点を挙げた。最後に「ビジョンなき辻褄合わせの予算が行き着く先は、わが国財政の破綻であり、国民生活の崩壊である」と断じ、小泉内閣の退陣こそが国民の最大の利益になるとして討論を締めくくった。

同日の本会議には、公債発行特例法案、所得税法等一部改正案、地方税制関連3法案も上程され、民主党からは前2法案については大塚耕平議員、地方税制関連法案については内藤正光議員が反対討論を行った。

菅代表、舞鶴で日本海警備の現状など視察

民主党の菅直人代表は、26日から2日間の日程で京都府舞鶴市に入り、日本海領海における防衛・警備の状況、ならびに同市の経済・貿易などの実情を視察した。菅代表とともに前原誠司(「次の内閣」ネクスト外務大臣)、山田正彦、藤田一枝両衆議院議員、福山哲郎、松井孝治両参議院議員、小林哲也京都府第5区総支部長らが同行した。

防衛・警備状況については、海上自衛隊舞鶴地方総監部を訪問し、秋田県から島根県まで、ほぼ日本海全面を担当する舞鶴地方隊の防衛活動をめぐって、短い時間ながらも有意義な意見交換を行った。その中で菅代表は、不審船の最近の状況について質問。岡俊彦舞鶴地方総監は、鹿児島県沖の事件以来活動はかなり鈍くなっている模様だと説明した。

また、特に北朝鮮からの寄港が多い舞鶴、境の両港を管轄区域に持つ第8管区海上保安本部も訪れ、冨賀見栄一第8管区本部長から警備状況の説明を聴取。その後、海上保安庁の巡視船に乗船し、舞鶴港内をおよそ1時間海上から視察した。

続いて、舞鶴市の江守市長及び河田商工会議所会頭と懇談。江守市長からは、「地方の財政状態がすでに悪化している中で、小泉・三位一体改革に対しては、あちらこちらで悲鳴が上がっている」との訴えが寄せられた。

舞鶴港港湾関係者らとの懇談では、参加者から、政府の港湾整備事業や無保険船規制法(仮称)などについて意見や質問が出された。民主党側からは、「ただお金をばら撒くような現在のやり方ではなく、地域の特性を生かした港湾整備や規制の廃止などにより戦略的な立場から問題を議論していく」との基本的立場を表明した。《民主党ニュース》



3月26日 その日のできごと(何の日)