平成5478日目

2004/01/07

この日のできごと(何の日)

【中川昭一経済産業相】米農務長官と会談

訪米中の中川昭一経済産業相は7日午後、米国で発生した牛海綿状脳症(BSE)をめぐり、ベネマン農務長官と会談した。ベネマン長官は、継続調査の速やかな公表など検査体制の充実を進めているとし、米国産牛肉の安全性を強調、間接的に早期の輸入再開を促した。

中川経産相は会談後、記者団に対し「(一挙に解決というのではなく)一歩ずつ前進していくことが重要だ」と述べた。

会談では、米国産牛肉が最大の輸入国である日本の消費者の信頼を回復する共通の目標に向かって協力することで合意した。

BSE問題をめぐり米国側の強い要請で急きょ開催された初の日米閣僚会談となった。米国産牛肉の代替輸入のめどが立たない中で、禁輸措置が長期化する可能性が高まってきた。

中川経産相は、日本がBSE発生の経験を生かし、リスク評価やトレーサビリティー(生産履歴)など厳しい検査体制の確立により国産牛肉への信頼を取り戻していると強調した。

さらに両閣僚は米国産牛肉に対する日本の需要が旺盛である点で一致。両国の通商安定化のためにも米国の検査体制の信頼確保が重要との認識で合意した。《共同通信》

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【全国高校ラグビー】

ラグビーの第83回全国高校大会決勝は7日、東大阪市の花園ラグビー場で行われ、Aシードの啓光学園(大阪第3)が大分舞鶴(大分)を15−0で下し、3大会連続5度目の優勝を果たした。3連覇は秋田工(秋田)以来54大会ぶりで戦後2校目、通算4校目の快挙。

啓光学園は前半9分の先制トライで主導権を握り、後半早々にペナルティーゴールで加点。その後の反撃も粘り強いタックルではね返し続けた。《共同通信》

【全国高校サッカー】

サッカーの第82回全国高校選手権第6日は7日、東京・国立競技場で準決勝を行い、国見(長崎)は4−0で滝川二(兵庫)を圧倒し、初出場の筑陽学園(福岡)は2−1で鹿児島実(鹿児島)を破った。決勝は12日、同競技場で行われる。

国見は4年連続9度目の決勝進出。初出場校が決勝に進むのは第65回大会の東海大一(静岡)と国見以来17年ぶり。九州勢の決勝対戦は第69回大会の国見−鹿児島実以来13年ぶりとなる。

国見は平山が前半6分に先制点を挙げるなど3得点と大活躍。平山は今大会7点目で得点王争いの単独トップに立った。筑陽学園は1−1の後半38分に桑原がFKを直接決めて競り勝った。鹿児島実の永嶺は通算6得点にとどまった。《共同通信》

【 KONISHIKIさん】ご結婚

大相撲の元大関でタレントのKONISHIKIさん(40)が、元診療所勤務の飯島千絵さん(28)と結婚したことが、11日までに分かった。所属事務所によると、7日に婚姻届を提出した。KONISHIKIさんが飯島さんの勤務していた都内の診療所に治療のために通っていたことから知り合い、約2年半前から交際を続けていたという。《共同通信》

【メッツ・松井稼頭央内野手】古巣で始動

西武からフリーエージェント(FA)宣言し、米大リーグ、メッツ入りした松井稼頭央内野手(28)が7日、古巣の西武第二球場で始動した。

「18歳でプロ入りした時にもここでスタートした。メジャー挑戦の年にここでスタートできたのはうれしい」。新たな世界への第一歩が慣れ親しんだ場所になり感慨深そう。午前11時前からランニングに、筋力トレーニング、昼食を挟みキャッチボール、守備、打撃と約5時間半の練習を軽快にこなし「打って走って投げたけど、思ったよりできた」と、納得の笑顔を見せた。

大リーグ挑戦を前にしても「特にいつもと変わらない」と言うが、送球練習には自ら取り寄せたという大リーグでの使用球を使い、ティー打撃では200球以上を打ち込んでじっくりと感触をチェック。最後は球場に詰め掛けた100人以上のファン全員にサインを書いて初日を締めた。

これからのトレーニングで、日本よりも20試合以上多い、公式戦162試合を戦うための体を作っていく。松井稼は「これから種目も増やすし、ペースアップしていく」と話した。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・民主党の菅直人代表は7日、都内でのJR連合の賀詞交換会で、JRが開発中のリニアモーターカーに触れ「富士山近くで実験しているのだから、いっそ頂上まで線路を引いてロケットの発射台にしたらどうか。路線は東京・大阪間からさらに北京、モスクワ、ロンドンまで…」と、奇想天外な“構想”を明らかにしてみせた。政権奪取し日本のトップに駆け上がり、首相として世界各国を訪問する、こんな「初夢」を披露したかったよう。《共同通信》

【小泉純一郎首相】選挙制度改正「必要」

小泉純一郎首相は7日夜、衆院の小選挙区比例代表並立制について「ふに落ちない点もある。いずれ改正しようという動きが有権者から出てくるのではないか」と述べ、選挙制度の見直しが必要だとの考えを示した。《共同通信》

【政府】拉致被害者家族「出迎え案」本格検討

政府は7日、拉致被害者家族の帰国問題をめぐる北朝鮮提案について、受け入れが可能かどうか本格的な検討を始めた。

被害者による「平壌空港出迎え」案については、政府内で帰国の確約を条件に容認する声も出ており、北朝鮮が外交ルートで打診してくるかどうかが焦点だ。

ただ被害者の永住帰国を「約束違反」と主張する北朝鮮に対し、日本政府が「遺憾の意」を表明することには抵抗感が強く、北朝鮮があくまでも要求してきた場合、協議の難航は避けられない。

福田康夫官房長官は7日の記者会見で、北朝鮮提案に関し「政府間で話を詰めなければならない」と述べ、政府間で協議する用意があるとの考えを示した。

また、外務省筋は「平壊出迎え」案について「拉致被害者の同意があれば、検討に値する」と指摘。政府関係者も「とにかく被害者家族が帰国できるのなら、形式にはこだわらない」と述べた。

一方で、政府が拉致被害者を北朝鮮に戻さなかったことについて「遺憾の意」を公式表明する案を受け入れると、北朝鮮に対し「一時帰国と約束したことはない」と反論してきただけに、政府の見解を撤回することになりかねない。

もっとも北朝鮮の核開発をめぐる次回6カ国協議の日程見通しが立たない中、拉致問題に関する日朝協議が優先されるとの見方は政府内には少なく、外務省幹部は「6カ国協議のセットが先ではないか。二国間協議はその中で行うことになるだろう」と述べた。

小泉純一郎首相は7日夜、北朝鮮が年明けから日本への対話攻勢を強めていることに関連し「事態を打開したいという意欲の表れと思っている」と首相官邸で記者団に述ベ、日朝関係打開への北朝鮮側の前向きな対応に期待感を示した。

首相は「今後、六カ国協議、日朝、米朝いろいろな動きがある。(北朝鮮は)国際情勢もよく見ているのだろう。今までもいろいろ水面下では動いている。時間はかかる。が、あらゆる機会を通じて話し合いのチャンネルは維持していきたい」と、述べた。

首相は、朝鮮労働党機関紙「労働新聞」が「日朝平壌宣言の誠実な履行」を訴える論評を発表したことに対し「日本の基本方針だ。日本政府は一貫している。それに対応して北朝鮮側も誠意ある対応をしてほしい」と強調した。

北朝鮮の朝鮮中央通信によると、内閣などの機関紙「民主朝鮮」は7日、「日朝平壌宣言に沿って双方が自分の義務履行事項に誠実ならば、日朝関係は実質的に進展するだろう」と平壌宣言に沿った関係改善を呼びかける論評を掲げた。

北朝鮮では朝鮮労働党機関紙「労働新聞」も6日に同様の論評を掲載。日本人拉致問題について「民主朝鮮」は「解決されたも同然で、関係改善で非本質的な側面にすぎない」とし、「日本の過去清算」が関係改善の「基本中の基本」と強調した。

論評はまた、日本が単独で北朝鮮への制裁措置を検討していることについて「平壌宣言に対する完全な背信(行為)で、わが国との関係を後戻りできない局面に追いやる無分別な行為」と主張、強く警告した。《共同通信》

【イラク情勢】

イラクの首都バグダッドの西方にある駐留米軍の兵たん基地に7日夕、迫撃弾が撃ち込まれ、米兵35人が負傷した。駐留米軍によると、撃ち込まれたのは6発前後で、基地内や周辺に落ちたという。旧フセイン政権の支持者など反米武装勢力による攻撃とみられる。米CNNテレビは軍当局者の話として、基地の宿営区域が攻撃されたと伝えた。

負傷した米兵は病院で手当を受けた。けがの程度は不明だが、ロイター通信によると、軍当局者は「数人は既に任務に戻った」と話した。

同基地はバグダッドと西方のバラド、北部のティクリットを結んだ「スンニ・トライアングル」と呼ばれる三角地帯の中にあり、一帯は反米感情が強く米軍への襲撃が頻発している。

米軍基地を標的にした攻撃も相次いでおり、昨年12月9日には北部のモスル近郊のタラファルにある基地で車爆弾が爆発し、61人が負傷。同月11日には、西部のラマディの米軍基地入り口付近でも車爆弾が爆発、米兵1人が死亡、14人が重軽傷を負った。今月2日、バラド近郊の米軍基地にも攻撃があり、3人が死傷した。

イラク統治評議会のパチャチ議長は米CNNテレビで7日、米軍が拘束したフセイン元イラク大統領の裁判が開かれるまで一、二年はかかるとの見通しを明らかにした。

フセイン元大統領の身柄は現在、米軍の管理下に置かれているが、最終的には大量虐殺や人道に対する罪などでイラク人判事による「特別法廷」で裁かれるとみられている。

議長は、米軍が身柄向束している元大統領以外の旧フセイン政権幹部の審理が優先されるとの見方を示し、具体的には化学兵器によるクルド人殺害作戦の責任者で「ケミカル・アリ」の異名を持つアリ・ハッサン・マジド元国防相、ラマダン元副大統領の名を挙げた。

また、元大統領の裁判までに「数多くの証拠を収集する必要がある。イラク史上、例のない裁判になるだろう」と述べ、元大統領には弁護人も選任されるほか、判決に不服であれば控訴する権利があると強調した。《共同通信》



1月7日 その日のできごと(何の日)