平成5412日目
2003/11/02
この日のできごと(何の日)
【イラク】米軍ヘリ撃墜
イラク中部ファルージャ郊外にあるバイサ村で2日午前9時ごろ、米軍の大型輸送ヘリコプター「CH47チヌーク」が地対空ミサイル攻撃を受けて墜落、米兵15人が死亡、21人が負傷した。米軍のイラク占領に不満を持つ勢力による攻撃とみられる。
イラク戦争が始まって以降、襲撃や戦闘などで米軍に一度にこれだけの死者が出たのは初めて。
スムーズな復興を来年の大統領選挙での再選につなげたいブッシュ米大統領にとって大きな打撃で、今後、米世論にイラクからの早期撤退を求めるムードが広がる可能性もある。衆院選後にも決定される見通しの自衛隊のイラク派遣にも影響が出るのは必至だ。
ロイター通信によると、米軍ヘリに向けて地対空ミサイル2発が発射され、1発が命中した。ラムズフェルド米国防長官は「携行型の地対空ミサイルはイラク国内に膨大な数がある」と述べ、今回の攻撃で携行型ミサイルが使用された可能性に言及したが、米軍の早期撤退は否定した。《共同通信》
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【競馬】
第128回天皇賞・秋(2日・東京11R・2000メートル芝・18頭・G1)は1番人気のシンボリクリスエス(オリビエ・ペリエ騎乗)が1分58秒0のレコードタイムで史上初の秋連覇を果たし、賞金1億3200万円を獲得した。《共同通信》
【スピードスケート】
スピードスケートの今季開幕戦、全日本距離別選手権最終日は2日、長野市エムウエーブで行われ、男子500メートルの2回目は新鋭の加藤条治(三協精機)が、35秒48で1回目に続いて1位となり、合計タイム1分11秒24のジュニア日本新記録で初優勝した。世界記録保持者の清水宏保(NEC)は2位だった。
女子1500メートルは田畑真紀(苫小牧連盟)が2分0秒83で、5連覇を果たした。同500メートルは新谷志保美(竹村製作所)が合計タイム1分17秒59で勝ち、1000メートルに次いで2種目制覇。3連覇を目指した大菅小百合(三協精機)は5位に終わった。《共同通信》
【ゴルフ】
ABCチャンピオンシップ最終日(2日・兵庫県ABC・GC=7176ヤード、パー72)首位スタートの片山晋呉が64で回り、通算23アンダーの265で優勝した。5月の日本プロ選手権以来の今季2勝目でツアー通算14勝目。優勝賞金2400万円を加え、海外獲得分を含む今季の賞金総額は1億円を超え、ランキング3位に浮上した。
片山はショット、パットともに安定し、ボギーなしの8バーディーの内容。2位の宮本勝昌に9打差をつけての圧勝だった。3位は伊沢利光、平塚哲二、米山剛の3人。尾崎将司は8位だった。
◇
マスターズGCレディース最終日(2日・兵庫県マスターズGC=6412ヤード、パー72)プロ2年目の竹末裕美が、通算10アンダー、206でツアー初優勝し、賞金900万円を獲得した。
前日首位の竹末は3バーディー、1ボギーの70にまとめ2位のカリー・ウェブ(オーストラリア)、大場美智恵に4打差をつけて逃げ切った。さらに1打差の4位は天沼知恵子、服部道子、古閑美保の3人。4年連続賞金女王を目指す不動裕理は8位だった。《共同通信》
【プロ野球】
パ・リーグを制し、4年ぶりに日本シリーズ優勝を果たした福岡ダイエーホークスの優勝祝賀パレードが2日、福岡市中心部の大通りで行われた。沿道は約36万人(主催者発表)の市民でびっしりと埋まり、選手とともにあらためて日本一の喜びをかみしめた。
祝福の紙吹雪が舞い、熱狂的な拍手と歓声が飛び交う中、午後2時半、先導車に続いて王貞治監督や選手らを乗せたオープンカーやバスが出発。約2.9キロの道のりをゆっくりと進んだ。
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ダイエーの王貞治監督が2日、福岡ドーム内の球団事務所に中内正オーナーを訪ね、4年ぶり日本一に輝いたシーズンの報告をした。その席上、来季も指揮を執ることを確認し、後日、正式に契約を結ぶ。
10年目の指揮を執ることになった王監督は「優勝しても納得できない部分がある。今年よかったことはもう切り捨てている。悪かった部分を頭に留めて来年への方針にしていく」と力を込めた。王監督は9月上旬に留任要請を受諾していた。
◇
ロッテの次期監督に米大リーグ、メッツ前監督のボビー・バレンタイン氏(53)が9年ぶりに復帰することが2日決まった。3日、正式に発表される。
1日に来日したバレンタイン氏はこの日、東京都内のホテルでロッテの川北智一球団代表と入団交渉を行い、合意した。契約期間は3年で、年俸などの条件面は明らかにされなかった。川北球団代表は「いい話し合いができた。あとはサインするだけで、明日発表します」と語った。
バレンタイン氏は1995年にロッテの監督に就任し、68勝58敗3分けで2位となり、10年ぶりにチームをAクラスに導いた。しかし、当時の広岡達朗ゼネラルマネジャーーと対立し、1シーズン限りで解任された。米国帰国後はメッツの監督になり、2000年にはナ・リーグを制覇した。《共同通信》
【野球】
東京大学野球秋季リーグは2日、神宮球場で最終週の早大−慶大2回戦を行い、前日に4連覇を決めた早大が4−3で勝ち、1996年秋の明大以来、史上5度目の10戦全勝優勝を達成した。早大は初めて。
早大は二回に坂本の2点本塁打で先行し、小刻みに加点。慶大は八回に代打角屋の2ランで1点差に迫ったが、越智から宮本への継投にかわされた。早大はこのカード10連勝で、越智は入学以来負けなしの11勝目。《共同通信》
【駅伝】
第35回全日本大学駅伝対校選手権は2日、名古屋市の熱田神宮から伊勢市の伊勢神宮までの8区間、106.8キロのコースで25校が参加して行われ、東海大が5時間21分6秒で初優勝した。
東海大は1区で10位と出遅れたが、3区の小出でトップに立ち、その後の各走者も区間上位の安定した走りで上位をキープ。最後の8区(19.7キロ)で大東大、駒大との勝負となったが、10キロ付近で抜け出した中井がそのままゴールした。
大東大が1分17秒差の2位。山梨学院大がアンカー・モカンバの区間1位の快走で3位に入った。3連覇を狙った駒大は波に乗り切れず、結局4位に終わった。《共同通信》
【第43回衆院選】選挙サンデー
投票日まで一週間に迫った選挙サンデーの2日、各党の党首らはそれぞれ街頭に立ち、三連休の谷間の休日を楽しむ子供連れや若者らに向け、懸命の訴えを繰り返した。
「親が子供の甘えをしっかり受け止め、幼いうちに『愛されている』と感じさせてあげることが大切なんです」。小泉純一郎首相は、若者の街、東京・渋谷のハチ公立場で演説した。カップルや子供連れ、制服姿の女子高生も交じる聴衆を意識してか、堅い話を避け子育てや教育論に熱弁。
いつもの絶叫口調は抑え気味だが、オーケストラの指揮者のように手を上下左右に激しく振る。四歳の女の子を抱っこしながら聞き入っていた母親(33)は「結構共感させられた。分かりやすくてよかった」と満足げ。
民主党の菅直人代表は、東京・神楽坂の商店街に姿を見せた。午前中のテレビ出演ではスーツ姿だったが、ここでは、紺色のボタンダウンシャツに綿ズボンの“休日ルック”に。焼き鳥店やスーパーマーケット、クリーニング店などを一軒ずつ訪ねては店主や客と握手、党のマニフェスト冊子を手に約400メートルを練り歩いた。
演説では「今回も自民党でいいやと思うか、思い切って民主党にやらせてみるか。国民の勇気に期待したい」と呼び掛け。妻と外食帰りという近所の会社役員(51)は「分かりやすくていいんじゃないか」と話した。
小泉首相と一緒にマイクを握った公明党の神崎武法代表は「責任ある年金改革を実現するためにも勝たせてほしい」、保守新党の熊谷弘代表は「光は見えてきたが道半ば。小泉改革をどうしてもやり遂げなければ」とそれぞれ支持を訴えた。
共産党の志位和夫委員長はJR広島駅北口で「民主党も消費税や憲法改悪を言い始めた」と自民だけでなく民主党も批判し、野党色を強調。兵庫県西宮市のJR西宮名塩駅前で演説した社民党の土井たか子党首は「憲法九条が危ない。瀬戸際です。頑張らせて」と声を張り上げた。《共同通信》
◇
衆院福井1区の立候補者4人が勢ぞろいして政策を主張する合同街頭演説会が2日午後、福井市で開かれた。無党派層と呼ばれる都市部の有権者に各候補の政策の違いを理解してもらうのが狙いで、仲介役の市民団体によると、公示後に屋外で全候補が顔をそろえて演説会を開くのは全国初という。
会場となった幹線道路沿いの大型ショッピングセンター駐車場に各候補の街宣車が乗りつけ、特設ステージの上から代わる代わるマイクを握った。
「本当の改革派を選ぶ選挙。日本が復活できるか最後の分かれ道だ」「責任ある改革を進める。言葉だけで美辞麗句を並べても何もならない」などと買い物帰りの家族連れら約200人を前に、必死に声をからしていた。《北國新聞》
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小泉純一郎首相は2日午前のフジテレビなどの番組で、イラクへの人道、復興支援について「国際赤十字を攻撃するテロリストがいるのだから、病院の医療支援は自衛隊医官が行く場合でも、米英軍で警護してもらわないとできない場合もある」と述べ、米英軍の警護も想定していることを明らかにした。
憲法改正に関しては、「(自衛隊が)国を守る部隊、国軍であると誤解ないように表現を改めた方がいい」と九条改正の必要性を強調。北朝鮮への経済制裁は「一国では効果ない。現時点では考えていない」と否定的な考えを示した。
基礎年金への全額税方式の導入論に対しては「保険料を払っていた人と払っていなくてももらえる人の不公平感はどうなるのか」と慎重な考えを明確にした。
また消費税率引き上げは「(次の内閣の)大きな課題になる」と明言。1日に名古屋市内で「3年間、景気は本格的に回復しない」と述べたことについては「言葉尻をとらえている。3年は消費税を上げる環境にないと言った」と釈明した。《共同通信》
【この日の民主党】
田中知事、小沢前自由党党首とともに尼崎・大阪旭区で辻立ち
田中康夫長野県知事は2日、民主党新人候補応援のために兵庫8区の尼崎市と大阪6区の大阪市旭区を訪れ、商店街入口などで辻立ちを行った。
田中知事は、「民主党は、小学校の30人学級をきちんと全面導入することも約束している。小泉さんは4日前、『そんなものは学校の先生におべっかを使っているんだ』と言った。何を言っているんだ。きめ細かい教育を子どもたちにすることは、子育て世代が皆願っていること。それなら一体自民党は今まで誰におべっかをつかってきたのか。霞が関のひも付き補助金による公共事業予算は、8割が東京に還流し、族議員やゼネコンがふんだくってきたじゃないか。公共事業の上前をはねるのがいままでの政治。長野で私が取り組んだことが日本全体の制度になるように仕組みを変えなくてはならない。そのためには政権与党が替わることが必要だ」と力強くアピール、歩道を埋める聴衆から大きな拍手を浴びた。
小沢一郎前自由党党首も両会場にかけつけ、田中知事、候補者とともに商店街を練り歩いた。
菅代表、東京築地市場・神楽坂で街頭演説
晴天に恵まれた連休中日の2日、民主党の菅直人代表は買い物客などで賑わう東京・築地市場、神楽坂を訪れ、今回の総選挙を政権交代可能な本物の民主主義を実現する機会にしようと力強く訴えた。
築地市場での街頭演説で菅代表は、織田信長が楽市楽座を提唱して旧来の独占的な特権を廃し、新参の商人にも自由な営業を認めることによって城下の経済を活性化させたことを例にとり、高速道路料金をなくすことで地方経済の活性化につなげていきたいと訴えた。また、一つの政党が政権を独占するのではなく、「こっちが行き詰まったらあちらへと政権交代できるのが本物の民主主義だ」と述べ、政権選択のために貴重な1票を行使して欲しいと聴衆に呼びかけた。
神楽坂では、買い物客が行き交う商店街を自らマニフェストを配りながら歩き、「変化を起こすのは勇気がいることだが、日本の政治のために国民の皆さまの勇気に期待したい」と訴えた。《民主党ニュース》