平成5411日目
2003/11/01
この日のできごと(何の日)
【民主党・菅直人代表】海兵隊撤退を要求
民主党の菅直人代表は1日、那覇市内で記者会見し、沖縄の米軍基地の整理・縮小問題について「米海兵隊の基地と人員が沖縄にいなくても極東の安全は維持できる。日本からの移転を考えている」と述べ、衆院選で政権交代が実現した場合には海兵隊の撤退を米側に求めていく考えを表明した。さらに、米軍基地の整理・縮小や地域振興対策など沖縄県をめぐる問題を総合的に担当する「沖縄総合担当相」を新設する意向も示した。
自民党の安倍晋三幹事長は街頭演説で海兵隊撤退発言を厳しく批判、民主党の岡田克也幹事長はそれに反論するなど両党が応酬した。
安倍氏は都内の演説で「一方的に出て行けという菅代表には『安全を守っていく』という認識が欠落している」と指摘。「北朝鮮の問題があるのにそんなことができるのか。日本が米国に代わってて極東の安全が守れるのか。守れるわけがない」と訴えた。
一方、岡田氏は水戸市内の会見で「(安倍氏の批判が)海兵隊が沖縄にいないと日本の安全が守られないという意味だとすれば、それは全く違う」と反発。海兵隊が沖縄から撤退してもハワイなどからの来援が可能との見方を示し、日本の安全保障に影響はないと強調した。また「日米安保条約があるから信頼関係に基づいた話し合いをし、速やかに撤退を求めていくという趣旨だ」と説明した。《共同通信》
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【野球】
アテネ五輪予選を兼ねたアジア野球選手権に出場する日本代表は1日、福岡ドームでプロ野球選抜と壮行試合を行い、1−3で敗れた。
日本代表は松坂(西武)が先発したが、守備の乱れで先制点を許した。一回、松井(西武)の失策と四球の一死一、二塁で、一塁線へのゴロを小笠原(日本ハム)が後ろに弾き1点を失った。三回に谷(オリックス)の本塁打で同点としたが、六回に木佐貫(巨人)が礒部(近鉄)に2点本塁打を浴びた。打線は若手主体の相手にわずか3安打に抑えられた。
日本代表は5日から札幌ドームで始まるアジア選手権決勝リーグに備え、2日に札幌入りする。《共同通信》
◇
東京六大学野球秋季リーグは1日、神宮球場で最終週の慶大−早大1回戦を行い、優勝まであと1勝としていた早大が7−1で快勝し、4季連続36度目の優勝を決めた。
4連覇は1987年秋−89年春の法大以来、史上6度目で早大は初めて。開幕9連勝の早大は2日の2回戦に勝てば、チーム初(史上5度目)の10戦全勝優勝となる。
早大は序盤で優位に立ち、五回に4点を加えて慶大を突き放し、このカード9連勝。清水が完投し、入学以来負けなしの15勝目をマークした。《共同通信》
【フィギュア】
フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第2戦、スケートカナダは1日、ミササーガで男女の自由を行い、女子の荒川静香(早大)が182.19点で、GPでは自己最高の2位に入った。荒川は第1戦、スケートアメリカの3位に続く表彰台。
男子では、大会連覇を狙った本田武史(IMG)がやや精彩を欠き、207.78点でショートプログラムの2位から3位に後退した。
昨季の女子ジュニアチャンピオン、太田由希奈(京都醍醐ク)は、シニアデビュー戦で4位と健闘。サーシャ・コーエン(米国)が197.60点で、第1戦に続き優勝した。
男子は、エフゲニー・プルシェンコ(ロシア)が233.65点で制し、高橋大輔(岡山・倉敷翠松高)は自己最高の7位に入った。今季のGPシリーズは、従来の6点満点式ではなく、新採点システムで実施されている。《共同通信》
【内閣府調査】外国人旅行者「増えてほしくない」3割
海外から日本に来る観光客について、3割強の人が「増えて欲しくない」と考えていることが1日、内閣府の「自由時間と観光に関する世論調査」で明らかになった。背景には外国人犯罪増加による治安悪化への懸念がある。小泉首相の唱える2010年までに外国人観光客を1000万人に倍増させる計画にも影響を与えそうだ。
調査は8月に全国の20歳以上の男女3000人を対象に実施した。有効回収率は70・4%だった。外国人旅行者についての質問は初めて。
海外からの観光客が「増えて欲しい」と回答した人は48・2%いたが、「増えて欲しくない」も32・4%に上り、その理由については90・2%が「外国人観光客を装った犯罪者が入国し、犯罪増加につながるのが心配」を挙げた。また、韓国などが日本に求めている査証(ビザ)取得の免除や手続き簡素化に否定的な人も5割を超えた。《読売新聞》
【第43回衆院選】
小泉純一郎首相と民主党の菅直人代表が1日、衆院選の遊説でともに愛知県入りし、舌戦を繰り広げた。公示後初の「ニアミス」を意識し対決姿勢を鮮明にした菅氏に対し、首相は「黙殺」作戦に出た。
「まだ小泉首相がその辺りにいるのではないか。戻ってきて、この場で公開討論会をやらせていただきたい」
愛知4区での首相遊説の約2時間後、同区内でマイクを握った菅氏は最初からけんか腰。首相演説に触れて「『あと3年は景気は戻らない』と言ったそうだ。(自民党総裁の)任期は3年だから、後のことは知らないとでも言うのだろうか。本当にこの人は先のことを考えているのか」と突っ掛かった。
マニフェスト(政権公約)をめぐっても「小泉さんのは先送りマニフェストだ」などと、首相攻撃を繰り返した。
菅氏と対照的に、首相は「道路公団の民営化なんてできっこないと言って、国営でタダにした方がいいという政党がある」などと、演説で民主党の党名も菅氏の名も挙げなかった。
首相の「貫録」を示したかったようで、反論も「タダより高いものはない」「料金を払ってもらわないで40兆円の借金を返すことができるのか。誰が考えたって常識で分かる」と余裕の口ぶり。《共同通信》
◇
小泉純一郎首相は1日午後、遊説先の名古屋市内で自民党として追加公約を発表する考えがないことを明らかにした。
民主党が追加のマニフェスト(政権公約)を発表したことに関連して、記者団が「追加公約を出すか」と質問したのに対し、首相は「ありません。もう実績で分かっているし、私も街頭演説でたびたび言っていることを実施に移していくということだ」と強調した。《共同通信》
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小池百合子環境相は1日、長崎県大村市で街頭演説し、前日長崎入りした民主党の菅直人代表について「民主党のマニフェスト(政権公約)に諫早湾干拓事業は中止と堂々と書いてあるのに、当地に来て一切触れないというのは、いかにマニフェストが言葉だけのものかを物語っている」と述べ、菅代表の姿勢を批判した。
民主党長崎県連は、防災などの観点から干拓事業を支持しており、重点公約で「即時中止」としたマニフェストとの矛盾が表面化。このため、菅代表は総選挙の「弱点」となるのを警戒したためか、10月31日の大村、長崎両市での街頭演説では干拓事業への言及を避けていた。
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民主党の小沢一郎氏と田中康夫長野県知事が1日、自民党の山崎拓副総裁の地元・福岡2区をそろって訪れ、民主党候補への支持を訴えた。両氏のコンビ遊説は初めてで、2日も接戦を伝えられる公明党の冬柴鉄三幹事長の地元・兵庫8区に攻め入る。民主党選対が「市民派の田中氏と剛腕の小沢氏のコンビは新・民主党のイメージにぴったり。無党派票を掘り起こせる」と、両氏に「コンビ結成」を依頼した。《共同通信》
【ジョージ川口さん】死去
日本の戦後ジャズの草分け的存在であるジャズドラマー、ジョージ川口さんが1日午後、脳出血のため東京都渋谷区の病院で死去した。76歳。京都市出身。10月31日、自宅で倒れ病院に運ばれていた。
1947(昭和22)年から米軍キャンプで演奏活動を始め、52年、中村八大さん、松本英彦さんらと組んだバンド「ビッグ・フォー」で爆発的な人気を得た。
スピード感とパワーに一あふれた独特のドラムソロが持ち味。渡辺貞夫さん、山下洋輔さん、日野皓正さんら多くの日本ジャズ界の俊英を発掘した。
81年に芸術選奨文部大臣賞受賞。88年に紫綬褒章、97年には勲四等旭日小授章を受けた。《共同通信》
【この日の民主党】
菅代表、「沖縄総合担当大臣」構想を発表
民主党の菅直人代表は1日、沖縄県那覇市で記者会見をおこない、民主党が政権を担うことになれば内閣の中に「沖縄総合担当大臣」を新設すると発表した。
菅代表は、同大臣の設置について、「現在置かれている沖縄担当大臣は内閣府の所管で、基地問題やそれに伴う地位協定の問題等は、外務省、防衛施設庁などに管轄が分かれており、沖縄についての多くの問題も、縦割りになった一部しか担当できていない。しかし、民主党が政権を担当すれば、基地問題や1国2制度の問題なども総合的に担当できる、従来と違った大臣を設ける」と話した。
会見後、菅代表は沖縄県内の豊見城市、那覇市で街頭演説をおこない、那覇市では400名ほどの聴衆を前に、応援に駆けつけたミュージシャンの喜納昌吉さんとともに「政権交代可能な真の民主主義か、自民党の変則1党主義のいい加減な民主主義か、最良の選択をしてほしい」と訴えた。
岡田幹事長、茨城、千葉で政権交代実現を訴える
民主党の岡田克也幹事長は1日、茨城、千葉両県の6選挙区を遊説し、政権交代実現の必要性をアピール。「(総選挙が行われる)11月9日という日は、今から14年前にベルリンの壁が崩れた日。いま日本には既得権益という大きな壁がある。来る11月9日には、有権者ひとりひとりが力をあわせて、この大きな壁を打ち壊して欲しい」と力強く訴えた。《民主党ニュース》