平成5396日目

2003/10/17

この日のできごと(何の日)

【日米首脳会談】

小泉純一郎首相は17日夜、米国のブッシュ大統領と東京・元赤坂の迎賓館和風別館で会談、日米同盟関係に基づきイラク復興や北朝鮮の核問題に協力して取り組む方針で一致した。

首相は米国の外交姿勢に触れ「国連をもり立てていくことが米国にも重要だ」と国連の役割をより重視するよう促したものの、大統領は「国連は古い」と反論。円高ドル安を受けた為替・通貨政策でも、首相が日本の市場介入に理解を求めたのに対し、大統領は「通貨の価値は市場が決める」とけん制、両国の認識の差も目立った。

10月17日のできごと(何の日)【小泉純一郎首相】米・ブッシュ大統領と会談
https://www.kantei.go.jp/

イラク復興で、小泉首相は15億ドル(約1650億円)の資金拠出や自衛隊の早期派遣を念頭に「復興人道支援で役割をきちんと果たす」と積極的に貢献する考えを表明。大統領は「日本の支援はタイムリーで内容も重要だ。感謝している」と評価した。

対北朝鮮政策では、6カ国協議の早期開催、平和的解決を目指すことを確認。大統領は拉致事件について「重要な問題だと理解している。できることがあれば協力する」と明らかにした。

大統領は北朝鮮が求める不可侵条約の締結には応じられないとの考えを示しながらも、「安全の懸念(への対応)にどういう方法があるか検討する」と述べた。両首脳は北朝鮮問題の解決に中国の果たす役割が重要との考えで一致した。

大統領は首相の国連重視の要請に「今の国連は古い。国連の機構などを改革していく必要がある」と強調した。このほか両首脳は、沖縄の米軍基地問題やミサイル防衛(MD)についても意見交換した。

大統領は17日午後、大統領専用機で羽田に到着。首脳会談は今年5月、大統領の来日は昨年2月以来。両首脳は約40分間、少人数で会談した後、ローラ夫人らを交えて夕食をともにしながら懇談した。18日午前に離日する。《共同通信》

「偉大な指導者」「強いリーダー」。17日夜、夕食を共にしながらの首脳会談を終えて東京・元赤坂の迎賓館和風別館の玄関口に現れた小泉純一郎首相とブッシュ米大統領は互いをこう褒め合い、ローラ夫人も交えて3人で談笑しながらがっちりと肩を組んだ。

両首脳ともノーネクタイの軽装。満面の笑みを浮かべて打ち解けた様子で話し、あらためて親密さをうかがわせた。

小泉首相は上機嫌で、日本人記者団の日本語の質問にもすべて英語で受け答えした。会談内容についての質問に「ベリー、フランク(率直な)、ミーニングフル(意義深い)、インタレスティング(興味深い)、ファンタスティック(素晴らい)」と両手を大きく広げて「得意の英語」を連発。ブッシュ大統領も人なつこい笑顔で「小泉首相はよき友人だ。日米関係は大変良好だ」と言った後に「それと、食事もうまかったよ」と付け加え、小泉首相の笑いを誘っていた。《共同通信》

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【プロ野球】

近鉄と横浜がトレード

近鉄の門倉健投手(30)=193センチ、90キロ、右投げ右打ち=、宇高伸次投手(27)=175センチ、75キロ、右投げ右打ち=と横浜の福盛和男投手(27)=184センチ、74キロ、右投げ右打ち=、矢野英司投手(27)=179センチ、72キロ、右投げ右打ち=との交換トレードが成立し、17日、両球団から発表された。-

右の中継ぎを補強したい近鉄と先発投手のテコ入れを図っていた横浜の思惑が一致した。門倉は中日と近鉄の8年間で通算180試合に登板して50勝50敗。福盛は横浜で今季チーム最多の62試合に登板し、プロ9年間で通算24勝29敗3セーブの成績を残している。

ヤクルト・若松勉監督、続投決定

ヤクルトの若松勉監督」が17日、東京・東新橋のヤクルト本社に堀澄也オーナーを訪ねてシーズン終了の報告を行い、3年契約の最終年となる来季の続投が正式に決まった。

若松監督は「オーナーからは来年、新たに頑張ってくれと言われました。打倒阪神でやってきたい」と抱負を語った。1、2軍のコーチ陣全員の残留も確定。新たに走塁コーチ1人が加わる予定。《共同通信》

【細田博之官房副長官】地村保志さん夫妻と初面談

北朝鮮による拉致問題担当の細田博之官房副長官は17日、小浜市役所を訪れ、地村保志さん、富貴恵さん夫妻=ともに(48)=と面談した。細田副長官は、帰国から1年が過ぎても夫妻の子供らの帰国問題に進展がないことを謝罪、「家族が引き裂かれた状態が続くのは人道上の問題。無条件、最優先に取り組んでいく」と政府の意思を伝えた。

細田副長官が地村さん夫妻と面会したのは就任以来初めて。政府からは中山恭子内閣官房参与が同行。保志さんの父、保さん(76)、富貴恵さんの兄、浜本雄幸さん(74)、救う福井の会の池田欣一会長(80)が同席した。《福井新聞》

【自民党】熊谷氏らの推薦決定

自民党は17日、選挙対策本部の幹部会を開き、衆院選で与党間の候補者調整が難航していた3選挙区の公認を見送り、保守新党の熊谷弘代表らの推薦を正式決定した。これにより党本部による候補者調整は終了したが、与党の分裂選挙となる選挙区もあり、しこりを残しそうだ。

幹部会では、静岡7区の熊谷氏のほか、秋田1区で保守新党の佐藤敬夫国対委員長、沖縄1区で公明党の白保台一氏の推薦をそれぞれ決定。秋田1区で佐藤氏と競合していた自民党の二田孝治氏は比例東北ブロックに回ることが既に決まっている。

ただ、自民党の公募に応じ、静岡7区から出馬予定だった新人の城内実氏と、沖縄1区で公認を求めていた前職の下地幹郎氏は、党本部の方針に従わず無所属で出馬を表明、党本部が推薦する公明、保守新の候補との激突は確定的となった。東京4区、同14区、愛知6区でも自民、保守新の公認同士の対決となる。

町村信孝総務局長は17日の幹部会で、城内、下地両氏への支援について「党幹部の応援は控えるべきだが、一般党員、議員の応援は党紀違反に問わない」と黙認する考えを示しており、公明、保守新両党とはぎくしゃくしそうだ。《共同通信》

【この日の民主党】

菅代表、無料化に向け本四連絡橋を視察

菅直人代表は17日、党の政権公約(マニフェスト)に盛り込む「高速道路無料化」の意義を検証するため、本州四国連絡橋の一つで兵庫県の神戸市垂水区と淡路島を結ぶ明石海峡大橋を訪れ、本四連絡橋公団職員の説明を聞くとともに、実際に橋を渡り、その利用状況などを視察した。

同橋は、6年前に立てた計画で昨年度1日あたり通行量4万台余と見積もっていたが、実際にはその半数強しかなく、金利負担が通行料収入を大きく上回った。このため、政府は今年5月に有利子負債1.34兆円を切り離す措置を講じたばかり。

説明を聞いた菅代表は、「無料化の効果が一番大きいのがこの地域と考え、見に来た。今日実際に徳島県の鳴門からここまで通って来たが、見た感じの通行量もガラガラ。今でも採算は合っていないが、別の財源で債務償還し、通行料を無料にすれば、特に四国側への経済効果は大きいのではないか。政権交代というダイナミズムがあれば、このような改革も実行できる」と記者団に感想を述べた。

菅代表・小沢前党首、徳島で政権獲得誓う

民主党の菅直人代表と小沢一郎前自由党党首は、17日、そろって徳島県に入り、JR徳島駅頭で街頭演説会を開いた。晴れ渡った青空の下、700人を越える聴衆が集まり、熱心に耳を傾けた。

小沢前自由党党首は、「自民党からもマニフェストがやっと出てきたが、相変わらずあいまいで官僚的なものに終始している。こんな見せかけだけの、先延ばしのいい加減なやり方はまったく国民を愚弄している」と一喝した。

菅代表は、「与党は、民主党の出したマニフェストを絵に描いた餅だというが、それは私たちが野党だからである。政権を取れば、本物の餅にしてみせる」と、政権獲得に意欲を示した。

菅・小沢合同会見でマニフェスト完全版を発表

民主党の菅直人代表と小沢一郎前自由党党首は17日、徳島市内で会見し、より具体的に踏み込んだ「民主党政権政策/マニフェスト」完全版を発表した。

菅代表は同日発行された冊子を掲げながら、「内容は以前に出した〈『脱官僚』宣言──5つの約束、2つの提言〉を軸にして、〈「新しい政府」の確立に向けて〉を加えた。これは、民主党が政権を取った時の政権の作り方、運営の仕方についてマニフェストの一部として盛り込んだもの」と説明した。

同席した小沢前党首は、「短い選挙期間中にも多くの人たちの耳に残るように、5つの約束、2つの提言という抽出されたエキスもちゃんとある。いい出来映えだと思う」と感想を述べた。《民主党ニュース》



10月17日 その日のできごと(何の日)