平成5388日目

2003/10/09

この日のできごと(何の日)

【党首討論】

衆院は10日午後1時開会の本会議で解散される。小泉純一郎首相と菅直人民主党代表ら野党党首は9日午後、今国会最初で最後となる党首討論を行い、選挙戦の事実上の火ぶたを切る応酬を展開した。


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首相は自民党マニフェストに関連して「私の総裁選での公約が党の公約になる。これを理解して公認候補になるので、私の方針、党の公約に従って最終的に協力してくれる」と述べ、構造改革路線の継続に自信を示した。

菅氏は「民主党が小泉政権を不信任する最大の理由は、構造改革も景気回復も進まないことだ」と総選挙を通じた政権交代を訴えた。

菅氏が解散後にマニフェストをめぐる党首の公開討論を求めたのに対し、首相は「党首が出るべき場には当然出る」と前向きな姿勢を示した。

藤井治芳日本道路公団総裁の解任問題については、菅氏が「選挙に有利になると引き延ばしたのではないか」と追及。首相は「いつ解任するかは任命権者の考えを尊重しなければならない。今の時期が悪いとも思っていない」と決定次期は妥当との考えを表明した。

共産党の志位和夫委員長が基礎年金の国庫負担分の2分の1への引き上げについて言及。首相は「一年で行うかどうかは決めていない」と段階的引き上げの可能性にあらためて言及。医療、介護保険のあり方と一体で検討する姿勢を示した。

社民党の土井たか子党首がイラクへの自衛隊派遣時期や資金援助額を尋ねたのに対し、首相は政府調査団の報告を待ち「状況が許せば、自衛隊も人的貢献のメンで大事な役割を果たせる」と述べるにとどまった。《共同通信》

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【滋賀県近江八幡市】収穫目前の米15アール分刈り取られる

9日午前9時ごろ、滋賀県近江八幡市浅小井町の米穀商Aさん(34)から「稲が無断で刈り取られている」と近江八幡署に届け出があった。同署は新手のコメ窃盗事件として捜査を始めた。

調べでは、Aさんは8日午後0時半ごろ同市牧町で借りて耕作している水田、約20アールのうち約15アールに植えていた「ヒノヒカリ」が刈られていることに気付いた。前回、9月20日に見回ったときは異常なかったという。盗まれたコメは約840キロ(22万円相当)になるという。この水田では今週末に稲刈りの予定だったという。

Aさんは「土づくりから1年以上、丹精込めて作った。収穫間際だったのにがっかりだ。同業者の仕業としか思えないが、まさか稲穂を盗むなんて」と肩を落とした。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・自民党の安倍晋三幹事長は9日、大分市内で前衆院議員の応援に駆けつけ「誰がやるかによって大きく政治が動いていく。石原伸晃さんが国土交通相に就任して、国民の皆さんが本当におかしいと思っていた(日本道路公団の)藤井(治芳)総裁の更迭を決定した」と、石原国交相の決断を大絶賛。「トップが決断し、政治が決断すれば国は動いていく」と叫ぶ安倍氏の横で、国交相の父親の石原慎太郎東京都知事が照れ笑い。リップサービスは大成功だったよう。《共同通信》

【参院埼玉補選】告示

浜田卓二郎前参院議員の辞職に伴う参院埼玉補選は9日告示され、民主党新人の歯科医師嶋田智哉子氏(41)、自民党新人の元県議で歯科医師の関口昌一氏(50)=公明、保守新推薦=と、共産党元職の阿部幸代氏(55)の3人が届け出た。28日の衆院選公示直前の26日に投開票される。

自民党は内閣改造、民主党は旧自由党との合併による新体制になって初の国政選挙。衆院解散を10日に控え、各党とも衆院選の前哨戦と位置付けて全力で臨む構えだ。

岡田克也民主党幹事長は9日午前、さいたま市で「小泉改革は進んでいない。この補選で正しい選択をしてください」と応援演説。自民党の石原伸晃国土交通相は「小泉さんの構造改革で進むのか、改革をゼロに戻すのかが問われる重要な選挙だ」と強調し、激しいつばぜり合いを演じた。《共同通信》

【自民党】郵政、来秋に結論先送り

小泉純一郎首相は9日タ、自民党の額賀福志郎政調会長と首相官邸で会談し、次期衆院選に向けたマニフェストについて協議した結果、郵政民営化をめぐる結論を2004年秋まで先送りすることで決着した。

マニフェストでは、首相が明記するよう求めた「07年4月からの民営化」は政府方針として記述されるにとどまり、党の公約としては盛り込まれなかった。

自民党内の強い反対論に押されて後退し首相が妥協した形で、野党などから「抵抗勢力に屈した」との批判を浴びるのは必至。自民党が民営化の是非を決定する時期を先送りすることで、民営化の行方やスケジュールに影響が出てくる可能性がありそうだ。

額賀氏は会談で「2007年4月から民営化するという政府の方針を踏まえ、日本郵政公社の経営改革の状況を見ながら国民的議論を行い、04年秋までに結論を出す」との案を提示、首相が了承した。

この後、首相は記者団に対し「07年4月の民営化は明記する」と述べ、民営化の期限がマニフェストに盛り込まれたとの認識を表明。同時に「どういう民営化をするかは、これから国民的議論を踏まえながら相談する」と述べた。

首相は基本方針で「07年からの民営化」を明言。来年秋までに民営化案をまとめ、05年に改革法案を国会に提出すると主張している。《共同通信》

【イスラエル・パレスチナ情勢】

パレスチナ自治政府のクレイ首相は9日、ヨルダン川西岸ラマラの議長府でアラファト議長と会談、緊急内閣の構成などをめぐり激論になり「主張が認められないなら解任してほしい」と述べ、辞意を漏らした。

アッバス前首相の辞意を受け新首相に任命されてから約1カ月。緊急内閣発足からわずか4日での辞意。自治政府内の確執があらためて浮き彫りになったことで、新和平案(ロードマップ)をめぐるイスラエルとの交渉再開が一層遠のく可能性もある。

自治政府筋によると、クレイ首相は、イスラエルが関係を断絶したアラファト議長から任命された緊急内閣ではなく、パレスチナ市民の代表である評議会が承認した内閣として和平交渉に臨みたいとの意向から同日、評議会に内閣承認を審議にかける予定だった。

しかし、治安担当の内相に内定しているユーセフ氏が入閣を拒否した上、議長が緊急内閣は評議会の承認を受ける必要はないと主張し、審議が延期。

パレスチナ解放機構(PLO)主流派ファタハ選出の議員らは二十数人の閣僚により正式内閣の発足を求めており、辞任発言は、首相が議長と評議会の板挟みになるなど苦しい立場に立たされた中で出たとみられる。《共同通信》

【イラク】警察署に自爆テロ

イラクの旧フセイン政権崩壊から半年に当たる9日朝、バグダッド北東部サドルシティ−警察署前で、自爆テロとみられる爆発があり、イラク内務省高官によると、イラク人警官ら12人が死亡、67人が負傷した。AP通信によると、犯人2人も死亡した。同市西部では、スペイン外交官が自宅前で射殺され、北東部では米兵1人が襲撃で死亡するなどテロや攻撃が相次いだ。

同通信によると、地元のシーア派聖職者が警察署に対する攻撃を示唆していたとの情報がある。スペイン外交官射殺事件でも、シーア派聖職者の黒い服姿の男が目撃されており、米軍や米軍当局に協力するイラク人への攻撃が激化、複雑化していることを示した。イラク戦争の大規模戦闘終了後、国連職員以外の外交官が殺害されたのは初めて。

自爆テロの現場はイスラム教シーア派住民が多い地区。当日は給与を受け取るため多くの警官が警察署に集まっていた。目撃者の話では、白い車が警察署の門に猛スピードで接近、警備担当者が制止しようと銃撃したが、車は止まらずに警察の敷地内で爆発した。《共同通信》

【米国】新20ドル紙幣流通開始

偽造防止に工夫を凝らした米国の新20ドル紙幣の流通が9日始まり、ニューヨークのタイムズスクエアでイベントが開かれた。20ドル札は最も流通枚数が多い。

新紙幣は初めて黒と緑以外の色を背景に用いたのが特徴で薄い桃色や青などの配色。プラスチックの垂直線が埋め込まれているほか、透かしや傾けると色が変わって見える数字で偽造防止を図った。ジャクソン第7代大統領の肖像や紙幣の大きさは変わらない。米国では2004年以降、新デザインの50、100ドル札が登場する予定で5、10ドル札の変更も検討されている。《共同通信》

【MLB】

米大リーグ、ア・リーグの優勝決定シリーズ(7回戦制)第2戦は9日、ニューヨークで行われ、ヤンキース(東地区1位)がレッドソックス(ワイルドカード)を6−2で下し、1勝1敗のタイとした。松井外野手は「6番・左翼」で先発し、3打数1安打1打点。2点リードの五回二死二塁で右前打し、ボストシーズン4試合連続安打と打点をマークした。《共同通信》

【この日の民主党】

[参埼玉補選]第一声で岡田幹事長らが応援演説

民主党の岡田克也幹事長、枝野幸男政調会長らは9日、参議院埼玉選挙区補欠選挙に立候補した女性公認候補の第一声に駆けつけ、JR大宮駅前で応援演説を行った。

枝野政調会長は2年半の小泉政権を振り返り「スローガンだけでは政治は変わらない。民主党は具体的にマニフェストを示し、税を食いものにしてきた構造を変えていく」と力説。岡田幹事長は、埼玉県知事選で改革派の上田清司知事を誕生させた改革への流れを今回の選挙でより強いものとしてほしい、と聴衆に訴えた。

また、民主党が示した政権政策(マニフェスト)に理解を示す長野県の田中康夫知事から「新しい民主党は中央集権・官僚統制から私たちの生活を取り戻す。自民党の膿みがたまった日本を一新する選択を」との応援メッセージも寄せられた。

この日の演説会には、民主党の角田義一参院議員会長や埼玉県選出の衆参国会議員、埼玉県下の全選挙区の衆議院選挙候補者らも応援に駆けつけた。

菅代表、首相に「不信任」突きつける

民主党の菅直人代表は9日、臨時国会初の党首討論に臨み、予想される衆議院解散を前に、小泉内閣の限界を鮮明に暴き出した。小泉首相とのやりとりの概要は以下の通り。

菅代表:自民党の政権公約・マニフェストをいつ国民に示すのか。また、公表した後、マニフェストをめぐって公開の場で討論を行うべきだと考えるが、応じるか。

小泉首相:党の公約は、しかるべき時に示す。討論は、どういう場が設定されるのか分からないし、日程もたて混んでくる。

菅:民主党はすべての公認予定候補者にマニフェストに同意する署名をしてもらっている。自民党も同様の手続きをとるのか。2年前の参議院選挙で、郵政事業民営化反対を掲げる候補が、小泉総理と握手して当選したという前科もある。

小泉:私の総裁選での公約が党の公約になる。反対論者も最後には従ってくれる。

菅:総理が自ら衆院を解散すると言っているが、われわれは小泉内閣を不信任するという立場をはっきり表明しておく。不信任の最大の理由は、構造改革も景気回復も、何も進んでいないということだ。2年半かかって、やっと「芽が出た」などと言っているが、いつになったら実がなるのか。

小泉:「ダメだ、ダメだ」と言われるが、明るい兆しも出てきている。

菅:不信任の第2の理由は、国民に「痛みに耐えてくれ」と言いながら、総理自らにその痛みの実感がないこと。また第3の理由は、外交姿勢だ。国連決議なきイラク攻撃に反対した元レバノン大使の具申を、当時読んでいたか。

小泉:読んでいない。

菅:元大使は、外務省の対米一辺倒の外交姿勢を変えるには政権交代しかないと言っている。第4の理由は、総理が政治をゲームのように扱っていること。民主党が日本道路公団総裁の解任を強く迫ったにもかかわらず、それを拒んだ国交相を総理は支持した。ところが今回、大臣が替わると解任を指示するとはどういうことか。選挙に有利、不利で判断しているのか。

小泉:解任するかは、任命権者の考えを尊重しなければ。

菅:第5の理由は、年金・消費税のあり方についての無責任さ。将来展望が何もない。われわれは(年金制度改革に向けた)短期・中期・長期の展望を示している。

小泉:任期の間は消費税は上げないとはっきり言っている。基礎年金の国庫負担率を上げるなら、それ以外にも方法はある。

菅:10年前から自民党の総理は次々と替わったが、政治は一向に変わらない。今のままの生活でいいという人は小泉総理率いる自民党を支持すればいいが、今のままでは日本がおかしくなると思う人は、ぜひ民主党を支持してほしい。

「綿貫衆院議長は注意力散漫になっているのでは」野田国対委員長
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民主党の野田佳彦国会対策委員長は9日の定例記者会見で、綿貫民輔衆議院議長が6日に開かれた自民党議員のパーティーの挨拶のなかで「10日は間違いなく解散」「『なれ合い解散』ですから。与党も野党もやってくれということですから」などと発言した問題について、「『なれ合い』でやっているつもりは全くない。見識を問われるような発言はしないよう申し上げる」と批判した。

野田国対委員長はまた、新たなBSE感染牛の発見、民主党大会当日に合わせるようになされた藤井道路公団総裁の更迭劇、民主党が提出している逮捕・勾留中の国会議員の歳費凍結法案など、国政上の重要問題について、委員会等での審議を粘り強く求めていくと表明した。

[参テロ特委]テロ特措法延長案、与党の賛成多数で可決

11月1日に期限が切れるテロ対策特別措置法を2年間延長する政府提出の同法改正案は9日、参院テロ対策特別委員会で、与党3党の賛成多数で可決された。

締めくくり総括質疑では、民主党・新緑風会から齋藤勁議員が質問に立った。齋藤議員は現状把握・分析なしでの延長はあり得ないとして、海上自衛隊がインド洋で行っている燃料補給支援の件数を示すよう求めたが、川口外相は月あたりの概算を示すに留まった。齋藤議員は「そんな算出方法でいいのか」と批判、厳しい経済状況下での安易な税拠出に苦言を呈した。

また、採決に先立って岩本司議員が反対討論に立った。岩本議員は「国際テロがグローバル化しているとの指摘があるなか、力でねじ伏せようと闘えば闘うほどテロリズムを増殖しているかもしれない」との見方を示し、その国固有の歴史・文化・風習などを尊重した取組みが重要だと指摘。「テロとの闘い」の名のもとに政府の恣意的な判断で自衛隊を派遣するべきではないと断じた。

[常任幹事会]公認2人・推薦4人決め、計276選挙区に

民主党は9日、第269回常任幹事会を開き、衆議院総選挙予定候補者として新たに公認2人、推薦4人を決定した。これまでに公認261人、推薦15人、計276選挙区の候補者の顔ぶれが決まった。

また、衆議院選挙候補者擁立にあたり「すべての候補者は、小選挙区に立候補し、同時に比例代表選挙に同一順位で重複立候補する」「前回総選挙で調整した選挙区については、(中略)小選挙区への移動を図り、原則、比例名簿単独登載及び比例名簿上位登載は認めない」とする01年10月の常任幹事会決定に関し、(1)比例名簿単独登載及び比例名簿上位登載の特別扱いは今回限りとする(2)小選挙区調整で競い合って他の選挙区に回った者の全員が当然に比例名簿登載順位で優遇されるわけではなく、その取り扱いは代表・幹事長に一任する──ことを全員一致で確認。

今回限りとなる比例名簿登載の特別扱いのうち、比例名簿単独登載を例外的に認めるか否かの判断については、一切例外を設けるべきでないとする意見の3人の常任幹事が態度を留保したうえで、賛成多数で代表・幹事長に一任することを決めた。《民主党ニュース》



10月9日 その日のできごと(何の日)