平成5367日目

2003/09/18

この日のできごと(何の日)

【オウム裁判】端本悟被告、二審も死刑

坂本弁護士一家殺害や松本サリンなど3事件で殺人罪などに問われた元オウム真理教信者端本悟被告(36)の控訴審判決で、東京高裁は18日、一審東京地裁の死刑判決を支持、被告側の控訴を棄却した。

仙波厚裁判長は、いずれの事件も松本智津夫被告(48)=教祖名麻原彰晃=と端本被告らが共謀して起こしたとする一審判決通りの事実を認定し「あまりに残虐非道で被告の刑事責任は極に達し、無期懲役を選択する余地はない」と述べた。

松本サリン事件で、松本被告と実行犯とされた被告の共謀を認め、死刑とした控訴審判決は初めて。教団をめぐる一連の事件で、二審での死刑は3人目。弁護側は上告する方針。

判決理由で仙波裁判長は「坂本弁護士事件では、被害者に馬乗りになって顔を殴るなど果たした役割は大きい。松本事件でも住民が死傷する可性を認識しながら、サリン噴霧車の運転手という不可欠な役割を果たした」と指摘。「端本被告は松本被告のマインドコントロール下にあった」とする弁護側の主張は退けた。

判決によると、端本被告は松本被告らと共謀。1989年11月、坂本堤弁護士=当時(33)=夫妻と長男龍彦ちゃん=当時(1つ)=を殺害したほか、94年6月には長野県松本市内でサリンをまいて7人を殺害、多数に重軽症を負わせた。

また93−94年に山梨県上九一色村の教団施設内にサリン量産プラントを建設、サリンを生成した。《共同通信》

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【大相撲】

大相撲秋場所12日目(18日・両国国技館)横綱朝青龍が関脇若の里の右上手投げに屈して初黒星を喫した。追う大関千代大海は関脇雅山を押し倒して2敗を守った。若の里は勝ち越し、雅山は9敗目。ほかの大関陣は、栃東が岩木山に押し出されて4敗目。魁皇は琴光喜に寄り切られて6勝6敗となった。小結は闘牙が敗れて五分の星となり、土佐ノ海は7敗目。琴光喜は9勝目を挙げた。1敗の朝青龍を2敗で千代大海、さらに1差で琴光喜が追う展開。十両は豪風が1敗でトップ。《共同通信》

【神奈川県警】高速バスを対象に「飲酒検問」

JRバス関東(東京)の高速バス飲酒運転事件を受け、神奈川県警高速隊は18日夜、東名高速下り線の東京料金所(川崎市宮前区)周辺で、バスやトラックなどの大型車を対象に一斉に飲酒検問を実施した。高速隊によると、高速バスを中心にした飲酒検問は異例という。《共同通信》

【警視庁】ペンチで歯を抜き恐喝、女子高生ら逮捕

女子高生を誘った私大生ら3人を監禁、歯をペンチで抜いたなどとして、警視庁池袋署は18日までに、逮捕監禁や恐喝などの疑いで、指定暴力団住吉会系組幹部、A容疑者(41)と高校2年の女子生徒(17)ら計4人を逮捕した。

調べではA容疑者らは8月31日から9月1日にかけて、女子生徒を自室に誘った私大生ら3人のうち1人を粘着テープで縛った上、車のトランクに監禁、河川敷でペンチのようなものを使って上下7本の歯を抜いた。

さらに残り2人も含め3人を私大生の自室に監禁し、女子生徒への示談金として150万円を支払うとの念書を書かせるなどした疑い。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・遠山敦子文部科学相は18日、記者団に来週にも予想される内閣改造で交代との報道が相次いでいることについて聞かれ「小泉(純一郎)首相から何も言われていない。気分がいいものではない」と不愉快そうに口をぎゅっと結んだ。記者団が「それならば再任を望むのか」と聞き直すと、今度は「かじ取りの難しい時期だったが、やるべきことはやった。さわやかな心境だ」と、退任会見のような発言に一変。自民党総裁選でも民間人閣僚の在り方がやり玉に挙げられただけにもう覚悟はできた?《共同通信》

【自民党総裁選】小泉陣営、総決起大会

自民党総裁選で18日午前、小泉純一郎首相陣営が党本部で総決起大会を開き、約100人の衆参両院議員が参加した。首相支持を決めている森、山崎、旧加藤3派と河野グループの所属議員のほか、青木幹雄参院幹事長や堀内光雄総務会長ら橋本、堀内両派や無派閥の議員も顔を見せた。

首相は「選挙はこの選挙だけではない。自民党を国民政党、改革推進政党にして、国民から圧倒的支援を受ける体制になることが今回の総裁選の意義だ」と決意を表明。「選挙が終われば、皆さん一致協力してやっていく関係をつくることが大事だ」と、総裁選後は挙党態勢構築に努める考えを示した。

総決起大会では、選対本部長の森喜朗前首相が「優勢が伝えられるが、冷静にならないといけない。あと二日、笑顔を見せず歯を食いしばって努力してほしい」と檄を飛ばした。《共同通信》

【自民党総裁選】ラストスパート

自民党総裁選で小泉純一郎首相、藤井孝男元運輸相、亀井静香前政調会長、高村正彦元外相の4候補は18日、国会議員の投票を2日後に控え動きを活発化、「ラストスパート」に入った。

小泉首相はこの日午前、党本部で開かれた「総決起大会」に出席し「自民党を国民政党、改革推進政党にして、国民から圧倒的支援を受ける体制になることが今回の総裁選の意義だ」と強調。国会議員103人、秘書ら48人の代理出席に再選への自信を一層深め、午後は公務をこなした。

藤井氏は経済団体などの会合に相次いで出席し、支持を要請。日本商工会議所の会合では、岐阜出身だけに東海地区の企業関係者とがっちり握手を交わし「よろしくお願いします」と支援を求めた。

亀井氏は東京・四谷の個人事務所で、態度を鮮明にしていない議員に電話で支持を訴えた。江藤・亀井派の中堅、若手議員も「総裁選後の『首相の独走』阻止のため、決選投票に持ち込むのが望ましい」と、他派閥議員に一斉に協力を呼び掛けた。

高村氏は日本外国特派員協会で講演した後、東京・JR亀有駅前で街頭演説。首相が選挙戦で「国連安保理常任理事国は国際紛争の解決のために武力行使を躊躇しない」と発言したことを「武力行使は国連憲章でいけないことになっている。そんなことを知らなくて一国の首相を務めている」と厳しく批判した。《共同通信》

【米・ブッシュ大統領】ヨルダン・アブドラ国王と会談

ブッシュ米大統領は18日、パレスチナ自治政府のアラファト議長について「リーダーとしては失格」と述べ、パレスチナ新和平案(ロードマップ)を進める上で議長が障害となっていると非難した。また、パレスチナには新しい指導者が必要だと強調した。

大統領は、自治政府がパレスチナ過激派組織解体を実現することが崩壊の危機に直面する新和平案の推進と本格的な経済支援の前提になるとの考えを表明。

ワシントン郊外の大統領山荘キャンプデービッドで、ヨルダンのアブドラ国王との会談の際、記者団に話した。

ブッシュ政権は自治政府のクレイ新首相に「パレスチナ過激派の解体」を要求。一方で、パレスチナとの対決姿勢を強めるイスラエルへの90億ドル(約1兆400億円)に昇る信用保証の一部削減方針を決めたが、和平仲介は行き詰まりを見せている。《共同通信》

【大型ハリケーン・イザベル】米東部に上陸

米東部では過去数十年で最大級とされる大型ハリケーン「イザベル」が18日、首都ワシントンを含む米東部地域を直撃し各地で洪水が発生、首都圏では交通機能がまひ状態に陥った。AP通信によると、バージニア州などで250万戸以上が停電し、同州などで海岸地域に住む約30万人が高台に避難した。

AP通信は、停電復旧作業中の作業員が感電死するなど少なくとも3人が死亡したと伝えた。ロイター通信によると、割れた窓ガラスの破片で子供4人が軽傷を負った。

ハリケーンは上陸後、風などの勢いが急速に衰えているが、東部から中西部にかけ、航空各社の2000便以上が欠航、バスや地下鉄も運行を取りやめ、学校は休校となった。連邦政府機関は首都での業務を18日と19日の2日間にわたって停止することを決めた。

ブッシュ大統領は被害の大きいノースカロライナ、バージニア両州の一部を災害特別地域に指定。通過地域となったノースカロライナ、バージニア、メリーランドの3州と首都ワシントンは非常事態を宣言した。ワシントンでは18日午後から人通りが途絶え、飲食店なども多くが閉店した。

ワシントン郊外の大統領山荘キャンプデービッドに滞在するブッシュ大統領は「われわれは十分ハリケーンに備えている」と平静を呼び掛けた。《共同通信》

【MLB】

米大リーグは18日各地で行われ、ヤンキースの松井秀喜外野手はオリオールズ戦に6番左翼で先発出場し、1打数無安打だった。打率は2割8分6厘。試合は五回、降雨コールドで1−1で引き分けた。試合は成立し個人記録も残る。

マリナーズのイチロー外野手はレンジャーズ戦に1番右翼で先発出場し、3打数無安打1四球で打率を3割7厘に下げた。マリナーズは、九回から登板の長谷川滋利投手が延長十回にサヨナラ打を許し1−2で敗れた。長谷川は3敗目。

カージナルスの田口壮外野手はブルワーズ戦の八回に代走で出場し1得点。九回は中堅の守備についた。試合はカージナルスが13−0で大勝した。《時事通信》

【この日の民主党】

マニフェスト第一次草案を発表

民主党の枝野幸男政調会長は18日午後に開いた「次の内閣」会議後の記者会見で、「民主党政権公約」(マニフェスト)の第一次草案を発表するとともに、約1時間半にわたって記者団からの活発な質疑に答えた。

今回発表したのは、政権公約のうち各論に相当する部分で、本文はA4判16ページ。「失業のない、つよい経済を再生します」「税金の無駄遣いをやめ、公正で透明性のある政治を実現します」「『自立力』をもった活力に輝く地域を創造します」「子どもや高齢者、女性が安心して暮らせる社会をつくります」「国民の命と健康を守るつよい社会を実現します」の5本柱、合計52項目にわたり、民主党政権誕生後の第1期4年間に必ず実現する公約を、具体的な数値目標、期限、財源とともに示している。

このうち、景気回復・経済再生策については▽失業率を4%台前半以下に引き下げる▽緊急対策として住宅や自動車に関するローン利子控除制度を04年度に創設▽政府系金融機関における個人保証を5年間で撤廃▽04年度に国直轄公共事業・特殊法人向け支出の1割削減などで約1兆4000億円、05年度に同2割削減などで約2兆5000億円の経費を削減し、財政規律を維持しながら予算の使い道を大胆に転換し、経済再生を進める–などの具体的な数値目標が並ぶ。

このほか、▽06年度までに国の補助金20兆円のうち18兆円分を廃止し、12兆円を地方自治体が使途を決める「一括交付金」に、5.5兆円を所得税から住民税に税源移譲する▽中小企業予算を7倍増▽学童保育を1.3万箇所から2.0万箇所に増やす▽介護拠点のグループホームを1万箇所、約10万人分増設▽06年までに健保本人の医療費自己負担を2割に引き戻す▽小児医療の患者負担を1割とする改正案を05年度までに提出▽5年間で48%に落ち込んだ凶悪犯罪の検挙率を5年前の84%に回復させるため、4年間で地方警察官を3万人以上増員する–など。

「小泉首相の示した政権公約とどのように違いを出すのか」との問いに対して枝野政調会長は、「今日公表したものは、すべてこの5年間かけて党内でコンセンサスができているもの。これが明確な違いだ。小泉首相がマニフェストを言うなら、まず青木参議院幹事長と一致させてから言うべき」と一笑に付す余裕を見せた。

重要な法律改正事項などについては、05年度、06年度までに法改正を行うと先送りされているものもあるが、この点を問われた枝野政調会長は、「仮に総選挙で勝利しても、参議院では少数与党であり、重要法案は通せないという前提に立って考えており、すぐに実現できるのは予算や条約だけになる。参議院は半数改選のため、来年の参議院選挙で大勝できたとしても、ぎりぎり過半数という状況が続く」「真面目すぎると言われるほど、具体的で現実的な前提に立って示した」と強調した。

改革の理念などを盛り込んだ政権公約の総論部分などについては、10月5日の合併大会までに菅代表・岡田幹事長・枝野政調会長が協議して最終的にとりまとめ、大会当日、菅代表自身の言葉によるメッセージとして発表される予定。

民主党インターネット放送局「D Vision」、試験開局

民主党は18日、党のビジョンを伝える新しいコミュニケーション手法として、インターネット放送局「D Vision」を制作、テスト稼動を開始した。動画、音声等をベースにした2つ以上のコンテンツの同時再生を可能にしている。

D Vision編集長の鈴木寛参院議員は記者会見で「民主党は何を考え、何に取組んでいるかを発信し、若者と共に21世紀の政策を考えたい」と語った。

メニューは、菅代表、岡田幹事長のインタビュー、演説等を日替わりで放映する「DPJ ON AIR」、菅代表の人柄・政策を伝える「CAN CHANNEL」「NEWS DPJ」など6つのチャンネルで構成。サイトにアクセスした人を対象とするアンケートやその結果発表もあり、即時性、双方向性を兼ねている。《民主党ニュース》



9月18日 その日のできごと(何の日)