平成5357日目

2003/09/08

この日のできごと(何の日)

【自民党総裁選】4氏立候補

自民党は8日午前、党本部で総裁選の立候補を受け付け、現職の小泉純一郎首相(61)と、橋本派の藤井孝男元運輸相(60)、江藤・亀井派会長代行の亀井静香前政調会長(66)、高村派会長の高村正彦元外相(61)の4氏が届け出た。

構造改革優先の小泉路線でデフレ不況を克服できるか、景気・経済対策が最大の争点。小泉首相が公約に盛り込んだ郵政事業、道路4公団の民営化も焦点で、20日の投開票に向けた12日間の選挙戦に突入した。

一方、若手候補擁立を目指していた派閥横断の若手議員グループは8日午前も推薦人集めを続けたが、出馬に必要な推薦人20人が集まらず最終的に擁立を断念した。メンバーの一人は「19人まで確保したが、あと一歩足りなかった」と述べた。

橋本派と堀内派が共に、首相支持派と独自候補擁立派に派内が割れ、事実上の自主投票に追い込まれるなど「派閥崩壊」の様相を呈する中で、これまで以上に激しい多数派工作が展開される見通しだ。

総裁選は国会議員票(357票)と、党員・党友投票に基づき各候補に配分される地方票(300票)の合計で争われる。《共同通信》

自民党総裁選に立候補した小泉純一郎首相(総裁)、藤井孝男元運輸相、亀井静香前政調会長、高村正彦元外相の4氏は8日午後、党本部で共同記者会見を行い、景気・経済対策などについて見解を明らかにした。首相は「構造改革を推進していくことが民間主導の持続的な景気回復に結び付く」と、構造改革路線に強い自信を示したのに対し、他の3氏は積極財政への転換を訴え、立場の違いが浮き彫りになった。

これに関連し、首相は2006年度に名目経済成長率が2%を上回るとの経済財政諮問会議の見通しに触れ「この見通しに沿って構造改革を実行に移すのが、今後の小泉内閣の目標」と明言した。

衆院解散・総選挙の時期をめぐり、首相は「総裁選が終わった状況を見ながら判断したい」と早期解散を否定しなかったが、3氏は「景気回復をしないで解散をやるのは解散権をもてあそぶことになる」(亀井氏)などとけん制した。

一方、各陣営は20日の投開票に向け、それぞれ党本部などに選対本部を設置、多数派工作を展開した。《共同通信》

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【大相撲】

大相撲秋場所2日目(8日・両国国技館)休場明けの1人横綱朝青龍は旭天鵬を右すくい投げで下し、2連勝とした。大関陣は連続優勝を目指す魁皇は琴龍を寄り切り、千代大海は新小結闘牙を押し出し、ともに2連勝とした。しかし、かど番の栃東は北勝力に押し出され、早くも土がついた。武双山は小結土佐ノ海の寄りに屈し、2連敗。闘牙も2連敗。関脇は若の里が朝赤龍にはたき込まれたが、雅山は時津海を押し出し、ともに1勝1敗。《共同通信》

【国際柔道連盟】理事に山下泰裕氏

国際柔道連盟(IJF)は8日、大阪市内で総会を開き、教育・コーチング理事に、1984年のロサンゼルス五輪無差別級金メダリストの山下泰裕氏(46)を選出した。任期は4年。

山下氏は、対抗候補がいなかったため、信任投票で理事就任が決定した。総会後に記者会見し、「わたしだけが動いては駄目。ほかの理事と協力してやっていきたい」と抱負を語った。

山下氏は全日本選手権で9連覇を達成し、世界選手権では計4度優勝。ロサンゼルス五輪では、足に肉離れを起こしながら金メダルを獲得し、国民栄誉賞を受賞した。

97年から教育・コーチング理事を務めていた中村良三氏はこの日限りで退任。事務総長にはヘディ・ドゥイープ氏(チュニジア)が再選され、財務総長にはエドガー・クラウデ氏(ボリビア)が新たに就任した。《共同通信》

【栃木県黒磯市】ブリヂストン工場火災

8日正午ごろ、栃木県黒磯市上中野のブリヂストン栃木工場で、タイヤに使うゴムを精練する鉄筋3階建ての「バンバリー棟」から出火した。隣接する建物にも延焼し、午後3時現在の焼失面積は計約4万1000平方メートル。

原料の合成ゴムや硫黄が激しく燃え、時折小爆発が起こって黒煙が上空まで広がり、周辺に煙やにおいが立ち込めた。けが人はないという。 黒磯市は対策本部を設置し、近くの島方地区などの住民1708世帯、5032人に避難を指示。住民約230人がバスなどで東那須野中学校に避難した。《共同通信》

【この日の民主党】

「小泉首相はまず自らの実績を検証すべき」菅代表

民主党の菅直人代表は8日、小泉現総裁など4候補の争いとなった自民党総裁選について記者団に感想を問われ、「与党の総裁選は、次期総選挙に向けた準決勝戦。ぜひ国民の皆さんに政策を訴える選挙をやってもらいたい。どういう人がどういう政策を訴えるのか、注目している」と余裕の表情を見せた。

同時に、小泉総理の公約については、「いろいろなことをあらためて主張しているが、この2年あまりに何が実現し、何が実現しなかったのか。私の知る限り、そういう検証はなされておらず、現職総理としての公約になっていない」と批判。また、「小泉総理を支持する人が、その主張にも賛成するのか。政策には反対だが、人気があるから支持するというのでは、マニフェストの意義を否定するもの。自民党と小泉総理の一致したマニフェストが本当に作れるのか」と疑問を表明した。《民主党ニュース》



9月8日 その日のできごと(何の日)