平成5295日目
2003/07/08
この日のできごと(何の日)
【長崎男児誘拐殺人事件】ビデオの男児は被害者
長崎市の幼稚園児、Bちゃん(4つ)が誘拐され殺害された事件で、Bちゃんとみられる男児を連れて商店街の防犯ビデオに写っていた「若い男」の服装が白っぽいシャツに黒っぽいズボン姿で、学生の夏服のようであることなどから、長崎県警の捜査本部は、この男が少年であるとの見方を強め、絞り込みを急いでいる。
調べでは、男と男児は、Bちゃんが殺害される直前の1のアーケード街を歩いているところを防犯ビデオに録画されていた。アーケードは、遺体が見つかった駐車場ビルから150メートル程度しか離れていない。
捜査本部は、ビデオに写った男の服装、背格好などの特徴から、少年との見方を強めたようだ。この男が殺害に関与した疑いが強いとみており、ビデオの詳細な分析や商店街周辺の聞き込みなどで、男の割り出しを急いでいる。
Bちゃんが落とされたとみられる駐車場ビルの屋上には、ゴム底の運動靴跡があった。この運動靴は一部の中学校が通学用に指定している程度で、最近はほとんど流通していないという。
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長崎市の幼稚園児、Bちゃん(4つ)が誘拐され、殺害された事件で、長崎県警捜査本部は8日までに、遺体が見つかった駐車場ビル(同市万才町)に近い同市浜町のアーケード街の防犯ビデオに少年とみられる男とともに写っていた青いTシャツ姿の男児は、Bちゃんと断定した。捜査本部から依頼を受けた両親が、顔の輪郭や着衣などから確認した。
調べでは、防犯ビデオには、男児が、学生の夏服のような白っぽいシャツに黒っぽいズボン姿の少年とみられる男に、連れられて歩いている姿が写っていた。
男児がBちゃんと確認されたことで、捜査本部は(1)ビデオの撮影時間が、駿ちゃんが行方不明になった午後7時20分以降と重なる(2)撮影場所が、遺体が見つかった駐車場ビルから約150メートルしか離れていない−ことなどから、この若い男が事件に関与した疑いを強めている。《西日本新聞》
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長崎市のBちゃん(4つ)が誘拐され、殺害された事件で、長崎県警捜査本部は8日、遺体が見つかった駐車場ビル(同市万才町)に近い同市浜町のアーケード街の防犯ビデオに写っていた、Bちゃんと連れ立って歩く「若い男」を、市内の中学校に通う12歳の男子生徒と特定した。14歳未満の少年については、刑法の規定で刑事責任は問えず、捜査本部は特定した生徒と事件との関連を慎重に調べている。
調べでは、防犯ビデオには、Bちゃんが同市三芳町の家電量販店から連れ去られた1日夜、Bちゃんを連れて歩く若い男の映像が写っていた。この男は、半そでの白いシャツに黒いズボンを着ていた。県警は、シャツの左胸に縫い込まれたイニシャルから長崎市内の中学校の制服と断定。画像を分析し、背格好や顔の輪郭などから、この男子生徒を特定した。
長崎市内の学生服専門店によると、男子が在籍している市内37中学校のうち、左胸に校章や校名イニシャルなどがあるのは少なくとも31校。このうち、この生徒が通う中学と同じイニシャルの学校は3校あるがデザインがそれぞれ違う。《西日本新聞》
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【プロ野球・阪神】マジック「49」点灯
阪神8−4広島◇8日◇倉敷
阪神が昨年4月以来の7連勝。リーグ史上最速でマジックナンバーを点灯させた。1−1の二回二死一、二塁から井川の中前打で勝ち越すと、今岡も適時打で続き3−1。三、五回にはアリアスが2打席連続の2点本塁打。アリアスは5打点の活躍だった。井川は走者を出しながら要所で粘り4失点で3試合連続完投。自身9連勝で11勝目。《共同通信》
【大相撲】
大相撲名古屋場所3日目(8日・愛知県体育館)3場所連続全休からの再起を目指す横綱武蔵丸に土がついた。武蔵丸は安美錦に寄り切られ、2勝1敗となった。安美錦は2個めの金星獲得。もう1人の横綱朝青龍は雅山をはたき込み、2勝1敗とした。連勝発進の大関陣のうち2人が敗れた。千代大海は旭鷲山を押し出し、武双山は不戦勝だったが、魁皇は小結栃乃洋の寄りに屈し、栃東は新関脇旭天鵬のはたきに落ちた。旭天鵬は2勝1敗。関脇若の里は闘牙を押し出して白星を先行された。全勝は千代大海、武双山ら計5人となった。《共同通信》
【東京株式市場】一時1万円台回復
8日の東京株式市場は、景気回復への期待感が浮上し、日経平均株価(225種)が大幅反発。昨年8月以来、約11ヶ月ぶりに一時、1万円台を回復する場面もあり、終値は前日比103円56銭高の9898円72銭と、年初来高値を連日更新した。株価は4月28日に付けたバブル後最安値(終値で7607円88銭)から30%上昇した。《共同通信》
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小泉純一郎首相は8日夕、平均株価が1万円台を一時回復したことに関連して「悲観論に陥らないで改革を進め、実体経済を良くして株価が上がっていく形にしたい」と述べ、構造改革路線の推進が株価上昇につながるとの考えを示した。《共同通信》
【政界談話室】
○・・・民主党の菅直人代表は8日の記者会見で、塩川正十郎財務相が、株価の1万円台回復を「構造改革の成果が出てきている」と評価したことを取り上げ「もしそう言ったならお辞めになった方がいい。財務相を任せるわけに、はいかない」とバッサリ。しかし筆坂秀世共産党前政策委員長のセクハラ問題などが頭をよぎったのか、「これ以上言うと、“エージ・ハラスメント”になるのでやめます」と、追及の手を緩めたが、造語まで持ち出して皮肉るあたりは、立派な年寄りいじめ。《共同通信》
【森喜朗前首相】橋本派から党三役を
自民党の森喜朗前首相は8日午後、共同通信社の加盟社論説研究会で講演し、9月下旬の自民党総裁選直後にも予想される内閣改造・党役員人事をめぐり、小泉純一郎首相は批判勢力からも人材を登用すべきとの見解を示した。
森氏は「思い切って、抵抗されている人たちの力を借りることで改革が進むと思う。党利党略、派利派略的なものでなく、改革を成し遂げるために全党員に協力をお願いしたいという謙虚な姿勢が大事だ」と強調した。
これに関連し森氏は、橋本派の村岡兼造会長代理(元官房長官)を党副総裁に起用するよう2年前から首相に進言していることを明らかにし、「最大派閥の平成研究会(橋本派)を無視してはいけない。党三役には少なくとも入れることが大事だ」と指摘した。
また、秋口の衆院解散や総裁選前倒しが取りざたされたことを念頭に「首相も幹事長も少しはしゃすぎだ。こういう時こそ冷静に慎重にするべきだ」と首相らに自重を求めた。さらに「過剰反応しているのは公明党だと思う。(衆参)同日選を避けたいというのが最優先課題としてあるのだと思う」と、公明党に不快感を示した。《共同通信》
【MLB】
米大リーグ、マリナーズのイチロー外野手は8日、シアトルでのオリオールズ戦で今季3度目で8号の先頭打者本塁打を放つなど5打数2安打1打点。7試合連続2安打で打率を3割5分とし、この日対戦したオリオールズのモーラ(リーグ1位)とは5厘差。
イチローは第1打席で右へ本塁打し、六回の第4打席でも左前打した。八回途中から登板した長谷川投手は1回1/3を2安打無失点で4セーブ目。マリナーズは6−5で逃げ切った。
ヤンキースの松井秀喜選手はインディアンス戦に「5番・中堅」で先発し、3打数無安打。6試合ぶりの無安打で打率は3割7厘。第1打席から二ゴロ、遊ゴロ、ニゴロ。ヤンキースはわずか1安打で0−4の完敗。《共同通信》
【この日の民主党】
「竹中大臣は官僚のいいなり」東京海上への圧力問題で菅代表
民主党の菅直人代表は8日、定例記者会見を開き、金融庁の東京海上火災に対する圧力問題について同日の参議院財政金融委員会で竹中金融担当相が行った調査報告に触れ、「護送船団方式と同じやり方で、従わなければ行政権限で仕返しすると脅していた。まったく問題ない、などという報告はとても受け入れられない。民間出身の大臣で官僚には強いかと思ったら、官僚いいなりの大臣だった」と厳しく批判した。
この問題は、昨年1月、東京海上火災が朝日生命保険との間で検討していた経営統合を白紙に戻す決定をした際に、金融庁が東京海上に対して行政処分をちらつかせながら経営統合を進めるよう圧力をかけたというもの。民主党の大塚耕平議員が金融庁の高木監督局長(現・金融庁長官)と東京海上の森副社長との間の当時のやりとりの記録を提出し、追及している。
NPOと政府の協働をテーマにシンポジウム開催
近年、NPOに対する社会的評価の高まりとともに、NPO関連予算が増大し、政府や自治体によるNPOへの補助金や委託事業が急増している。一方で、肝心のNPOへ情報が届いていないために、実際にNPOが事業を受託できなかったり、また、単なる安上がりな委託先としてのみNPOが活用され、NPOの自律性が阻害されている等、様々な問題が生じている。こうした問題について語り合おうと、8日、「『NPOと政府』その協働のあり方を考える」をテーマに、民主党NPO局主催シンポジウムが東京都内で開催された。
冒頭、江田五月NPO・公益法人制度改革プロジェクトチーム座長が、民主党公益法人制度改革案(中間報告)を発表。併せてNPO支援税制等、NPO関連施策について、民主党のこれまでの取り組みが報告された。次に、緊急地域雇用創出特別交付金事業とNPO事業について、民主党が今年4月に全NPO法人を対象に実施したアンケート調査結果について、石毛えい子NPO局長より報告があった。アンケートによれば、行政とNPOとの間に定期的な情報交換の場があるという回答はわずか14%弱。行政とのパートナーシップに必要な情報交換、意見交換が圧倒的に不足している状況が浮き彫りになった。
続いて、パートナーシップの具体例として、米国と英国の事例について、シーズの松原明事務局長、日本NPOセンターの山岡義典常務理事よりそれぞれ報告を受けた。
さらに現状報告として、NPO推進ネットの高比良正司専務理事とピースウィンズジャパンの石井宏明さんから、実際にNPO職業委託訓練事業を受託実施した経験と、国際協力NGOとして外務省からの支援事業委託を受けてきた経験について報告があった。
会場には、秋田から沖縄まで250名を超えるNPO関係者が集まり、地域で必死に活動するNPOの実情を知って欲しいと切々と訴える姿が目立った。
参加者の意見を受け、最後に、石毛NPO局長から、NPOの育成基盤の充実を図るとともに、事業ミッションを尊重しつつ委託・受託の形をどのようにつくっていくか、民主党としてもさらに取り組みを重ねていきたい、と挨拶があった。
[参院文科委]国立大学法人法案の修正案を否決
現在、国の機関として位置づけられている国立大学を法人化することを定めた国立大学法人法案が8日、参議院文教科学委員会で与党の賛成多数により可決された。民主党が提出した修正案は賛成少数で否決されたが、その主張の一部を盛り込んだ23項目にわたる附帯決議が採択された。
法案は、5月27日に同委員会で審議入り。民主党は、同法案で大学運営の骨格となる中期目標を文科相が定め、各大学の作成する中期計画を文科相が認可することとされている点などについて、「自律的な環境のもとで、個性豊かな魅力ある国立大学を育てる」という提案趣旨とはほど遠く、従来以上に各国立大学への関与を深めるものだと批判。同目標の作成主体を国立大学法人等に改め、中期計画にかかる文科相の認可を届け出に改めるなどの修正案を提出していた。
[衆院法務委]心神喪失者等医療観察法案を与党が可決
重大な他害行為を行って不起訴・無罪となった心神喪失者についての処遇を決める新たな審判制度を導入することなどを内容とする心神喪失者等医療観察法案が8日、衆議院法務委員会で与党の多数により可決された。民主党は、「ノーマライゼーションの理念に真っ向から反する新たな強制医療法」との批判の強い新たな立法ではなく、これまで立ち遅れていた精神障害者の医療・福祉の充実、司法と精神医療の連携の改善こそ必要であるとし、反対した。
同法案は一昨年の大阪・池田小学校事件を機に政府が昨年の通常国会に提出。昨年末、臨時国会で衆議院を通過し参議院に送付され、今年6月に参議院を通過したが、会期不継続の原則により改めて衆議院に送付されていた。《民主党ニュース》