平成2476日目

平成7年10月19日(木)

1995/10/19

【日本テレビ、TBS】オウム報道で対立

坂本弁護士一家事件に関し19日、日本テレビが二ュースで「オウム真理教幹部らがTBSを訪れ、坂本堤弁護士がオウムを批判する放送前のビデオを見たため、坂本弁護士を標的に決めた」という内容を再三放送し、これに対し、TBSは同日夕のニュースで日本テレビの報道を名指しして、「そのような事実はない」と異例の反論をした。

日本テレビの報道は「事件9日前の平成元年10月26日夜、早川紀代秀被告、青山吉伸被告、上祐史浩容疑者の3人が、TBSの施設を訪れ、翌日放送予定の坂本弁護士のインタビューテープを見た。その後、(3人は)麻原彰晃被告に(坂本弁護士は)教団にとって最も好ましくない人物と伝え、オウム真理教は坂本弁護士を標的にする決意を固めた、と早川被告が自供している」という内容。

TBSは「当時、応対したスタッフから事情を聴いたところ、早川被告らがその日に、スタジオに押し掛けてきたことはあったが、ビデオを見せてはいない。日本テレビは当社に十分な取材をしたとは思えず、一方的な放送」(笠井青年広報部長)として、19日昼前の日本テレビの最初の報道直後に、日本テレビに電話で抗議した。

しかし、日本テレビは、「報道には確信を持っている」(北沢和基社会部長)として、昼のワイドショー、夕方のニュースでも同様の報道を続けた。《共同通信》



【宝珠山昇防衛施設庁長官】辞任

政府は19日夜、大田昌秀沖縄県知事の米軍用地更新手続き拒否問題に関連して、村山富市首相の対応を批判した宝珠山昇防衛施設庁長官を事実上、解任した。問題を重視した衛藤征士郎防衛庁長官が同日、2度にわたって本人から事情を聴取、宝珠山長官は午後7時すぎ辞表を提出し、衛藤長官は受理した。

政府は基地使用問題で、宝珠山氏が県知事の承諾を得られない場合、首相の署名代行に向けて法的措置を取るべきだとの強硬姿勢を示したことを憂慮、沖縄県との「話し合い解決」を目指す政府方針に反しており事態打開を一層困難にすると判断、更迭に踏み切った。

首相は記者団に「内閣の方針にそぐわないことだったから仕方ない。沖縄県民の感情を逆なでするのはよろしくない」と述べ、更迭は当然との認識を示した。

米兵による女子小学生暴行事件を契機に沖縄県内で米軍基地への反発が強まっている時期の発言だけに、首相は早い段階での更迭という厳しい姿勢を打ち出し、政権への波及を最小限に食い止めようと図ったといえる。だが沖縄県の反発は根強く、地位協定の見直しや米軍基地の整理・縮小問題など日米安保体制に大きな影響を及ぼしそうだ。

衛藤長官は今後の対応については「首相が言っているように話し合い解決で対応することにいささかの変動もない」と強調、当初方針に沿って対処する考えを明らかにした。衛藤長官は24、25日、予定通りに沖縄を訪問、大田知事に会い理解を求める。

宝珠山氏は「首相は頭が悪い」との18日の発言に関しては、終始「そのような発言をした記憶はない」と否定、同日夜の辞任後の記者会見でも「政府の進めている沖縄問題解決への取り組みと私の理解には差がある」と述べた。《共同通信》

【鹿児島県喜界島】震度5

19日午前11時41分ごろ、九州地方で強い地震があり、鹿児島県奄美地方の喜界島で震度5(強震)、名瀬で震度4(中震)を記録した。

気象庁などは九州の東海岸と薩南諸島、山口県の瀬戸内海沿岸に津波警報を、残る九州の沿岸から四国、関東地方にかけての太平洋沿岸や沖縄などの広い地域に津波注意報を出した。津波は約2メートルから数十センチに達する見込みで、海上保安庁によると、午後0時半ごろ、トカラ列島の中之島で20センチの津波を観測した。気象庁は沿岸地域の住民に厳重な注意を呼び掛けた。

福岡管区気象台の観測によると、震源地は奄美大島近海で、震源の深さは約20キロ、地震の規模はマグニチュード(M)6.7と推定される。

奄美地方は18日夜、喜5界島で震度5、M6.5の強い地震が発生。その後も19日午前中までに震度4を記録するなどの余震が続発していた。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・社会党の渡辺嘉蔵総務局長は19日の記者会見で、沖縄の米軍基地問題で「社会党も戦後の問題として取り組む。沖縄県民と連帯して戦う」と力説。宝珠山昇防衛施設庁長官の発言に対しても「首相を誹謗した発言が事実なら、党として罷免を求める」と述べた。しかし発言の事実確認について記者団が質問すると「マスコミ報道だけで処分を求めるわけにもいかない。直接調査するが担当者は決めてない」。最後は「村山富市首相と久保亘書記長に協議してもらう」と歯切れ悪い答え。野党暮らしが長かっただけに、追及は得手だが後始末は苦手の様子。

○・・・新進党の海部俊樹党首はこの日、全郵政の会議で講演。「皆さんの生活を考えて政策を出している」と支持を訴え、「11月には参院佐賀補選がある。掲げてきた政策を実現できるかは選挙で決着を付ける」とボルテージを上げた。返す刀で「緊張感のない政治は許されない」と村山政権や与党を批判。「新進党は設立10カ月だが、30年くらいたった時に、新進党を続けてきて良かったと言われるようにしたい」と締めくくったが、12月の党大会を前に党内には海部批判や党首公選論が渦巻いており、海部体制は30年はおろか1年後すら不透明なのでは?《共同通信》

【サッカー・JFL】福岡、Jリーグ「当確」

JFL第28節(19日・博多の森球技場ほか=8試合)首位福岡ブルックスは2位京都サンガに延長の末、2−3で敗れて22勝5敗(勝ち点66)。福島FCにPK戦で敗れた3位鳥栖フューチャーズが勝ち点60となり、残り2試合に連勝すると福岡に勝ち点で並ぶ可能性を残したが、得失点差で鳥栖を大きく上回る福岡がJリーグ昇格条件の2位以内を決定的にした。

福岡は後半28分にピッコリのゴールで2−1としたが追いつかれ、延長前半2分にエジミウソンにVゴールを許した。京都は勝ち点を尽に伸ばし、Jリーグ昇格に大きく前進した。《共同通信》

【第二東名高速】起工式

東名高速道路の混雑と老朽化に対応するため21世紀初頭の完成を目指す第二東名高速道路の起工式が19日、愛知県東海市の建設予定地で行われた。起工式は全区間で初めてで、同高速道路はいよいよ実現への道を走り出した。

第二東名高速道路は東京ー名古屋間約320キロで計画。今回は、平成5年11月に施工命令が出た愛知県東海市ー静岡県長泉町間約216キロのうち愛知県分約82キロの起工式。

第二東名高速道路は、名古屋ー神戸間の第二名神高速道路と合わせて全長約490キロの日本の新しい大動脈を形成する。全線とも上下6車線で時速140キロ走行を想定したスーパーハイウェイとなっている。《共同通信》

【目黒公証役場事務長拉致監禁致死事件】オウム「諜報省」幹部ら逮捕

群馬県警は19日、目黒公証役場事務長Kさん=当時(68)=監禁致死事件で特別手配されていたオウム真理教「諜報省」幹部、H容疑者(30)と犯人隠匿容疑で指名手配された教団信者S子容疑者(36)を前橋市内で発見、逮捕し、警視庁に移送した。警視庁は、Kさん事件などについて本格的に追及する。

群馬県警は、H容疑者に似た男が前橋市駒形町の借家にいるとの情報に基づき捜索、2人を発見した。任意同行の末、本人と認めたため逮捕した。所持金は約2万円で、薬品など毒物は持っていなかった。

逮捕容疑についてH容疑者は、警視庁の調べに「よく考えてから話をしたい」と供述、「捜査の手が及びそうになり10月初旬、前橋に来た」などと話している。

調べによると、H容疑者は、教団からの脱会を希望して姿を隠したKさんの実妹の所在を聞き出すため2月28日午後4時半ごろ、東京都品川区上大崎の路上で、Kさんをワゴン車に押し込み、自白剤を注射して意識を失わせ山梨県上九一色村の教団施設に監禁、死亡させた疑い。

H容疑者はワゴン車の中にいて、Kさんを引っ張り込む役割だったとされる。またS子容疑者は、「諜報省大臣」井上嘉浩被告(25)をかくまった疑いで7月4日指名手配された。《共同通信》

【向井千秋さん】米議会で講演

昨年7月、日本の女性として初めて宇宙飛行した向井千秋さん(43)が19日、米議会で講演し「宇宙の中でただひとつ生命を維持する地球がいかに貴重なものかを知る上で、宇宙計画が果たす役割は大きい」などと日米を中心とした国際協力の重要性を訴えた。

講演は下院科学委員会議事室で約1時間行われた。向井さんは「私の子供の時の夢は医師になることで、32歳になるまで宇宙に行くことなど夢にも思わなかった」と語り始めた。1983年(昭和58年)に宇宙開発事業団が米スペースシャトルの搭乗員に日本の研究者を募集したことが人生の大きな転機になったことを紹介。

「地球から宇間に飛び出す、という私の二番目の夢も実現した」「米国がこうした機会を提供してくれたおかげで、日本も有人宇宙飛行の第一歩を踏み出すことができた」と強調した。

また米国での訓練や飛行中のエピソードを交えて「夢を持てばその夢はいつか実現することを、米国の人たちが教えてくれた」と述べ、宇宙開発の分野で引き続き米国がリーダーシップをとるよう要請した。《共同通信》



10月19日のできごと