平成5122日目

2003/01/16

この日のできごと(何の日)

【川口順子外相】韓国・盧武鉉次期大統領と会談

訪韓中の川口順子外相は16日、ソウルの外交通商省で、韓国の盧武鉉・次期大統領と約1時間、会談した。盧氏は小泉純一郎首相の靖国神社参拝について遺憾の意を示しながらも「問題があるごとに交流が断絶するのはよくない。過去も重要だが、未来の問題はもっと重要だ。未来志向的関係を作るのが大事だ」と表明した。

両氏は朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の核開発問題で日米韓3カ国の連携で対話を通じた平和的解決を目指すことで一致。小泉首相と盧氏の早期会談の実現を目指すことでも合意した。

盧氏は靖国問題について「大事なのは地域の平和と安定の問題で、そのために未来志向的関係を作ることが大事だ」と述べた。

川口外相は「日韓両国は歴史的に長い好関係があり、未来志向の関係を作っていきたい。大統領の下で日韓関係を強いものにしていきたい」と述べ、金大中政権と同様に友好促進を図る考えを強調した。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

情報量が少ない日は随時加筆中です。

引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。

外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)

古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。

このサイトについて

【天皇陸下】入院

前立腺にがんが見つかった天皇陸下は16日午前、住まいの皇居・御所を出て、東京都文京区の東大病院に入院された。17日まで補足的な検査を受け、18日朝から前立腺すべてを摘出する手術に臨む。歴代天皇の手術が宮内庁病院以外で行われるのは初めて。

出発前、陛下は御所で皇太子さまに会い、入院療養中の国事行為代行を委任する勅書を手渡した。皇居の乾門を出る際と病院到着時は、車内からほほ笑み報道陣に会釈。皇后さまが同乗して付き添われた。

病院の入院棟玄関で佐々木毅・東大学長、加藤進昌・東大病院長らの出迎えを受け、14階の特別病室へ。皇后さまも16日夜は病院に泊まる。

入院期間は術後約1カ月になる見通し。退院後もしばらくは公務を控え、御所で静養する。《共同通信》

東大病院(東京都文京区)に入院した天皇陛下は16日午後、病室で追加の検査を受け、手術へ向けた準備をされた。夕方には紀宮さまも訪れ、皇后さまと3人で夕食に病院食をとられたという。

検査室で行う検査は、一般患者の利用が終わった夜に実施された。皇后さまは手術当日の18日まで三夜続けて泊まり込む予定。17日午前は宮中祭事のためいったん皇居に帰るが、午後には紀宮さまと再び病院へ戻る。

皇居・宮殿では16日午後、国事行為代行を委ねられた皇太子さまが、雅子さまとともに農林水産関連の業績で2002年度の天皇杯を受けた人々に会い、受賞内容の説明を受けられた。本来は天皇、皇后両陛下が出席予定だった公務で、ご夫妻が代わりを務めた。受賞者はロ々に「陸下の早い回復をお祈りしています」とご夫妻に話しかけ、皇太子さまが「ありがとう」と答えた。《共同通信》

【大相撲】

大相撲初場所5日目(16日・両国国技館)左肩のけがで3日目から途中休場した横綱貴乃花が再出場し、闘牙を押し出して3勝目を挙げた。横綱昇進を目指す大関朝青龍は、旭天鵬を右上手投げで退け5連勝とし、単独トップに立った。大関武双山は琴ノ若にいいところなく押し出されて3敗目。大関栃東は出島に逆転負けし、5連敗となった。関脇隆乃若は連敗を2で止め、関脇琴光喜は小結若の里を寄り倒し、ともに、3勝目。若の里も3勝2敗。小結貴ノ浪も3勝目を挙げた。全勝の朝青龍を1敗で追うのは土佐ノ海ら7人。《共同通信》

【ヤンキース・松井秀喜外野手】NYから帰国

米大リーグ、ヤンキースと正式契約を結んだ松井秀喜選手が16日、成田空港着の航空機で帰国した。松井選手は空港で記者会見し、「正式契約、入団会見をして、ヤンキースの一員としての気持ちが強くなった」と心境を語った。

ニューヨーク滞在中は14日にヤンキースと正式契約を結び、ジョー・トーリ監督やロジャー・クレメンス投手らが同席した入団会見に臨んだ。松井選手は「帰りの機内では大分落ち着き、ゆっくり眠れた。いろいろスケジュールをこなし、すごい一週間を過ごしたなと思う」と振り返った。

「ニューヨークの人々がヤンキースをすごく愛していると肌で感じた。温かく迎えてくれて感謝しているし、不安も減った」とも語り、笑顔を見せた。

ヤンキースタジアムでも体を動かした松井選手は自主トレーニングについて「徐々にやれば、大丈夫。焦りはない。1、2日休養し、20日ごろから始めたい」と話した。今月下旬から本格渡米して自主トレーニングを始め、2月18日からはフロリダ州タンパで始まるヤンキース野手陣のキャンプに加わる。《共同通信》

【パ・リーグ】オーナー懇談会

プロ野球パ・リーグのオーナー懇談会は16日、東京・芝のホテルで開かれ、2004年からプレーオフ制を導入する方向で一致した。今後は2月の理事会で集中討議して具体的な方法を詰めることになるが、強い反対意見がないことから実施は確実になったとみられる。導入が決まれば、1973年から82年まで前後期制の下で行われて以来となる。

プレーオフは数年来の懸案事項だったが、人材流出などの危機感、04年から日本ハムの札幌移転などの状況を踏まえ、リーグ活性化を図るために、昨年末から論議が具体化されてきた。この日は実施方法についても提案され、1シーズン制の2、3位で勝者を決め、1位とリーグ優勝を争う方式などが検討された。

会見した近鉄の田代オーナー(懇談会議長)は「2004年から導入の方向で研究、検討する。いかにしたらファンの支持を得られるかです」と話した。

実行委員会で検討されているフリーエージェント(FA)制の改定については、FA資格取得年数(現行9年、逆指名と自由獲得枠は10年)は現行通りで、補償金、選手補償の枠から外れる「プロテクト選手」については改定を検討することを了承した。《共同通信》

【第128回芥川賞、直木賞】

第128回芥川賞、直木賞(日本文学振興会主催)の選考委員会が16日、東京・築地の「新喜楽」で開かれ、芥川賞は大道珠貴さん(36)の「しょっぱいドライブ」(文学界12月号)に決まった。直木賞は該当作がなかった。現役高校生で芥川賞候補となっていた島本理生さん(19)は選にもれた。

大道さんは、4回目の候補で受賞。会見で「これからいろいろな人に向けて書きます。先を見ていただけたら…」と喜びを語った。《共同通信》

【北朝鮮による日本人拉致事件】

曽我ひとみさん、夫から手紙

朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)による拉致被害者曽我ひとみさん(43)のもとに、平壌にいる夫の元米兵ジェンキンスさん(62)から近況を伝える手紙が届いたことが16日分かった。政府支援室の担当者が記者会見して明らかにした。

手紙の中でジェンキンスさんは、体調が戻り既に退院したことや娘2人も元気で学校に通っていることを伝えてきたほか、曽我さんに会いたいので早く北朝鮮に戻ってほしいとの記載もあったという。帰国した拉致被害者5人の中で家族から手紙が届いたことが明らかになったのは初めて。

手紙は、ジェンキンスさんが話した内容を長女の美花さん(19)が書き取ったもので朝鮮語だった。昨年12月31日に外務省を通じて支援室に届き、今月2日に支援室の担当者が曽我さんに手渡した。手紙を受け取った際、曽我さんは驚いた様子だったという。

曽我さんは昨年11月末、ジェンキンスさんと娘2人のためにコートやセーターを買って手紙と一緒に外務省に託していた。ジェンキンスさんの手紙は昨年12月7日の日付で、12月5日にコートなどが届いたことも書かれていたという。《共同通信》

【自民党】党大会

自民党は16日午前、都内のホテルで党大会を開いた。小泉純一郎首相(党総裁)はあいさつで「デフレ抑制が小泉内閣の最大の政治課題。改革を推進すれば経済再生はできるという自信と希望を持とう」と述べ、構造改革に引き続き取り組むとともに、デフレ不況の克服に全力を挙げる決意を表明した。

首相は石油危機や急激な円高を克服したことを指摘し「いまだ『駄目だ』とへこたれるような気持ちを持っては、幾多の困難を乗り越えてきた先輩方に申し訳ない。悲観論から経済再生は生まれない」と力説した。

山崎拓幹事長は与党3党が結束し、2003年度予算案の年度内成立や有事関連法案、個人情報保護法案の通常国会での成立を目指す方針を強調した。

大会には公明党の神崎武法代表、保守新党の熊谷弘代表のほか、連合の笹森清会長が初めて来賓として出席。この後、党組織を強化し4月の統一地方選に勝利することや、次期衆院選に向け「あらゆる事態に即応する態勢」を整え、衆院比例代表候補者の73歳定年制を着実に実施するなどとした2003年運動方針を採択した。《共同通信》

【中村喜四郎衆院議員】失職へ

ゼネコン汚職政界ルートで最高裁第二小法廷(福田博裁判長)は16日までに、「鹿島側から受け取った現金1000万円をわいろと認定した二審判決に誤りはない」として、あっせん収賄罪に問われた元建設相の衆院議員中村喜四郎被告(53)の上告を棄却する決定をした。

懲役1年6月、追徴金1000万円とした一、二審の実刑判決が月内にも確定、収監される見通しで、国会法、公選法の規定に基づいて議員を失職する。刑期を終えるまでは立候補できない。

国会議員が実刑確定で失職するのは、オレンジ共済事件で詐欺罪に問われ懲役10年となった友部達夫元参院議員(74)以来で、衆参両院事務局によると戦後3人目。

福田裁判長は併せて、贈賄罪に問われた元鹿島副社長A被告(76)の懲役1年6月、執行猶予4年の判決を不服とする上告も退けた。

一、二審判決によると、埼玉県内の建設業界団体「埼玉土曜会」による談合事件をめぐり、中村被告は1992年、公正取引委員会に刑事告発を見送るよう圧力をかけてほしいとの請託をA被告から受け、その見返りに1000万円のわいろを受け取った。

中村被告は現金授受を認めたものの、一貫して「政治献金。請託などはない」とわいろ性を否定。「公取委に圧力をかけたとされる時期には、既に告発見送りが決まっていた」と無罪を主張した。

これに対し福田裁判長は「調査中の事件を公取委に告発しないよう働き掛けることは、その判断に不当な影響を及ぼし、権限の行使をゆがめようとするもので、あっせん収賄罪が成立する」と退けた。

東京地裁は97年、1000万円が政治資金規正法に従って献金として処理されていなかったことなどから、わいろ性を認定し有罪と判断。東京高裁も2001年、これを支持した。

中村被告は一審判決後も辞職せず、2000年6月の衆院選では「無罪を勝ち取り自民に復党する」と茨城7区から無所属で立候補、約8万8000票を得て九選を果たした。

最高裁から上告を棄却された衆院議員中村被告は16日、現在の心境として「死は或いは泰山より重く、或いは鴻毛より軽し」とのコメントを出した。中国の歴史家司馬遷の言葉で「命は貴重でみだりに捨てるべきではないが、場合によっては、惜しまずに捨てなければならない」との意味。《共同通信》

小泉純一郎首相は16日夜、最高裁があっせん収賄罪に問われた衆院議員中村喜四郎被告の上告棄却を決定したことについて「政治家自身が、政治活動に対する資金の問題を一層考えなければならない問題だ」と述べ、政治家が身を律することが必要との認識を示した。《共同通信》

【小泉純一郎首相】知的財産戦略会議に出席

1月16日のできごと(何の日)【小泉純一郎首相】知的財産戦略会議に出席
https://www.kantei.go.jp/

1月16日、官邸で知的財産戦略会議(第8回)が開催された。

この日の会合では、昨年11月に知的財産基本法が成立したことを受け、この基本法に基づいて、今後設置される知的財産戦略本部において取り組むべき課題などについて、意見交換が行われた。また、知的財産戦略大綱に盛り込まれた施策に関係する諸法律の見直しの状況についての報告も行われた。

会合の席上、小泉首相は「今後は、基本法の下で、知的財産戦略本部を中心に、政府一丸となって、知的財産立国の実現に向けて積極的に取り組んでいく」と述べた。《首相官邸》

【秋山庄太郎さん】死去

女性のポートレートなどで知られる写真家の秋山庄太郎氏が16日午後、東京都中央区の病院で死去した。82歳。東京都出身。

写真の林忠彦賞の審査中に倒れた。

原節子さんらのスターを撮影し、女性の優れた肖像写真で“女性専科の秋山”として名をはせた。《共同通信》

【この日の民主党】

「デフレ阻止の国民会議を」菅代表

民主党の菅直人代表は、16日の定例記者会見で、「デフレを加速させる小泉内閣をやめさせて政権を交代させるべきだという声がこれから高まっていく。そうした国民各層のエネルギーを『国民会議』のような一つの運動で連帯するネットワークの輪を広げていきたい」と述べ、党大会の代表所信演説の中で呼びかけを行う考えを表明した。

小泉首相が同日の自民党大会での挨拶で「デフレ抑制」に言及したことについても、「『デフレ抑制』と絶叫したらしいが、『デフレ克服』と言ったのかどうか。政府経済見通しでも名目成長率マイナス0.2%、物価もマイナスという見通しを立て、デフレ促進内閣であることを自ら認めている以上、首相として『デフレ克服』と言えなかったのは、ある意味で政府との整合性ある態度だ」と揶揄。

小泉首相が14日に靖国神社に参拝したことについては、「民主党はもともと、A級戦犯を合祀している靖国神社に総理は参拝すべきではないとの立場。やるべきでないことは当然であるが、それにも増して、小泉首相は自民党総裁になるときに『8月15日に靖国神社にお参りする』と語気強く自分で勝手に公約した。北朝鮮のNPT離脱をめぐり日本と韓国・中国が協力して撤回に向けて働きかけをすべき重要なときに、自分の間違った公約を果たすために姑息に参拝したことは許されない。個人的思惑や個人的利害によって安全保障という国民的な最大の利害を無視したまったく無責任な行動だ」と強く批判した。

中村喜四郎議員の実刑確定にあたって(談話) 2003/01/16

民主党幹事長 岡田克也

最高裁は本日、ゼネコン汚職事件であっせん収賄罪に問われた中村喜四郎衆議院議員の上告を棄却し、懲役1年6月、追徴金1000万円の実刑が確定した。これにともない、中村議員は議員を失職することになるが、逮捕された時点で直ちに辞職すべきであったことはいうまでもない。

おりしも昨日、公職選挙法違反容疑および収賄容疑で、自民党長崎県連の浅田五郎前幹事長が逮捕されている。これは、自民党が政官業癒着の旧態依然とした体質であることの証左であり、自民党政権では真の改革ができない根源的な理由でもある。

民主党は、長崎県連の収賄事件をはじめ、大島農水大臣の疑惑や久間議員の疑惑を徹底的に追及するとともに、政治家の汚職を断ち切り、このような自民党政治を打破するために他の野党と共同して、あっせん利得処罰法の強化改正、政治資金規正の強化などの抜本的改革に全力を挙げていく。《民主党ニュース》



1月16日 その日のできごと(何の日)