平成5095日目
2002/12/20
この日のできごと(何の日)
【北朝鮮による日本人拉致事件】
横田さん、訪朝を政府と相談へ
北朝鮮に拉致され「死亡」とされた横田めぐみさん=失跡当時(13)の娘キム・ヘギョンさん(15)に会うため訪朝の意向を示していためぐみさんの父で家族連絡会代表の滋さん(70)は20日夜、都内で支援団体の集会に参加後、報道陣に「家族会の申し合わせで自粛していたが、これからは、行く方向で政府にお願いしたい」と語った。
24日に、蓮池薫さん(45)の兄透さん(47)らとともに安倍晋三官房副長官に面会し、訪朝の時期などを相談するという。
訪朝しないとの家族会の申し合わせについて、滋さんは「5人が帰国するなどして足かせがなくなった気がする」とした上で「ヘギョンさんに会うだけなら意味はないが、めぐみの夫だったキム・チョルジュ氏から、めぐみに関する情報や、日朝交渉の打開につながるようなことを聞けるなら、行きたい」と説明した。
地村さん夫妻、蓮池さん宅に宿泊
拉致被害者の蓮池薫さん、祐木子さん(46)夫妻が20日、地村保志さん(47)富貴恵さん(47)夫妻を伴い新潟県柏崎市の蓮池さんの実家に戻った。地村さん夫妻は蓮池さんの実家に一泊した後、21日に福井県小浜市へ戻る。
20日午後2時50分ごろ、地村さん夫妻は、蓮池さん夫妻と同じバスで蓮池さんの実家前に到着。家の外まで出迎えた蓮池さんの父、秀量さん(75)と握手し、家の中に案内された。一階和室に通された富貴恵さんは新潟県の印象を「(雪が)いっぱい降ってびっくりした」と話した。《共同通信》
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【ダイハツ・ミラ】フルモデルチェンジ
ダイハツ工業は20日、軽乗用車「ミラ」を4年ぶりに全面改良し発売した。各社の相次ぐ新型車発売で、市場競争が過熱する中、10月の「ムーヴ」に続く主力車のフルモデルチェンジで巻き返しを目指す。
新型ミラは1980年の発売から数えて6代目。シンプルで流麗な前面デザインが特徴。旧型より室内の長さを175ミリ、高さを75ミリ、それぞれ伸ばした。3ドアと5ドアがあり、5ドアで最廉価の「L」の二輪駆動、五速マニュアル車が73万9000円(北海道は1万3000円高)。
縦長のヘッドライトを用いた5ドアの「ミラ アヴィ」も同日発売。四速自動変速の「X」が104万円(同8000円高)。国内月間販売目標は計8000台で、ミラは来年2月から欧州とオーストラリアにも輸出する。《共同通信》
【ボクシング】
ボクシングのダブル世界タイトル戦は20日、大阪城ホールで行われ、世界ボクシング評議会(WBC)スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦で、チャンピオンの徳山昌守(金沢)は挑戦者で同級1位のジェリー・ペニャロサ(フィリピン)を2−1の判定で下し、6度目の防衛に成功した。徳山の世界王座6連続防衛は、輪島功一らと並び国内史上3位となった。戦績は31戦28勝(8KO)2敗1分け。元王者のペニャロサは昨年9月に続いて徳山に敗れ、戦績は53戦46勝(29KO)5敗2分け。
徳山はペニャロサの強打に苦しんだが、粘り強く闘って勝利を呼び込んだ。
世界ボクシング協会(WBA)ミニマム級タイトルマッチ12回戦では、挑戦者で同級3位の星野敬太郎(花形)がチャンピオンのノエル・アランブレット(ベネズエラ)に0−2で判定負けし、王座奪回に失敗した。
世界王座獲得の日本選手最年長記録(輪島功一=32歳9カ月)をかけた33歳4カ月の星野は、序盤から積極的に攻めたが、2度目の王座復帰はならなかった。戦績は32戦23勝(6KO)9敗。初防衛のアランブレットは23戦19勝(10KO)2敗1分け1無効試合。《共同通信》
【松井秀喜外野手】ヤンキース入団を正式発表
「ヤンキース入りが内定しました」–。プロ野球巨人から米大リーグ・ヤンキースに入団することが決まった松井秀喜選手(28)は20日、東京都内のホテルで喜びの記者会見を行なった。
前夜までは「話をする段階ではない」と慎重な姿勢だったが、この日は一転して笑顔。紺のスーツ姿でマイクの前に立ち、「ずっと落ち着かない日々を過ごしてきましたが、これで気持ちもスッキリした。これから徐々に頑張りたい」とニコリ。
ヤンキースを選んだ理由については「素晴らしい伝統があり、素晴らしいプレーヤーがいる。一番刺激のあるチーム」と目を輝かせた。《日経新聞》
【天皇陛下】閣僚らの労ねぎらう
天皇陛下は20日、小泉純一郎首相と全閣僚、副大臣ら計42人を皇居・宮殿の小食堂「連翠」に招き、昼食会を催された。国会終了後の年末恒例行事。
陛下は冒頭の懇談で「日々公務に精励され、ご苦労さまです。来年も元気で務めてください」とねぎらった。19日にオーストラリアなどの親善訪問から帰国したばかりの皇太子さまも同席、小泉首相らと歓談した。《共同通信》
【小泉純一郎首相】役人言葉は分かりにくい
小泉純一郎首相は20日の閣僚懇談会で予算書や各種の答申、報告書について「官庁が書くことはよく分からない」と批判した。特に税制改正大綱の住宅投資減税や証券税制を例に挙げ「分かりにくく、家や株を買おうという動きにつながるよう国民に知っていただくことをやらなくてはいけない」と述べ、広報の在り方を検討するよう各閣僚に指示した。《共同通信》
【日本マクドナルド】純損益23億円の赤字
ハンバーガーチェーンなどを展開する日本マクドナルドホールディングスの八木康行社長は20日、記者会見し、今年12月期連結決算の業績を下方修正、5億円の黒字を見込んでいた純損益が、23億円の赤字になると発表した。純損益の赤字は1973年12月期以来、29年ぶり。
同社は今年8月にハンバーガーを59円に値下げし積極的な低価格戦略を仕掛けたが、顧客一人当たり売上高の減少で悪化した収益構造の改革を目指し、来年176店を閉鎖する。年間の閉鎖店舗数は過去最大になる。閉店に伴う損失49億円を特別損失として前倒し計上する結果、赤字に転落する。
米マクドナルドも17日、今年10−12月期決算の業績が、65年の上場以来初めて、赤字に転落するとの見通しを明らかにしたばかり。業界最大手のマクドナルドグループが世界的なデフレにあえいでいる。
日本マクドナルドは6日、今期の純利益を61億円から5億円に下方修正すると発表していたが、再修正の理由を、市場に対して開示していなかった不採算店の数、コストを示す必要があったためと説明している。来年の新規出店は今年の半分以下の予定で、今年末で3890店の店舗数は、来年は創業以来初めて前年比で純減となる。
八木康行社長は「来期は既存店の売上高を前年比プラスにするのが最大の目標。商品力を強化、増収増益にしたい」と述べた。店舗削減に伴う人員リストラは実施しないとしている。当初予想の今期の経常利益17億円は変わらず、年間配当は予定通り1株当たり30円とする。《共同通信》
【米・ブッシュ大統領】イラク周辺へ5万人増派
ブッシュ米大統領は20日、来年1月にイラク周辺へ地上戦闘部隊の米兵5万人を増派する計画を承認した。さらにホワイトハウスは、1月に予定していたブッシュ大統領のアフリカ訪問を延期したと発表した。
大量破壊兵器に関するイラクの申告書について同日「失望した」と述べ、評価しない姿勢を鮮明にした大統領は、1月下旬にイラクに対し武力行使をするかどうかの決断を下すとされており、イラク情勢は来月、緊迫の度合いがさらに強まることになった。
アフリカ訪問延期の理由について報道官は「米国内と国際情勢を考慮した結果」と、1月に大詰めを迎えるイラク査察問題に対処するためであると説明した。
また米国務省によると、米政府は近くイラクが大量破壊兵器を隠匿している場所に関する機密情報を国連監視検証査察委員会(UNMOVIC)に提供、イラク国内での査察強化を促し、フセイン政権に新たな揺さぶりをかける方針だ。《共同通信》
【この日の民主党】
「国難突破へ攻めの国会運営めざす」野田国対委員長
新体制となって初めての民主党国会対策委員会役員会が20日、国会内で開かれた。冒頭、野田佳彦国会対策委員長が挨拶し、「国対は国会を運営していく上で、欠かすことができない大事な仕事と受けとめている。来年の通常国会は特に、いかにして国難を突破するかという国難対策の国会運営になる。4月には統一自治体選挙も控え、強い思いのもとで、まさに攻める国会となるよう、心をひとつにして頑張りたい」と決意を示した。続いて樽床伸二国対委員長代理が構成メンバーを紹介し、高木義明議運筆頭理事が議運報告を行った。
また、役員会終了後に行われた記者会見で野田国対委員長は、三井造船疑惑や自民党の久間章生元防衛庁長官の政策秘書口利き問題等には、伊藤筆頭国対副委員長を中心にプロジェクトチームをつくり、対策本部をつくって追及していくことを明らかにした。また、24日に予定されている与野党国対委員長会談では、菅直人代表の意向を受けて、クエスチョンタイムの頻度・時間の拡大を要請していく意向を示した。
岡田幹事長、廬武鉉氏の韓国大統領選勝利を祝福
民主党の岡田克也幹事長は20日、就任後最初の定例会見を開き、韓国大統領選挙、離党問題などについて見解を述べた。
岡田幹事長は、まず韓国大統領選挙で新千年民主党の廬武鉉氏が次期大統領に選ばれたことについて、「信念をもった政治家であり、大きな危機を乗り越えて当選されたことを友人として喜んでいる。韓国の民主党に負けないよう、われわれも早く政権党にならなければいけない」と語った。岡田氏は今春、廬氏が大統領候補に選ばれた直後に民主党訪韓団の団長として同氏に会い、交友を結んでいる。
また、民主党の一部議員が離党して新党の結成に加わると伝えられている問題について、「民主党としては、そういうことが起こらないように最後まで慰留に努めたい」と述べるとともに、比例選出議員が離党を申し出てきた場合について「本来、民主党の議席なのだから、議員を辞めていただいて議席を返していただきたい。これが筋だ」との見解を示した。
財務省原案について(談話)
民主党 政策調査会長 枝野幸男
1. 本日、財務省より内示された03年度予算の財務省原案は、歳入のうち、税収が占める割合が約51%と最低水準となり、その結果国債依存度が当初予算としては初めて40%台にのるなど、わが国の財政状況が極めて危機的な状況にあることを、改めて明らかにするものとなった。このような予算を組まざるを得ない最大の要因は、小泉政権の「経済無策」にある。就任以来、何ら有効な経済政策を講じなかったことが、景気を長期低迷状態に陥れ、デフレを一層深刻化させている。小泉政権は、財政規律の維持を看板に掲げるが、自らの失政で墓穴を掘っている。
2. 国民の不安感を軽減して消費を拡大し、また、わが国経済の主人公であるべき中小零細企業の活性化に向けた万全の措置をとることが、経済有事脱却のために不可避である。そのためには03年度予算において、既得権益構造がもたらす予算のムダ、非効率を徹底的に排除し、これによって生み出した財源を、将来の不安解消、中小零細企業の活性化などに重点配分する、本予算の「構造改革」を実現しなければならない。
3. 小泉総理は、相も変わらずキャッチフレーズを叫び続けるばかりで、政策の丸投げを繰り返している。これを受けた自民党と霞が関の「既得権益連合」が編成した予算では、わが国経済がさらなる深みにはまっていくことは明々白々である。
4. 民主党が歩む道は、口先ばかりで看板倒れを繰り返す「小泉流構造改革」路線でもなければ、ましてや既得権益を守るため現状維持に固執する抵抗勢力路線でもない。「生活者」「納税者」「消費者」の立場に立ち、「自由で安心な社会」を確立するための構造改革予算の編成を求め、現政権と民主党のいずれがわが国の将来を担いうるのか、国民の判断を求めていく。《民主党ニュース》