平成5028日目
2002/10/14
この日のできごと(何の日)
【北朝鮮による日本人拉致事件】
安倍晋三官房副長官「全員帰国は北朝鮮の義務」
安倍晋三官房副長官は14日午後、新潟県上越市内で講演し、北朝鮮による日本人拉致事件の生存者帰国に関連し「(生存者の)子供たちが帰ってこなければ、自由な意思で日本にいたいのか、北朝鮮に戻りたいのか判断できない。人質になるようなことがあってはならない。全員(を)帰す義務が北朝鮮側にある」と述べ、北朝鮮に残る家族全員の帰国を要求していく考えを強調した。
拉致事件解決の糸口が長年見いだせず、生存者帰国に長い期間を要したことについては「24年間のご家族の気持ちを思うと、大変申し訳なかった」と遺憾の意を表明。「国家の態勢に不備があったのではないか。もう一度見直していかないといけない」と述べ、再発防止へ向けた国内の警備、捜査システムを強化する必要性を指摘した。
ミサイル問題では「配備を考え直してもらいたい。照準を変えてもらわなくてはならない」と指摘。29日に再開する国交正常化交渉や日朝安全保障協議で、日本を標的にした弾道ミサイル「ノドン」の削減や「照準外し」を求めていく方針を示した。《産経新聞》
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【第14回アジア競技大会】
第14回アジア競技大会は14日、16日間にわたった熱戦の幕を閉じた。最後の種目となった陸上男子マラソンでは、李鳳柱(韓国)が2時間14分4秒で連覇を果たした。日本勢は清水康次(NTT西日本)が2位、武井隆次(エスビー食品)が3位だった。
日本は今大会に金メダル65個の目標を掲げて臨んだが、それを大きく下回る44個に終わった。わずか2種目しか勝てなかった陸上の不振が響いた。
◇
釜山アジア大会の最優秀選手(MVP)が14日、大会組織委員会から発表され、競泳男子200メートル平泳ぎで世界新記録をマークするなど、3種目で金メダルを獲得した北島康介(日体大)が選ばれた。
前回バンコク大会では、陸上男子100メートルなど金メダル3個の伊東浩司(当時富士通)がMVPに選ばれており、日本選手は2大会連続の受賞。《共同通信》
【プロ野球】
西武のアレックス・カブレラ内野手(30)は今季最終戦の14日も本塁打が出ず、プロ野球新のシーズン56本塁打達成はならなかった。
同選手はこの日、千葉マリンスタジアムで行われたロッテ戦に「1番、一塁手」で出場。1964年の王貞治(巨人現ダイエー監督)、昨年のタフィ・ローズ(近鉄)、今年のカブレラ自身がマークした55本の最多記録更新を目指したが、一飛、右飛、左安打、空振り三振の4打数1安打に終わった。
来日2年目の今季、カブレラは本来のパワフルな打撃が戻った夏場以降にアーチを量産。チームの4年ぶりのリーグ制覇の原動力となった。今月2日には最多タイの55号を打ったが、新記録を狙ったその後の5試合で56号は生まれなかった。《共同通信》
【米・ブッシュ大統領】バリ島爆弾テロ「アルカイダの犯行」
ブッシュ米大統領は14日、インドネシア・バリ島爆弾テロがウサマ・ビンラディン氏のテロ組織アルカイダの犯行との見解を示し、インドネシアのメガワティ大統領にテロ対策強化を求めた。
米中枢同時テロで大きな被害を受け、アルカイダ掃討作戦を続ける米国の大統領がアルカイダ関与に言及したことで、インドネシア政府は国際社会から徹底したテロ対策の実施に向け、強い力を加えられることになりそうだ。
マトリ・インドネシア国防相も14日「アルカイダと国内のテロリストが関与している」と述べた。
一方、在スラバヤ日本総領事館デンパサール駐在官事務所がホテルや旅行代理店などに問い合わせた結果、日本人数人の所在が確認されていないことが分かり、テロに巻き込まれた可能性があるかどうか調べている。また、日本女性2人が軽傷を負っていたことが新たに判明、日本人負傷者は計9人になった。
インドネシア警察などの捜査では、軍用爆弾が使われた可能性があり、スラウェシ島のフィリピン総領事館前で12日に起きた爆弾テロと爆薬の性質が似通っていることが判明。またバリ島の警察当局者は15日、テロ直後の13日に地元警察が島内でパキスタン人10人を無許可の演説を行った資格外活動の疑いで事情聴取した、と語った。爆弾テロやテロ組織アルカイダとの関連を聴取したもよう。
インドネシアのスジュディ保健相は14日、当初、187人と伝えられた死者数は181人、負傷者は326人と発表した。死者のうち身元が確認されたのは39人で、うち外国人が33人。遺体の大半は損傷がひどく確認は難航している。《共同通信》
【小泉純一郎首相】テロ対策支援を表明
小泉純一郎首相は14日夜、インドネシア・バリ島で発生した爆弾テロについて、メガワティ大統領にメッセージを伝達、「わが国は。国際社会と連携しつつ、テロとの戦いに積極的かつ主体的に寄与しており、今後インドネシアのテロへの取り組みにできる限りの支援を行っていく」とテロ対策への支援を行う考えを表明した。
同時に「今回のテロ行為は極めて卑劣で許し難いものであり、強く非難する」とテロ行為を批判した。
首相は同日夜、山形県東根市の山形空港で記者団に「まず現地の総領事館が対応していると思いますから、事実を把握することが大事だ。それからだ」と述べ、具体的な対応は被害状況を見極めて判断したいとの意向を示した。《共同通信》
【川口順子外相】ロシア・プーチン大統領と会談
川口順子外相は14日午後、ロシアのプーチン大統領とモスクワ市内のクレムリンで会談し、小泉純一郎首相が来年月1月9−11日にモスクワを訪問し、10日に大統領と首脳会談をする日程で、正式に合意した。今月下旬にメキシコ・ロスカボスで開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)の際にも首脳会談を行うことで一致した。
大統領は、対朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)政策について「小泉首相がつくった北朝鮮をめぐる肯定的な動きに助力すべく今後もパートナーとして協力していきたい」とロシアとしての支援を約束。北東アジアの安全保障に関する「六者協議」について「ロシアも参加する用意がある」と表明した。外相は「六者協議で日ロの考えは一致している」と歓迎した。《共同通信》