平成4968日目

2002/08/15

この日のできごと(何の日)

【全国戦没者追悼式】

57回目の終戦記念日の15日、政府主催の全国戦没者追悼式が東京都千代田区の日本武道館で開かれた。小泉純一郎首相は式辞で、アジア諸国に対する加害責任に今年も言及した上で、1952年のサンフランシスコ平和案約発効から50年になることに触れ、「不戦の誓いを堅持する」と強調した。

小泉首相は四月の靖国神社参拝時の「所感」でも「不戦の誓いを堅持することが大切」と表明した。その後、有事法制整備に向けた国会審議が本格化する中、あらためて「不戦」をアピールしたとみられる。

遺族の参列は約5000人で、厚生労働省は「高齢化が進み、終戦20年で招待者を増やした1970年以降最少」としている。

追悼の対象は、戦死した軍人、軍属約230万人と空襲などで亡くなった一般市民約80万人。

正午前に始まった式典には遺族のほか、天皇、皇后両陛下をはじめ首相、衆参両院議長、最高裁長官ら各界代表ら計約1000人も参列。今回で4度目となる君が代斉唱に続いて小泉首相が式辞を読み上げ、正午の時報を合図に1分間黙とうした。

小泉首相は式辞で、昨年と同様に「わが国は多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に多大の損害と苦痛を与えた」と加害責任に言及した。

天皇陛下は「戦陣に散り戦禍に倒れた人々に対し心から追悼の意を表し、世界の平和とわが国の一層の発展を祈ります」とお言葉を述べられた。

参列した遺族のうち、80歳以上の人はここ数年と同様に約1割。戦没者との関係では、10年前には約4割を占めた妻が今年は1割を下回る一方、子供が全体の半数を占め、遺族の世代交代をうかがわせた。《共同通信》

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【第84回全国高校野球選手権】

第84回全国高校野球選手権大会第8日は15日、甲子園球場で2回戦を行い、川之江(愛媛)桐光学園(神奈川)智弁和歌山(和歌山)明徳義塾(高知)が勝ち進んだ。川之江は同点の九回一死一、三塁から藤原が中前打。浦和学院(埼玉)に6−5でサヨナラ勝ちした。初出場の桐光学園は桜美林(西東京)を5−0で下した。清原は8四死球と制球に苦しんだが、2試合連続完封。智弁和歌山は4−1で東邦(愛知)を破り、3回戦では兄弟校の智弁学園(奈良)と春夏を通じて甲子園で初めて対戦する。5年連続出場の明徳義塾は9−3で青森山田(青森)に勝ち、甲子園通算30勝目。《共同通信》

【愛媛県教育委員会】「新しい歴史教科書をつくる会」の教科書を採択

愛媛県教育委員会は15日、来春開校する中高一貫教育型の県立中学3校(生徒定員480人)で使う歴史教科書として「新しい歴史教科書をつくる会」主導の教科書(扶桑社発行)を採択した。昨年の愛媛県立と東京都立の養護学校などに続く3例目で、公立中学では初めて。《共同通信》

【長野県知事選】告示

県議会から不信任を決議された田中康夫前知事(46)が「信を問い直す」として失職したことに伴う長野県知事選が15日、告示され、5氏が立候補を届け出た。「脱ダム」宣言に象徴される田中氏の県政改革手法や議会と知事の関係などが争点となる。届け出は午後5時で締め切られ、9月1日投票、即日開票される。

立候補したのは届け出順に、会社社長の羽柴秀吉氏(52)と、経営コンサルタントの市川周氏(51)、元会社員の中川暢三氏(46)、田中氏、弁護士の長谷川敬子氏(50)。

5氏は無所属で、再選を目指す田中氏のほかは新人。いずれも政党の推薦や支持を受けない「無党派」候補の争いとなった。

前回の知事選で共産党を除く県議会各会派や市町村長、自民党は田中氏の対立候補をこぞって支援、「大政翼賛の組織選挙」と批判を浴びた経緯から、ほとんどが自主投票を決めている。だが大半が長谷川氏を支援するとみられ、共産党は田中氏を支援する。

田中氏以外の主要候補者は「脱ダム」の理念を「時代の流れ」と評価しながらも、県議会や市町村長との合意形成を怠ったと田中流の政治手法を激しく批判。公共事業に代わる経済対策も争点となりそう。《共同通信》

【この日の靖国神社】

終戦記念日の15日午前、中谷元・防衛庁長官、武部勤農相、片山虎之助総務相、平沼赳夫経済産業相、村井仁国家公安委員長の5閣僚が東京・九段北の靖国神社を参拝した。終戦記念日当日の閣僚参拝としては、細川内閣の4閣僚に次ぎ少なく、閣僚数も顔触れも昨年と同じだった。

小泉純一郎首相は同日午前、日本武道館で行われる全国戦没者追悼式に先だって、千鳥ケ淵戦没者墓苑に献花したが、靖国神社には4月の春季例大祭に合わせて参拝しており、今回は参拝を見送った。

中谷氏は参拝後、記者団に「国務大臣中谷元が心を込めて日本人、人間として参拝した」と語り、ポケットマネーで献花料を出したことを明らかにした。

片山、平沼、村井各氏は、公私の別や、参拝形式などに関する記者団の質問には答えなかった。このほか、竹中平蔵経済財政担当相は7月下旬、柳沢伯夫金融担当相は今月7日、塩川正十郎財務相が同8日に、それぞれ参拝を済ませている。武部農相は6日にも本殿で参拝しており、今回は一般と同様に昇殿せずに参拝した。

川口順子外相や福田康夫官房長官、坂口力厚生労働相、石原伸晃行革担当相らは参拝しない意向を表明している。

超党派の衆参両院議員でつくる「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」(会長・瓦力元防衛庁長官)の議員本人51人と代理115人が終戦記念日の15日午前、そろって靖国神社を参拝した。このほか平沼赳夫経済産業相ら3閣僚も参加。これに先立ち綿貫民輔衆院議長、橋本龍太郎元首相らは単独でそれぞれ参拝した。

瓦会長は福田康夫官房長官の私的諮問機関の懇談会が検討している新たな追悼施設について参拝後、記者団に「遺族の心情においては靖国神社に対する思いは深いと承知している。遺族の追慕の念を大切にしていきたい」と述べ、消極的な考えを表明。日本遺族会会長の古賀誠前自民党幹事長も「靖国こそ慰霊の唯一の施設」と強調した。

議員の会は自民、民主、自由、保守各党などの議員がメンバー。毎年、終戦記念日や春秋の例大祭の際に靖国神社の集団参拝を続けている。この日は自民党では森喜朗前首相、堀内光雄総務会長らが顔をそろえた。山崎拓幹事長は乗用車内から一礼したという。《共同通信》

【東ティモール人権法廷】

1999年の東ティモール騒乱の責任者らを裁くインドネシア特別人権法廷(中央ジャカルタ地裁)は15日、「人道に対する罪」に問われた当時の東ティモール州警察本部長ティンブル・シラエン被告(53)ら国軍と警察の地方幹部計6人に無罪判決(求刑禁固10年6月−10年)を言い渡した。

独立の是非を問う住民投票をめぐるインドネシア併合派民兵らの騒乱を組織したとされる国軍・警察に甘い判決として、国際的な批判は必至だ。

裁判長は、治安維持責任を怠ったとして起訴されたシラエン被告について「治安権限は99年9月6日時点で国軍に移されていた。警官が暴力行為を手助けしたとの証拠はない」と、無罪の理由を述べた。

また、東ティモール南西部のスアイ教会での住民虐殺を黙認したとされる当時のコファリマ県知事で陸軍大佐のヘルマン・スディヨノ被告(54)ら5人については「民兵幹部に自制を求めていた」などとした。

インドネシアは、この騒乱での国際法廷設置を回避するため、独自の人権法廷を設置。国軍・警察部、民兵など計19人の公判を開き、14日に初めての判決で当時の州知事に禁固3年が言い渡された。しかし、治安責任者のトップだった当時のウィラント国軍司令官は起訴を免れている。《共同通信》

【MLB】

米大リーグ、マリナーズの佐々木投手は15日、シアトルのレッドソックス戦で4−3の九回に登板。相手クリーンアップを3者凡退に抑え、3年連続となる30セーブ(3勝5敗)をマークした。

イチロー外野手は四回二死一、二塁で左前適時打を放ち、4打数1安打1打点。打率は3割4分5厘で首位をキープ。

ジャイアンツの新庄外野手はブレーブス戦で3打数2安打。打率は2割3分9厘に上がった。新庄は四回に左中間二塁打、延長十回には右前打を放った。新圧の1試合2安打は7月20日以来。試合は3−3の十回表、一死一塁の場面で降雨コールドゲーム(引き分け)となった。再試合は、プレーオフ進出に影響する場合に限り9月下旬に行われる予定。《共同通信》



8月15日 その日のできごと(何の日)