平成4947日目

2002/07/25

この日のできごと(何の日)

【付属池田小学校児童殺傷事件】第12回公判

大阪の校内児童殺傷事件で殺人、殺人未遂などの罪に問われた無職宅間守被告(38)の第12回公判は25日、大阪地裁(川合昌幸裁判長)で被告人質問が行われ、宅間被告は、最初に大量殺人を考えた時期について「17年前、強姦事件で逮捕されたとき」と答えた。思いついた理由については「自分の人生がどつぼにはまるなら、道連れが欲しかった」などと供述した。

閉廷後、弁薄側は9月にも宅間被告の精神鑑定と心理鑑定を請求する方針を明らかにした。次回8月8日から、検察側の被告人質問に移る。

宅間被告は1984年11月強姦事件を起こし、逮捕を逃れるために精神病院に一時入院。病院の屋上から飛び降りて重傷を負い、病院への不満などがきっかけで不特定多数の人々への憎しみを募らせていったとされる。

この日の公判で弁護側は、犯行前の追いつめられた心理状態を中心に質問。宅間被告によると、事件の約1カ月前の昨年5月半ばごろから精神的に落ち込むようになり、犯行当日まで布団を敷いたままの生活を続けた。

一日一回、出前の弁当を食べる程度の食欲が続き体重が減り、睡眠は軽いうたた寝程度になったという。

宅間被告は「食欲がなくなり、かなり落ち込んでいた。車で人をはねて緊急避難的に刑務所に入ろうかと思った」などと話した。

起訴状によると、宅間被告は昨年6月8日午前、大阪府池田市の大阪教育大付属池田小学校に侵入、包丁で一、二年生の児童8人を殺害し、教師を含む15人に重軽傷を負わせた。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

情報量が少ない日は随時加筆中です。

引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。

外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)

古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。

このサイトについて

【巨人・川相昌弘内野手】プロ野球史上初の500犠打達成

巨人の川相昌弘内野手(37)は25日、阪神18回戦(甲子園)の9回に今季9個目の犠打をマークし、プロ野球史上初の通算500犠打を達成した。初犠打は1985年6月13日のヤクルト戦。川相はこの回無死一塁から代打で投前に送りバントを決めた。《共同通信》

【東京地裁】梨元勝氏と東スポに賠償命令

東京地裁の福田剛久裁判長は25日、舞台女優の名誉を棄損したとして、芸能リポーターの梨元勝さんと東京スポーツ新聞社に計340万円の支払いを命じる判決を言い渡した。問題となったのは、舞台女優がタレントの川崎麻世さんと不倫関係にあると書いた昨年2月の同紙記事や梨元さんのホームページの記事など。

原告の舞台女優が計約5000万円の損害賠償を求めていた。判決は、記事について「公的地位にない人の私生活上の事実に過ぎず、公表が公共の利害に関係するとはいえない」として、掲載を違法と判断した。また、内容の真実性も認められないと述べた。《朝日新聞》

【自民党・山崎拓幹事長】「秋の解散はない」

自民党の山崎拓幹事長は25日午後の日本テレビの番組収録で「(10月の衆参両院)補選で、与野党勢力は大きく変わらない。野党は次の総選挙で過半数を取らないと政権奪取できないが、今年の秋に(衆院)解散はない」と述べ、10月の補選にそろえた衆院解散・総選挙を否定し、小泉政権の「寿命」を「あと4年」と強調した。

一方で「小泉純一郎首相は自分の思い通りに改革がならなければ、国民に直接、信を問うということが今後のプロセスの中で必ずある。総辞職でなく必ず解散・総選挙だ」とも述べ「抵抗勢力」の動向次第で首相がいつでも解散に打って出るとの見方も示した。《共同通信》

【小泉純一郎首相】税財政改革に意欲

全国都道府県議会議長会は25日、都内で総会を開き、地方分権の推進と地方財政基盤の充実を求める決議のほか、地方議会の権限強化を新たに盛り込むなどした要望35件を選択した。

小泉純一郎首相はあいさつで「地方財政の問題は非常に重要。(財政改革などを通じて)数年かけて地方の個性をいかに出すか、それが国の活性化につながる」と述べた。その上で小泉首相は「補助金、地方交付税、税財源の移譲を三位一体で考えていくが、問題を列挙している場合ではなく、いかに一緒に動き出すかだ」と早期に改革を進める意向を改めて示した。《共同通信》

【森喜朗前首相】退院

「なぜか体重は増えた」「もうゴルフもできる」−。前立腺がん摘出手術を受けた自民党の森喜朗前首相は25日、都内の病院を退院、森派総会に顔を出し、復帰をアピールした。術後の経過は順調で、月内は都内ホテルで静養するという。

森氏は午前11時半ごろ退院し、その足で派閥総会に駆け付けた。顔色は良く、足取りもしっかりしていた。所属議員から拍手で迎えられると、「本物だよ」と照れ笑いを浮かべ、「元気はつらつでお帰りになって心強い」と祝辞を述べた三塚博森派名誉会長とがっちり握手を交わした。

あいさつに立った森氏は、病院長から「不思議なお体」と言われた体重増を話題にジョークを連発、「手術で腹の中に入れたガスを抜くのを忘れたのでは」「小さいパワーショベルで脂肪を全部かっさらっていけないものか」などと語るたび、議員から笑いが起きた。

健康体を強調するあまり、ゴルフの素振りをまねながら「もうコレもやれる」と話し、議員から「当分は自粛を」と声が上がる一幕も。最後は「終盤国会を乗り切れば、支持率だけでなく小泉内閣の評価も高まる。小泉さんを支えていきたい」と締めくくり、体重同様、首相後見人としての政界での重みもアピールしていた。

ただ、森氏は「全身麻酔は冷凍庫に入るようなもの。冷凍が行き届きすぎて今まだ解凍中だ」とも話し、地元に戻るのは旧盆前後の墓参が最初になるという。総会後は「医師団や清和会(森派)の議員はもちろんだが、選挙区の皆さんにも早く感謝の気持ちを伝えたい」と語っていた。

森氏によると、入院中、同氏事務所には地元関係者の来訪や電話が1000件以上あった。面会は病院側に配慮して断ったが、福田康夫官房長官や青木幹雄参院党幹事長ら数人だけとは会った。プーチン・ロシア大統領、金大中韓国大統領ら外国要人の祝電が相次ぎ、入院直前に会談した朱鎔基中国外相からは老酒1ダースが届いたという。《北國新聞》

【ソニー】519億円の営業黒字

ソニー、NECは25日、今年4−6月期の連結決算を発表した。本業のもうけを示す営業損益は、ソニーが、主力の音響映像機器部門の大幅改善で当初の赤字予想から一転して519億円の黒字となる一方、通信機部門が苦戦しているNECは70億円の赤字に転落、明暗を分けた。

ソニーの営業利益は、前年同期比約17.3倍で、4−6月期としては過去最高。ただ、急激な円高を背景に2003年3月期の年間売上高予想を従来の8兆円から3000億円下方修正し、7兆7000億円とした。

未曽有の情報技術(IT)不況にもかかわらず、02年3月期に電機大手7社の中で唯一黒字を確保したソニーの下方修正は、各社が目指すV字型の業績回復シナリオに影響を与えそうだ。

4−6月期のソニーの売上高は、5.4%増の1兆7218億円。当期純利益は、営業損益の黒字化のほか、有価証券売却益も計上し、前年同期の301億円の赤字から572億円の黒字に改善した。

営業損益の黒字化は、音響映像機器の利益が約33倍に増えたほか、映画「スパイダーマン」のヒットや、「プレイステーション2」のソフト販売が伸びて、映画とゲーム機の両部門が黒字化したことが寄与した。

NECの売上高は、9.2%減の1兆212億円。営業外損益では、パソコン事業のリストラ費用を中心に411億円の損失が発生したが、有価証券売却益などで利益を680億円捻出。当期純利益72億円(前年同期は8億円)を何とか確保した。《共同通信》

【北朝鮮】韓国に遺憾表明

韓国の統一省によると、黄海で6月末に起きた銃撃戦について朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)は25日、丁世鉉統一相に通知文を送り「遺憾」と「再発防止の努力」を表明、ソウルで第7回南北閣僚級会談開催と、そのための実務協議を8月初めに北朝鮮の金剛山で行うよう求めた。

今回の銃撃戦で、韓国の「軍事的挑発」と非難してきた北朝鮮が遺憾を表明したのは初めて。銃撃戦で高まった南北の軍事的緊張は、発生からほぼ1カ月で沈静化することになった。

韓国は「事実上の謝罪」と評価し、26日に関係省庁会議を開いて対応を協議する。韓国は実務協議の開催を契機に南北の当局間対話を活性化させる構えで、4月の韓国大統領特使の訪朝以来途絶えていた南北対話は、8月に再開する見通しとなった。《共同通信》

【MLB】

米大リーグ、マリナーズのイチロー外野手は25日、シアトルでのレンジャーズ戦で、今季6号の3点本塁打を含む4打数3安打(1四球)し、7−2の勝利に貢献。1位の打率を3割6分3厘に上げ、2位に8厘差をつけた。1試合3安打以上は今季15度目、連続試合安打は「10」となった。

イチローは第2打席で2試合ぶりの本塁打を放ち、第3、4打席にいずれも中前打。また今季25個目の盗塁(二盗)を決めた。

ジャイアンツの新庄外野手はカージナルス戦の第1打席で二塁打を放ち、その後生還した際、右太もも痛を悪化させ途中交代、15日間の故障者リストに入った。試合は敗れ、新庄の打率は2割3分7厘。エクスポズの吉井投手はマーリンズ戦に先発し、7回2/3を2失点。試合は負けたが、吉井に勝敗はつかなかった。《共同通信》

【この日の民主党】

「改革を進めぬ小泉内閣に不信任案を提出する」鳩山代表

民主党の鳩山由紀夫代表は25日午後のネクストキャビネットで挨拶し、同日与党3党が参議院厚生労働委員会で健保法改正案等を強行採決したことについて、「これは議会を踏みにじる行為であり、われわれは何一つ構造改革を進展させられない小泉内閣に対して不信任案を提出する」と強い口調で決意を語った。

都内で連続街頭国政報告会をスタート

通常国会の最終盤を迎え、民主党は25日から東京都内で10か所連続の街頭国政報告会をスタートした。

初日の会場は、渋谷区・渋谷駅ハチ公前と墨田区・錦糸町駅前。

このうち、渋谷ハチ公前では、渋谷・中野区を選挙区とする長妻昭衆議院議員の司会で、山井和則、松野頼久、山花郁夫各衆議院議員、福山哲郎、小宮山洋子両参議院議員がリレーでマイクを握った。

この日の午後、参院厚生労働委で強行された健康保険法改正案の採決について、小宮山議員は「審議時間は衆院の6割、国民の声を聴く公聴会も開かれず、これでは参議院のチェック機能を果たすことはできない」と主張。また、住民基本台帳ネットワークシステム(住基ネット)の実施凍結については、山花議員が「違反したときに民間にはペナルティがあるが、行政機関にはない。このような欠陥が個人情報保護法案にある以上、この住基ネットを稼働させるわけにはいかない」と強い口調で訴えた。

JR錦糸町駅南口ロータリーでは、墨田・荒川区を選挙区とする井上和雄衆議院議員の司会で、山村健、今野東両衆議院議員、岩國哲人副代表、羽田孜特別代表がリレーでマイクを握った。岩國副代表は、「公共事業の“薄撒き、バラマキ、鉄火巻き(途切れ途切れの高速道路の例え)”に皆さんの税金が無駄に使われている」「腹巻に税金が消えていく政治ではなく、鉢巻きで汗水垂らして働く人々の政治を」とお得意のユーモアを交えて演説。

羽田特別代表は「景気回復や構造改革で自民党がきちんとした手を打てないのは、彼らの拠って立つ基盤である政官業の癒着やしがらみを断ち切ることができないからだ。しかし民主党の大半を占める若手議員たちには、そんなしがらみはまったくない。ぜひ民主党に政権をまかせて欲しい」と熱弁した。

街頭国政報告会は、国会最終日の31日まで、東京都内のターミナル駅を中心に、平日の夕方行われる。

参院厚生労働委で与党が健保法改正案を強行採決

自民党は25日午後3時前、参議院厚生労働委員会で、医療改革関連法案の質疑を打ち切る動議を提出、採決の強行を図った。委員会は混乱のうちに、委員長が挙手を求めたが、不明のまま散会した。

事態を受けて、4野党の参院国会対策委員長はただちに倉田参院議長に抗議の意を伝え、委員会採決は無効であること、不当な採決を受けた本会議開会は認められないこと、の2点を申し入れた。申し入れ後の共同会見で、民主党の輿石東参院国対委員長は、「こういう暴挙の下で(本会議開会の)ベルを押すことはできませんね、と議長に念を押したが、“意見は聞いた”と言うのみだった」と述べた。

4野党、健保法改正案差し戻しを一致して要求

25日、参議院厚生労働委員会において与党が健康保険法改正案等を強行採決したことを受け、4野党(民主、自由、共産、社民)は幹事長・書記局長会談を開催、今後の対応を協議した。

会談後、民主党の菅直人幹事長は記者会見を行い、「(厚生労働委員の)質問時間を残したままでの強行採決は、委員の質問権を奪う暴挙である」と政府・与党を厳しく批判。その上で、「4野党は、健保法改正案の厚生労働委員会への差し戻し、明日(26日)の参院本会議の不開催、を実現するため全力でたたかう」と述べた。

山本議員、厚労白書の問題記述を追及

民主党の山本孝史参議院議員は25日の厚生労働委員会で、厚生労働白書に個人診療データの他の診療機関への伝達を奨励する記述があることを取り上げた。坂口厚労相は「私の考えと違う。訂正させる」と答えた。

また、山本議員は「今回の健保法改正案などによる負担増は1兆5000億円になる。5年間は患者負担率を引き上げない、ということでいいのか」と質した。厚労相は「向こう5年間で計画を立てた。この比率で5年間はいける」と答弁した。山本議員は「大臣が辞めたから知らない、とならないように」と釘をさした。

今井議員、医療抜本改革のポイントを提起

医療改革関連法案をめぐる審議が行われた25日の参議院厚生労働委員会で、民主党の今井澄議員が質問に立ち、医療の抜本改革の方向性やポイントについて、現実的な提案を交えながら追及した。

今井議員はまず、健康保険法改正案の附則第2条に掲げられた医療制度改革の内容について質問。5年前に政府が示した医療制度抜本改革の「4つの柱」のうち、今回の附則では薬価制度と医療提供体制の見直しが掲げられていない理由を質した。坂口厚労相は、薬価制度については診療報酬体系の見直しの中で一緒に取り上げるつもりだったとし、また医療提供体制については厚労省の内部で決着すべきことが大きい、などと答えた。

今井議員は、薬価制度の見直しが診療報酬体系の問題にかかわることを認めた上で、薬価のあり方を透明にしていくには、診療報酬の支払いを出来高払い制から「包括払い・定額払い制」に切り替えるべきだとした。厚労相は、「出来高払いだけでは問題があるので包括払いを混ぜ合わせてきたが、十分でない」とし、包括払い制をさらに拡大する考えを示したが、今井議員は「歯切れが悪い。どっちを基本にするかをはっきりすべきだ」と批判。包括払い制に切り替えていくために、医療の標準化と医療情報データベースの整備を進める必要があると指摘した。

医療提供体制の見直しに関しては、そもそも患者と専門医との関係を自らコーディネートできる医師がいなくなっていることが問題だとし、医師の養成システムの改革が必要だと提起。医師研修を大学でばかり行うのでなく、地域で行うようにすべきだと提案した。厚労相も賛同し、地域(の病院群)で研修医を受け入れてもらえるようにしたい、と述べた。

健保法改正案廃案求める連合座り込みを菅幹事長が激励

民主党の菅直人幹事長は25日昼、健保法改正案の廃案を求める連合の座り込み集会に駆けつけ、激励の挨拶を行った。

参議院厚生労働委員会で与党単独強行採決への動きが強まるなか、同日10時頃から衆議院第二議員会館前の歩道に組合員950人(主催者調べ)が各組合ののぼり旗をおし立てて座り込んだ。

集会で菅幹事長は、「負担だけをどんどん国民に押しつけ、構造的な改革は一切行わない、まさに公約違反そのものの法案だ。これを何としても阻止しなければならないと、野党4党で結束して立ち向かってきた。会期末も近づき、いよいよ小泉内閣そのものに断固とした行動をとるべきぎりぎりの段階を迎えている。連合の皆さんがこの雨のなかで座り込んでいる気持ちを私たち民主党も重く全面的に受け止め、最後の最後の最後の最後までこの健保法改悪案を廃案にさせるために全力で闘い抜く」と決意を述べ、組合員らを激励した。《民主党ニュース》



7月25日 その日のできごと(何の日)