平成4813日目
2002/03/13
この日のできごと(何の日)
【愛子内親王殿下】お宮参り
皇太子ご夫妻の長女敬宮愛子さまは13日午前、一般のお宮参りに相当する儀式「賢所、皇霊殿、神殿に謁するの儀」のため、皇居・宮中三殿に参拝された。これに続いて、宮殿へ初めて参内し、天皇、皇后両陛下と公式に対面する儀式が行われた。
午前9時50分ごろ、東京・元赤坂の東宮御所玄関に姿を現した愛子さまは白いベビー服姿。雅子さまに抱かれて、おすまし顔の愛子さまは写真撮影中に数回、手を動かし、順調な成長ぶりをうかがわせた。
雅子さまと愛子さまは、皇太子さまが見送る中、午前10時に東宮御所を車で出発。愛子さまは賢所に入る前に、両陛下から贈られた絹製の産着「御初召」に着替えた。雅楽が奏でられ、供物が供えられた後、本多康忠掌典長が祝詞を読み上げ、秋篠宮ご夫妻ら皇族方や宮内庁幹部ら参列者が着席。袿袴姿の高木みどり女官長に抱かれた愛子さまが午前10時40分ごろ、賢所で拝礼。続いて皇霊殿、神殿でも同様の拝礼が行われた。
お宮参りの後、愛子さまは宮殿「鳳凰の間」で、平安時代後期から伝わる初参内の儀式に臨んだ。まず、天皇陛下が杯で酒を飲み、女官の介添えで愛子さまがその杯で酒を飲むようなしぐさをした。雅子さまがお礼のあいさつをし、儀式は約15分間で終わった。《共同通信》
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【大相撲春場所】4日目
大相撲春場所4日目(13日・大阪府立体育会館)綱とりを目指す大関栃東が平幕琴ノ若に不覚をとり、初黒星。大関昇進がかかる関脇琴光喜は小結貴ノ浪に敗れ、2敗となった。栃東は長い相撲の末、琴ノ若の左からの上手投げに屈した。琴光喜は貴ノ浪の左すくい投げに敗れた。貴ノ浪は2勝目。横綱武蔵丸は土佐ノ海を押し出し、大関魁皇も関脇朝青龍を押し出してともに4連勝とした。朝青龍は3敗目。千代大海、武双山の両大関はともに3勝目を挙げた。4連勝は武蔵丸、魁皇、再入幕の高見盛の3人。十両は湊富士、春ノ山が4連勝でトップ。《共同通信》
【日本サッカー協会】ウクライナ戦代表選手発表
日本サッカー協会は13日、ワールドカップ(W杯)に向けた今年最初の親善試合、ウクライナ戦(21日・大阪)の日本代表22人を発表、すべてJリーグのクラブに所属する選手で、昨年11月に日本国籍を取得した三都主(清水)と、小笠原(鹿島)の2人が初めて選ばれた。
直後に遠征するポーランド戦(27日・ウッジ)では、この日発表した22人に加え、中田英(パルマ)ら海外組4人を追加招集することも発表した。
このほか、トルシエ監督の下では代表での試合出場歴のなかった鈴木(磐田)と市川(清水)も選出。ポーランド戦には、中田のほかGK川口(ポーツマス)と稲本(アーセナル)小野(フェイエノールト)も招集され、現地で合流する。《共同通信》
【ホームレス暴行死事件】14歳3人を少年院送致
東京都東村山市のホームレス集団暴行死事件で、傷害致死などの非行事実で家裁送致された市立中学二年の少年3人(いずれも14歳)について、東京家裁八王子支部の猪俣和代裁判長は13日の審判で「刑事罰も検討されるべき事案だが、教育的手段で責任の重大性を自覚させ矯正に臨むのが妥当」として、いずれも初等少年院送致とする保護処分を決定した。
収容期間については「相当長期」と勧告しており、2年以上になるとみられる。家裁送致の際に東京地検八王子支部は「刑事処分相当」の意見を付けていた。
昨年4月の改正少年法施行で、14、15歳も新たに刑事罰の対象となったが、これまで傷害致死などの事件でも、家裁が刑事処分相当として検察官送致(逆送致)を決定したケースは出ていない。
決定理由で、猪俣裁判長は「非行前日に地元の図書館で騒ぎ、被害者に注意された仕返しという動機に酌量の余地はない。暴行の時間も計1時間半以上に及んでおり、執拗かつ悪質」と指摘。
しかし、3人が自ら警察に出頭したことや過去に非行歴がないこと、まだ14歳で周囲に流されやすく交友関係を最優先にとらえるなど社会性の発達が遅れていることなどを挙げ、「刑事罰で臨むのはなお妥当とは言いがたい」と結論付けた。《共同通信》
【有本恵子さん拉致事件】他の留学生2人も狙う
欧州で1983年に失跡した元神戸外大生、有本恵子さん=当時(23)=拉致への関与を証言した「よど号」事件メンバーの元妻、八尾恵さん(46)が、警視庁公安部の調べに「ロンドンで日本人の女性留学生2人も朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)に連れ出そうとした」と供述していたことが13日、分かった。
2人とも有本さんと同じ語学学校に通い、当時20代前半。手料理を振る舞うなどして接近したが、1人は既に結婚、もう1人は英国に恋人がいることが分かり「しがらみが少ない人」という条件に合わなかったため拉致をあきらめたという。
元妻は83年1月、平壌で、よど号グループのリーダーだった故田宮高麿・元赤軍派幹部から「若い日本女性獲得」の指示を受け、英国に関する日本語の旅行ガイドブックを渡され、日本人が多い語学学校への入学を決めた。
春に入学した際には滞在費などの見積もりを田宮元幹部らに提出、2カ月分の活動費として現金数千ドルを受領。同年5月、語学学校で有本さんら3人と親しくなり、ロンドン市内に借りたアパートに呼んで、手づくりの料理を振る舞うなどして交友を深めた。
こうした機会に3人の思想的傾向や家族構成などを聞き出し、田宮元幹部にも報告。最終的に拉致の対象を有本さんに絞り込んだとされる。
元妻は6月末、旧ユーゴスラビアのザグレブの北朝鮮領事館近くにあるよど号グループの拠点の民家で、有本さんを連れ出す方法などをメンバーの安部(本名・魚本)公博容疑者(53)=よど号事件で国際手配中=や北朝鮮工作員とされる外交官と相談。7月にコペンハーゲンで有本さんを安部容疑者らに引き合わせ「市場調査のアルバイトがある」とだまして北朝鮮に拉致した。《共同通信》
【福田康夫官房長官】鈴木宗男議員の「暴行」を明言
自民党の鈴木宗男衆院議員が1996年5月に北方領土の国後島を査証(ビザ)なし渡航した際、当時の外務省ロシア課の課長補佐に暴行を加え、一週間のけがを負わせていたことが13日、分かった。福田康夫官房長官が明らかにしたもので、鈴木氏の暴行の事実を認め「尋常ではないことだ」と批判した。これに対し鈴木氏は否定した。《共同通信》
【政界談話室】
○・・・福田康夫官房長官は13日、自民党の鈴木宗男衆院議員が外務官僚に暴行したとされる問題で終日、振り回された。午前の記者会見では「外務省で聞いてください。愛のむちか…どの程度か分かりませんので」と言いつつ暴行の事実を認めたが、これを伝え聞いた鈴木氏サイドが「事実無根」と猛反発。午後になって「当時の記録や診断書がある」と説明すると、今度は記者団から外務省がこれまで表さたにしなかった理由を追及される羽目に。最後は「痛かったかどうか、本人に聞いてみてよ」と、もううんざり。《共同通信》
【野党】「鈴木氏証言は虚偽」
民主、自由、共産、社民の野党4党は13日、与党に自民党の鈴木宗男衆院議員の辞職勧告決議案を迅速に採決するよう要求した。一連の疑惑に関連した共同の「刑事告発チーム」の初会合も開き、鈴木氏の証人喚問での証言中、国後島の「友好の家」(通称ムネオハウス)入札問題など3点が「現時点で客観的証拠により虚偽と断言できる」として議院証言法に基づく偽証罪での刑事告発が可能との認識で一致した。
今後、鈴木氏の離党による幕引きを阻止し、加藤紘一自民党元幹事長の問題と絡めて政府、与党に攻勢をかけていく考え。鈴木氏の辞職勧告決議案の採決を拒否する与党に対し「決議案が棚上げされている間、各委員会でさらに鈴木氏への道及を深めていく」(自由党幹部)方針だ。
4党は鈴木氏の「偽証」として(1)友好の家の入札条件を満たす地元建設業者が1社しかなかった点は「認識はもっていなかった」(2)ケニアのソンドゥ・ミリウ水力発電事業を「知ったのは1999年8月」(3)「コンゴ大使館通商代表機関代表」の名刺を使っていたコンゴ(旧ザイール)人私設秘書は「民間人という認識だ」−とそれぞれ述べた点を指摘。具体的な告発に踏み切る時期などは各党の国対レベルに委ねる方針だ。《共同通信》
【北方領土交渉】「並行協議」を事実上断念
日ロ平和条約締結に向けた外務次官級協議が13日、モスクワで開かれ、日本側は両国間で合意済みとしていた「歯舞諸島、色丹島の返還案件」と「国後島、択捉島の帰属問題」の同時並行協議に沿う形で、色丹、歯舞両島の返還の条件などについて具体案を提示した。しかし、ロシア側はこれを拒否、実質協議に入れなかった。
日本政府は協議後、今後は北方領土交渉で「同時並行協議」という言葉を使わない意向を示し、「形式にこだわらず、実質的、具体的な議論を前進させたい」と述べ、同時並行協議を事実上断念する方針を表明した。
また2月初めに東京で行われた日ロ外相会議で合意したと発表していた「同時並行協議の開始」についても、「ロシア側との明確な合意はなかった」と述べ、これまでの日本政府の立場を一転して修正した。
イワノフ外相も13日、ロシア下院で並行協議の合意を全面否定、四島返還拒否の立場を明確にした。さらに日本の対ロ外交に大きな影響を与えてきた鈴木宗男衆院識員が疑惑の渦中にあることで、北方領土交渉の仕切り直しは必至となった。《共同通信》
【この日の民主党】
浅尾議員、利権政治・テロへの毅然たる対応を求める
13日、参議院予算委員会の質疑で民主党の浅尾慶一郎議員が質問に立ち、鈴木宗男議員・外務省疑惑、北朝鮮による日本人拉致問題、厚木基地の夜間離着陸訓練(NLP)問題などについて、政府の対応を質した。
浅尾議員はまず、昨年6月、一部の外資系証券会社が国債先物取引で政治家からの情報によって大きな利益を上げた疑惑があることを紹介。しかもこの問題について、鈴木宗男議員が「値が上がるとは言ったが、数字の内容は言っていない」などと雑誌に語っていることを指摘し、この問題を含めて、あらためて鈴木議員の証人喚問を求めた。
また、タンザニアへの学校建設資金の送金問題について、鈴木議員の代理で送金手続きを行った外務省員が委任状を所持していなかったことを外相に確認した上で、「外為法違反ではないか」と追及。尾辻財務副大臣は「委任状は外為法上求めていない。違反にはならない」などとしたが、浅尾議員は「そんないい加減なことでマネーロンダリングなどが防げるのか」と批判した。
さらに浅尾議員は、北朝鮮による有本恵子さんの拉致問題を取り上げ、「これは明らかにテロだ」と指摘した上で、米国同時多発テロ事件への特措法による対応と拉致問題があるのに食糧支援などを行ってきた北朝鮮への対応とに違いがあるのはなぜか、と追及。福田官房長官は「事情が異なる」としたが、浅尾議員は「もっと毅然とした対応をとるべきだ」と求めた。またテロ資金対策をめぐって、現行外為法では国家を対象とした送金停止措置がとれないことを指摘し、同法を改正すべきだと主張した。
厚木基地での米空母艦載機によるNLPについては、今年1月になるべく硫黄島で実施することを日米両国政府の了解事項として確認しているにもかかわらず、昨日からも再び厚木で行われていることを指摘。硫黄島への飛行場移設が困難なら、早急に代替策を打ち出すよう強く要請した。
桜井議員、政治家と官僚の歪んだ関係を糾す
13日の参議院本会議で、予算案の財源となる公債の発行特例法案と、租税特別措置法改正案の趣旨説明が行われ、民主党から桜井充議員が質問に立ち、問題点を指摘した。
質問の中で桜井議員は、政治家と官僚の関係の問題を取り上げ、「実質的な政治は官僚が行い、情け無いことだが、その官僚と企業を結ぶいわばロビイストの役割を政治家が行っている」と指摘。「何と言っても今必要なのは政治の構造改革だ。鈴木宗男衆議院議員に代表されるような古い自民党的体質に染まっていない良識ある与党議員の皆さん、この国の政治のあり方を変えようじゃありませんか。今変えなければ、この国は崩壊してしまうという危機感を、政治家自身が一番自覚すべきだ」と訴え、質問を締めくくった。
福田官房長官は「一部の利益団体の圧力に屈したり、秘書が公共事業に介入することがあってはならない。政治家と官僚の関係のあり方を検討している。族議員という言葉がなくなるようにと考えている」と答えた。
DPJウーマンサポートパーティを開催
13日、東京・丸の内で民主党女性支援基金が主催するDPJウーマンサポートパーティが開かれた。
未来の女性候補者へのご協力のお願いと、日ごろの感謝をこめて開催された今回のパーティには、女性を中心に500人近くが参加。羽田雄一郎男女共同参画副委員長の進行のもと、まず鎌田さゆり男女共同参画委員長が挨拶。「日本の政治は民主党しか変えられない」との考えを示し、供託金の提供など、女性候補の擁立を物心両面で民主党が支援し、スローガン通り「あなたの地域にプラス1の女性議員」の誕生を実現していきたいとした。
続いて、ゲストとして小説家の林真理子さんが登壇。「女性だから清廉潔白とは思ってはいないが、玉石混淆。全体の石の数が多くなければ、玉の数も多くならない」として、何を置いても女性議員数の底上げが不可欠である点を提起。「女性の議員であることがデメリットでもメリットでもなく、ごく自然でなければならない」とした。林さんはまた「家庭と仕事、2重3重の生活のなかで生きている女性議員だから見えてくるものもあるはず」として、出身地・山梨での女性候補者発掘に力を貸したいと述べた。
鳩山由紀夫代表は「女性議員が少ないことは女性の不利益になるだけでなく、実は男性にとっても不利益になる」とし、「多くの方々に女性の視点からの政治参加を」と要請した。
また、実際に同基金からの支援を得て国政の場に登場した国会議員として、衆議院の石毛えい子議員、水島広子議員、大石尚子議員、鎌田さゆり議員が次々に登壇。経験を踏まえての報告を行った。続いては、女性内定候補者の小林ちよみさん(北海道5区)、五十嵐弘子さん(茨城6区)、高井美穂さん(徳島2区)が、国政に挑戦する抱負を語った。
中締めの挨拶に立った石井一副代表は「国政の場での女性議員の占める割合を見比べてみると、日本は世界の126番目。3流国・4流国だから鈴木宗男議員のような問題が生じてしまうのだ」とし、「行動してくれる人がほしい。美しくない自民党政権を倒すために、民主党と共にがんばってくれる人を求めたい」として、女性たちの拍手を集めた。
民主党女性支援基金は、99年2月に政治の世界で活躍する女性を支えることを目的に設立。その後、民主党女性議員の誕生に大きな役割を果たしてきた。統一地方選挙を控えた今年は特に、「あなたの地域にプラス1の女性議員を!」をスローガンに、1人でも多くの女性議員が誕生するよう女性候補者擁立・支援に取り組んできている。
「疑惑の頻発はザ・自民党の終焉」鳩山代表会見
民主党の鳩山由紀夫代表は、13日の定例会見で、ますます疑惑の深まる鈴木宗男議員に対し、「怒りを込めて早期の議員辞職を求める」と語気強く批判。鈴木議員が日本の主権を売り渡すような発言をしたり、外務省職員に対する暴行事件を起こしていた問題を指摘し、「こういう議員が国政の中にいることが恥ずかしい」と指弾した。
さらに、自民党の鈴木議員、加藤紘一議員の問題をはじめとする、政治家と金にまつわる事件の多発について、自民党の金集め体質そのものが引き起したものであり、2人の処分で解決するものではないとし、「こうした問題の頻発する状況を見れば、ザ・自民党の終焉を強く感じる」と語った。
また、松尾克俊元外務省要人外国訪問支援室長に対し、東京地裁が懲役7年6月の判決を言い渡したことについて、「当然である」とするとともに、この判決で一連の外務省関連疑惑が解明されたわけではないと指摘。とりわけ、疑惑の核心である官房機密費の上納問題について、小泉首相が口を閉ざし、疑惑解明に向けたリーダーシップを発揮していないことを批判。自民党体質に染まった首相に対し、「国民の失望感が一挙に広がっている」と語った。
鳩山代表らがパキスタンのムシャラフ大統領と会談
民主党の鳩山由紀夫代表、羽田孜特別代表は13日午後、日本を訪問中のムシャラフ・パキスタン大統領と都内で会談した。
会談後、鳩山代表が党本部で記者団に概要を報告。今年始めに羽田特別代表らとインド、パキスタン両国側からカシミール地方を訪れ、領土紛争の平和的解決を呼びかけたことについて、大統領から「野党の民主党が国際紛争の解決によくここまで協力してくれた」と驚きと感謝を表明されたことを披露した。
今回の会談では、鳩山代表側からアフガニスタン復興のための治安回復策について各国が協力すべきと提案したところ、大統領も深く関心を示し、予定の30分を超えて50分間にわたる意見交換になったという。《民主党ニュース》