平成4788日目
2002/02/16
この日のできごと(何の日)
【北朝鮮・金正日総書記】還暦に
朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の金正日総書記は16日に60歳(還暦)の誕生日を迎えた。北朝鮮は1994年7月の故金日成主席死去後、餓死者まで出した「苦難の行軍」という困難な時期を経て、経済もわずかではあるが上向き始めた。金総書記は2000年6月の南北首脳会談で南北関係を大きく転換、続いて米朝関係を正常化し、今年を「慶祝の年」にする戦略だったとみられる。
だが対北朝鮮強硬路線のブッシュ米政権誕生、昨年9月の米中枢同時テロでもくろみはとん挫。北朝鮮は祝賀ムードと緊張が交錯した複雑な雰囲気に包まれている。
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北朝鮮は16日、金正日総書記の還暦の誕生日を迎え、平壌で1万人規模のマスゲームをはじめ多彩な行事が行われるなど祝賀の雰囲気が盛り上がった。
平壌の金日成広場では青年、学生らの舞踏会なども行われ、洪成南首相など党や国家の幹部たちも踊りの輪に加わるなどし国中が祝賀ムード。
同日の北朝鮮のテレビ、ラジオも祝賀関連行事の中継や金総書記の業績をたたえる番組など一日中特別番組を組んだ。また党機関紙「労働新聞」は長文の社説を掲載。「偉大な金正日同志の軍事優先路線に従って強盛大国を輝かしく建設していこう」と訴えた。《共同通信》
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【附属池田小学校】追悼式典
大阪教育大学附属池田小(大阪府池田市)で昨年6月に起きた殺傷事件で、犠牲になった児童8人の追悼式典が16日、池田市内で開かれた。
8人の遺族をはじめ同小児童の父母、学校関係者のほか遠山敦子文部科学相ら約1400人が出席。幼い命を落とした子供たちのめい福を祈り、再びこのような事件が起きない安全な学校にしていくことを誓った。《共同通信》
【森喜朗前首相】小泉首相に「忠告」
森喜朗前首相は16日、千葉県市原市内で講演し、医療制度改革などで先鋭化した首相と自民党内の対立が一層深まることに懸念を示し、後見人として首相に「聞く耳」を持つよう「忠告」した。
森氏は、小泉政権が危機を迎える時期として「一番問題になってくるのは3月期の決算だ。さらに株価が下がり、失業率が上がり、その不満が小泉内閣への不満になって現れた時」を挙げ「途中で投げ出さざるを得ないようなことになれば日本の悲劇だ」として、与党との融和を求めた。《共同通信》
【ソルトレークシティー五輪】第9日
ソルトレークシティー冬季五輪第9日の16日、ショートトラックスケート女子500メートルで、楊揚が中国に冬季五輪初の金メダルをもたらした。
男子1000メートルは大荒れの展開の末、スティーブン・ブラッドバリー(オーストラリア)が、冬季五輪で南半球初の金メダルを獲得した。田村直也(関西スピードク)は7位。
スピードスケート男子1000メートルは、ヘラルト・ファニンフェルデ(オランダ)が1分7秒18の世界新記録で優勝。日本勢は今井裕介(メッツ)の15位が最高だった。《共同通信》
【米・ブッシュ大統領】ラジオ演説
ブッシュ米大統領は16日、週末恒例のラジオ演説で、日本、韓国、中国3カ国歴訪について「日本が経済再生のために必要で大胆な改革をやり遂げることを信じている」と述べ、小泉純一郎首相との首脳会談で、日本の構造改革の断行を求める考えを示した。
大統領は「現在の日本の経済は過渡期にあり、不確実性が高まっている」とした上で、日本経済の再生が「(日米)両国にとって利益になる」と述べた。
「悪の枢軸」と名指しした朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)については「韓国の人々が北朝鮮に友情と和解の精神で臨んでいることを支持するが、大量破壊兵器によって世界の自由を脅かす北朝鮮やそのほかの国を、米国は許さない」と警告、発言の正当性を主張した。
中国については、米国の農産物への市場開放が必要と指摘。さらに「中国政府が、人間の尊厳や宗教の自由など、普遍的な人類の要求を尊重することを望んでいる」と、中国の人権問題にも言及した。《共同通信》
【イスラエル】自爆テロ
ヨルダン川西岸のユダヤ人入植地カルネイショムロンで16日夜、自爆テロがあり、イスラエル放送によると、イスラエル人少年と少女の2人が死亡、27人が負傷した。うち7人が重傷、犯人も死亡した。
パレスチナ解放機構(PLO)反主流派、パレスチナ解放人民戦線(PFLP)が犯行を認めた。自爆犯は請願のパレスチナ自治区カルキリヤの出身という。
イスラエル軍は17日未明、事件への報復として西岸のパレスチナ自治区ナブルスにある自治政府施設をミサイル攻撃した。死傷者はなかった。
カルネイショムロンはナブルスとカルキリヤのほぼ中間にある入植地。爆発はショッピングセンターのレストラン近くで起き、多数の若者らが負傷した。死者の2人はいずれも15歳という。《共同通信》