平成4762日目

2002/01/21

この日のできごと(何の日)

【アフガニスタン復興支援会議】開幕

アフガニスタン復興支援会議が21日午前、都内のホテルで60カ国と欧州連合(EU)、21国際機関が参加して開幕した。

1月21日のできごと(何の日)【アフガニスタン復興支援会議】開幕
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小泉純一郎首相は向こう2年半で5億ドル、最初の1年で2億5000万ドルの支援を表明。「難民・避難民の再定住、教育、保健・医療、女性の地位向上」に加え、地雷・不発弾の除去など息の長い支援を約束。「武器ではなく農具を、不安ではなく自信を持って自らの国造りに取り組んでほしい」と呼び掛けた。

米国のパウエル国務長官は今会計年度で2億9600万ドル、欧州連合(EU)は1年間で約5億ドル、サウジアラビアは3年間で2億2000万ドルの拠出をそれぞれ表明した。しかし当初見込みの30億ドル規模は困難との見方も出ている。会議では各国の拠出額が復興需要の見積額にどれだけ近づけられるかが焦点で22日に議長総括を発表する。

一国の復興支援としては過去に例がない大規模な国際会議で、長年の戦乱で荒廃した同国の再建に道筋を付け、テロの温床となってきた貧困からの脱出を国際社会が後押しできるかが問われる。《共同通信》

アフガニスタン復興支援会議は21日午後、実質討議に入り、午前中に貢献策を打ち出した日米などを含め計30以上の国・国際機関が具体的な拠出額を表明し、単純に積算した国際社会の拠出総額は少なくとも36億ドル(約4750億円)を超えていることが明らかになった。2002年に限ると14億5000万ドル(約1914億円)となる。

各国の拠出金の期間が異なるため共同議長国間で細部を調整した上で、22日の共同議長総括文書で発表する。アフガン暫定政権側は巨額の経済支援が約束されたと謝意を表明した。

今後は、国際社会の支援を一過性ではなく人道支援から復興、開発支援と継ぎ目なく展開するため、速やかに実施に移すことが課題となる。《共同通信》

小泉純一郎首相は21日、首相官邸でアフガニスタン暫定行政機構のカルザイ議長(首相)と会談した。カルザイ氏は復興支援は二国間支援を中心に行ってほしいと要請、「道路、水力発電、通信は日本の得意分野だ。文化協力をやってもらえばありがたい。仏教関係の遺跡(修復)、博物館(建設)などだ」と協力を求める分野を明確にした。

日本の支援に対しては「2年半で5億ドルは大きな貢献だ。感謝している。さっそくラジオを通じてアフガン人に伝えたい」と高く評価した。

小泉首相は「(内戦後)初の指導者として困難なことが多いが、たくましく立ち上がってほしい。日本も協力する」と積極的な協力を表明。暫定行政機構の業務遂行のため公用車8台を緊急援助することを伝えた。さらに「日本も第二次世界大戦で敗れたが、(教育に力を入れていたので早期に)再建できた」と述べ、教育制度の再建の重要性を強調した。《共同通信》

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【政策研究フォーラム21世紀】設立総会

民主、自由両党の旧民社党系議員らを中心とする政策勉強会「政策研究フォーラム21世紀」が21日午後、国会近くで設立総会を開いた。民主党47人、自由党8人、無所属1人の衆参両院計56人をメンバーとして発足、この日は、約30人が出席した。

同勉強会は、民主党の横路孝弘前副代表ら旧社会党系議員らに対抗するかたちで安全保障政策を中心に政策論議の主導権を握るのが狙い。月一回のベースで勉強会を開き、今国会の焦点となっている有事法制などを中心に議論し、それぞれの党執行部に対する政策提言を取りまとめる方針。

この日の会合では(1)いつでも政権交代可能な二大政党制を目指す(2)時代の変化に合わせどのように憲法を見直すか論じる−などの設立趣旨を確認した。

世話人代表を民主党の玉置一弥、伊藤英成、田中慶秋、今泉昭、長谷川清各氏、自由党の中井洽氏の計6人とし、幹事長に田中氏を充てることを決めた。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・民主党の菅直人幹事長は21日の両院議員総会で都内の公共職業安定所視察に触れ「けさハローワーク飯田橋に行ってきた。50歳で月50万円もらえる新しい職業はないか(備え付けのコンピューターに)インプットしてみたが、なかなか見つからない。40万円でもない」とあいさつ。聞いていた所属議員から「50万円なんて(世間相場の)認識が足りない」とやじが飛んだ。行動する野党をアピールしようとしたものの、逆に庶民感覚とのずれをさらけ出す結果に。「政治家ほど楽な商売はない」との皮肉も聞こえそう。《共同通信》

【小泉純一郎首相】加藤氏の喚問を容認

小泉純一郎首相は21日夜、自民党の加藤紘一氏前秘書の脱税疑惑をめぐる加藤氏本人の証人喚問問題について「疑惑を持たれた議員が、疑惑を晴らすために(証人喚問に)どんどん出て行くのは必要だ。疑惑を払しょくするよう国民に説明する必要がある」と述べ、積極的に喚問に応じるべきだとの考えを示した。

首相が加藤氏の喚問を容認したのは、政治腐敗をただす厳しい姿勢を示す狙いがあるとみられる。

また政治家絡みの不祥事が相次いでいることに関しては「不祥事が起こらないよう何度かやってきたが、効果が現れれていない。倫理面、法的面などいろいろな角度からあるべき姿を求めなければならない」と、政治腐敗防止のための法整備が必要との考えを示した。

首相官邸で記者団の質問に答えた。《共同通信》

【サッカー・日本代表】始動

5月3日に開幕するサッカーのワールドカップ(W杯)へ向けて、日本代表候補が21日、鹿児島県指宿市に集合し、W杯イヤー最初の合宿をスタートした。

招集された代表候補は、昨年、日本国籍を取得し代表候補合宿に初めて参加するMF三都主(清水)をはじめ、Jリーグのクラブに所属する41選手。

夕方、非公開で行われた今年最初の練習は宿舎内のグラウンド2面を使い、約1時間半、ランニングをした。右ひざの手術明けとなるMF名波(磐田)は別メニューで、左足を痛めるMF三浦(東京V)は宿舎内での調整となった。

選手はこの日、東京をはじめ各地から続々と鹿児島入り。三都主は「オフもペースを維持してきた」と、合宿へ向け順調な調整ぶりを話した。

本番まで、あと4カ月ほどになり、代表チームに対する関心と期待が高くなってきた。このため、宿舎の入り口や市内には、非公開により見学はできない、と書かれた看板が立てられるなど、選手への配慮がなされた。《共同通信》

【大相撲初場所】9日目

大相撲初場所9日目(21日・両国国技館)トップを並走する千代大海、栃東の両大関と関脇琴光喜がそろって土つかずの9連勝。千代大海は貴ノ浪を難なく押し出し、栃東も闘牙を危なげなく突き出し、琴光喜は大関魁皇を寄り切った。魁皇は3敗目。大関武双山は千代天山を押し出して6勝目を挙げた。関脇朝青龍は小結若の里を外掛けで下し、ともに5勝4敗。小結旭天鵬は安芸乃島に勝って2勝7敗。全勝の3人を2敗で平幕の土佐ノ海、浜錦が追う展開となった。十両は高見盛が1敗で単独トップ。《共同通信》

【田口壮外野手】カージナルス入団会見

米大リーグ挑戦を決めた田口が21日、セントルイスでカージナルスと3年、総額300万ドル(約3億9600万円)で契約を交わし、イチロー、新庄に次ぐ、日本人3人目の大リーガー野手が誕生した。

田口は当地で記者会見し、「自分の最大の武器は守り。期待されているのは非常にうれしい。しっかり体をつくって結果を出していきたい」とあいさつした。

3年契約は総額300万ドル(約3億9600万円)で、出来高が達成されれば最高600万ドル(約7億9200万円)となる。背番号は99。会見ではまず、英語で「セントルイスを選んだのは、チームの偉大な歴史、素晴らしい監督や質の高い選手、ファンがいるから」と誠意を込めて語った。

昨年ナ・リーグ中地区で2位のカージナルスでは、左翼の定位置争いに加わることが予想される。「適応しないといけないことは心、気持ちの部分。文化とかいろいろな点で日本と違うことがあると思うが、慌てることなく、目の前にあることを消化していくことが大事」と話した。《共同通信》

【台湾】新行政院長に游錫堃氏

台湾の陳水扁総統は21日の記者会見で、張俊雄行政院長(首相)の内閣総辞職を受け、新行政院長に游錫堃・総統府秘書長任命を発表した。陳総統は昨年の立法院(国会)選挙で与党民主進歩党が第一党に進出したことを踏まえ、内閣でも人心一新の必要性を強調した。

游新行政院長は直ちに組閣工作に入ったが、国防、外交、内政、経済など主要閣僚が交代する大幅改造となる。游新院長を含め、陳総統の台北市長時代に培った人材が多用されており、2年後に迫った次期総統選での再選を意識した布陣だ。

游新院長は同日夕、第一次組閣名簿の8閣僚を発表。行政院副院長(副首相)に林信義・経済部長、国防部長(国防相)には初の台湾出身軍人の湯曜明・参謀総長が昇格した。また、外交部長(外相)には簡又新・総統府副秘書長が決まり、対中政策の主管部門である大陸委員会の蔡英文主任は留任した。《共同通信》

【藤原紀香さん】韓国大統領を表敬訪問

サッカーのワールドカップ(W杯)を控え、日韓両国の友好と交流活発化のため設けられた「2002年日韓国民交流年」の親善大使に選ばれたタレントの藤原紀香さん(30)が21日、青瓦台(大統領官邸)に金大中大統領を表敬訪問した。

藤原さんによると、金大統領は「両国が手を取り合いW杯を成功させないといけない」と述べ、命がけであらしの海を渡り中国文化を日本に伝えた遣唐使を例に「その意気込みでがんばってください」と激励。藤原さんが韓国語の勉強を始めたと伝えると「良い考えですね」と答えるなど終始、笑顔だったという。

表敬には、同じく親善大使に選ばれた韓国映画「シュリ」の主演女優、金允珍さん(28)も同席。2人はW杯韓国組織委員会で李衍沢・共同委員長らを激励した後、ソウルで開かれた交流年開幕行事に出席した。《共同通信》

【イスラエル軍】西岸トルカレム全域占拠

イスラエル軍は21日早朝、ヨルダン川西岸のパレスチナ自治区トルカレムに洗車など数十台で侵攻、市域全体を占拠した。

軍の自治区侵攻作戦としては一昨年秋にイスラエルとパレスチナの武力衝突が始まって以降、最大の規模で、自治区の都市全体を占拠したのは1994年に自治区ができて以来初めて。

軍報道官や政府高官は、パレスチナ過激派掃討が目的とし、作戦が終了次第、数日で撤退するとしているが、自治政府のアリカット地方行政相は「イスラエルは段階的に再占領を進めている」と反発している。

イスラエル軍放送によると、軍はトルカレムでパレスチナ人20人以上を拘束。同市に隣接する難民キャンプも包囲し、銃撃戦でパレスチナ人1人が死亡した。

イスラエル北部ハデラで17日、パレスチナ人が銃を乱射、6人が死亡した銃乱射テロへの報復の一環。《共同通信》

【この日の民主党】

両院議員総会で意思一致「小泉内閣と一丸となって対決しよう」

民主党は21日、第154回通常国会の開会を前に両院議員総会を開き、小泉内閣打倒をめざして一致して戦う決意を確認した。

総会では冒頭、鳩山由紀夫代表が挨拶。党大会で国会に臨む決意をうち固めてきたことを踏まえ、山積する難問に正面から立ち向かって、国民の大きな期待を背負いうる政党であることを示そう、と呼びかけた。

また代表は、当面する課題の中で、アフガニスタン復興支援への政府の対応について言及。20日に開かれたアフガン復興支援NGO会議で、現地で活躍する有力NGO「ピースウィンズ・ジャパン」らを排除した外務省の対応について、「NGOの善意を踏みにじる行為で許せない」と強く批判し、「行動する民主党として問題解決にあたりたい」と語った。

次に、角田義一参議院議員会長が挨拶し、「小泉内閣の欺瞞性を暴いて政権交代するしかない」と檄を飛ばした。

続いて発言した菅直人幹事長は、まずこの日の朝にハローワークの実状視察に赴き、リストラの厳しさを実感した、と報告。昨年からアフガン問題などで繰り広げている野党外交と併せ、国際的にも国内的にも、行動する民主党の姿を示そう、と呼びかけた。

幹事長はさらに、今国会の当面の重要課題として、武部農水相罷免問題、雇用・金融・景気回復、あっせん利得法改正や公共事業談合撤廃など“政治とカネ”の問題、そしてアフガン復興支援をめぐるNGO排除問題などを挙げ、「戦う民主党として全力で取り組もう」と述べた。

最後に、熊谷弘国会対策委員長が発言し、現時点の国会情勢と当面の取り組みの方針について提起した。とりわけ、国会冒頭での補正予算をめぐる審議で財源問題を徹底追及するとともに、武部農水相問題に決着をつけねばならないとし、そのためには野党としての力量も問われる、と全体の奮起を促した。

さらに、政治とカネをめぐる問題についても、真相を解明し制度改革につなげていくことが必要だとしながら、同時に「あくまで小泉内閣の基本政策・姿勢そのものに切り込んでいかなければ、野党第一党の責任を果たしたことにならない」と強調。当面、予算委員会を主戦場としながら、密接なチームプレーで戦い抜こう、と力強く訴えた。

「アフガン支援会議のNGO出席拒否問題で菅幹事長が田中外相に直談判

21日から東京で始まったアフガン復興支援会議で、日本の2つのNGOが外務省から出席を拒否された問題で、民主党の菅直人幹事長は同日午後、国会内で田中真紀子外相と会い、事実関係の究明と「出席をただちに認めるように」と申し入れた。

2団体はアフガン復興支援に中心的な役割を果たしてきたが、新聞記事での政府批判などを理由に会議の参加を拒否されていた。

民主党では、鳩山代表をはじめとする議員が現地で日本のNGOの活動を直接見て、高く評価している。

菅幹事長の申し入れに対し、田中外相は両NGOを22日の会議に必ず招くよう野上事務次官や幹部に厳命し、叱責したことを明らかにした。

「今国会は日本にとっての正念場」羽田特別代表が会見

民主党の羽田孜特別代表は第154通常国会が開幕した21日の定例記者会見で、冒頭行われる第2次補正予算審議について、「2月危機・3月危機といわれるように経済情勢はすべての指標から見て厳しい状況にある。どう乗り切るか、日本にとってまさに正念場だ」と指摘。出先が見えない深刻な金融危機、経済危機をどうするか、国会で十分に議論すべきとの認識を示した。また、アフガニスタン復興支援についても、日本としてはどうかかわっていくべきか、目先だけでなく、息の長い支援の必要性を訴えた。

今後の国会運営について、羽田特別代表は「第一に野党結束が大事だ」と強調。「共闘について考え方を整理し、小泉政権に対峙するために協力していくことが必要だ」と指摘し、「政府・与党を律するだけの存在になってはならない」とした。第二には民主党が一致団結する姿勢を国民に示していくべきだとし、「大いに議論は尽くすが、話し合った先ではひとつにまとまるよう、議論を重ねていくことが大事だ」との見方を示した。《民主党ニュース》

きびしい雇用状況を再認識=菅幹事長がハローワークを視察

民主党の菅直人幹事長は21日、東京の飯田橋公共職業安定所(ハローワーク)を訪れ、完全失業率5・5%という過去最悪の厳しい雇用・失業情勢が続くなか、肌で感じる求人の実態などを探った。

視察には、NC厚生労働大臣の山本孝史参議院議員、雇用対策PT座長の城島正光衆議院議員、東京2区選出の中山義活衆議院議員、中野区選出の樋口裕子東京都議らが同行した。

所長からハローワークの業務状況などについて説明を受けた幹事長は、さっそく求人情報を提供するパソコンを前に、「55歳・50万円・サービス業一般事務」などと、自分自身の年齢・職種・給与を実際に入力し、検索。結果は限られた専門職しか該当がなく、専門職・実務経験がモノを言うことや、中高年のホワイトカラー退職者の再就職が非常に厳しいことを改めて実感したようだった。

視察後、幹事長は「かつての職安とはちがい、IT化は進んでかなり改善されている印象を受けた」と感想を述べた。ただ、「具体的な相談など、実際の雇用につながるための体制がどこまで整っているかは疑問だ」と指摘。「小泉首相は効率の悪い業種が淘汰されることは仕方がないとしているが、仕事を失うことになる一人ひとりの人間にとって、それに代わる仕事がきちんと用意される状況をどう生み出すのか。その部分が小泉政権の雇用政策にはまったく抜け落ちている」と批判の矛先を小泉政権に向けた。《民主党ニュース》



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