平成4761日目

2002/01/20

この日のできごと(何の日)

【田中真紀子外相】米・パウエル国務長官と会談

田中真紀子外相は20日夜、都内のホテルでパウエル米国務長官と約50分間会談した。両外相は21日からのアフガニスタン復興支援会議の成功に向け、両国が共同議長として協力することを確認した。

パウエル長官は復興会議を主催した日本の役割を高く評価した上で「アフガン人による国軍、国家警察の再建が大事だ」と指摘。これに対し外相も「治安の回復は重要だ」と応じた。

長官は小泉純一郎首相が進めている構造改革に関し「全面的に支援する」と表明。首相の改革路線を見守る姿勢を示した。

田中外相は米軍普天間飛行場の移設問題で、沖縄県が要望している代替施設の15年使用期限について「米国の立場は承知しているが、よく協議したい」と述べた上で、日米地位協定改善でも米側の善処を求めた。長官は「地位協定は重要な問題なので早急に解決したい」と述べた

米国のミサイル防衛構想に関して、外相は「BMD(弾道ミサイル防衛)では日米共同研究を引き続き推進し、ミサイル防衛についても緊密に協議したい」と積極的に協力する立場を表明。

パウエル長官は米国の弾道弾迎撃ミサイル(ABM)制限条約の脱退に反対しているロシア、中国とも協議は続ける考えを示した。ただ、外相が包括的核驗禁止条約(CTBT)でも善処を求めたのに対し、長官は「核実験を再開する計画はないが、権利は保有したい」と従来の姿勢を崩さなかった。

両外相はパレスチナ情勢やインド・パキスタン関係についても意見交換。田中外相は憂慮の念を示した。《共同通信》

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【大相撲初場所】8日目

大相撲初場所8日目(20日・両国国技館)千代大海、栃東の両大関と関脇琴光喜が全勝を守り、そろって勝ち越した。千代大海は出島を押し出し、栃東は小結若の里を、琴光喜は千代天山をそれぞれ寄り切った。千代大海はかど番を脱出した。若の里は3敗目。大関魁皇は海鵬を寄り倒して6勝目。大関武双山は貴ノ浪を押し出して5勝目を挙げた。関脇朝青龍は小結旭天鵬を押し出し星を五分に戻した。旭天鵬は7敗となった。唯一1敗だった浜錦が敗れたため、全勝の3人を2敗で魁皇ら5人が追う展開となった。十両は高見盛が1敗で単独トップ。《共同通信》

【第7回全国都道府県対抗男子駅伝】

第7回全国都道府県対抗男子駅伝は20日、広島市の平和記念公園発着の7区間、48キロで47チームが参加して行われ、福岡が2時間19分54秒で4年ぶり2度目の優勝を果たした。2度目の優勝は大会初。

2位は熊本で2時間20分44秒、3位は長崎で2時間20分53秒。2連覇を目指した愛知は前半の出遅れが響いて9位だった。

福岡は高校生区間の1、4、5区で大牟田高勢が活躍。4位でたすきを受けた4区の村上が区間最高の快走で首位を奪い、5区の土橋で2位以下に36秒差とリードを広げた。残り2区間も余裕の走りで逃げ切った。《共同通信》

【民主党・菅直人幹事長】企業再建ルール必要

民主党の菅直人幹事長は20日のフジテレビ番組などで、経営再建中のダイエーへの支援枠組みが決まったことについて「マイカルは倒産させたが、ダイエーは大きいから(倒産させるのは)やめましょうと、恣意的にやるなら問題だ。きちんとした展望の中で、どうするのかを示してほしい」と述べ、経営悪化した企業の処理と再建のルールを明確にするべきだとの考えを示した。《共同通信》

【富山市長選】森雅志氏が初当選

任期満了に伴う富山市長選は20日投票、即日開票の結果、無所属新人で前県議の森雅志氏(49)=自民、民主、公明、自由、保守推薦=が、無所属新人で富山医療生協専務理事の大野孝明氏(51)=共産推薦=を破り、初当選した。投票率は39.35%で、過去最低だった前回の31.13%を8.22ポイント上回った。

16年ぶりの新人同士の一騎打ちとなった選挙戦で、森氏は現職市長の政策の継承と発展をアピール。北陸新幹線開業に備えた富山駅周辺の整備などを主要政策に掲げ、幅広い支持を集めた。《北國新聞》

【田中真紀子外相】アフガン復興「あらゆる支援」要請

田中真紀子外相は20日夜、都内のホテルでアフガニスタン復興支援会議出席者のための歓迎レセプションを開き、「いままさにアフガンの問題に取り組み、あらゆる支援の手を差しのべる時だ」とあいさつ、共同議長国として参加国に可能な限りの支援を訴えた。

この後、アフガン暫定政権のカルザイ議長(首相)は「アフガン支援のために多くの方に集まってもらい感謝している。われわれは皆さんの支援が必要だ。新しい生活をスタートさせ、自立したいと考えている」と発言、参加国の支援を要請した。

外相はあいさつ時に、昨年11月に訪れたパキスタン国内のアフガン難民キャンプで現地少女が歌ってくれた歌を会場に流して「その時、アフガンの明るい将来を築くためできる限りの努力を傾注しようと自分自身に誓った」とアフガン復興への熱い思いを吐露した。

しかし、レセプションに5分遅刻。ホスト役にもかかわらず、カルザイ首相やパウエル米国務長官らを残し、会場を後にした。《共同通信》

【外務省】有力NGOの参加拒否

日本の有力な非政府組織(NGO)「ピースウィンズ・ジャパン」(PWJ)と援助組織「ジャパン・プラットフォーム」(JPF)が、アフガニスタン復興支援会議に先立ち外務省が主催した20日のNGO会議への参加を拒否された。外務省は21、22日の支援会議についても両団体の参加を拒否している。

JPFは、日本のNGOや財界、外務省で構成。PWJ統括責任者の大西健丞氏(34)が代表を務めている。外務省は大西氏に対し「政府に非協調的」と拒否の理由を説明したという。

大西氏は「政治家の圧力があった。不当な決定で理解できない」と強く反発しており、NGOを通じた今後のアフガン支援に影響が出そうだ。

20日午後、記者会見した大西氏によると、外務省は両団体に参加を打診していたが、19日になって「政府に対し非協調的な考えの人は政府主催の会議には参加できない」と通告。20日未明に正式に拒否を連絡してきた。大西氏の話では、同省に影響力を持つとされる自民党の有力議員が「けしからん。会議には出すな」と言っている、と外務省幹部から19日タ、大西氏に電話があった。この幹部は、新聞に載った「お上の言うことはあまり信用しない」などの大西氏の発言が理由になっていると指摘したという。

田中真紀子外相は20日夜、日本の有力なNGOや援助組織がアフガニスタン復興支援会議やNGO会議への参加を外務省から拒否されたことについて「初めて聞きました。事務方に聞いてみます」と述べた。《共同通信》



1月20日 その日のできごと(何の日)