平成4757日目
2002/01/16
この日のできごと(何の日)
【米連邦大陪審】「靴爆弾男」はテロリスト
米ボストンの連邦大陪審は16日、アメリカン航空機爆破未遂事件で逮捕された英国人リチャード・リード被告を、ウサマ・ビンラディン氏のテロ組織アルカイダのテロリストだったと認定し、殺人未遂罪や爆発物を航空機に持ち込んだ罪、大量破壊兵器使用未遂の罪など九つの罪で起訴した。
起訴についてアシュクロフト司法長官は同日、記者会見し「リチャード・リードはアメリカン航空機の破壊を企てたアルカイダのテロリストとして起訴された。米国が再び攻撃される脅威が、依然存在していることが明白に示された」と言明。この事件が中枢同時テロに続くアルカイダによる「第二次対米テロ」だったとの見方を示した上で、「アルカイダのテロリストが再び行動を起こす可能性は高い。用心を怠るべきではない」と引き続きテロへの警戒を続ける必要性があることを訴えた。
さらに起訴状もリード被告について「アフガニスタンでアルカイダの訓練を受けた」と指摘した。
起訴状などによると、リード被告はテロ厳戒態勢が敷かれていたクリスマス間近の昨年12月22日、パリ発マイアミ行きのアメリカン航空機内で、靴の中に隠した爆発物に点火しようとしたところを格闘の末、乗員や乗客に取り押さえられた。同機は無事ボストンの空港に緊急着陸した。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
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【和歌山毒物カレー事件】「真実を」署名1万人
和歌山の毒物カレー事件の公判で、被害者の会と遺族が16日「本人の口から真実が聞きたい」として、林真須美被告(40)の被告人質問を行うように求めて集めた1万人分の署名を、嘆願書とともに弁護団に手渡した。
弁護団は昨年12月、同被告に被告人質問をせず、検察側や裁判所による被告人質問には黙秘する方針を発表していた。《共同通信》
【大相撲初場所】4日目
大相撲初場所4日目(16日・両国国技館)横綱武蔵丸が左手首痛でこの日から休場し、千代大海と栃東の両大関ら6人が全勝を守った。千代大海は安芸乃島を突き出し、栃軍は流血で待ったが入る激しい攻防の末、関脇朝青龍を左上手出し投げで退けた。関脇琴光喜も小結旭天鵬を寄り切り、平幕の貴ノ浪、土佐ノ海、栃栄とともに負けなしの4連勝とした。朝青龍は2敗目で、旭天鵬は4連敗。大関武双山は旭鷲山を押し出したが、大関魁皇は貴ノ浪の寄りに屈し、ともに2勝2敗。小結若の里は1敗を守った。十両は鳥羽の山ら3人が勝ちっ放し。《共同通信》
【第126回芥川賞、直木賞】選考会
第126回芥川賞、直木賞(日本文学振興会主催)の選考会が16日、東京・築地の「新喜楽」で開かれ、芥川賞は長嶋有氏の「猛スピードで母は」に、直木賞は山本一力氏の「あかね空」と唯川恵氏の「肩ごしの恋人」に決まった。
贈呈式は2月22日、東京・丸の内の東京会館で。正賞(時計)と副賞100万円が贈られる。《共同通信》
【政界談話室】
○・・・社民党の土井たか子党首は16日の記者会見で、加藤紘一元幹事長秘書の脱税疑惑について「相も変わらぬ自民党の体質が浮き彫りになった」とバッサリ。「加藤さんというと小泉純一郎首相と仲がいいが、疑惑までかばうことはできない」と「YKK」を皮肉った。土井氏は「小泉さんは自民党を変えると勇ましく言った。それが本気かどうか、この問題ではっきり分かる。リトマス試験紙みたいなものだ」と、疑惑追及に意気軒高。高支持率を誇る首相を攻めあぐねていただけに、疑惑発覚で生気を取り戻した?《共同通信》
【小泉純一郎首相】あっせん利得処罰法の強化を指示
小泉純一郎首相は16日夜、自民党の山崎拓幹事長と会談し、あっせん利得処罰法を強化するための法改正の検討を指示した。会談後、山崎氏は同法の対象を国会議員の私設秘書に拡大するかどうかについて「その点もあると思う」と検討する意向を表明した。
また、小泉首相と山崎氏は通常国会で衆院の一票の格差を是正する公職選挙法改正案を成立させる方針で一致。ただ、首相は格差2倍以内が望ましいとしながらも、与党3党の合意を尊重する考えを強調。衆院選挙区画定審議会の勧告通りか、自民党で検討している「2増3減」案か、「与党3党の合意を早く見つけてほしい」と述べた。《共同通信》
【米・バージニア州】法科大学院で銃乱射
米バージニア州南西部グランディの「アパラチアン法科大学院」で16日午後(日本時間17日未明)、ナイジェリア人留学生の男(43)が銃を乱射、アンソニー・サタン学長ら3人が死亡、学生3人が重体となった。男は学生らに取り押さえられた。地元警察は成績不振などによる退学処分に逆上しての犯行とみて調べている。
15日にニューヨーク中心部の公立高校で銃撃事件が起きたばかりで、教育現場での相次ぐ銃器犯罪に米市民は大きな衝撃を受けている。
死亡したのは1992年のクリントン前米大統領の選挙キャンペーンに参画、同政権で司法省高官を務めた学長のほか、教授と学生。
犯人の留学生は、学長らがいた事務所で、所持していた短銃を発射。その後、階下のラウンジに集まっていた学生に向かって乱射した。《共同通信》
【米・パウエル国務長官】パキスタン・ムシャラフ大統領と会談
パウエル米国務長官は16日、南アジア歴訪の最初の訪問国パキスタンでムシャラフ大大統領、サッタル外相と会談後記者会見し、パキスタンとインドの緊張緩和に向けてムシャラフ大統領が12日に発表したイスラム過液派対策を高く評価、17日から訪問するインドに対し、対話に応じるよう求める考えを示した。
長官は、パキスタンが「対話によって解決する用意があることを評価する」と述べ、対話を「米国はできるかぎり支援する用意がある」と表明した。しかし、両国の対立の根底にあるカシミール紛争については「両国の直接対話による解決が重要だ」と述べ、米国が直接調停に乗り出す考えのないことを明確にした。《共同通信》
【この日の民主党】
アフガニスタン難民等支援募金を内外の13団体へ託しました
民主党は、これまで街頭募金や寄付などで集めたアフガニスタン難民・避難民支援のための募金総額は25,208,793円(今年1月7日現在)となりました。この中から1月16日までに、内外のNGO13団体に約1800万円を手渡し、アフガニスタン国内や周辺国での活動に役立てていただいています。また、募金活動も継続して行っています。
このうち、約1000万円は、パキスタンとアフガニスタンで難民・避難民の緊急食糧支援や医療活動を行っているNGO「ペシャワール会」(中村哲代表)に託しました。昨年12月15日に鳩山代表が福岡市の同会の本部を訪れ、目録を手渡しました。
また、12月21日には、現地で活動している日本のNGOであるJEN、ピースウィンズ、難民を助ける会、JVC、JIFF、セーブ・ザ・チルドレンの6団体にそれぞれ5000ドルずつを託しました。
さらに、12月26日にパキスタンのペシャワールで民主党が開催した「アフガニスタン支援NGO会議」で出された約60の提案の中から、第一弾として、6つのNGOのプロジェクトに対して、約5000ドルずつを支援することを決定。パキスタンを訪問していた羽田特別代表がペシャワールでこれらの団体の代表に会い、小切手と目録を手渡しました。残りの募金についても、支援先を引き続き検討しています。
小泉政権とストレートに勝負挑む~鳩山代表が通常国会への決意を表明
民主党の鳩山由紀夫代表は、16日の定例会見で、21日からの通常国会に臨む決意を明らかにした。
鳩山代表は、小泉政権の現状について、「構造改革は後退し、経済対策も見えない中で、国民は大きな苦しみを味わされている」と厳しく批判。そうした中で「そもそも何のために改革をやるのか、どういう日本を目指すのかのビジョンを披露し、どちらが正しいかを議論すべき時だ」とし、「野党第一党の思いをストレートにぶつけて勝負を挑みたい」と意気込みを語った。
また、19日の党大会で通常国会を戦いぬく万全の体制を固めるとし、「国民をして民主党の力に期待を抱かせるような大会にしたい」と述べた。
羽田特別代表ら民主党パキスタン訪問団が帰国
羽田孜特別代表を団長とする民主党パキスタン訪問団が16日、6日間の日程を終えて帰国した。訪問団には、団長のほか、末松義規、松崎公昭、井上和雄の各衆議院議員が参加した。
今回の訪問は、インド・パキスタン関係の緊張緩和への働きかけ、およびアフガニスタン難民支援の取り組みを目的としたもの。
12月のインド国会議事堂襲撃事件を契機とした印パの対立激化をめぐっては、先に鳩山代表がインド側カシミールを訪問して同国首脳に対話による緊張緩和を働きかけたが、それを受けて今回は羽田特別代表がパキスタン側カシミール(アーザード・カシミール地域)を訪問。13日にはムザファラバードで、同地域のカーン首相らと会談し、事態の沈静化に向けて冷静な努力を重ねるよう要請した。
また14日には、パキスタンのサッタール外相、ハイダル内相と相次いで会談し、率直な意見交換を行った。両大臣は、「言葉でなく行動で判断する」というインド側の立場には一定の理解を示しつつも、インド軍の国境地域への大規模展開に対しては極めて遺憾だとし、国際社会による監視を望むという姿勢を明らかにした。羽田特別代表は、国際社会が事態改善に向けて両国に強力に働きかけを行うよう、民主党として、また日本・パキスタン友好議員連盟の前会長として、積極的に活動している旨を伝えた。
アフガン難民支援では、11日、12月のパキスタンにおける復興支援NGO会議に集まった50団体のうち、支援金供与を決めた6団体への授与式をペシャワールで開催。また、シャムシャトゥ難民キャンプを視察し、ペシャワール会の中村哲医師も訪問した。この過程で、多くの難民、NGO・政府関係者から民主党の難民支援活動への謝意をおくられた。
帰国後、党本部で記者会見した羽田特別代表は、今回の訪問について、「パキスタンの置かれた現下の困難な状況の中で、ムシャラフ大統領は、政権および国の命運をかけて勇敢に事態沈静化・安定化にあたっている。インド側もヴァジパイ首相らが冷静な対応に努めており、素晴らしい役者がそろっている今こそ、国際社会が事態改善への強力な働きかけと支援を行う好機だ」と語っている。今回の訪問は、昨年末からのアフガニスタン、パキスタン、インド訪問に続いて、民主党の積極的な野党外交の成果をアピールするものにもなった。
なお、民主党では、このパキスタン訪問について小泉総理にも報告を行う予定。《民主党ニュース》