平成4594日目

2001/08/06

この日のできごと(何の日)

【広島・原爆の日】

広島は6日、21世紀最初となる56回目の「原爆の日」を迎えた。広島市中区の平和記念公園では午前8時から、原爆死没者慰霊式・平和祈念式(平和記念式典)が開かれ、被爆者、遺族ら約5万人が原爆犠牲者を追悼した。

米国がミサイル防衛構想を打ち出し、包括的核実験禁止条約(CTBT)からの離脱も示唆するなど核廃絶の道筋は見えない。一方で広島市の被爆者の平均年齢は70歳を超え、被爆体験の風化が進んでいる。

秋葉忠利市長は平和宜言で、「『戦争の世紀』の生き証人であるヒロシマは、21世紀を核兵器のない『平和と人道の世紀』にするため、全力を尽くす」と表明した。

さらに「人道によってのみ核兵器廃絶は可能になる」とした上で、広島をはじめとする「人道都市」の主導で「非核自治体」の輪を広げていくことで、「最終的には地球全体を非核地帯にすることも夢ではない」と訴えた。

式典に参列した小泉純一郎首相はCTBTについて「9月の発効促進会議の成功に努力する」と述べ、大島賢三国連事務次長は「今こそ、核兵器廃絶の約束を実行に移すべきだ」とのアナン事務総長のメッセージを代読した。

式典では、新たに2冊の原爆死没者名簿が原爆慰霊碑に奉納された。昨年8月以降に死亡が確認された4757人分の名前が書き加えられ、死没者総数は22万1893人となった。また広島市の被爆者の平均年齢は昨年の69.4歳から70.1歳になった。《共同通信》

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【明石花火大会歩道橋事故】「茶髪が暴れた」はねつ造

兵庫県明石市の花火大会の直後、民間警備会社の責任者が、主催者の明石市に提出した事故報告書で「茶髪の若者が暴れた」「機動隊の派遣を要請した」などと記載したが、いずれもねつ造だったことが6日、兵庫県警捜査本部の調べで分かった。《共同通信》

【名古屋南部公害訴訟】和解

自動車排ガスと工場排煙による複合大気汚染で健康を害したとして、名古屋市南区などの公害病認定患者ら約260人が、国と中部電力など企業10社に、汚染物質の排出差し止めと損害賠償計約82億円を求めた名古屋南部公害訴訟(1−3次)は6日、原告と被告の国、企業の三者が、提訴から12年ぶりに全面和解することに合意した。

原告が国に対する排出差し止めと賠償請求を放棄、国は早急な環境基準達成のための施策を講じ、企業側は解決金計約15億1800万円を支払うことが合意の柱となっている。国と企業は、大気汚染と健康被害の因果関係は認めなかった。8日に裁判所の和解勧告を受諾する形で正式に和解が成立する。

これで四日市公害訴訟の提訴から35年目にして、工場排煙に絡む主な大気汚染公害訴訟はすべて終結する。原告が国、企業と同時に和解するのは初めて。

尼崎公害訴訟の和解に続き、問題となった国道の交通量削減が盛り込まれ、自動車の排ガス対策を国に求める流れが定着した。今後は排ガスによる大気汚染の責任を国や自動車メーカーなどに問う東京大気汚染訴訟が焦点となる。《共同通信》

【社民党・土井たか子党首】続投に意欲

社民党の土井たか子党首は6日、参院選敗北の総括のため国会内で開かれた両院議員懇談会であいさつし「総選挙に向け、党体制にどう臨んで、体制をしっかりさせ、総選挙に体当たりできるか(問われる)その時が来た。改革のため心を一つにし、一人ひとりが意のあるところを踏まえ、がんばってほしい」と強調した。8月下旬にも告示される予定の党首選を念頭に党首続投に意欲を示したと言える。《共同通信》

【自民党】外相に弁明書提出要求

自民党は6日午後、党本部で党紀委員会(葉梨信行委員長)を開き、田中真紀子外相の参院選応援演説をめぐり、「選挙妨害」との批判が出ている問題について協議し、外相に対して7日夕までに弁明書の提出を求めることを決めた。これを受け8日に党紀委を再び開き、党規律規約に反する行為があったかどうかを審査、同日中に結論を出す方針だ。

葉梨委員長は党紀委後、記者団に「処分しないと自民党としての規律が保たれない」と述べ、何らかの処分が必要との考えを示した。ただ現職閣僚でもあり、「党則順守の勧告」や「戒告」など軽い処分にとどまるとみられる。

党紀委では「ブラックユーモアと受け取れないこともないが、行き過ぎだ」「著しく選挙に不利益が生じた」など外相の言動を批判する意見が相次いだ。

田中外相は先月28日、前橋市で党公認女性候補の応援演説をした際、「この候補者は何とおっしゃるんですか」などと述べたり、候補が外相の手を取ろうとすると、「知らないんですから触らないでください」と発言した。このため党群馬県連や参院側から「選挙応援ではなく選挙妨害だ」と強い批判が出ていた。《共同通信》

【小泉純一郎首相】首相特別枠廃止を明言

小泉純一郎首相は6日、原爆死没者慰霊式・平和祈念式(平和記念式典)出席のため訪れた広島市内で記者会見し、10日に閣議決定される2002年度予算概算要求基準について「首相の特別枠だけが予算ではない。予算全体に内閣は貴任を持つ。慣例にとらわれずに見直したらいい」と述べ、01年度は7000億円惜置した首相特別枠は廃止する方針を明言した。

首相特別枠は、政府の経済財政諮問会議で「首相のリーダーシップを予算全体に及ぼす必要がある」などと廃止の方向となっている。また、首相は01年度補正予算案編成に関しては「いろいろな経済指標が今後も順次出てくるので、その時点でどういう対策が必要か考えたい」と述べ、9月に発表される4−6月期の実質GDP(国内総生産)速報値の数値などを見て判断する姿勢を示した。

一方、首相は今月15日に予定している靖国神社への参拝問題について「各方面からのご意見を伺っている。賛否両論があり、虚心坦懐に熟慮している最中だ。もう少し時間をいただきたい」と述べ、近く最終決断する考えを示した。《共同通信》

【陸上・世界選手権】第4日

陸上の世界選手権第4日は6日、カナダ・エドモントンで行われ、女子100メートル決勝はザンナ・ピンツセビッチ(ウクライナ)が10秒82で金メダルを獲得した。シドニー五輪覇者で、大会3連覇を狙ったマリオン・ジョーンズ(米国)は序盤から遅れ、10秒85の2位に敗れた。

100メートルで圧倒的な強さを誇っていたジョーンズの連勝記録は42でストップした。

男子3000メートル障害の岩水嘉孝(順大)は8分45秒25の予選1組10着で決勝に進めなかった。女子ハンマー投げの綾真澄(中京大)も58メートル84にとどまり、予選落ちした。《共同通信》

【MLB】

米大リーグ、マリナーズのイチロー外野手は6日、オハイオ州クリーブランドで行われたインディアンス戦に1番右翼手で先発出場し、二塁打2本を含む5打数3安打2打点と活躍した。前日まで161で並んでいた球団新人シーズン最多安打記録を更新した。

イチローは一回に左中間二塁打を放ち、二回一死二塁では左翼に適時二塁打。五回にも適時打し、今季16度目の1試合3安打以上をマーク。打率を3割3分5厘に上げた。マリナーズは8−6で逃げ切った。

レッドソックスの野茂英雄投手は、ボストンで行われたレンジャーズ戦に先発し、4回3分の2を投げて5安打5失点で降板。野茂に敗戦はつかなかった。

エンゼルスの長谷川滋利投手はニューヨークでのヤンキース戦の八回に3番手で登板し、1回を無安打、1奪三振の三者凡退に抑えた。エンゼルスが3−1で勝ち、長谷川に勝敗はつかなかった。《時事通信》

【北朝鮮・金正日総書記】サンクトペテルブルク訪問

ロシア訪問中の朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の金正日総書記は6日、プーチン大統領の故郷でもあるロシア第二の都市サンクトペテルブルク入りし、世界有数の絵画、美術品を所蔵するエルミタージュ美術館を訪れた後、原子力発電所用タービンを生産するレニングラード金属工場を視察した。

同市到着後、総書記はヤコブレフ市長と会談。市長は軍事用船舶を含む造船、レーザー技術、光学機械製造などハイテク分野での通商協力拡大を提案。総書記はタービンなどエネルギー関連の協力拡大に関心があると答えた。北朝鮮代表団は同市への通商代表部開設の用意を表明した。

父親の故金日成主席も訪問した同工場はロシアが建設協力を進めるイラン・ブシェール原発の夕ービンも製造。イラン同様、ブッシュ米政権が「ならず者国家」と呼ぶ北朝鮮の最高指導者のエ場視察は、米ミサイル防衛構想をけん制した4日のロ朝首脳会談に続き側を刺激しそうだ。《共同通信》

ロシア訪問中の朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の金正日総書記は6日夜(日本時間7日未明)、サンクトペテルブルクのマリインスキー劇場でバレエを鑑賞した。

金総書記が外国の不特定多数の大衆の前に姿を現したのは初めてで、劇場内はピリピリ緊張する北朝鮮警護陣と、神秘のベールに包まれた北朝鮮の最高指導者に対する観客や外国マスコミの関心が交錯する奇妙な雰囲気に包まれた。

金総書記は6日午後7時すぎに、金永春・総参謀長や姜錫柱・第一外一務次官などの側近を連れて劇場2階の特別席へ。金総書記は同席したロシア側の要人と歓談しながら、約2時間の公演中、姿勢も崩さず舞台に盛んに拍手を送るなど長旅の疲れを感じさせない元気さだった。金総書記の来場を知らせるアナウンスなどはなかったが、公演終了後に、金総書記からリボンが掛けられた花かこが舞台の出演者に贈られた。

この日は劇場入り口では金属探知器が設置され、観客は所持品検査などを受けた。《共同通信》

【野平祐二さん】死去

戦後の日本競馬界を代表する騎手、調教師だった野平祐二氏が6日午前、肺炎のため千葉県市川市の病院で死去した。73歳。千葉県出身。

“ミスター競馬”の異名を持ち、長年日本競馬の発展に貢献してきた。1944年、16歳で騎手デビュー。華麗な騎乗で人気を博し、通算1339勝。69年には名馬スピードシンボリとのコンビで、フランスの凱旋門賞などの大レースにも出場するなどし、日本競馬の国際化のさきがけとなった。

75年から調教師に転じ、GIレース七冠馬のシンボリルドルフを育てた。昨年、調教師を引退した。《共同通信》

【この日の民主党】

参院選結果受け厳しい反省の声相次ぐ~選挙後初の両院議員総会ひらく

参議院選挙後はじめての両院議員総会が6日、党本部で開かれた。冒頭、新たに参議院議員となった27名(推薦議員を含む)が紹介され、会場は熱い拍手に包まれた。

続いて、鳩山由紀夫代表が挨拶に立った。代表はまず、27名の当選議員の健闘を讃え、「政治はつまるところ人だ。今回、27名の素晴らしい同志を得たことは、民主党全体の喜びである」と述べた。次に参院選全体の総括に触れ、「自公保過半数割れという初期の目的を達成できなかったことは国民にお詫びしなければならない。小泉旋風下の厳しい戦いの中で、われわれの構造改革の中身を十分に国民に伝えられなかった」とし、「自民党は、KSD事件やその後の不祥事の問題は消えていないし、今回の選挙でも組織依存の人たちが続々と選ばれてきている。さらに政権交代を実現できる体制をつくるため、各地方組織の位置付けや労組との関係、政策、党運営のあり方など、積極的な議論をたたかわせてほしい」と呼びかけた。

次に、新役員体制が決まったばかりの民主党・新緑風会を代表して、新たに参議院議員会長に選ばれた角田義一議員が発言。「同志を当選させてくれた国民の民主党への願い、また残念ながら落選した仲間の無念も胸に刻みつつ、全員一致して自公保に立ち向かおう」と力強く述べた。

その後、菅直人幹事長が選挙結果のデータおよび改選議席を含めた参院会派の勢力状況などを報告。また、赤松広隆国対委員長が秋の臨時国会までの日程などを説明し、「今から準備をしっかりお願いしたい」と呼びかけた。

●地域での独自の基盤づくりを=菅幹事長

続いて出席議員の間で討論が行われた。選挙総括をめぐっては、「敗北したという厳しい総括を行うことから出直しをはかるべき」「党の顔が見えないことが問題だ」などの意見が出された。また、党が打ち出すべき改革後の社会のイメージをめぐって、「米国型の競争万能社会ではない、欧州のようなゆとりと暖かみのある社会をめざす方向ではないか」「センターレフトという形ではっきり打ち出すべきだ」「従来使ってきた“ニューリベラル”という用語は、国際的に見るとわれわれの方向性を表現するのにふさわしくない」などの議論がなされた。

当面の政策課題としては、靖国参拝問題が取り上げられ、「15日の前に、党の考えをはっきりと官邸に伝えるべきだ」などの意見が出された。

討論のまとめでは、選挙総括について菅幹事長が「胸を張って“善戦・健闘した”というつもりはない」と述べ、とくに得票が900万票を割った比例区で十分な対応がとれなかったことを挙げた。また今後の教訓として、地域に根をもっている議員と周辺のパワーなどを結びつけた地域ごとの独自の基盤を構築する必要がある、とした。

鳩山代表は、“党の顔が見えない”という意見に対して「この私が党の顔だ」と述べ、引き続き代表として党の主張を先頭で訴えていく決意を表明。同時に、政策面での“顔”となる基本的内容を早急に練り上げ、次期総選挙に備えるべきことを強く呼びかけた。

参議院新役員人事決まる

参議院議員の改選に伴う院内会派「民主党・新緑風会」の議員会長、幹事長選挙が6日午前、会派所属国会議員61人(民主党59人・無所属2人)の投票により行われ、新しい議員会長に角田義一議員、幹事長に直嶋正行議員がそれぞれ選ばれた。

選挙には、議員会長候補として角田議員と江田五月議員が、幹事長候補として北澤俊美議員と直嶋議員がそれぞれ立候補。それぞれの所信表明に続いて、投票が行われた。選挙結果は会長選挙は角田議員30票・江田議員29票・白票1票・棄権1票、幹事長選挙は直嶋議員34票・北澤議員24票・白票2票・棄権1票だった。

選挙後、当選した角田会長と直嶋幹事長は記者会見し、角田会長は「会派内の融和を第一に考え、選挙のしこりを残さないよう全人格を賭けたい」、直嶋幹事長も「会長の指導を仰ぎながら派内融和に努めたい」と抱負を述べた。さらに、角田会長は「衆院は対決の場であっても、参院は良識の府としての合意形成の場だと考えている。(今回当選した)26名の仲間に寄せられた国民一人ひとりの願いを国会の中で活かしていくことが責務だ」として、党全体と調整しながら参議院の独自性もアピールしていく考えを示した。《民主党ニュース》



8月6日 その日のできごと(何の日)