平成4583日目
2001/07/26
この日のできごと(何の日)
【柔道・世界選手権】開幕
柔道の世界選手権は26日、ドイツ・ミュンヘンの五輪ホールで93カ国・地域から約600人が参加して開幕。第1日は男女各2階級が行われ、日本勢は男子100キロ級の井上康生(綜合警備保障)が2連覇を果たした。女子では78キロ級の阿武教子(警視庁)が大会3連覇を達成。78キロ超級初出場の薪谷翠(筑波大)は決勝で敗れ銀メダルだった。
前回、無差別級と合わせて2冠に輝いた男子100キロ超級の篠原信一(天理大教)は、4回戦でアレクサンドル・ミハイリン(ロシア)に敗れたが、敗者復活戦、3位決定戦と勝って4大会連続となるメダルを獲得した。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
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【水泳・世界選手権】第11日
水泳の世界選手権第11日は26日、福岡市のマリンメッセ福岡などで行われ、競泳男子200メートル平泳ぎで、18歳の日体大1年、北島康介(東京SC)が自己の日本記録を1秒更新する2分11秒21で3位に入った。この種目では1973年第1回大会の田口信教以来のメダル。
前日のレースで米国の引き継ぎが問題となっていた女子800メートルリレーは、国際水連裁定委員会が米国の失格を決定し、日本の銅メダルが確定した。日本競泳陣のメダルは3個となった。
男子100メートルバタフライの山本貴司(近大職)は4位。同200メートル個人メドレーの三木二郎(京都踏水会)と森隆弘(日大)は同着の5位だった。男子100メートル自由形準決勝ではイアン・ソープ(オーストラリア)が48秒96の自己ベストを出し、27日の決勝で5個目の金メダルに挑む。《共同通信》
【天皇、皇后両陛下】三宅島を上空から視察
被災状況視察のため伊豆諸島を訪れた天皇、皇后両陛下は26日午後、警視庁のヘリコプターで新島から神津島に移動、同島の被災住民らを慰問するとともに、神津島にある三宅島災害の現地対策本部を視察された。
両陛下はまず、神津島の中心部にある総合開発センターを訪れ、隣接するがけが崩落している様子を視察。センター内で、保育園児約20人を含む約150人の被災住民と会って声を掛けられた。
両陛下は続いて三宅村役場などが臨時に入居する東京都の現地災害対策本部を訪れ、三宅村長らから三宅島の被害や避難住民の現在の状況について説明を受けられた。その後、ヘリコプターで三宅島上空を訪れ、被災状況や復興の進む様子などを視察された。《共同通信》
【日本マクドナルド】ジャスダック市場上場
ハンバーガーチェーン最大手の日本マクドナルドが26日、ジャスダック(株式店頭市場)に上場した。知名度の高さや、充実した株主優待制度が個人投資家の人気を集め、投資家の購入希望価格をもとに算出した公募・売り出し価格は1株あたり4300円(額面50円)と「現在の株式市場の低迷を考えれば高額」(大手証券)となった。
公募価格ベースの時価総額も、約5700億円とジャスダック上場銘柄で最大のヤフーを上回っており、証券界でも個人資金を株式市場に呼び込む契機になると期待が高まっている。 注目の初値は、公募価格を上回る4700円だった。《読売新聞》
【雪印集団食中毒事件】前社長ら不起訴処分
雪印乳業(本社・東京都)による食中毒事件で、大阪地検は26日、業務上過失傷害容疑で書類送検されたA前社長(67)と同致死傷容疑に問われたB元専務(62)を不起訴処分(嫌疑不十分)にした。前社長らによる公表の遅れが被害拡大を招いたとされたが、地検は「大規模な被害を予測し得た可能性は低く、すぐに公表しなかった対応を過失行為と認めるのは困難だ」と判断。1万3000人余りもの発症者が出た被害解明に向けて、焦点だった経営トップの刑事責任は問えないとの結論に達した。《朝日新聞》
【コナミ】ハドソンを傘下に
ゲーム大手のコナミは26日、ナスダック・ジャパン市場に上場するゲームソフト開発会社、ハドソンを事実上傘下におさめると発表した。ハドソンが8月下旬に実施する第三者割当増資の引き受けなどを通じて、最終的にコナミの出資比率を45%とする。携帯電話向けゲームなどに強いハドソンを取り込むことで開発力を強化するのが狙いだ。ゲーム業界ではゲーム機の高性能化で開発費が高騰する一方、市場は縮小し、競争が激化している。コナミとハドソンの資本提携を機に、合従連衡が加速する可能性がある。《日経新聞》
【外務省】デンバー総領事を懲戒免職処分
外務省は26日、公費流用疑惑を持たれているAデンバー総領事(52)を国家公務員法に基づく懲戒免職とするなど関係職員の処分を発表した。A総領事は、1999年に購入した総領事公邸の改修費名目の公費を自分の銀行口座に入金し、一部を絵画や高級家具の購入など私的な買い物に使った疑い。これまでの外務省の事情聴取に対し、A総領事は私的流用の事実を大筋で認めている。《共同通信》
【田中真紀子外相】首相に「靖国参拝中止求める」
田中真紀子外相は26日、ハノイ市内のホテルで記者団に対し、帰国後に小泉純一郎首相と会談し、終戦記念日の靖国神社参拝を取りやめるよう説得する考えを表明した。
外相はハノイで行った日中、日韓外相会談で両国外相から靖国参拝中止を求められ、「首相に伝える」と約束していたが、首相との直談判で参拝中止を求める決意を明確にした。しかし、首相は同日夜のTBSの番組で「8月15日に堂々と参拝する」と断言、閣内不一致との指摘にも「個人の問題だ。閣僚に行けとか、行くなとか言わない」とかわし、外相の説得は不調に終わる見通しだ。
外相は記者団に対し「教科書問題と違い靖国参拝問題は首相が自分の頭で考え、自分の心で決定できることだ」とした上で、「私は行かないでいただきたいと思う」と強調、「首相との一対一の会談で自分自身の思いを伝える」と述べた。
さらに「戦争を肯定するものでなく、戦没者に自分の気持ちを表したい」との首相の考えを踏まえ、「そうであっても、日本に一人しかいない、余人をもって代えられない人(首相)が、なぜ靖国神社に行かなければならないのか」と、靖国参拝にこだわる首相の姿勢に疑問を投げかけた。
外相は「現職の首相は一人しかいない。時期、形式という細かいことは小手先だと思う」とも述べ、一部で出ている首相の参拝の形式や時期を考慮すべきだとの意見をはねつけた。
また「8月15日に天皇皇后両陛下が出席なさる全国戦没者追悼式で必要十分ではないか」とも指摘。「毎年8月15日が来る度にこうしたことが起こるのは不幸だ」と述べ、「この問題を解決するために新たな国立墓苑を造るべきだ」との持論をあらためて主張した。《共同通信》
【小泉純一郎首相】靖国参拝「公私明かさず実施」
小泉純一郎首相は26日午後、8月15日の靖国神社参拝について「神道形式にこだわらないで心を込めて参拝する。公式なのか、私的なのかとか、そういう質問は無意味だ」と熊本空港で記者団に述べ、神道形式によらず、公私の区別も明確にせず参拝する意向を表明した。
政府は「本人が『公式参拝』と言わない限り公式ではない」(福田康夫官房長官)との見解をとっている。公私を明らかにしない参拝は、慎重な対応を求める公明党や、取りやめるよう主張している中韓両国などに一定の配慮を示したものとみられる。
一方、首相はこれに先立つ熊本市での遊説で「日本の首相として、平和国家として、世界の繁栄のために尽くすんだという誓いを申し上げるのが、何で批判されるのか分からない」と中韓両国に反発した。
首相は記者団に、戦没者への慰霊の方法を「国によって違う」と指摘。中韓両国との関係改善策について「戦争を繰り返さないという気持ちを込めて靖国参拝することは、日本国民の気持ちとして普通に受け止められていると理解してもらえるように、参拝してから、いろんな方に相談して理解をお願いしたい」と述べ、参拝後に対応を検討する考えをあらためて示した。
これに関連して、福田官房長官は26日午後の記者会見で、首相の参拝形式に関して「宗教儀式という形がとれるはずがない」と強調した。《共同通信》
【北朝鮮・金正日総書記】ロシア訪問
ロシア国境警備当局者によると、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の金正日総書記は26日午前8時すぎ、ロシア公式訪問のため特別列車で両国国境を通過、極東のハサン駅に到着、ロシア公式訪問の日程を開始した。
ハサン駅にはプリコフスキー極東管区大統領全権代表が出迎え、列車は同9時ごろ、ハバロフスクに向け出発した。今後、シベリア鉄道で数カ所に立ち寄り、モスクワに向かう。タス通信によると、プーチン大統領との首脳会談はモスクワで8月4、5日に行われる予定。
北朝鮮最高指導者のロシア訪問は故金日成主席が1986年に旧ソ連を訪問して以来15年ぶり。金総書記の権力継承後の外国訪問は中国に次ぎ2カ国目だが、公式訪問は初めて。《共同通信》
【この日の民主党】
テレビ朝日の討論番組中止について談話~菅幹事長
テレビ朝日が27日に放送予定していた「ニュースステーション」で予定されていた「投票直前7党討論」が、自民党の出演了承がとれなかったことを理由に突然中止された。
民主党の菅直人幹事長は26日夜、談話を発表し、「自民党が出演を断ったのは、小泉総理と自民党との意見の食い違いが明らかになることを恐れ、議論から逃げたもの」と自民党の姿勢を非難するとともに、「出席をしない党があるからといって直前になって企画を中止することは考えられない。自由民主党への異常なまでの配慮により、この企画を中止したと理解される」とテレビ朝日の姿勢にも疑問を呈した。《民主党ニュース》