平成4572日目

2001/07/15

この日のできごと(何の日)

【与野党7党首】テレビで論戦

小泉純一郎首相(自民党総裁)、鳩山由紀夫民主党代表ら与野党7党首が15日、NHKとテレビ朝日の各番組にそろって出演、首相が掲げる構造改革路線などをめぐり論戦した。

野党が「自民党イコール改革への抵抗勢力」(鳩山氏)と実現に疑問を呈したのに対し、首相は「(自民党内の)抵抗勢力も大分変わってきた。私は必ず実行に移す」と反論、改革断行への決意を強調した。

首相は2001年度の補正予算編成について「構造改革に資する対策ならいい。経済は生き物で大胆かつ柔軟に取り組む」と可能性を否定せず、公明党の神崎武法代表も経済情勢次第で前向きに対応する考えを示したが、鳩山氏は反対する意向を表明した。

不良債権処理では、鳩山氏が「一気に処理すべきだ」と主張し、2、3年で最終処理との首相の方針を批判。ただ「中小企業への影響を考え、もう少し柔軟に対応すべきだ」(土井たか子社民党党首)、「不良債権処理は中小企業つぶし」(志位和夫共産党委員長)と、野党間の足並みの乱れが目立った。

自由党の小沢一郎党首は「秋の臨時国会で特殊法人を3年以内に廃止するサンセット法案と補助金を一括交付金にする法案を提出する。賛成してほしい」と迫り、首相も「基本方針は賛成だ」と応じた。《共同通信》

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【WBCフライ級タイトル戦】浅井勇登選手、戴冠ならず

世界ボクシング評議会(WBC)フライ級タイトルマッチ12回戦は15日、愛知県武道館で行われ、挑戦者で同級7位の浅井勇登(緑)がチャンピオンのポンサクレック・シンワンチャー(タイ)に5回47秒、TKOで敗れ、タイトル奪取はならなかった。ポンサクレックは3月に獲得した王座の初防衛に成功した。

世界初挑戦の浅井は、スピード、パワーに勝る王者の攻勢に防戦一方となり、4回にともに右フックで2度のダウンを喫した。5回は右アッパーからの連打でダウンした後、王者の激しい追撃に応戦できず、レフェリーが試合を止めた。

戦績は浅井が21戦16勝(12KO)3敗2分け、ポンサクレックは43戦41勝(24KO)2敗となった。

日本のジム所属の現役世界王者は、WBCスーパーフライ級の徳山昌守(金沢)とWBA(世界ボクシング協会)同級のセレス小林(国際)の2人。《共同通信》

【大相撲名古屋場所】8日目

大相撲名古屋場所8日目(15日・愛知県体育館)横綱武蔵丸と大関魁皇が土つかずの8連勝で勝ち越した。武蔵丸は土佐ノ海を落ち着いて押し出し、魁皇は栃乃洋を磐石の寄りで退けた。魁皇はかど番を脱出した。1敗で追う千代大海と武双山の両大関も快勝。千代大海は関脇栃東を突き出し、武双山は小結朝青龍を寄り倒した。大関雅山と関脇琴光喜は3勝目。全勝の武蔵丸、魁皇を千代大海、武双山、小結若の里、平幕の隆乃若、玉乃島が追っている。《共同通信》

【千葉県松戸市】通行人がチカンを取り押さえ、犯人は、、、

15日午後8時10分ごろ、千葉県松戸市小金原の県道で、犬を散歩させていた同県柏市の会社員の女性が後ろから来た自転車の男にいきなり胸をつかまれた。通り掛かった男性らが約3キロ追跡して男を取り押さえ、松戸東署に引き渡した。

同署は強制わいせつの現行犯で男を逮捕、同市小金原、警視庁本田署地域課巡査長、A容疑者(38)と分かった。《共同通信》

【小泉純一郎首相】京都議定書のボンでの合意「できない」

小泉純一郎首相は15日午前、米国が離脱表明している地球温暖化防止のための京都議定書の批准問題に関し、16日からドイツ・ボンで始まる気候変動枠組み条約第6回締約国会議(COP6)再開会合での最終合意は「できない」と明言した。《共同通信》

【ゴルフ・丸山茂樹選手】米ツアー初制覇

米プロゴルフツアーのミルウォーキー・オープンは15日、ブラウンディアパークGC(パー71)で最終ラウンドを行い、丸山茂樹(31)がプレーオフの末に初優勝を遂げた。過去の日本男子選手の米ツアー優勝は、青木功が1983年のハワイアン・オープンで挙げた1勝だけで、丸山は18年ぶりに制した。

3日目を終えて首位と1打差の2位につけていた丸山は66の好スコアで回り、64と伸ばしたチャールズ・ハウエル(米国)と通算18アンダーの266で並んだ。プレーオフ1ホール目で丸山がバーディーを奪い、決着を付けた。

丸山は92年にプロ入りし、日本ツアーでは99年までに9勝。昨年からプレーの舞台を米ツアーに移し、今年が本格参戦2年目だった。青木は92年から参加している米シニアツアーでも8勝している。《時事通信》

【田中真紀子外相】プラハ城を見学

ローマでの主要国(G8)外相会合出席に先立ち、チェコ訪問中の田中真紀子外相は15日午前(日本時間同日午後)、歴史的建築物が立ち並ぶプラハ内の観光名所、プラハ城を1時間にわたり見学した。

チェコでは16日のカバン外相との会談以外に「特段の日程がないとあって、リラックスした様子。ただ、自民党の山崎拓幹事長から訪欧日程を短縮して参院選の応援に回るよう要請されながら断った経緯があるためか、記者団の機先を制するように「政治や経済の話をしても、国民の息づかいや文化伝統、歴史的バックグラウンドが分からないといけない。(報道で)『観光』と批判されているが、これも外交の一部」と強調、鼻息の荒いところを見せた。

G8外相会合についても「淡々と2、3人、仲のいい人(外相)と電話で連絡を取っている」と、初参加の「新人外相」とは思えない自信を見せ、昨年の主要国首脳会議(沖縄サミット)をめぐる外務省職員の不祥事については「外務省から、いろいろ連絡を受けている」と表情を引き締めた。《共同通信》

【インド、パキスタン】首脳会談

インド訪問中のムシャラフ・パキスタン大統領は15日、世界遺産のタージマハルがあるウッタルプラデシュ州アグラを訪れ、同市内のホテルでバジパイ・インド首相と公式の首脳会談を行った。

インド外務省報道官によると、ムシャラフ大統領はバジパイ首相をパキスタンに招待、同首相はこれを受け入れた。早ければ年内にも実現する。

核保有を宣言した両国関係は、1999年5−7月のインド・ジャム・カシミール州での軍事衝突などで最悪の状態となっていたが、緊張緩和に向け動き出した。両首脳は15日夜、同日2回目の会談を行った。16日にも会談を継続する。《共同通信》

【MLB】

米大リーグ、レッドソックスは15日、モントリオールでエクスポズと対戦、野茂投手が先発し、5回0/3を5安打、5失点で交代したが、試合は8−5で勝ち、9勝目(4敗)を挙げた。

野茂は一、四回に本塁打で計3失点したが、レッドソックス打線が野茂を援護。しかし野茂は六回にも連打を許し、1失点の後、無死一、二塁となったところで退いた。

エクスポズの吉井投手は2番手で登板したが、2点本塁打を浴び、2イニングを4安打で2失点だった。

マリナーズのイチロー外野手はダイヤモンドバックス戦で5打数無安打に終わり、打率は3割3分7厘(3位)に下がった。首位との差は1分6厘。イチローの無安打は3試合連続で今季13度目。試合は8−0でマリナーズが勝った。《共同通信》

【この日の民主党】

田中康夫長野県知事が飛び入り参加=鳩山代表らが日曜日の銀座で演説

民主党の鳩山由紀夫代表、羽田孜特別代表らが、15日の日曜日、銀座の歩行者天国に登場。街頭演説会を行うとともに、歩行者に混じって銀座の街を歩き、じかに民主党の主張を訴えた。

街頭演説会は、銀座4丁目の「和光」前で行われ、およそ1000人の人々が足を止めて、聴き入った。はじめに、参議院選挙に東京選挙区から立候補しているSさんが発言。「今問われているのは、21世紀の人づくり。コンクリートの時代は終わった。すべてをコンクリートのものづくりに費やしてきた自民党政治は、もう終わらせましょう」と呼びかけた。

続いてマイクを握った羽田特別代表は、「小泉さんはもともと大蔵委員会のボスと言われていた。財政破綻や不良債権問題にもっとも重い責任を負っている人だ。その責任や反省を語らずに構造改革へとスローガンだけ替えても、できるものではない」と指摘。今こそ自民党政治とさようならする覚悟を持ってください、と有権者に訴えた。

次に、比例候補のOさんが登壇した。Oさんは「小泉改革は絶対に実現できない」と断言。その理由として、改革に反対する官僚や特殊法人代表などが多数自民党の候補者にしていること、また改革の中で職を失うなど落ちこぼれる人々をどう救済するかの方策がないことなどを指摘し、「そもそも小泉さんが本気で改革をやろうと考えているならば、まず自民党を出てくるはずだ」と喝破した。そして、本当に政治を変えるためには、国民の意思で政権交代ができる二大政党制をつくるしかない、と唱えた。

最後に、連日のハードな遊説スケジュールをこなし、たくましく日焼けした鳩山代表が登壇。代表は、地球温暖化防止の京都議定書の批准を拒み、不良債権処理のための銀行資産の再検査もやろうとしない小泉首相は、もはや自身が「抵抗勢力」になっていると厳しく批判。「本当に未来に対して責任を持とうとしているのは誰か、見極めてほしい」と力強く訴えかけた。

この後、長野県知事の田中康夫氏が、民主党候補を応援するために演説会に飛び入り、小泉政権を痛烈に批判した。

田中知事は、小泉首相が自分の政治的信念であった郵政3事業民営化を自民党の参院選の公約に一言も書かなかったこと、また環境保護が大事だと言いながら京都議定書の批准を拒んでいることなどを挙げて、「こんな人に改革ができるんですか」と批判。「私のような知事一人でも、必要のないダム建設を調べて止めさせることができた。首相なら、もっともっといろんなことができるはずでしょう。しかし、何もやっていない」として、本当に信念をもって世の中を変えてくれる人物を選ぼう、と呼びかけた。《民主党ニュース》



7月15日 その日のできごと(何の日)