平成4569日目

2001/07/12

この日のできごと(何の日)

【第19回参院選】公示

12日公示された第19回参院選挙は、同日午後5時に立候補届け出が締め切られ、選挙区選挙(改選73議席)は292人、非拘束名簿式が導入された比例代表(同48議席)は14政党・政治団体の204人の計496人による争いが確定した。選挙区選挙の競争率は4倍ちょうど。定数削減と各党が候補者を絞り込んだ結果、前回(1998年)の4.2倍を下回った。

各党党首らは午前の第一声に続き、各地で遊説。小泉純一郎首相が掲げる「聖域なき構造改革」を最大の争点にした論戦が早くも熱を帯びてきた。

立候補者総数は前回の474人(選挙区316人、比例代表158人)を22人上回った。選挙区候補者は24人減少したが、自由連合が比例代表に47人を擁立したため総数で上回った。比例候補者が200人を超えたのは9年ぶり。比例の競争率も前回の3.2倍から4.3倍に上昇した。

選挙区で候補者数が最も多いのは愛知選挙区(改選3)の22人で、次いで北海道(同2)の10人。最小は沖縄(同1)の3人となっている。

小泉首相は12日午後、甲府市内で道路特定財源の見直しに関し「内容は選挙が終わったら、きっちりやる。地方切り捨てではない」と強調し、一部にある都市優先政策との見方を否定した。

民主党の鳩山由紀夫代表は東京都内の演説で「(首相は)当初、一般財源化を言っていたが、選挙が近づくにつれ取り消した。まさに二枚舌だ」と厳しく批判した。《共同通信》

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【大相撲名古屋場所】5日目

大相撲名古屋場所5日目(12日・愛知県体育館)横綱武蔵丸と大関魁皇の2人が快調に5連勝。武蔵丸は闘牙を押し出し、魁皇は追風海を寄り切った。残る大関は、千代大海が関脇琴光喜をはたき込み、武双山は土佐ノ海を押し出し、ともに4連勝で1敗を堅持。雅山は栃乃洋の左首投げに屈して4敗となり、出島は旭鷲山の右上手ひねりに敗れ、連敗で2敗目。小結若の里は関脇栃東をはたき込んで1敗を守った。栃東は2敗目。十両は国東だけが勝ちっ放し。《共同通信》

【サッカー・稲本潤一選手】アーセナル移籍会見

サッカー、Jリーグ1部(J1)ガンバ大阪は12日、日本代表MF稲本潤一(21)の移籍について、イングランド・プレミアリーグの強豪アーセナルと基本合意に達したと発表した。日本人の同リーグへの移籍は史上初で、契約は複数年。

稲本は同日、大阪府茨木市内のホテルで会見し「決まったことを聞いて、すごくうれしい」と喜びを語った。

アーセナルは世界のトップレベルのチームで激しい定位置争いが待ち受けるが、稲本は「期待と不安で膨らんでいる。レギュラーを取るつもりで動機付けはものすごく高い。試合に出て優勝したい」と堂々とした表情で述べた。《共同通信》

【三宅島】島民が一時帰島

大量のガス放出など活発な火山活動で全島避難が続く伊豆諸島・三宅島の住民のうち一時帰島が認められた第一陣38人が12日朝、島に上陸した。一般住民が三宅島の土を踏むのは昨年9月の全島避難以来初めてで、約10カ月ぶり。一行は同日午前11時すぎ、三宅島を離れ、東京港に戻った。

午前6時すぎ、東京都のチャーター船から東部の三池港に上陸した住民はバスなどに分乗、パトカーなどに先導されて自宅に向かった。泥流による家屋被害を確認したり、貴重品を持ち出したりした。

この日の三宅島は中央部の雄山山頂に雲がかかったが、好天だった。噴煙の高さは500−800メートルと落ち着いていた。ガスマスクが必要な地区もあった。

一時帰島の対象は、家屋被害が大きい74世帯の1人ずつ。第一陣と入れ替わりに第二陣が12日夜、東京港を出発し、13日夜に上陸する。《共同通信》

【韓国政府】日本文化開放を中断

韓国政府は12日、日本の歴史教科書問題に関する関係省庁、専門家による対策会議を開き、日本への対抗策として、金大中政権の対日関係改善策の象徴として1998年10月からこれまで3回行ってきた日本の大衆文化の段階的開放の中断や、外交当局間会議の延期など省庁別の取り組みを発表した。

国防省も同日、日本防衛当局との軍事交流中断を発表しており、韓国政府は今後も日本の対応を見極めながら段階的に外交圧力を強める方針。韓国側の強硬策により日韓関係冷却化が長期に及ぶのは避けられない見通しで、来年両国が共催するサッカーのワールドカップ(W杯)関連の共同文化行事への影響も必至だ。《共同通信》

【強制連行訴訟】国に賠償命令

第二次大戦中に強制連行され、終戦を知らずに北海道の山中で約13年間逃亡生活した中国人劉連仁さん=昨年9月に87歳で死去=の遺族が「耐え難い精神的苦痛を受けた」として国に損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は12日、請求通り2000万円の支払いを命じた。

判決理由で西岡清一郎裁判長は「太平洋戦争遂行のための日本政府の国策で多くの中国人が意思に反して強制連行された。劉さんは長期にわたる筆舌に尽くしがたい逃亡生活を強いられた」と指摘。その上で「国は降伏した時点で強制連行してた人を保護する義務があった。GHQから故国への送還を命じられていた(当時の)厚生省は、劉さんが逃亡生活を余儀なくされた結果、生命の安全が脅かされる事態に陥っていると予測できたのに、救済する義務を怠った」と国の責任を認めた。

長期の逃亡生活という特殊事情があるとはいえ、強制連行をめぐる訴訟で請求を認めたのは初めて。《共同通信》

【政界談話室】

○…自民党の麻生太郎政調会長は12日、札幌市で街頭演説し「自民党には間違いもいっぱいあるが、間違ったらスパッとやめてみなさんの声に耳を傾けてきたから、政権を維持し続けられた」と党の柔軟性をアピール。衆院外務委員会で「悪役」イメージがついた地元の鈴木宗男衆院議員について「それなりに一つ二つ不正もありそうだし、ひと癖もふた癖もある」「北海道の中で(これまで)体を張ったのはあの人たちだ」と冗談交じりに上げたり下げたりしたが、聴衆の反応はいまひとつ。小泉人気頼みの自民に悪役は不要?《共同通信》

【ゴルフ・青木功選手】通算1000試合出場

男子プロゴルフの青木功選手は12日、ミシガン州ディアボーンのTPCミシガン(パー72)で開幕した米シニアツアーのメジャー大会、フォードシニアプレーヤーズ選手権に出場し、プロ通算1000試合出場を達成した。

記念の大会の初日は3アンダーの69をマークし、首位から2打差の7位と好位置につけた。《共同通信》

【MLB】

米大リーグは12日、後半戦がスタート。マリナーズのイチロー外野手はジャイアンツ戦で5打数1安打とし、打率3割4分5厘で首位アロマー(インディアンス)に1分2厘差の3位。2位は3割4分9厘のゴンザレス(インディアンス)。イチローは三回の第2打席で、二塁内野安打したが、その他の4打席は凡退した。

エクスポズの吉井投手はデビルレイズ戦に2番手で登板。2回を2失点で勝敗はつかなかった。メッツの新庄外野手はレッドソックス戦を欠場。復帰は14日と決まった。ロッキーズの鈴木投手がブルワーズへ移籍。今季2度目の移籍で通算5球団目の在籍となる。《共同通信》

【この日の民主党】

「報道の公正・中立を強く求める」公示日前日の首相出演番組に抗議

日本テレビが参議院選挙公示日の前日にあたる11日夕刻に放送し、小泉首相が生出演した「コイズミVS100人の女性」について、民主党の松沢成文選挙対策委員会事務局長が12日午後、国会内で記者会見し、「公職選挙法違反の疑いが濃厚で、放送法にもとづく不偏不党、政治的公平の原則に反する」と述べ、日本テレビの報道姿勢を強く批判した。

同番組は日本テレビ系列で夕方5時から放送されている報道番組「ニュースプラス1」の中のコーナーで、約1時間半にわたって小泉首相が生出演し、スタジオに集まった女性100人からの質問に答えるというもの。番組の概要は、同局の夜のニュース番組「きょうの出来事」でも約20分間という異例の扱いで紹介され、さらに選挙公示日の12日午前中にも、同局の番組でさらに放送された。

今回の参議院比例代表選挙は政党への投票を前提とした制度であり、非拘束名簿方式の投票では「小泉(こいずみ・コイズミも同様)の自民党」などの記載は有効投票とされ、政党の党首は候補者に準ずる特別の扱いを公選法上受けている。

そのため、自民党総裁の小泉首相個人を取り上げ、公示日の前日に特集番組で宣伝することは、公職選挙法129条の「事前運動期間の規定」、同法151条の5でいう「選挙運動のために放送し、または放送させることができない」とする規定や、放送法に定められている「不偏不党」「政治的に公平であること」の規定に違反する疑いが濃いことになる。

松沢事務局長は番組の内容をすべて見た上で、「小泉首相は依頼されたから出演しただけかもしれないが、首相と政策について討論するのならともかく、趣味や服装、ヘアスタイル、ポケットの中を見せるなど、番組はきわめて個人的な内容だった。小泉首相をアイドル化、偶像化させようという意図すら感じた」と感想を述べ、選挙直前にこのような内容の番組が放送されたことへの危惧を示した。松沢事務局長はさらに、場合によっては党として番組を制作した日本テレビの関係者を国会に呼んで事情を聴いたり、公選法違反で告発することを検討していることを明らかにした。

通常、報道機関では選挙報道や政治番組では公正・中立を旨として放送しており、例えば11日午後に行われた日本記者クラブによる7党首による討論会(NHKで生中継)でも、各党党首の発言時間が均等になるよう、細心の配慮が行われていた。

民主党では、政策に基づく有権者の厳正な審判という選挙の本来の主旨と、選挙の公正さの確保の観点から、自由、社民両党にも働き掛け、日本テレビに対して抗議することを検討するとともに、他の報道機関に対しても今後の選挙報道における公正な取り扱いを要請した。

「本当の改革の志見きわめて欲しい」鳩山代表が長野で第一声

鳩山由紀夫代表は12日朝、参院選公示後の最初の遊説を、民主党が公認候補2人を擁立した長野県から始めた。

長野駅前の街頭演説会場には、早朝からおおぜいの聴衆がつめかけ、小宮山洋子広報委員長の司会で、地元長野県連の北澤俊美選対本部長(参院議員)、今井澄参院議員、選挙区の2候補、比例代表のK候補が次々にマイクを握り、訴えた。

鳩山代表は「長野県は田中康夫知事が選挙で政権交代し、変化した。しかし日本の政治はどうか。民主党は数年前から構造改革を訴えてきた。その政策はだれが掲げようと、本気で実現するのなら望ましい。しかし、小泉首相は具体的な政策を訴えただろうか。どれひとつ自民党の中で決まっていない。自民党の抵抗勢力の大きな力でぐんぐん足を押さえ込まれ、言いたいことが言えない姿に変身してしまったことを残念に思う」と述べ、まず小泉首相の主張をぼかすような政策を掲げる自民党のごまかしと、それに妥協した首相の変節を批判した。

その上で、鳩山代表は、「私たちは厳しい議論の末に道路特定財源の一般財源化を党の公約に決めた。しかし自民党は何も決めていない。見直す、検討する、話をそらす、そればかりだ。ここまで政治をバカにしてはいけない」とさらに口調を強め、「つまり政権交代を実現しなければ、結局何もできない。政権交代なくして真の構造改革はない。どちらが本当に改革の志を持っているのか、それを冷静に見定めてほしい」と訴えた。

「本当の政権交代を実現させよう」鳩山代表が新橋駅で都内第一声

参議院選挙告示日の12日、民主党の鳩山由紀夫代表をはじめ、菅直人幹事長、小宮山洋子広報委員長、比例代表候補のO候補、東京都選挙区のS候補が東京・新橋駅のSL前広場に集結し、都内第一声をあげた。灼熱の太陽が照りつけるこの夏一番の猛暑にもかかわらず、昼休み中のビジネスマンをはじめ、多くの人たちが足をとめた。

鳩山代表はこの日朝、長野市で第一声をあげ、高崎市に立ち寄り、東京へ。菅幹事長は東京・東村山にある国立ハンセン病療養所・多磨全生園で演説したあと、都心に戻ってきた。

まず司会進行役の小宮山広報委員長は、「民主党は鳩山代表や菅幹事長をリーダーに、議員も候補者も、国民が望む改革の中身をしっかりと持っている政党だ」と強く訴え、“チームで改革を進める民主党”をアピールした。

続いてマイクを握ったS候補は「政治はワイドショーではない。政治は生活のひとつひとつを吟味し、つみ上げていくものでなければならない」ときっぱり。そして、バブル崩壊後、失われた10年を過ごしてきた上、今回は政治バブルに遭遇しつつあると分析し、「小泉首相と、党員がひとりも入れ替わっていない自民党はまったくの別物であることを十分に理解してほしい。日本を支えてきたサラリーマンのみなさん、傍観しないでほしい」と訴えた。

次に、菅幹事長が「小泉内閣がかかげる聖域なき構造改革は本当に日本にとって好ましいのか」と指摘して、「汚れたコップの中だけでの政権交代ではなく、民主党が訴える本物の政権交代なくしては日本は救えない」と主張。「ITの第一人者であるS候補をはじめ、民主党は若手の優秀な議員や候補者が揃っている。その人材で本物の政権交代を実現してみせる」と強調した。同時に、「森派の会長として、森内閣を支えてきた張本人である小泉首相が、『みんな変わった。リセットされたんだ』と主張されても困る」と批判。日米地位協定の問題や、京都議定書を例に挙げ、「小泉さんの聖域はまずアメリカであり、自民党そのもの」と首相の外交姿勢を批判。「この参議院選挙では国民のみなさまの手で民主党を育て、本物の政権交代を実現させてほしい」と言葉を重ねた。

続けて登壇した比例代表のO候補は、「自分の辞書には政治家という項目はなかったが、多くのメディアで“小泉内閣は危険だ”と主張してきたことを、立候補することで訴えてほしいという菅幹事長の熱意に応えて立候補した」と説明。その上で、「小泉さんが自民党にいるままでは改革はできない。その理由は、50年間日本中に張り巡らされた政官業の癒着の構造は、彼ひとりでは打破できないからだ」と指摘。自民党を離党しない限り、何も変わらないと重ねて主張した。

また、前日のテレビでの7党首討論で小泉首相が「公用車をすべて低公害車に切り替えた」と述べたことについて、「そんなに環境が心配なのなら、なぜブッシュ大統領との日米首脳会談で、未来の子どもたちのためにこの地球を守るため、京都議定書に批准しようと主張しなかったのか。構造改革、景気回復よりもこの地球にとって最も大事なのは環境問題だ」と指摘。「低公害車ぐらいでごまかすな!小泉首相の主張はすべて、整合しない、二枚舌だ」と強い口調でその矛盾を訴えた。

そして「皆さんがぼくのテレビ番組を見てくれたおかげで今の生活ができる。その恩返しの意味をこめ、未来の子どもたちのため、この小泉人気の流れに一石を投じるために出馬した」と主張した。

最後に鳩山由紀夫代表は力強く「民主党は負けません。本当の政権交代を実現し、みなさんのために構造改革を実現してみせる。民主党のためではなく、皆さんの未来を明るいものにするために力を貸してほしい」と強く訴え、街頭演説会を終えた。

★選挙公示後の政党のホームページ上の報道で、候補者の実名を表記することは公職選挙法に触れる恐れがあるため、候補者名はすべてイニシャルにしています。ご了承下さい。

「社会からあらゆる差別と偏見をなくす」菅幹事長、多磨全生園で第一声

第19回参議院選挙が公示された12日、民主党の菅直人幹事長は東京・東村山にある国立ハンセン病療養所・多磨全生園を訪れ、比例区から立候補した「ハンセン病回復者とともに歩む会」代表のM候補とともに、選挙戦第一声を上げた。

午前10時半。M候補の支援者や療養所の見学に訪れた看護学校の生徒たちが集まる全生園正門前で、菅幹事長が訴えを始めた。「わが党の家西悟君が、薬害エイズ事件の犠牲者でありながら、みずから国会議員になることによって被害者に対する偏見をなくしていったように、Mさんが国会に出ることが、この社会からハンセン病に対する差別・偏見を、さらにはあらゆる人権侵害をなくしていくことにつながるんです」

また菅幹事長は、小泉改革が中身もはっきりしないまま国民に痛みだけを押しつけるものになっていることを指摘。雇用や社会保障によるセーフティネット、そして立場の弱い人々への福祉や人権保護の施策があってこそ国民が構造改革に取り組めるとし、「安心と改革」を実現する民主党への支持を呼びかけた。

続いて、M候補がマイクを握った。M候補はまず、「ここに立っていること自体が、ひと月ほど前には考えられなかった。らい予防法(1996年に廃止)の時代からすれば、まさに隔世の感がある」と感慨を述べた。そして、「この社会から、あらゆる差別と偏見をなくすことを目指して、もう一度生き直してみたい」と決意を述べた。

★政党のホームページ上の報道で、候補者の実名を表記することは公職選挙法に触れる恐れがあるため、候補者名はすべてイニシャルにしています。ご了承下さい。《民主党ニュース》



7月12日 その日のできごと(何の日)