平成4545日目

2001/06/18

この日のできごと(何の日)

【田中真紀子外相】米・パウエル国務長官と会談

田中真紀子外相は18日午前(日本時間同日深夜)米国務省でパウエル国務長官と初会談し「日米同盟が日本外交の基軸だ」と表明した。国務長官も「日米関係は極めて重要」と述べ日米同盟関係の重要性を確認した。

米国の新たなミサイル防衛構想について、外相は米国が検討することは「理解している」との日本政府の公式見解を強調した。

これに先立ち、外相はホワイトハウスでブッシュ米大統領と会談、大統領は地球温暖化防止について日米が協力して取り組む意向を表明した。ただ外相会談でパウエル長官は京都議定書への参加問題については「受け入れられない」とし、平行線だった。

外相は、一連のミサイル防衛構想に対する自らの疑念発言によって生じた米側の不信感の解消を図り、ブッシュ政権との信頼関係構築に弾みをつけ、30日の日米首脳会談の成功につなげたい考えだ。

このほか大統領は小泉純一郎首相との首脳会談についても「楽しみにしている。米ロ首脳会談の結果(を受け)、地球温暖化問題などで話し合う」などと米ロ首脳会談でのミサイル問題の協議内容を説明する考えを伝えた。

外相会談では、沖縄米軍基地問題について田中外相が、米海兵隊の訓練の一部海外移転により、沖縄の負担軽減に取り組むよう米側に要請。国務長官は「よく理解している。すべての選択肢を検討したい」と答えた。《共同通信》

田中真紀子外相は18日の日米外相会談などで、資料をわきに置きながらも自分の言葉で話し、時には地球温暖化防止策でパウエル国務長官に詰め寄り、時には小泉政権の意義についてまくし立てるなど、抑え目ながら「真紀子流」を貫いた。

一方、田中外相の強い意向で、民間からの1人を加えて通訳2人を同行させたが、パウエル長官、ライス大統領補佐官との会談では出席可能な人数に制限があり、それぞれ1人ずつを同席させる結果になった。

会談では基本的に日本語を使った田中外相だが、パウエル長官らとの雑談には英語で応じた。しかし、地球温暖化防止では京都議定書を米国が批判していることについて同長官に「共感しない。(ほかに)どういう案があるというのか」と強い調子で迫った。

女性同士の会談となったライス大統領補佐官(国家安全保障問題担当)について、外相は「非常に明快で、頭の回転が速く、短い時間で極めてよく意思疎通できた」と語っており、丁々発止のやりとりがあったことをうかがわせた。

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【政界談話室】

○・・・自民党の亀井静香前政調会長は18日、広島市で講演し、小泉純一郎首相が派閥解消を唱えていることについて「3人集まれば派閥ができる。自民党は金太郎あめではない。300人を超える自民党の中で派閥ができるのは当たり前だ」と派閥擁護論を展開。さらに「それぞれ切磋琢磨するためにそうした集団をつくっている。これは国民のためにもなる」と怪気炎。総裁選についても「純ちゃんは三度目だが自分は初陣。二度目のときはいけますから」と早くも出馬宣言で、久々の亀井節に場内も大受け。《共同通信》

【小泉純一郎首相】日米首脳会談前に民間人を米に派遣

小泉純一郎首相は18日、ブッシュ大統領との初の日米首脳会談を控え、米国に小泉内閣が進める不良債権処理など経済政策や安全保障政策への理解を得るため、近く島田晴雄慶大教授、岡崎久彦元駐タイ大使を米国に派遣することを決めた。《共同通信》

【小泉純一郎首相】似顔絵に上機嫌

小泉純一郎首相(自民党総裁)は18日午後、自民党本部を訪れ、が一般公募した小泉総裁のイラスト作品の展覧会を見学した。

会場には、手書きやコンピューターグラフィックスで描かれた首相の似顔絵計226点を展示。首相の髪形や音楽好きな点を考慮してライオンや指揮者に似せた作品が多く、それを見て首相が「ダダダ、ダーン」と口ずさみ、指揮者をまねる場面も。

ローマ字で「頑張る」と書き込まれた作品を見つけると、「頑張ると書いてある。頑張るくいな、ヤンバルクイナ。マングースに食われちゃうよ」と「オヤジギャグ」も飛び出す上機嫌ぶり。

自民党は、展覧会場での人気投票をもとに採用作品を決め、人形やTシャツ、携帯電話のストラップなど各種グッズに使用する予定で、選ばれた作者には50万円の賞金を出すことにしている。《共同通信》

【ゴルフ・全米オープン】

男子ゴルフの今季メジャー第2戦、第101回全米オープン選手権は18日、米オクラホマ州タルサのサザンヒルズCC(6973ヤード、パー70)で通算4アンダーの276で並んだ2選手による18ホールのプレーオフを行い、70で回ったレティーフ・グーセン(南アフリカ)が72のマーク・ブルックス(米国)を下し、初優勝した。優勝賞金は90万ドル(約1億1070万円)。欧州ツアーで通算4勝している32歳のグーセンは、米ツアー初勝利がメジャー大会初制覇となった。南アフリカ勢の優勝は1965年のゲーリー・プレーヤー、94、97年のアーニー・エルスに次いで3人目。

グーセンはこの日、10番で一時5打差をつけるなど優位に試合を進め、17、18番で連続ボギーとしながら逃げ切った。96年の全米プロ選手権に続く2度目のメジャー大会優勝を狙ったブルックスは、3番で先にバーディーを奪いながら中盤にショットが乱れた。《共同通信》

【この日の民主党】

枝野政調会長代理が各国大使館向けに政策ブリーフ

18日、民主党本部において、各国大使館向けの政策ブリーフが行われた。会場には、アメリカ、イギリス、オーストラリア、カナダ、シンガポール、スイス、中国、ドイツ、フランス各大使館、欧州委員会などから政治担当官ら関係者が集まり、枝野幸男政調会長代理が当面する参議院選挙の政策を中心に、およそ40分間の提起を行った。

枝野政調会長代理は冒頭、民主党の政策集を提示し「森内閣当時に作成したものだが、小泉内閣に代わって訴え方は少し変わるものの、基本的な考え方には変化はない」として、改革内容と重点政策について説明した。

まず、「民主党として闘う相手は小泉首相ではなく、小泉さんの反対勢力」とした上で、「構造改革には賛成だが、単に改革というだけでは足りず、3つの原則が必要」と指摘。第1は「期限と具体策の提示」で、小泉改革では提示されていないが、具体性とリミットを明確にすることが必要だとした。第2は「公正性の実現」。改革が大企業や銀行など、一部の利益が優先されるアンフェアなものであってはならないとした。第3は「セーフティネット確立の重要性」。「構造改革が進むなかでは倒産・失業は避けて通れない。ただ、だらだらと失業者をつくり出し続け、傷を大きくするのは問題。一瞬で構造改革を断行し、そしてセーフティネットをつくる。そうした政策を民主党は進めていく」とした。

続いて、道路特定財源の一般財源化について説明。財政再建のやり方めぐっては、参議院選挙前であるため表立ってはいないが、自民党案では増税をほのめかす発言も出ていると指摘。一方の民主党案では増税はありえないと断言した。「歳出削減によって増税にブレーキをかける方法を検討している。かなりきびしい課題だが、これでプライマリーバランスをとる」と説明した。また、天下り規制強化や外交機密費・官房機密費の改善策も提示した。

質疑では、民主党の郵政民営化に対する姿勢への質問があり、「いろいろ問題があり、まだ結論は出ていない」と説明した上で、民間への移行に際して地域へのサービスの低下を防ぐ方策などを議論しているとした。民主党のアイデンティティは何か、との質問には、経済優先の政治や中央集権システムを大きく変える政策にある、と答えた。《民主党ニュース》



6月18日 その日のできごと(何の日)