平成4501日目

2001/05/05

【千葉県四街道市】作業員宿舎が全焼、11人死亡

5日午前0時55分ごろ、千葉県四街道市山梨の土木建築会社「菊地組」=A社長(71)=の事務所兼作業員宿舎から出火、鉄骨2階建て延べ約500平方メートルを全焼した。焼け跡から同日夕までに10人の遺体が見つかった。A社長夫妻ら11人が行方不明となっており、県警四街道署と四街道市消防本部はさらに焼け跡を捜索するとともに、遺体の身元確認を急いでいる。

ほかに行方不明となっているのは、A社長の長男で北海道幌延町、同町職員、Bさん(44)一家5人と、作業員4人。Bさんは連休を利用して2日から7日まで休暇をとり、夫婦と小学生、保育園児の子供3人で遊びにきていた。見つかった遺体は、男性7人(うち子供2人)、女性3人(同1人)。焼損がひどく、身元の確認は難航している。

調べによると、出火当時は1階に作業員14人、2階にA社長夫妻とBさん一家を含む28人の計42人がいた。1階の全員と2階にいた作業員17人は逃げて無事だったが、菊地社長夫妻ら2階で寝ていた11人が逃げ遅れたらしい。近所の住民の話では、出火当時、「パーン、パーン」と大きな音がしていた。同署は屋内から出火したとみて調べている。

同消防本部によると、焼けた作業員宿舎は同市の火災予防条例で義務付けられた共同住宅(延べ床面積150平方メートル以上)の届け出をしていなかった。このため、消防署による2年に1度の立ち入り検査などは行われておらず、消火設備が適切だったかどうかは不明という。

作業員宿舎は1階に作業員用の17部屋と食堂や物置、2階にA社長夫妻の居室と事務所などのほか作業員用の約25部屋があった。いつもは出稼ぎの作業員ら約50人が宿泊していたが、連休で外出や帰省している人がいて、普段よりも人は少なかった。

Bさん一家は毎年、ゴールデンウイークにA社長方を訪れていたという。A社長も幌延町出身で、十数年前に同町から四街道市に移り住み、土木建築会社を営んでいた。現場はJR総武線四街道駅の東約2・5キロの田畑が点在する住宅地帯の一角。《毎日新聞》



5月5日 その日のできごと(何の日)