平成4266日目

2000/09/12

この日のできごと(何の日)

【東海豪雨】40万人に避難勧告、指示

記録的な豪雨となった愛知、岐阜、三重の東海3県は12日未明、名古屋市西区を流れる一級河川、新川の堤防が約100メートルにわたって決壊、同市中川区の庄内川右岸でも川の水が堤防を越え、住宅が浸水するなどして、最大で約18万世帯、約40万人に避難の勧告や指示が出された。


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共同通信社のまとめでは土砂崩れなどで4人が死亡、2人が行方不明になり、床上・床下浸水も4万棟を超えるなど被害が拡大。名古屋市内で計約1万8000人が最寄りの学校などに避難し、同市災害対與本部は「昭和34年の伊勢湾台風以来の被害」として、避難した住民への食料の提供などを進めている。


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各地で道路が寸断、東海道新幹線は、JR発足以来最高の20時間以上の遅れとなったほか、東名、名神など高速道路も軒並みストップし、東海地方の交通はまひ状態になった。名古屋市などは自衛隊に災害派遣を要請、雨は今後、関東甲信地方に広がる恐れがあり、気象庁は厳重な警戒を呼び掛けている。

名古屋地方気象台によると、愛知県内では10日午後7時の降り始めからの総雨量は、東海市で584ミリ、名古屋市でも562ミリを記録。同市の総雨量は明治24(1891)年の観測開始以来の最高値で、平年の年間総雨量の3分の1以上に当たるという。

名古屋市災害対策本部によると、市内の床上浸水は、1万4000棟、床下浸水は2万5000棟を超えた。

愛知県内では、名古屋市が中川区などの約14万世帯(約36万人)を対象に避難を勧告、新川の堤防決壊の直撃を受けた西枇杷島町も約6600世帯に避難勧告を出して付近の学校などへの避難を呼び掛けた。西春町は約1万2000全世帯に避難を指示、岐阜県内でも約2500世帯に避難勧告が出された。《共同通信》

記録的豪雨に見舞われた東海地方の水害は12日夜、愛知、岐阜両県などで死者が1人増えて計7人となった。雨脚は弱まり川の水位も低くなったが、堤防が決壊した名古屋市西区や愛知県西枇杷島町一帯では町全体が浸水、同町約6600の全世帯に対する避難勧告が継続。最寄りの学校など避難所で待機している住民は西枇杷島町で約8000人、名古屋市で約7000人の計1万5000人に上った。西枇杷島町役場によると、ほかに安否の確認が難しい住民が多数いるという。

同町一帯では町役場や警察署との電話連絡が取りにくく、愛知県は被害の実態把握を急いでいる。

愛知県は避難所の設置などにかかる財源を負担するため、名古屋市や西枇杷島町など2市4町に対し、災害救助法を適用することを決定した。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

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【北朝鮮による日本人拉致疑惑】被害家族が森首相に申し入れ

朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)に拉致された疑感がある日本人の家族が12日午後、首相官邸で森喜期首相に面会し、拉致問題を棚上げしたまま日朝間の国交を正常化しないよう要請した。森首相は「拉致問題を棚上げした正常化はあり得ない。相手は国際舞台に出てくる気配があり、このチャンスをつかまえ、あらゆる方法で全力で取り組む」と答えた。

要請には「『北朝鮮による拉致』被害者家族連絡会」(横田滋代表)の7家族、9人が出席。

昭和52年に新潟市で長女のめぐみさん=当時(13)=が失跡した横田代表は、当時めぐみさんが毛筆で「世界平和」と書いた紙を持参して森首相に見せ、「私たち家族も苦しいが、拉致された本人はもっと苦しんでいる。一日も早く再会させてほしい」と訴えた。

家族の一人が突然土下座し、「拉致を棚上げして正常化が進むと(証拠隠滅のために)家族が殺されてしまう」と直訴する場面もあった。《共同通信》

【三菱電機】テレビの発火事故放置が明らかに

三菱電機は12日、1987年から88年にかけて生産した大画面テレビ「CZ―1シリーズ」で3件の発火事故が起きたことを明らかにし、同シリーズ約4万5000台を自主回収すると発表した。

同社は、この日の朝に一部報道で発火事故が明らかになるまで、電子回路の異常過熱で発火する恐れがあることを把握しながら、製品の自主回収や問題の公表をしていなかった。通産省は重大事故の報告を義務づけた電気用品取締法違反の疑いもあるとして調査を始めた。

同じ三菱グループの三菱自動車工業によるリコール(回収・無償修理)に絡むクレーム隠し事件が発覚したばかりで、同グループ企業のモラルが改めて問われそうだ。《毎日新聞》

【大相撲秋場所】10日目

大相撲秋場所10日目(12日・両国国技館)全勝の横綱武蔵丸が貴闘力を寄り切り、連勝を10に伸ばした。横綱曙は追風海を押し出し1敗を守った。大関は魁皇が栃乃洋の左下手投げに屈し2敗目。出島は闘牙を押し出し、勝ち越した。千代大海と雅山の大関対戦は、千代大海が変化からはたき込んで7勝目。雅山は6勝4敗、関脇武双山は小結安芸乃島を押し出し6勝目。小結貴ノ浪は7勝目を挙げた。武蔵丸を1敗で曙、2敗で出島、魁皇、平幕の旭鷲山が追っている。十両は琴光喜が10連勝でトップ。《共同通信》

【脚本家・内館牧子さん】女性初の横綱審議委員就任

大相撲の女性初の横綱審議委員に12日、人気脚本家の内館牧子さん(52)の就任が決まった。日本相撲協会が同日、内館さんに横綱審議委員会の新委員を委嘱したもので、女性委員が加わるのは1950年の同委員会設置以来初めて。《共同通信》

男性社会の典型と言える相撲界に、新しい風が吹いてきた。12日、日本相撲協会の横綱審議委員会の新委員に、脚本家の内館牧子さん(52)の就任が決まった。好角家で知られる内館さんが、女性として初めて協会の“お目付け役”に加わった。新たな時代を予感させ、話題を呼びそうだ。

日本相撲協会と女性をめぐっては、これまで何度も問題が起きてきた。

ことし春場所では大阪府の太田房江知事が、知事杯を優勝者に土俵上で直接手渡したいとして論議になった。結局、知事側が下りる形で一応の決着はついたものの、角界の前近代的な体質は批判も受けた。今回の内館さんの起用は、こうした批判をかわす狙いがある。

横綱審議委員会(横審)については、平成5年に赤松良子文相(当時)が女性委員のいないことに不満を示したことがあった。協会はことし5月の夏場所後に、横審に女性委員を加える意向を表明し、人選を始めた。

横審の規則で委員は「相撲を愛好し、相撲に深い理解を有する」とある。内館さんは大相撲をはじめとする、格闘技ファンとして知られていることが委嘱のポイントとなった。現委員は全員が必ずしも相撲に造けいが深いとも言えず、内館さんの参加で横審の活性化も期待できそうだ。《共同通信》

【虎島和夫防衛庁長官】米・コーエン国防長官と会談

虎島和夫防衛庁長官は12日午前(日本時間13日未明)、ワシントン近郊の米国防総省でコーエン国防長官と会談した。虎島長官は、日本の次の中期防衛力整備計画(平成13−17年度)と米国の4年ごとの国防計画見直し(QDR)について「時期的に符合する。双方で中身について緊密に意見交換できれば有意義だ」と表明、国防長官も「あらゆる面で対話をグレードアップしたい」と述べ、日米の中、長期的な部隊装備や編成の在り方を検討するための新たな協議機関を設置することで合意した。

両政府はこれまで日米防衛協力のための新指針(ガイドライン)策定などを通じて、自衛隊と米軍の運用面での協力態勢整備を進めてきたが、予算措置を伴う防衛力整備の内容にまで踏み込んで本格調整するのは初めてとなる。《共同通信》

【若田光一宇宙飛行士】最終訓練

来月5日、米スペースシャトル「ディスカバリー」で2度目の宇宙飛行に飛び立つ宇宙飛行士の若田光一さん(37)が最終訓練のため米東部夏時間12日夕(日本時間13日朝)、打ち上げ基地のケネディ宇宙センターに到着。「準備は順調。打ち上げが待ち切れない」と意気込みを話した。

若田さんは一緒に飛行する6人の同僚宇宙飛行士とともに、ヒューストン(テキサス州)から4機のジェット練習機T38に分乗して到着。ブライアン・ダフィー船長に促され、全員を代表して出迎えた関係者にあいさつした。



9月12日 その日のできごと(何の日)