平成4081日目

2000/03/11

この日のできごと(何の日)

【ひかりレールスター】運転開始

山陽新幹線に11日、最新型の700系車両を使って新大阪−博多間を2時間45分で結ぶ「ひかりレールスター」がデビューした。しかし新大阪からの下り四番列車となったひかり359号(乗客約450人)が、同日午前9時すぎから、西明石−相生間を走行中に車両故障のため加速できなくなり、相生駅に臨時停車した。午後0時12分、45分遅れで博多駅に到着した。

レールスターは、空の便への対抗策としてひかりをスピードアップさせたJR西日本の「期待の星」だが、初日からのトラブルで不安な発車となった。

同社によると、359号は午前8時40分に新大阪駅を出発。9時15分ごろには姫路付近で、自動車のアクセルに相当するノッチを作動させても加速できなくなり、時速70キロ以上が出ない状態となった。相生駅まで走り、ホームのない通過用の線路で約35分間停車。応急措置して9時50分ごろ運転を再開、以降は通常速度で走行した。後続の下り7本も遅れ、計約4000人に影響が出た。JR西日本は博多駅到着後、博多総合車両所で調査。原因は運転席の速度制御装置内のバネを固定する接着剤が電気接点にも付着し、電気が通じなくなったためと分かった。

レールスターは8両編成で同区間を1日18往復。従来のひかりと同じ運賃ながら最高時速を285キロにアップさせ、所要時間を32分短縮した。

基本性能はこれまでの700系と同じだが、車体は、グレーを基調に窓下に黄色のラインを配して外観を一新。指定席は片側2席でゆったりしたシートにしたほか、ノートパソコン用のテーブルと電源コンセントを設けるなど、車内の快適性を高めているのも特色。

レールスターは、昨年12月16日の試運転中に電気系統の故障で運転を打ち切ったり、今年2月22日には、試乗車の運転席窓ガラスにひびが入るトラブルが起きている。《共同通信》

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【J1】第1ステージ第1節

Jリーグ一部(J1)第1ステージ第1節(11日・国立競技場ほか=8試合)8年目のシーズンが開幕。昨季年度王者のジュビロ磐田、天皇杯全日本選手権優勝の名古屋グランパスは敗れたが、2部(J2)から昇格したFC東京が初勝利を挙げた。磐田はゲームの主導権を握りながら、延長前半1分に柏レイソルの北島にVゴールを決められて0−1。鹿島アントラーズは1−0で名古屋に競り勝った。昇格組では、東京が後半40分にツゥットがPKを決めて横浜F・マリノスを1−0で下したが、川崎フロンターレは1−2でアビスパ福岡に敗れた。昨季の第2ステージを制した清水エスパルスはセレッソ大阪に3−2と辛勝。第1ステージは5月27日まで行われる。《共同通信》

【自民党・森喜朗幹事長】解散「サミット後にすべき」

自民党の森喜朗幹事長は11日午後、埼玉県幸手市内で講演し、衆院解散・総選挙は七月の主要国首脳会議(沖縄サミット)後に実施すべきだとの見解を表明、記者会見では「(小渕恵三首相から)相談があれば私の意見を言いたい。首相から問われれば答える」と言明した。

解散・総選挙は沖縄サミット後に先送りすべきだと幹事長として進言する意向を明確にした発言。講演で森氏は「沖縄サミットを成功させるとなれば、首相が(解散は)サミットの後に、と考えるのは当然のことだ」と述べた。首相は、予算関連法案が成立する4月に解散時期について判断する考えを表明している。

森氏は「8月は旧盆があり、この間に選挙すると仏様にしかられる。9月15日から始まるシドニー五輪も避けたほうがいいとなる一と、任期満了まで1カ月しかない」とも指摘、任期満了選挙となる可能性にも言及した。

解散についてこれまで森氏は「サミット後が望ましい」としながらも、景気回復など考慮して首相が判断するとの立場を繰り返してきた。今回、「進言」に踏み込んだ背景には、警察不祥事などで政権を取り巻く情勢が極めて厳しい、との認識があるとみられる。《共同通信》

【自民党・古賀誠国対委員長】解散「限りなく任期満了で」

自民党の古賀誠国対委員長は11日午後、広島県神辺町での会合であいさつし、衆院解散・総選挙の時期について「(7月の)主要国首脳会議(沖縄サミット)の後、限りなく(10月までの)任期いっぱいでいい」と述べた。

その理由について「(サミットを)ぜひ成功させなくてはいけない。しっかりした準備をし、世界に対する日本の信頼を高める会議にしたい。サミット以前はぜひ避けてほしいし、避けるべきだ」と説明した。

また、警察不祥事に関連して野党が保利耕輔国家公安委員長の辞任を求めていることについては「野党は保利氏のクビを取る手法を取るが、それだけでは物事の本質的な解決にはならない」と指摘、保利氏が職にとどまり警察改革の先頭に立つべきだとの認識を示した。《共同通信》

【公明党】小選挙区で全勝目指す

公明党は11日午後、次期衆院選に向けた準備を進めるため、所属衆参両院議員と都道府県本部の代表を東京都内の党本部に集め、全国県代表協議会を開いた。

神崎武法代表は冒頭のあいさつで、衆院選の目標として公認候補を擁立する19小選挙区の全勝と、比例代表で前回参院選以上の得票を目指す方針を表明。

解散・総選挙の時期については「予算関連法案成立後と、沖縄サミット(主要国首脳会議)後の二つの見方がある。私は現在のところサミット後が可能性が高いと考える」との見通しをあらためて示した。

その上で、連立与党内で検討中の「統一公約」として①インターネットを利用して行政手続きを簡素化する電子政府の推進②環境保全に留意した循環型社会の実現−を公明党として提案したいとの考えを明らかにした。会議では冬柴鉄三幹事長ら執行部が後半国会の見通しなど当面の政治日程や、自民党との選挙協力協議の現状を説明した。《共同通信》

【ロシア・プーチン大統領代行】英・ブレア首相と会談

ロシアのプーチン大統領代行兼首相は11日、訪ロ中のブレア英首相とサンクトペテルプルクで2回の非公式会談を行った。代行は、ロシア軍のチェチェン進攻をめぐる西側の人道面の批判を考慮し、チェチェン政策に「一定の修正を加える」と述べ、欧米との関係改善に意欲を表明した。

修正の具体的内容には触れなかったが、26日の大統領選で当選が確実視される代行がチェチェン政策の見直しに言及したのは初めて。

ブレア首相は、プーチン氏が昨年末に大統領代行に就任して以来会談した最初の西側首脳で、プーチン氏は、西側への融和発言には、チェチェン問題で悪化した関係を改善しようとの狙いがあると言える。《共同通信》

【台湾総統選挙】最後のテレビ政見発表

18日の台湾総統選挙の投票日まで一週間に迫った11日、台北で5人の候補者による最後のテレビ政見発表が行われ、接戦を続ける有力3候補がそれぞれの立場から「安定と繁栄」「金権腐敗の長期政権打破」「対中関係の安定と国民党の改革」などを訴えた。

国民党の長期政権の交代がかかった今回の選挙戦で、は、対中関係の打開と金権・腐敗政治の打破が最大の争点となり、3候補とも「安定と改革」の微妙なバランスに気を使った。

分裂選挙で苦戦が続く国民党の連戦候補(副総統)は「安定、平和、繁栄」を強調、中台関係の打開に向けて「武力から平和、対抗から協議の新思考で臨む」とし、国民党の政権継続を主張した。「政権交代」を前面に掲げる野党、民主進歩党の陳水扁候補(前台北市長)は「55年に及ぶ国民党の金権政治で乱れきった台湾政治の改革」を訴え、連候補を批判。宋候補は「国民党が当選すればむちゃくちゃになるし、民進党なら戦争の可能性が高まる。超党派の私に」と訴えた。《共同通信》

【ウクライナ】炭鉱で爆発事故

ウクライナ東部ルガンスク州にあるバラコフ炭鉱で11日午後(日本時間同日夜)、メタンガスによる爆発が起き、インタファクス通信などによると、当時坑内で作業していた277人の炭鉱労働者のうち80が死亡、7人が負傷する大惨事となった。死者数がさらに増える恐れもある。

1991年にウクライナが独立してから最悪の炭鉱事故で、クチマ大統領は急きょポーランド訪問をキャンセル。事故原因を調査する政府委員会が設置された。

爆発事故が起きたのは地下約660メートルの坑内。ウクライナの炭鉱では財政難から安全対策がおざなりにされているため、ここ数年爆発事故が相次いでいる。インタファクスによると、ことしに入ってから既に約40人が死亡、昨年1年間で計297人の労動音が死亡したという。



3月11日 その日のできごと(何の日)