平成4022日目

2000/01/12

この日のできごと(何の日)

【この日の小渕恵三首相】

地雷除去作業を視察

小渕恵三首相は12日午前、カンボジア北西部のシェムリアップ入りし、政府機関の「カンボジア地雷対策センター(CMAC)が地雷除去作業を行っている現場をフン・セン首相とともに視察した。


https://www.kantei.go.jp/

小渕首相は視察後、記者団に対し「対人地雷は人間の作った悪魔の兵器だ。除去作業は危険の伴う苦労の多い作業だが、日本も全力を挙げ支援していく」と述べた。《共同通信》

ラオス訪問

小渕恵三首相は12日夕(日本時間同日夜)、日本の首相として33年ぶりにラオスを訪問、ビエンチャン市内の首相府でシサワット首相と会談した。

小渕首相は東南アジア諸国連合(ASEAN)域内の経済格差是正の観点から、メコン川流域のタイ−ラオス−ベトナムを結ぶ「東西回廊」整備と周辺地域の経済発展が重要として、架橋、道路改修などへの支援を約束。ASEAN中央事務局の運営強化に250万ドルの供与を予定していることを明らかにした。また、3月末に調査団を派遣、マクロ経済政策の提言を行う考えを表明した。

シサワット首相は主要国首脳会議(沖縄サミット)では①グローバル化(市場経済の世界的拡大)に調和するための基礎教育②貿易面での先進国の配慮−などを討議すべきだと指摘した。

両国政府は、ラオスに対し人材育成奨学計画(留学生支援)などに総額8億3600万円の無償資金協力を行う書簡を交換した。《共同通信》

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【大相撲初場所】4日目

大相撲初場所4日目(12日・両国国技館)全勝でトップに並ぶ横綱曙、関脇貴ノ浪、平幕の栃乃洋と旭天鵬の4人が白星を重ねた。曙は朝乃若を簡単に押し出し、大関復帰を目指す貴ノ浪も小結土佐ノ海を落ちついてはたき込み4連勝とした。横綱貴乃花は小結雅山を右四つで寄り切り、連敗を免れ3勝目。横綱武蔵丸はこの日から休場した。大関陣は不振。出島が闘牙のはたきに、千代大海は関脇武双山の寄りに屈しそろって1勝3敗。関脇魁皇は好調の琴竜を豪快に送り出し、武双山とともに3勝1敗。関脇栃東は、連勝で五分の星に戻した。

大相撲の横綱武蔵丸(米国・ハワイ州出身、武蔵川部屋)(28)が、初場所4日目の12日、日本相撲協会に休場を届け出た。場所前の今月4日の朝げいこで痛めた左手首の筋の炎症が悪化し、11日夜、師匠の武蔵川親方(元横綱三重ノ海)と相談、「みっともない相撲は取れない」と休場を決めた。

武蔵丸の休場は、1989年(平成元年)秋場所の初土俵以来初めてで、再出場しない限り、幕下以来続いている史上最多の連続勝ち越し記録は、先場所の55場所でストップする。

武蔵丸は昨年夏場所、大関で2場所連続優勝を果たして第67代横綱に昇進。今場所は3場所連続8度目の優勝を目指していた。《読売新聞》

【政界談話室】

○・・・民主党の鳩山由紀夫代表は12日の記者会見で、自民党の梶山静六元官房長官が小渕恵三首相の経済政策を批判したことについて「今の政策は誤りであり、国がつぶれてしまうという民主党の主張と軌を一にしている」とわが意を得たりといった表情。さらに、梶山氏に対して「今度(こちらへ)来てもらい、予算案などへの対応を一緒に考えていきたい」と強調した。これまで、鳩山氏は加藤紘一前自民党幹事長に連携を呼び掛けてきたが、今年からは梶山氏にまで熱いラブコール。《共同通信》

【民主党】衆院選に向け政策発表

民主党は12日、次期衆院選の事実上の公約となる「政権政策集『新しい政府』を実現するために」を発表した。

同党中心の新政府は「最良の国」を目指し、財政健全化10カ年計画策定を通じた財政構造改革、文部省解体などによる教育改革に挑むとしている。16日の党大会で承認する。

党の「挑戦課題」としては財政構造改革などのほか、中央集権型国家から「分権連邦型国家への転換」や、資源再利用による「循環型社会の実現」を掲げた。具体的政策では、財政改革の一環として公共事業費を10年以内に3割削減するとした。教育改革では「教育を分権して住民参加型教育にする」との狙いから、文部省解体とそれに代わる中央教育委員会設置を主張。学校長の公募制導入、国立大の原則私立化も盛り込んだ。

このほか、①雇用での年齢差別原則禁止②環境税導入③納税者番号制度導入や課税最低限の見直し④選挙権・被選挙権年齢の引き下げ⑤朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)との経済協力前進−を打ち出した。《共同通信》

【チェチェン共和国】主要拠点で最大級の激戦

インタファクス通信は12日、ロシア軍北カフカス司令部筋の話として、チェチェン共和国南東部の主要拠点であるアルグンやシャリで11日から12日にかけて、これまでで最大級の激しい戦闘があったと報じた。これらの拠点からは武装勢力が撤収したと伝えられていたが、ロシア軍は依然、事態を掌握し切れていないもようだ。

チェチェンの首都グロズヌイ東郊のアルグンでは、武装勢力が鉄道の駅周辺や倉庫などに立てこもっており、ロシア軍がこれを包囲。また、シャリでも数十人規模の武装勢力が残っている。ロシア軍は特殊部隊による掃討作戦を改めて実施した。

一方、グロズヌイ市内でも局地的戦闘が続いており、ロシア軍は空爆や砲撃を加えている。ロシア軍は首都南西部のウルスマルタン地区なども制圧下に置いているが、これまで比較的平穏だった地域でも、武装勢力が近く大規模な反撃に出る可能性が大きいとみて、警戒を強めている。《共同通信》

【河野洋平外相】英・ブレア首相と会談

河野洋平外相は12日午後(日本時間13日未明)、英国議会で本場の党首討論「クエスチョンタイム」を視察した後、国会内でブレア首相と会談した。

この日はインフルエンザ対策をめぐり、ブレア氏と保守党のヘイグ党首が激論。議場で傍聴し、この迫力を肌で感じた河野氏が会談で「30分がこんなに早く感じたのは初めてだ」と切り出すと、ブレア氏は「クエスチョンタイムは英国流の決闘のようなものだ。私も受け答えするより、見ている方が楽しい」と軽口で応じた。

外相は会談後、記者団に、この日の討論を「ブレア首相の方が優勢だった」と判定。先の臨時国会から試行しているクエスチョンタイム日本版と比較して「英国は古い積み重ねの上に、活発に議論する仕組みができている」と分析してみせた。「日本でも試行錯誤で良い議論ができる仕組みをつくることが大事だ」と力説、いずれは自らも小渕恵三首相の後継として党首討論の場に立ちたいとの意欲をのぞかせていた。《共同通信》

【民主党ニュース】

「太田さんは官僚臭さのない魅力的な人」鳩山代表が大阪府知事選へ強い意欲

民主党の鳩山由紀夫代表は12日の記者会見で、前日の常任幹事会で推薦を決定した大阪府知事選挙候補予定者の太田房江さんについて「個人的にも知っているが、官僚臭さがなく大変魅力ある人」と述べながら、「大阪は経済再生が第一の課題。商工問題に知識が深い太田さんは候補者としてぴったりだ。自民党は本部と地元の対応が割れたが、そうした次元を超えて本当に府民に役立つ知事を誕生させるため支援していきたい」と、全国初の女性知事実現に向け、強い意欲を示した。

また全国銀行協会が、自民党からの政治資金要求の有無について釈明を求めた民主党銀行監視プロジェクトの質問状に「協会についてはそのような事実はない」「個別の銀行にそうした要請があったかについては知る立場にない」などと回答したことについて、鳩山代表は「(献金要請が事実なら)かつての造船疑獄に匹敵する事件となる可能性があり、今後個々の銀行についても事実の究明に向け取り組んでいく」と表明した。

さらに鳩山代表は、去る10日に訪れた徳島県の吉野川第十堰について、「先人の環境に配慮しながら人の命を守ろうという工夫をくみ取ることができた」と感想を述べるとともに、「今の日本の治水対策を本気で見直さなければならないという思いだ」として、徳島市が実施する住民投票を高く評価しながら、「民主党としては、新たな河口堰には反対の意思を表明したい」と述べた。

インドのフェルナンデス国防相が来党 反核運動から国防大臣へ

訪日中のインドのジョージ・フェルナンデス国防大臣が12日、民主党本部を表敬訪問し、鳩山代表をはじめ広中和歌子副代表、藤田幸久企画局次長、小山峰男参議院外交防衛委員会理事と懇談した。

このなかでフェルナンデス大臣は、インドの現連立政権について「選挙前に共同の政策を各党間の壁を越えて時間をかけて作成し、5年間かけて実行することにしている」と説明。

さらに核問題について「大臣になる前は反核運動に参加していたが、抑止という点から核実験に踏み切らなければならなかった。核軍縮には賛成であり、今後は核保有国と非保有国が互いに協力し合い、国連の場で国際世論を動かしていかねば」と発言。

懇談後、鳩山代表は記者会見で、「反核運動家を国防大臣にするとはインドの懐の深さを感じる。またインドの連立政権は、選挙が終わった後に政策も一致しないまま連立した自自公と大違い」と語った。



1月12日 その日のできごと(何の日)