平成3973日目
1999/11/24
この日のできごと(何の日)
【千葉県警】ライフスペースを捜索
千葉県成田市のホテルで兵庫県川西市の元会社員Kさん(66)のミイラ化した遺体が見つかった事件で、千葉県警の特別捜査班は24日、被疑者不詳のまま死体遺棄の疑いで、Kさん一家が参加している自己啓発セミナー主催団体「ライフスペース」の関連施設を一斉に家宅捜索した。
事件後、ライフスペースの施設に捜査のメスが入るのは初めて。「グル」と名乗る高橋弘二氏(61)を指導者に掲げ、ミイラ遺体を「死んでいない。これは『定説』だ」などと理解を超えた主張を繰り返す団体について、県警は事件への関与を含め、組織の全容解明を目指す。
捜索を受けたのは、東京都新宿区にある支援団体「シャクティパットグル・ファウンデーション」の事務所や、名古屋市東区の関連施設、高橋氏らが滞在している茨城県大洗町のホテルなど数カ所。
東京都福祉局によると、捜索の際、都内のライフスペース関連施設など5カ所で計9人の子供が見つかり、警察が一時保護した。今後、必要があれば児童福祉法に基づいて児童相談センターなどが受け入れるという。
調べでは、Kさんは6月下旬、脳内出血で倒れ、兵庫県伊丹市内の病院に入院したが、長男やライフスペース関係者が病院から連れ出し、成田市内のホテルに運んだ。Kさんはその後死亡したとされる。《共同通信》
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【大相撲】新十両に3人
大相撲の新十両に24日、昨年のアマ横綱で日大出身の加藤改め高見盛(東関部屋)と若光翔(松ケ根部屋)安美錦(安治川部屋)の昇進が決まった。初場所(来年1月9日−23日・両国国技館)で3人のフレッシュな土俵に注目が集まる。
昨年のアマ横績、加藤改高見盛(東関部屋)が新十両として初場所の土俵に立つ。ことしの春場所、学生時代に27タイトルを獲得した同じ日大の琴光喜らとともに幕下付け出しでデビュー、注目を集めてきた。
琴光喜は一足先に九州場所で十両入りした。「彼は本当に強いので、(先を越されたのは)仕方ないと思う」と認める。その半面「ライバルというか、彼にはどういうときでも、どんな状況でも勝ちたい」。やはり、特別な意識がある。
東関部屋からは3人目の関取。これまでの曙と大喜はハワイ出身だったため、 同部屋初の国内出身の関取となる。
高見盛は「右差し、左上手の、今までの自分の相撲を磨きたい」と、さらなる飛躍を期していた。《共同通信》
【小渕恵三首相】自由党・小沢一郎党首と会談
小渕恵三首相と自由党の小沢一郎党首は24日夜、首相官邸で会談し、介護見直し対策費を計上した平成11年度第二次補正予算案について、自由党が賛成し成立に協力することで合意した。介護問題をめぐっての自由党の連立政権離脱は回避された。これを受けて25日に政府は与党3党の賛成の下に、補正予算案閣議決定する。
会談で、小沢氏は社会保障全般の「再購楽の論議」の進展や教育、安保など3党合意の実現を要請。首相は「了解した。全力で実現に努力する」と答え、連立政権合意の実施に優先的に取り組むことで一致した。
小沢氏はこれに先立つ自由党両院議員総会で、「(12年度)予算編成前までにわれわれの方針を決める」と言明し、自民党との合流問題を含め連立政権への対応について年内に決断する意向を表明した。
小沢氏は首相との会談で「政策課題全般について最大限の努力をしたい」と、政策課題の実現が重要との考えを強調。両院議員総会では「党の在り方について臨時国会が終わった段階で、各種世論調査を見ながらもう一度皆さんの意見を聞きたい」と表明した。自民党内にも、総選挙態一勢構築のため年内に合流問題を検討する必要があるとの有力な意見があり、この問題が今国会閉幕後、再浮上する可能性が出てきた。《共同通信》
【小渕恵三首相】インド・シン外相と会談
小渕恵三首相は24日、インドのシン外相と会談し、包括的核実験禁止条約(CTBT)に署名すれば、インドに対する経済制裁を解除する用意があることを伝え、早期署名を促した。河野洋平外相も同日夜、外務省飯倉公館で会談し同様の要請をした。
小渕首相は「(核の問題が)のどに刺さったとげだ。CTBTへの署名があれば、とげが抜ける」と、署名を強く求めた。シン外相は「核実験は戦略的な必要性からの最小限の措置だ。これ以上実験を行わないことを確認している」と指摘。署名について「インド国内での合意づくりに努力している」と説明した。
日本政府は、昨年5月のインドの核実験を受け、新規円借款などの経済協力を凍結している。首相は「日印間の良好な関係が核実験で影響を受けた。唯一の被爆国として深刻に受け止めている」と強調、橋本龍太郎前首相(外交特別顧問)に来年2月にもインドを訪問するよう要請していることを明らかにした。シン外相から早期のインド訪問を招請されたのに対し「そういう環境が整うよう努力してほしい」と述べた。《共同通信》
【民主党ニュース】
「バラマキ」から「やる気の支援」へ/中小企業政策・商店街振興策まとめる
民主党は24日、ネクストキャビネットの閣議で、中小企業活性化推進プロジェクトチーム(座長大畠章宏衆議院議員)がまとめた「民主党中小企業政策・商店街振興策」を了承した。足立良平消費者・産業担当ネクスト大臣と、取りまとめの中心になった同PT事務局長の木俣佳丈参議院議員が、鳩山代表とともに会見して発表した。
この政策は、これまでの野放図な「バラマキ政策」から「やる気が出る政策」への転換が必要であるとの考え方を基本に、具体策として(1)事業承継税制の強化や同族会社の留保金課税の見直しなど「やる気」を支援する税制改革(2)貸し渋り対策など中小企業を元気にする金融対策(3)「1%ベンチャーキャピタル構想」「ベンチャーインキュベーター」など、創業・ベンチャー企業への支援策(4)起業家教育振興、教育訓練給付など中小企業へのソフト・人材支援策(5)中小企業技術革新制度の抜本的強化など「技術で勝負する」中小企業への支援策(6)情報通信技術との一体化や教育環境づくりなど、「ものづくり」基盤対策の強化(7)まちづくりと一体となった商店街の振興――などが柱となっている。
プロジェクトチームでは、これらの政策をコンパクトにまとめたA5版12ページのパンフレットを準備中で、出来次第全国に配布する予定。
憲法調査会長に鹿野道彦副代表 「国のかたち変える議論を」と鳩山代表
民主党は24日の政務役員会で、鳩山代表直属の機関として組織改編して再スタートする党の憲法調査会の会長に、鹿野道彦副代表をあてる人事を決めた。会長代理には吉田之久参議院議員・両院議員総会長、事務局長には江田五月・法務担当ネクスト大臣が就く。今週中に副会長など役員を決め、来週中に第1回会合をひらく予定。
鳩山代表は24日夕の定例記者会見で、「憲法のあり方を議論することはすなわち国のかたちを議論すること。この国のかたちを中央集権から地方分権連邦国家にかえる議論をしていきたい」と語った。また、安全保障問題については、「最初から9条を扱うわけではないが、重要テーマのひとつだ」と述べた。