平成3946日目

1999/10/28

この日のできごと(何の日)

【プロ野球・日本シリーズ】ダイエー、初の日本一

王貞治監督が宙に舞い、チャンピオンフラッグは関門海峡を渡る。節目の50回目を迎えたことしのプロ野球日本シリーズは28日、ナゴヤドームでの第5戦で福岡ダイエーホークスが地元中日ドラゴンズを6−4で下し、通算成績4勝1敗で球団創設11年目にして初の日本一に輝いた。

前身の南海ホークス時代を含めると1964年以来35年ぶり3度目のシリーズ制覇で、九州に本拠地を置く球団が優勝したのは58年の西鉄ライオンズ以来41年ぶり。最高殊勲選手にはダイエーの秋山幸二外野手が選ばれた。

就任5年目の王監督は、監督としては87年の巨人時代に続く2度目の日本シリーズ挑戦で悲願の日本一に。一方、11年ぶりに出場した星野仙一監督率いる中日は、45年ぶりの頂点はならなかった。

ダイエーは第1戦を工藤公康投手の完封勝利で制し、第2戦には敗れたが、第3、4戦は連続の完封リレーでものにした。優勝をかけて臨んだこの日は、三回に失策に乗じて6点を奪って流れを引き寄せ、3連勝で日本一に駆け上がった。《共同通信》

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【宝塚歌劇団】初の中国本土公演

「女性の男装姿がヘンハオ(とてもすてきだ)」「舞が華やかでとても良かった」−。宝塚歌劇団が28日、中国建国50周年と日中文化交流協定20周年を記念して北京市内の世紀劇院で、中国本土では初めての公演を行い、北京市民の喝さいを浴びた。

この日のプログラムは着物姿を中心に日本的なイメージを前面に出した「夢幻花絵巻」(むげんはなえまき)と、それとは対照的な西洋風の「ブラボー!タカラヅカ」。月組トップスターの真琴つばささん、檀れいさんなど40人が出演。真琴さんは「中国にも女性だけの劇があるそうだけど、私たち日本の女性もそれに負けないパワフルな公演を見せたい」と意気込んでいた。《共同通信》

【大阪府・横山ノック知事】セクハラを全面否定

大阪府知事選の選挙運動中に「セクシャルハラスメント(性的嫌がらせ)を受けた」として、運動員の女子大生(21)が、強制わいせつ容疑で、横山ノック知事を大阪地検に告発している問題で、横山知事側は28日までに、告訴事実を全面的に否定する内容の上申書を同地検に提出した。

横山知事は「告訴は事実無根」として虚偽告訴容疑で女子大生を同地検に逆告訴。上申書のほか、知事側は当時の様子を再現し、わいせつ行為はあり得ないとする独自に実況見分した書類も地検に出している。

横山知事は上申書の提出について「ぼくは知らん。弁護士が出したのかなあ」としている。《共同通信》

【瓦力防衛庁長官】沖縄県・稲嶺恵一知事と会談

瓦力防衛庁長官は28日、就任後初めて沖縄県を訪れ、稲嶺恵一知事と県庁で会談した。知事は米軍普天間飛行場の移設問題に関連し①跡地利用や移設先の地域振興のための制度整備②普天間代替施設を15年期限の軍民共用空港とする−ことなどを重ねて要請。瓦氏は、青木幹雄官房長官が地域振興の特別立法制定を検討する考えを示したことに触れて「私も同じ考えだ。防衛庁としても適切に対応していきたい」と積極的に取り組む考えを強調した。

瓦氏は会談後の記者会見で、普天間代替施設について「知事の発言を重く受け止めている」としながらも、「軍民共用には米軍の運用上の機能を確保しなければならない。これらを踏まえ調整することが必要だ」と慎重姿勢を示した。

瓦氏はこれに先立ち普天間飛行場を視察。ヘイルストン在日米軍沖縄地域調整官と会談し、米軍の綱紀粛正と事件、事故の防止を要請した。《共同通信》

【民主党】介護保険「選挙のための凍結」

民主党は28日、自自公3党による介護保険制度の見直しに対し、鳩山由紀夫代表ら幹部が緊急街頭演説を行い「選挙で当選するための凍結だ」と厳しく批判、保険料徴収の凍結反対を訴えた。鳩山代表は街頭演説で「自自公政権は保身のことしか考えていない。まさに数合わせの政権だ」と指摘。菅直人政調会長も「今は保険料を取らないと言って選挙をやる。こんな有権者をばかにした話があるか」と強調した。

菅氏はこれに先立つ記者会見で、与党内調整の難航について「政権担当能力を持っていないとことを自ら示している」と述べ、自由党が保険方式ではなく税方式の採用を求めていることに対しても「自分の党をアピールするための政局的主張だ」と非難した。

自自公3党による制度見直しについては、地方自治体や市民団体も反発しているため、民主党は自治体関係者らとの連携を深めていく考えだ。さらに臨時国会では、介護制度の財源問題について「政府、与党内の見解の違いを浮き彫りにしたい」(幹部)としている。《共同通信》

【アルメニア議会選挙事件】犯人投降、人質も釈放

アルメニア議会占拠事件は28日、同国のコチャリャン大統領が議会で犯人グループ5人の指導者ウナニャン容疑者らと直接交渉を行った結果、午前11時(日本時間午後3時)すぎ、犯人側が約40人とされる人質全員を解放し、投降して逮捕された。事件は27日の発生から約18時間ぶりに全面解決した。

サルキシャン首相、デミルチャン議会議長ら8人が犠牲となり、経済危機の克服やアゼルバイジャンとのナゴルノカラバフ紛争の解決など、重要課題を抱えた同国の指導部にとって大きな打撃となった。

ウナニャン容疑者は投降に先立ち、ロシアのNTV放送の電話に対し、犯人側の安全の保証などを条件に、事件の交渉による解決で合意したと表明。大統領も国営テレビを通じ声明を発表、全人質を解放すれば、武力は行使せず、法の枠内で事件を処理すると確約した。

国営テレビは、犯人側が要求していた犯人側の声明も発表した。犯人グループはこの中で①グループの安全の保証②占拠事件の詳細な究明③犯人だけでなく、「国民から略奪した者」も裁く裁判の実現−を要求した。

また、議会乱入は自らの主張に対する議員の注意を喚起するためで、宙に向けて発砲するつもりだったが、警備陣が先に発砲したので撃ち合いになったと主張した。

犯人グループは、アルメニア政府が「国民の血を吸っている」などとして「クーデター」を主張したが、5人のうち3人が親族関係にあるなど、組織的なクーデターとはほど遠い実態が分かった。《共同通信》

【中国】法輪功を「邪教」と断定

中国指導部はこのほど、7月に非合法化した気功集団、法輪功を「邪教」と断定、組織壊滅に向けた法整備を急ぎ始めた。一方、法輪功のメンバーは抗議行動を繰り返し、北京の緊張は再び高まっている。

28日付の共産党機関紙、人民日報は「法輪功は邪教だ」と題した特約評論員論文を一面に掲載し、法輪功との全面対決姿勢をアピールした。

全国人民代表大会(全人代=国会)常務委員会会議は「邪教組織の防止と取り締まりに関する決定」を審議中。しかし議場隣の天安門広場では法輪功メンバーが「無言デモ」を開き、連日少なくとも数十人が当局に連行されている。

人民日報論文は①指導者、李洪志氏への個人崇拝②メンバーへのマインドコントロール③世界終末論や医療無用論などの邪説のため1400人が死亡④政権奪取の野心−などを列挙してオウム真理教などと同じ「邪教」と結論付けた。

同時に法輪功との「闘争の徹底勝利」を呼び掛けたが、闘争は「複雑で長期的」とし、取り締まりが難航していることを認めている。

香港の人権団体、中国人権民主化運動ニュースセンターによると、今月に入って少なくとも500人の法輪功メンバーが身柄を拘束された。幹部約50人に対しては近く公判で重罰が言い渡される見通しという。《共同通信》

【民主党ニュース】

5年の時限立法で~民主党のオウム対策法案骨子まとめる

民主党のオウム真理教対策特別委員会(委員長=石井一副代表)は28日、政府がまとめたオウム真理教の活動を規制する法案について、5年間の時限立法とすることや、規制対象をより明確に限定することを柱とした対案の骨子をまとめた。

まず、規制の対象を「過去10年以内に不特定かつ多数の人を殺害し、その中心人物が影響力を持っている団体」とした。また、こうした団体の活動を明らかにする必要が認められた場合、政府案では公安調査庁と警察が立ち入り検査などを行えるとしているのに対し、民主党案では、破壊活動防止法とは区別すべきとして、警察だけに調査を認めている。さらに、憲法で定められている表現の自由や結社の自由に配慮し、法律を5年間の時限立法としている。

対案を取りまとめた江田五月、小川敏夫両参議院議員は、「政府案の内容との大きな隔たりはなく、我々の考え方を反映させながら、国会協議で一致したものを作りあげていきたい」と述べ、一刻も早い解決を望む地域住民の声にできるだけ早く応える姿勢を示した。

「介護保険見直しは選挙目当て」緊急街頭演説で自自公協議を批判

民主党は28日夕、東京・JR新橋駅前で緊急の街頭演説会を開き、自自公3党が進めている介護保険見直し論議を厳しく批判した。

竹村泰子男女共同参画局長の司会で、石毛子衆議院議員、鍵田節哉衆議院議員、今井澄雇用・社会保障担当ネクスト大臣が次々にマイクを握り、「小渕首相の約束した『着実な実施』を反古にして、責任政党といえるのか」「本来なら年金制度の見直しをやらねばならない時に、勤労者の将来への不安は高まるばかりだ」などと口々に訴えた。

続いて菅政調会長は「保険料徴収の凍結や(介護家族への)現金給付など、一見良さそうに聞こえる政策が、実はせっかく時間をかけて自治体や民間がつくった介護制度を後退させてしまう」と指摘し、「保険料凍結はその間に衆院選があるからだ。こんな有権者をバカにした話はない」と訴えた。

鳩山代表は、「自分たちの保身と選挙の当選のためだけの保険料凍結論だ」「2005年に見直すなど、それまで自自公政権や小渕政権が存在するかどうかもわからないのに思い上がりも甚だしい」と与党の動きを「選挙目当て」と厳しく批判した。

最後に福山哲郎参議院議員が「今の自自公はネクスト・エレクション(次の選挙)しか考えていないが、民主党はネクスト・ゼネレーション(次の世代)を考えている」とアピールして締めくくった。

臨時国会に臨む方針を確認

民主党は28日午後、国会内で両院議員総会を開き、臨時国会に臨む方針を確認した。

まず参院長野補選で当選した羽田雄一郎参議院議員の紹介に続いて、鳩山代表があいさつに立ち、「自自公政権にはすでにおごりの体質が見えている。介護保険一つ取ってみても、与党の選挙目当ての戦術を認めるわけには行かない。また東海村の被爆の事故のように、ずさんな管理を許してきたゆるんだ政府を根本的に治療して国民のために作り替えていかなければならない」と民主党の役割を強調した。

続いて、本岡昭次参議院議員会長は「自自公は政務次官が常任委員会の理事を兼務するという提案を持ち出した。立法府と行政府の境界線を破ったおごり以外の何物でもない。これははねのけたが、自自公がどういう政権か国会の活動を通じてしっかり示していきたい」と抱負を述べた。

川端達夫国対委員長も「政府委員の廃止、クエスチョンタイムの試行など、政権や国会の姿が大きく変わる国会だ。ネクストキャビネットを生かしながら、一丸となって取り組んでいこう」と呼びかけた。

次に、菅直人政調会長がネクストキャビネットの運営方法について説明。ネクストキャビネットの下に、部会長(ネクスト副大臣)や衆参関係委員会の理事、委員を配置し、各議員の政策秘書からなる「省庁対応チーム」を作り、官僚機構にバックアップされている政府の閣僚に対抗する体制を整える方針を提案した。また、政策調査会のスタッフに加え、衆参両院の調査室、法制局、国会図書館の調査スタッフを最大限に活用することで、「1000人くらいのスタッフを持つのと同じことになる」と説明した。



10月28日 その日のできごと(何の日)