平成3901日目

1999/09/13

この日のできごと(何の日)

【神戸空港】着工

神戸市が2005年秋の開港を目指し、神戸沖に計画していた神戸空港の建設工事が13日、始まった。1982年の新空港計画発表から17年たっての着工となった。地方公共団体が設置、管理する第三種空港で、総事業費は3140億円。財源は、67%に当たる約2108億円を市債発行で賄うほか、用地売却益677億円などを充てる方針。

空港建設をめぐっては、市民の間に「阪神大震災で財政が悪化しており、市債という借金頼みの大規模公共工事は不要だ」との反対論が根強くあり、反対派の市民団体が海上や陸上で抗議活動を行う中での着工となった。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

情報量が少ない日は随時加筆中です。

引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。

外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)

古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。

このサイトについて

【大相撲秋場所】2日目

大相撲秋場所2日目(13日・両国国技館) 3横綱1大関が敗れ、初日に続く波乱となった。横綱陣は貴乃花が小結武双山の上手投げに屈し、若乃花は小結琴錦に寄り切られて、ともに2連敗。武蔵丸も平幕の栃東に寄り切られて初黒星を喫した。栃東は4個目の金星。

曙は豪快に旭鷲山を押し出して2連勝。大関陣では、出島が玉春日を押し出して新大関で初白星を上げた。千代大海は2連勝したが、貴ノ浪は関脇魁皇に負けて1勝1敗。2連勝は曙、千代大海、魁皇に加え平幕の栃東、雅山、栃乃洋、和歌乃山の7人。《共同通信》

【プレイステーション2】2000年3月に発売

家庭用ゲーム機最大手のソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は13日、次世代ゲーム機「プレイステーション2(PS2)」を、来年3月4日に発売すると発表した。

SCEの久夛良木健社長は「いずれケーブルテレビなどを通じて家庭向け大容量インターネット環境が世界規模で立ち上がる。PS2を(家庭内の)あらゆるデジタル情報の中核機器として位置付けたい」と意気込みを見せた。

価格は3万9800円(コントローラーとメモリーカード付き)。発売2日間で100万台の出荷を見込んでいる。映像情報なども自由に送れる大容量インターネットへの接続を念頭に置き、平成13年にはPS2を利用してゲームソフトや映像・音楽などのデジタル配信事業を始める計画も明らかにした。《共同通信》

【神奈川県警】本部長「信頼損なった」と陳謝

神奈川県警の一連の不祥事を集中審議する同県議会防災警察常任委員会の調査会が13日開かれ、冒頭、深山健男同県警本部長が「警察に対する信頼を損なった。県民の皆さまに深くおわびしたい」と謝罪した。

質疑では中林英二警務部長が主に答弁。相模原南署-の元巡査長(42)の女子大生脅迫は昨年、いったんは刑事部が捜査に乗り出したものの、女子大生側のプライバシーの問題もあり、中断していたと釈明。

女子大生脅迫と厚木署員の集団暴行事件は捜査員21人態勢で再捜査。「できるだけ早く解明し、上司らの監督責任を検討する」と、真相を明らかにし、厳正に内部処分を行うことを約束した。

深山本部長は、不祥事の発覚後、説明が二転三転したことについて「報道機関への対応でも不適切な点があり、問題を一層深刻化させた。誠に申し訳なく思っている」などと述べた。

一連の不祥事発覚後、深山本部長が公の場で釈明したのは、5日の記者会見に次ぎ2度目だが、報道対応について明確に謝罪したのは初めて。《共同通信》

【APEC首脳会議】閉幕

ニュージーランドのオークランドで開かれていたアジア太平洋経済協力会議(APEC)は13日の首脳会議閉幕で、すべての日程を終えた。

今回の焦点だった世界貿易機関(WTO)の次期多角的貿易交渉(新ラウンド)への対応では、3年間に広範な分野を「包括方式」で交渉を進めることで合意。小渕恵三首相は閉幕後の会見で「新ラウンドに強いメッセージが打ち出せた」と評価した。今後は11月のWTO閣僚会議に焦点が移るが、ブルネイでの来年のAPECでは、非関税障壁や、自由化に向けた各国・地域の行動計画の見直しなどが議題になる見通しだ。

首脳宣言では、アジア危機の再発防止策も大きなテーマになったが、会議の中で先進国は「金融や政府の改革が重要。法制度も国際基準に合わせる必要がある」と、一層の構造改革の必要を指摘。短期資本の移動の監視など国際金融システムの見直しも進めるべきだ、との声も出た。

一方で「市場に自動調節機能はない。自由化が繁栄をもたらすとは限らない」と、途上国は性急な貿易自由化に懸念を表明。「ヘッジファンドの規制強化が重要」との指摘もあり、自由化をめぐる各国・地域の考え方の違いが残った。

閉幕後の会見で議長国ニュージーランドのシップリー首相は、首脳会議として蔵相会議との連携強化や、非関税障壁撤廃へ努力するよう閣僚に指示したことを表明。民間企業に分かりにくいと不満が強い各国・地域の個別行動計画の改善の必要性も示唆した。《共同通信》

【小渕恵三首相】政権協議後に人事断行

小渕恵三首相は13日夜、ニュージーランド・オークランド市内で同行記者団と懇談し、自民党総裁選再選後の党執行部人事と内閣改造について「ルールは別にない。(党執行部の)任期は決まっているが、延ばしたこともある」と述べ、連立政権発足に向けた自自公政権協議を現執行部で決着させた上で、一連の人事を断行したいとの意向を表明した。

首相は「全部が関連することだ。党人事をやって何日かやって改造するというルールはない」と指摘、内閣改造と党執行部人事を同時に行うのが望ましいとの考えを示した。また「全党挙党体制をつくる」として、総裁選を争っている加藤、山崎両派にも配慮する考えを示した。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・民主党の羽田孜幹事長は13日の記者会見で、自民党総裁選と民主党代表選を比べ「自民党は旧態依然の派閥抗争。それに引き換えわが方は一つの理想に向かって(候補者が)率直に語り合っており、好感を持たれている」と自画自賛。党分裂の懸念も取りざたされていることも逆手にとって「さわやかに考え方を述べている。(民主党には)幅広い考え方があるという安心感を国民に植え付けている」と強調した。代表選を党勢拡大のチャンスと位置付けているだけに味方には甘い採点。《共同通信》

【民主党代表選】地方遊説スタート

民主党代表選は13日夕、鳩山由紀夫、菅直人、横路孝弘の3候補が小渕恵三首相のおひざ元・群馬県高崎市で立会演説会などを行い、3氏そろって自自公連立政権批判を展開するなど、地方遊説をスタートさせた。

鳩山氏は高崎市で開かれた立会演説会で参加者の質問に答える形で、徴兵制について「(有事の際)万一(兵力が)足りないときには、緊急事態法制の中で考えるべきことではないか」と述べ、緊急事態法制の中で徴兵制を検討すべきだとの考えを示した。

これに対し菅、横路両氏は同日夜、都内で記者団に「憲法で(徴兵制を)禁止しながら、緊急事態法制に徴兵制を盛り込むのは難しい。発言が矛盾している」と批判した。

鳩山氏は「(徴兵制は)基本的人権と公共の福祉との間で考えるべきだ。しかし現実的には難しいだろう」と釈明した。

JR高崎駅前での街頭演説会で、菅氏が「次の総選挙で自自公による無責任な政治を変えたい」と、政権交代を目指す考えを強調。横路氏は「国民の不安を受け止め、巨大与党勢力の暴走をチェックし、(別の)選択肢を示すのが民主党の責任だ」と、自自公政権を批判。鳩山氏も「自自公路線の相互依存体質に待ったをかけたい」と述べた。

一方、立会演説会では、鳩山氏は「3人の考え方が基本的に違うとは思わない。議論して受け入れていけるものだ」と、党の結束を優先する姿勢を強調。横路氏も年内総選挙の可能性を指摘し「代表選が終われば、新代表の下に結束し、総選挙に勝利しよう」と、党分裂の懸念を払しょくする姿勢を示した。《共同通信》

●首相の地元で自自公批判・党の結束をアピール

民主党の代表選挙に立候補した鳩山由紀夫、菅直人、横路孝弘の3候補が13日夕、高崎市(群馬県)で街頭演説と立会演説会を行い、地方遊説をスタートさせた。

3候補は同じ新幹線で高崎駅に到着。通りがかった女性たちから握手を求められながら、駅西口の演説会場へ向かった。駅前の広場や歩道橋の上には約300人の聴衆が集まり、蒸し暑い中、真剣な表情で演説に耳を傾けていた。中島政希さんの司会で、まず伊藤英成・中央代表選挙管理委員長と地元選出の角田義一参議院幹事長があいさつ。

続いて、菅直人候補がマイクを握り、「日本の行き詰まりの原因は、今さえよければそれでいいという自民党政権のばらまき、税金の無駄遣いだ」「自自公が通した法案は、盗聴法など国や役人が国民を管理、コントロールするものばかり」と批判、「大政翼賛体制との戦いの先頭に立ちたい」と訴えた。

次に横路孝弘候補は、「公共事業投資と福祉への投資を比べると、雇用への波及効果は後者の方が高い。必要なところへ必要なお金を使い、日本の歳出構造を変えることが大事だ」「医療改革も、特定の集団に利益を与える自民党では改革は何も出来ない」などと具体例を示しながら、「福祉や医療、年金、雇用への安心感があれば、経済は活性化する」と主張した。

鳩山由紀夫候補は、「(夏の甲子園で優勝した群馬の)桐生第一高校の全員野球に見習って、菅さんひとりに頼り切っていた民主党を反省し、党のいろんな顔や個性、政策を知っていただくために立候補した」「守旧と保身だけのいつわりの保守政治から、国民のためを思い、無私の気持ちで行える政治を取り戻していきたい」と呼びかけた。

3候補はこの後、市内の宴会場での立会演説会に出席。会場は用意した400席の座席がたちまち埋まり、100人以上の立ち見まで出る盛り上がりだった。

菅候補は「小渕さんはいい人かもしれないが、自由党のいうちょっと危ない話も、公明党のいうちょっと無責任な話も何でも受け入れてしまうこわさがある」と小渕首相の政治姿勢を批判。「大臣は役所の代表ではなく、国民の代表」という持論や、厚相時の経験談を交えながら、情報公開法などを利用して国民が権限を持って役所をコントロールする必要性を訴えた。

横路候補は「アメリカ型の市場主義は『ライオンの自由』=強い者の自由が強調された社会。日本には、協力し合う文化、社会がある」として、北海道伊達市で知的障害者施設「太陽の園」を中心に、市民や地元企業が一体となってノーマライゼーションを進めている実践例を紹介。「今までの福祉は、施設を作って入れるだけ。これからは、多様な選択があって、自分が決定できる社会が必要だ」と、目指す政策の方向性を示した。

鳩山候補は、上野公園でホームレスの方々のテントが並ぶ様子に衝撃を受けたり、大阪・西成のあいりん地区を訪問した体験談を紹介。「政治の責任を痛感した。仕事さえあればいきいきできる人たちを支援し、自立を助ける政策を真剣に進めなければならない」と訴え、「強い経済を作ろうとせず、カンフル剤だけをうち続け、依存体質を強める」小渕政権の経済政策を批判した。

この後、会場からの質問に答えた3候補は、最後に「3人の考えの基本は同じ方向を向いていることが理解されたと思う」(鳩山候補)「総選挙は近い。戦う相手は自民党だ」(横路候補)「これでバラバラになるようでは頭を剃るくらいでは済まない、本当に腹を切らねばならない」(菅候補)と述べ、結束ぶりをアピールし、演説会を終えた。

民主党代表選告示3日目の13日、鳩山、菅、横路の3候補はTBSの報道番組「NEWS23」にそろって生出演した。番組の中で筑紫哲也キャスターは、支持率低下の理由、自自公路線、憲法改正論議のなどのテーマについてストレートに質問、3候補の違いを浮き彫りにしようとした。 ●番組の中での筑紫キャスターとの主なやりとりは次の通り。 ◇ 支持率低下の理由

筑紫キャスター
「参院選に大勝したのに、その後なぜこんなに絶不調なのか?」

鳩山候補
「4党が1つになったので、分裂を恐れて激論を避けてきた。自分たちの土俵を作らず、相手の土俵に乗ってしまった」

横路候補
「自民党の違いが明確にできず、政策の違いをしっかり示せなかった」

菅候補
「参院選大勝後、金融再生法、情報公開法の成立など、それなりに頑張った。ただ自自公になって、国会で思うように意見が通らなかくなった。今は踏ん張りどころで、やることをキチンとやればわかってもらえる」

筑紫キャスター
「菅代表のリーダーシップに問題はなかったか?」

鳩山候補
「菅代表だけでなく執行部全体が遠慮しすぎた。まだ完全な信頼関係がまだ生まれていない」

横路候補
「確かに党全体の問題だが、もっとチームプレーはやれたとの思いはある」

◇自自公路線について

筑紫キャスター
「菅さんを首相に推した自由・公明両党を自民党に押しやったことはないか?」

鳩山候補
「自自公両党とももともと与党志向だった。自由党は(昨年秋の)金融国会当時から自民党に顔が向いていた。われわれがいくら努力しても、結局自民党に行ったと思う」

横路候補
「自自公の動きはよく理解できない。しかし支持層は明らかに平和を大事に考える庶民で、自由党の考えと違うはず。われわれの全く考えの及ばないところで選択したとしか思えない」

菅候補
「両党ともかつて新進党という野党第1党だった。でありながらわざわざ解党したところに、選挙を待たずに与党化する布石があったのかなと思う」

筑紫キャスター
「民主党がやったことのリアクションとしてこうなった面はないか?

鳩山候補
「自民党から公明党に対して、脅しも含めた勧誘が相当あったに違いない。過去の苦い体験から無難だとの発想があった」

横路候補
「われわれは選挙という王道を歩いてきた。確かに自民党の戦略戦術にしてやられたが、国民の立場から見れば全く無責任な選択。次の衆院選で闘うしかない」

◇ 憲法改正論議

筑紫キャスター
「自民党は改憲が党是。その対抗軸として、鳩山さんはなぜ野党なのに改憲を出してきたのか?」

鳩山候補
「国民の大多数は改憲。従来の“護憲=ハト派、改憲=タカ派”は古い分け方。大事なのは今の日本にどのような憲法が必要かだ。国権主義的な小沢自由党党首の改憲論に対して、われわれリベラルの側からの改憲論が必要だ」「衆議院で3分の2の勢力を持つ自自公が危ない方向に行こうとしているのに、こちらが何も議論をせずに護憲に凝り固まっていたらもっと危ない」

菅候補
「東ティモールなど新たな事態への対応で大いに議論はすべきだが、戦争放棄の考えは大切で、改正は慎重であるべき。今は自自公という巨大与党があり、民主党まで危ないことを言えば丸呑みされるだけ。経済や生活の問題を対抗軸とすべきだ」

横路候補
「旧民主やさきがけでは現憲法を尊重する方針だったので、今回突然、自自公との対立軸として出てきて驚いた。憲法は歴史的な存在。またアジア諸国との関係でも存在してきたので、やはり大事にした方がいい」

筑紫キャスター
「鳩山さんの改憲の内容は9条で軍隊の保持を明記するということだが?」

鳩山候補
「それは世界の流れだ。どう考えても世界第2位の軍事力があって、憲法に明記していないのはおかしい。しかしやらないものはやらない、徴兵制、侵略戦争はしないと明記した方がしっかりと平和を守る立場から大事だ」

横路候補
「文藝春秋の論文を読んだが、特にリベラルな改定とは思わない。例えば9条があったからこれまで武器の輸出をしてこなかった。戦後積み重ねてきた原則が崩れて、一からやり直すことになる。どんな戦力・装備になるのか心配」

菅候補
「かつての自主憲法・自主防衛の議論ではなく、新時代の平和秩序への対応でどう参加できるかは大いに議論する。例えばまだ純粋な国連軍も存在しない。10年位時間をかけて議論したい。短兵急にいくのは好ましくない」

筑紫キャスター
「憲法への意見がこれだけ違う政党が長持ちするだろうか?」

菅候補
「私案として出したのならいい。自民党も意見が幅広いのだから、わが党も大いに議論すべきだ」

筑紫キャスター
「代表によって改憲論が一つの方向が決まることは起きないか?」

横路候補
「もちろん党内の議論は大切だから、議論した上での結論は大切だ」

菅候補
「代表だからといって全て私思う通りになっているわけではない。議論して手続きを経た上で決めることになる」《民主党ニュース》



9月13日 その日のできごと(何の日)