平成3743日目
1999/04/08
この日のできごと(何の日)
【台湾・国家統一委員会】
台湾の李登輝総統は8日、対中国政策の最高決定機関である「国家統一委員会」を開き、21世紀に向けた対中関係について「民主と平和を基軸に、建設的な対話を通じ、関係正常化を促進、双方の中国人の永遠の福祉を図る」と強調、敵対する関係を正常化するよう訴えた。
しかし今回は、昨年までの対中政策演説にあった「中国との統一」の表現がほとんど消えた点が目立ち、中国側の反応が注目される。
中国のミサイル配備の増強や、戦域ミサイル防衛(TMD)の台湾配備をめぐり激しい対立が続く現状を反映したものとみられる。同時に、実現性の薄い統一の強調より、分断統治から50年が経過して、双方の差異が広がったことを直視する、より現実的視点が鮮明に打ち出された。
総統は、4年前の1995年4月に発表した「6項目提案」の内容を踏まえ、中台関係の発展については①分断統治されている歴史と現実から出発②国家の生存と国民の安全福祉を優先−を強調した。
総統は、昨年7月開かれた「統一委員会」の演説では、中国側が主張する「一国二制度」による統一を拒否するとしながらも「中国は必ず統一しなければならない」として、統一に向けた条件を提起していた。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
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【TBS系連続ドラマ・魔女の条件】放送開始
【皇太子妃雅子殿下】スピーチ
皇太子妃雅子さまは8日、全国の女性経営者らが集って東京・紀尾井町のホテルで開かれた「商工会議所婦人会・東京商工会議所婦人会創立50周年記念式典」に出席された。
式典には小渕恵三首相らも出席。雅子さまが「今日、経済の動きは、国際化の時代になり、わが国の社会も大きな変化の中にありますが、世界の女性経営者の方々と連携し合い、希望に満ちた21世紀の経済社会の創出を目指していかれることは大きな意味があることと思います」とあいさつした。雅子さまが式典でスピーチするのは平成7年10月以来で2回目となる。《共同通信》
【この日の小渕恵三首相】
パレスチナ・アラファト議長と会談
小渕総理は、アラファト・パレスチナ自治政府議長と、総理官邸で会談し、中東和平について意見交換した。会談で総理は「パレスチナには民族自決権があるが、あくまでも平和的解決を希望している」と述べ、イスラエルとの交渉で問題を解決すべきだとの考えを強調。日本政府としてパレスチナ支援を続けるとともに、イスラエルに対しても和平を働きかけていく方針を伝えた。《首相官邸》
西武・松坂大輔投手に賛辞
小渕恵三首相は8日午後、プロ野球、西武ライオンズの松坂大輔のデビュー戦での活躍について「大変素晴らしいルーキーが誕生して、より一層プロ野球の人気が出るんじゃないかな。やっぱりヒーローが出ないとな」とたたえた。《共同通信》
【北朝鮮】最高人民会議2日目
朝鮮中央放送や平壌放送によると、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の国会に当たる最高人民会議第十期第二回会議は8日、2日目の会議を開き、同会議常任委員会の楊亨燮副委員長が「人民経済計画法」について報告した。
同法の草案内容は報じられていないが、楊副委員長は、金正日総書記が同法の作成を指導したと指摘、「人民経済計画法は、経済の自由化の風を防ぎ、社会主義経済建設で計画的管理の原則を堅持する党と国家、人民の意志を反映した朝鮮式の革命的なものだ」と述べ、同法が自由主義経済を排除し、計画経済の堅持を目的としたものだと強調した。《共同通信》
【米中首脳会談】
訪米中の朱鎔基中国首相とクリントン米大統領は8日会談し、首脳会談後の共同記者会見で、中国の世界貿易機関(WTO)加盟交渉について「重要な進展があった」とし、年内加盟に向けて残された問題の早期解決を図ることで合意したと発表した。
両国はこの成果や中国の米国産小麦・かんきつ類の輸入規制緩和などの合意事項を共同声明として発表した。
来年からWTO新交渉が始まるため中国は年内加盟を目指していた。最も手ごわい交渉相手の米国から「年内」合意の共通目標を引き出し、加盟実現への道筋を開いた。
両首脳は会談で、中国の人権や台湾問題、核スパイ疑惑などの対立点についても協議したが、話し合いは平行線をたどった。
WTO交渉が今年中に最終合意すれば、1986年にWTOの前身の関税貿易一般協定(ガット)に加盟申請して以来13年ぶりとなる。《共同通信》