平成3724日目
1999/03/20
この日のできごと(何の日)
【小渕恵三首相】韓国・金大中大統領と会談
小渕恵三首相は20日午前、金大中韓国大統領とソウル市内の青瓦台(大統領官邸)で会談し、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)によるミサイル再発射、開発は「地域の安定と平和のために容認できない」との認識で一致した。
小渕首相は金大統領の掲げる包容(太陽)政策に支持を表明。日本として関係改善のため北朝鮮との対話路線を強調するとともに、日米韓3カ国が連携を蜜にして対応することを確認した。
首相は午後には高麗大学で「新世紀の日韓関係、新たな歴史の創造」と題して演説。北朝鮮に「対話と和解」を呼び掛けるとともに、21世紀には日韓両国が核となってアジアに欧州連合(EU)に匹敵する自由貿易圏を創出するよう訴えた。《共同通信》
小渕総理は20日午前、ソウルの青瓦台(大統領府)で金大中大統領と会談を行った。両首脳は、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の中・長距離ミサイル開発や再発射は「北東アジア地域の安定と平和のために容認できない」との考えで一致。北朝鮮の核開発疑惑やミサイル開発問題には、日米韓の緊密な協力による「包括的アプローチ」で、外交的解決を目指していくことを確認した。
両首脳は会談後、昨年10月の日韓共同宣言と行動計画の進捗状況を踏まえて、新たな日韓パートナーシップをつくりあげる「日韓経済アジェンダ21」を発表した。これは、
1.投資促進
2.日韓租税条約の早期発効
3.基準・認証分野の協力
4.知的所有権分野の協力
5.WTO次期交渉に向けての協力の五つの重点分野からなるもので、さらに多様な分野で日韓の交流、協力が進められることになる。
日韓首脳会談を終えた総理は、高麗大学で政策演説を行ったほか、市内に出て韓国市民との直接対話や韓国の古刹である海印寺(ヘインサ)を訪れ、世界文化遺産にも指定されている「八万大蔵経」などを見学した。《首相官邸》
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【19】シングル「あの紙ヒコーキ くもり空わって」発売
【大相撲春場所】7日目
大相撲春場所7日目(20日・大阪府立体育会館)平幕の千代天山が敗れて全勝がいなくなったが、今場所初めて2横綱3大関がそろって白星。出場した横綱、大関陣が安泰だったのは昨年の九州場所10日目以来。横綱貴乃花が玉春日を、大関貴ノ浪が栃乃洋をそれぞれ寄り切り、ともに1敗を守った。横綱若乃花は肥後ノ海を下手出し投げで下し、4勝3敗と白星先行。大関武蔵丸は小結栃東を下手投げで破り5勝目を挙げた。新大関の千代大海は土佐ノ海をはたき込んで連敗を2で止め、2勝目。これで1敗は貴乃花、貴ノ浪、千代天山と新入幕の大日ノ出の4人となった。十両はこの日初黒星を喫した大善と和歌乃山、出羽平が6勝1敗でトップに並んだ。《共同通信》
【J1】第1ステージ第3節
Jリーグ1部(J1)第1ステージ第3節(20日・国立競技場ほか=8試合)鹿島アントラーズがサンフレッチェ広島を1−0で下し、リーグ新記録の16連勝とした。これまでの記録は1995年にヴェルディ川崎がマークした15連勝。鹿島は前半37分に長谷川が挙げた得点を守り切った。広島は開幕3連敗。清水エスパルスは1−0で京都サンガに勝ち、ジュビロ磐田は中山の先制ゴールなどでV川崎に3−0で快勝。柏レイソルはベンチーニョのゴールで横浜F・マリノスを1−0で下した。浦和レッズ−ヴィッセル神戸、名古屋グランパス−ジェフ市原は、0−0で引き分け。ベルマーレ平塚は2−1でセレッソ大阪を下し、今季初勝利を挙げた。開幕3連勝は鹿島、磐田、柏、清水の4チーム。《共同通信》
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鹿島アントラーズがサンフレッチェ広島を1−0で下し、リーグ新記録の16連勝とした。これまでの記録は1995年にヴェルディ川崎がマークした15連勝。
鹿島は前半37分、名良橋が好タイミングで右を攻め上がってセンタリング。マジーニョは空振りしたものの、長谷川が決めた。パスをつなぎながら好機をつくった。広島は厳しい守りで善戦。最後までよく動いたが、肝心のカウンターの精度が低かった。《共同通信》
【卓球・福原愛選手】10歳でプロに
卓球の「天才少女」として人気を集める福原愛選手(10)=ミキハウスJSC=がプロ選手になる。20日、日本卓球協会の理事会でプロ登録が承認されたのを受けて、所属するミキハウスが発表した。わずか10歳で、日本の女子選手では初のプロ選手が誕生する。
「愛ちゃん」として親しまれる福原は、小学校入学前からテレビやコマーシャルなどに出演。昨年の全日本選手権ではジュニアの部シングルスで準優勝した。
これまで各種イベントの出演については、日本オリンピック委員会と交渉し、許可を受ける形をとってきた。しかし、将来的により自由に活動するため、制約を受ける「アマチュア」選手の枠を外れた、とみられる。
ミキハウスは福原が選手登録している大阪府協会を通じ、既に日本協会にプロ登録を申請していた。父の武彦氏は「今までも多くの人に迷惑を掛けていた部分がある。活動は今まで通りで変わりはない」とプロ転向について話している。《共同通信》
【民主党・菅直人代表】都知事選、補選で全勝なら倒閣可能
民主党の菅直人代表は20日午前、横浜市内で開かれた党所属議員の後援会であいさつし、4月の東京都知事選と衆院東京2区、15区、静岡8区の3補選で民主党が全勝すれば「小渕恵三首相は政権を運営できるのか。あきらめるしかない」と述べ、倒閣につながるとの考えを表明した。
次の衆院選に関しては「自民、共産両党以外との協力関係ができれば野党候補が全選挙区で勝つことも夢ではない」と強調、公明、社民両党との選挙協力の必要性を訴えた。《共同通信》
【ASEAN蔵相会議】閉幕
ハノイで開催されていた第3回東南アジア諸国連合(ASEAN)蔵相会議は20日、短期資金の監視強化など国際金融システムの改革に、ASEANが連帯して積極的に関与していく決意を強調した共同声明を採択、閉幕した。
声明は、特に短期資金の流出入について、透明性と監督当局間の情報共有の必要性を指摘。今年の域内経済は全体として回復期に入るとの認識を示し、さらに「円の国際化」を支持した。
ASEAN経済は、通貨危機の発生後、一年半以上続いた深刻な不況の底入れという正念場に差し掛かったが、声明は連帯を強く訴えながらも、本格的な域内経済再生の決め手となるような具体策には言及できなかった。《共同通信》
【ブライトリング・オービター3】熱気球で無着陸世界一周
熱気球による初の無着陸世界一周飛行に挑戦していたスイス・チームの「ブライトリング・オービター3」(2人乗り組み)が20日午前9時54分(グリニッジ標準時、日本時間同日午後6時54分)、ゴールの北アフリカ・モーリタニア上空に到達、出発から19日と1時間49分で快挙を達成し、世界の気球冒険家が競った先陣争いに終止符を打った。
快挙を達成したのはスイス人の精神科医、ベルトラン・ピカールさん(41)と英国人の熱気球技師、ブライアン・ジョーンズさん(51)。
オービター3は、今月1日にスイス・アルプス山中のシャトーデーを離陸。いったん西に飛んで出発基準点である西経9度27分のモーリタニア上空からジェット気流に乗って東に向かい、中東、インド北部、中国南部を経て11日に太平洋上に出た。その後、メキシコ、カリブ海を経由して大西洋を横断。出発からゴールまで距離にして4万2810キロを飛行した。15日にはライバルの米チームが持つ飛行距離の記録を更新、19日には飛行時間でも記録を更新した。
気球による初の成層圏飛行に成功した冒険家を祖父に持つピカールさんにとっては、今回が3度目の世界一周への挑戦。オービター3はゴールを通過、そのまま北アフリカ上空を飛行し、安全な地点を選んで着地する予定。2人はさらに東方のエジプトまでの飛行に挑戦し、ピラミッドの近くに着陸したいと管制センターに伝えてきた。順調にいけば21日朝には着陸の見通し。《共同通信》
【中国・江沢民国家主席】イタリア訪問
中国の江沢民国家主席が20日午後、イタリア北部の観光都市ベネチアに到着、欧州3カ国歴訪を開始した。イタリアのほか中国元首として初のスイス、オーストリア公式訪問には銭其琛副首相や経済関係者ら100人以上が同行しており、欧州との経済関係拡大重視の姿勢を示している。しかしジュネーブでの国連人権委員会開催を前に、各国から中国での人権問題も取り上げられる公算が大きい。《共同通信》