平成3626日目

1998/12/12

【今年の漢字】「毒」

1998年の世相を表現する漢字1文字に「毒」が選ばれ、12日、京都市東山区の清水寺で森清範貫主が和紙に大書きして奉納した。漢字の奥深さを知ってもらおうと、日本漢字能力検定協会(京都市)が募集。はがきなどで寄せられた約1万3000通のうち、「毒」は約2700票を集め、2位以下の「不」「乱」「沈」「忍」に大差をつけてトップだった。

「毒」を選んだ理由では、和歌山の毒物カレー事件以来、類似の事件が全国で連鎖的に起きたことを挙げた人がほとんど。このほか、ダイオキシンや環境ホルモンという「毒」による環境汚染、防衛庁などの「毒された」汚職事件、「毒々しい思い」のインドやパキスタンによる核実験などもあった。《共同通信》



【プロ野球・スパイ疑惑】地元紙、現金授受の写真掲載

プロ野球、ダイエーのスパイ行為疑惑を最初に報じた地元紙は12日付の紙面で、外野席で打者に合図を送ったとされる学生に元球団職員がサイン伝達に使う無線機などとともに報酬を手渡した場面とする写真を掲載した。

同紙はまた、その元職員との一問一答も掲載。その中で元職員は「(別の球団職員から)声を掛けられて始めた」と、スパイ行為にかかわるきっかけを語り、選手から受け取った金銭を学生に渡したことを認めている。

この問題では、球団の調査委員会が11日に「報道された事実は確認できなかった」との最終報告をパ・リーグに提出している。

原野和夫プロ野球パ・リーグ会長は12日、地元紙が「元球団職員がスパイ行為にかかわったことを証言した」などとした報道と、11日に発表したダイエー球団の最終報告書との間に食い違いがあるとして、岸谷靖治ダイエー球団代表に再調査を命じたことを明らかにした。

原野会長は、この日の報道でスパイ行為関与を証言した元球団職員が、そうした行為を確認できなかったとするダイエーの報告書にある複数の元職員のうちの一人であるかどうかが把握できていない状況を説明。「同一人物かどうか分からないが、同一人物なら(報告書と)内容が違うので、その点についてもう一度調査するようにと言い、岸谷代表も了解した」と語った。

これに対し岸谷球団代表は「記事の載っている部分と、わたしどもの報告書と照らし合わせた結果、一部食い違う内容があった。同一人物かどうかはいろいろな問題があって言えない。わたしどもとしては、直接ヒアリングして発表したこちらの調査内容を尊重したい」と述べた。《共同通信》

【小渕恵三首相】ASEANの賢人会議を提唱へ

小渕恵三首相が、ベトナム公式訪問中に行う東南アジア外交についての政策演説(小渕ドクトリン)の骨格が12日、明らかになった。

アジア経済危機に対処する総額1兆円の特別円借款創設に加えて、日本と東南アジア諸国連合(ASEAN)の有識者による賢人会議や、環境、薬物、テロ対策のため5億円の「人間の安全保障基金」の設立を提唱し、日本とASEANの包括的な関係強化を訴える。《共同通信》



12月12日のできごと