平成3532日目

1998/09/09

この日のできごと(何の日)

【米・クリントン大統領】「不倫疑惑」国民に謝罪

クリントン米大統領は9日、フロリダ州オーランドで開かれた民主党知事候補の集会で演説し、不倫もみ消し疑惑について「あなたたち(聴衆)も、私の家族も、そして国家も失望させてしまった。二度とこのようなことが起こらないようにする決意だ」と述べ、米国民を前にして、初めて謝罪の意を表明した。

大統領は演説に先立ち、ホワイトハウスでボニアー下院民主党副院内総務らと会談、一連の疑惑対応について謝罪した。ロシアなどへの訪問を終えた大統領は今後、スター特別検察官の報告書が与えるダメージを最小限に抑えるため、国内遊説による「謝罪行脚」を通じて世論の理解を取り付けたい意向だ。

大統領は演説の中で、男の子が会場で大統領に「大きくなったら、あなたのような大統領になりたい」と語ったエピソードを紹介。その上で「子供たちの親にとって不愉快でないよう身を律したい。あなたたちの許しを求めたい」と述べた。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

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【日銀】3年ぶり金融緩和

日銀は9日、政策委員会・金融政策決定会合を開き、金融機関が資金を融通し合う短期市場金利の誘導目標引き下げを決定、3年ぶりに金融緩和に踏み切った。世界的な金融市場の混乱で、デフレ懸念が高まる国内景気の底割れを防ぐとともに、金融システム不安を回避するのが狙い。緩和策は速水優日銀総裁が提案、賛成多数で決定され全員一致ではなかった。現行の公定歩合(年0.5%)は揺え置いた。金融緩和を受けて海外市場で一時、1ドル=138円台まで円安が進んだ。

日銀は「(景気後退と物価下落が同時進行する)デフレスパイラルを未然に防止し、景気悪化に歯止めをかけることを確実にするため」と緩和の理由を説明。「国際的な話し合いはなかった」(速水総裁)としているが、同時株安など世界的な市場混乱を回避するため、米欧が利下げに踏み切るかどうかが焦点となりそうだ。《共同通信》

【民主党・伊藤英成政調会長】「長銀救済を容認・黙認」断じてない

民主党緊急金融・経済対策本部事務局長の伊藤英成政調会長は9日、「長銀に対する資本注入について」談話を発表し、「民主党は政府が準備している長銀救済、公的資金投入には明確に反対であり、これを容認したり、黙認したりするものではない」と強調した。

談話では「政府の長銀救済スキームは、不良債権を過少に見積もったうえで公的資金を逐次投入するやり方だ」として、こうした政府の統治能力のなさが「マーケットから激しく撃たれ、失敗し、結局のところ国民に多大かつ不必要な負担を押しつけることになりかねない」と警告している。

長銀の実態については、「回収不能債権は少なくとも1兆5000億円」、「すでに自己資本の倍の要償却資産がある。適切な引き当てを行えば、債務超過、実質破綻の状態にある」と指摘。そのうえで「預金者等を全面的に保護し、パニックや混乱を惹起しないよう管理したうえで、17兆円の特別業務勘定を使用しながら整理手続きを進める」という、野党3党の法案にもとづく「管理された破綻」処理を行うよう主張している。政府が長銀救済を強行すれば政治責任を厳しく追及すると述べている。《民主党ニュース》

【日航、全日空】国際線も前面禁煙へ

日本航空と全日空は9日、来年春からすべての国際線を全席禁煙にすると発表した。すでに欧米を中心に日本乗り入れの外国航空会社22社が全席禁煙にしており、日航と全日空の実施で、日本から出発する国際線総座席数の8割以上が禁煙となる。

国内線は日航と日本エアシステム(JAS)、エアーニッポンが全席禁煙。全日空も10月1日から始めるため、ほとんどの路線でたばこが吸えない。さらに国際線が加わることで、世界的な禁煙の流れが空の旅にも波及してきた。《共同通信》

【日ロ友好フォーラム21】設立総会

9月9日のできごと(何の日)
https://www.kantei.go.jp/

日本とロシアの友好協力進展を目指し、政、官、財界や学識経験者で構成する「日ロ友好フォーラム21」の設立総会が9日午後、憲政記念館で開かれ、会長に櫻内義雄元衆院議長が就任した。

来賓としてあいさつした小渕恵三首相はロシアの政治、経済情勢に関連して「極めて厳しい状況だが、クラスノヤルスク(の日ロ会談)で合意された2000年までに平和条約を締結するよう全力を尽くすという方針にいささかも変更はない。私自身、11月に訪ロして実現に向けて誠心誠意取り組む覚悟だ」と述べ、平和条約締結・北方領土返還に努力する考えを強調。その上で「努力が実るかどうかは両国民の交流と相互理解がカギを握っている」として、フォーラム21の活動に期待感を表明した。《共同通信》

【北朝鮮】建国50周年で閲兵式

朝鮮中央放送によると、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の平壌で9日、建国50周年を祝う閲兵式(軍事パレード)と市民パレードが行われた。5日の最高人民会議で国家最高ポストの国防委員会委員長に再選された金正日総書記も参加したが、演説や発言はなく、肉声は聞かれなかった。

同放送は金総書記をこれまで通り「偉大な領導者」と呼び、肩書に大きな変化はなかった。金総書記が公式の場に姿を見せるのは、同会議後初めて。北朝鮮で軍事パレードが行われるのは昨年4月25日の人民軍創建65周年の記念行事以来。建国記念日の軍事パレードはあまり例がなく、金総書記の国政運営が軍依存であることを強く印象づけた。

パレードに先立ち、国防委員会委員の金英春・軍総参謀長(次帥)が金総書記の委任によって記念報告を行い、「人工衛星」の打ち上げを「5000年の民族史に特記すべき驚異的な出来事」と意義を強調した後、軍の金総書記に対する忠誠を表明した。《共同通信》



9月9日 その日のできごと(何の日)