平成3501日目
1998/08/09
この日のできごと(何の日)
【長崎市・伊藤一長市長】「核の傘から脱却を」
長崎市は9日、被爆から53回目の原爆の日を迎えた。同日午前、同市松山町の平和公園では、市主催の「原爆犠牲者慰霊平和祈念式典」が営まれ、遺族や被爆者のほか、小渕恵三首相ら約2万5000人が参列し、犠牲者のめい福を祈った。
核拡散防止条約(NPT)、包括的核実験禁止条約(CTBT)を柱としたこれまでの核管理体制が大きく揺らぐ中、伊藤一長市長は平和宣言で、今年5月に核実験を強行したインド、パキスタン両国よりむしろ、核軍縮を怠った米ロなど核保有5カ国の姿勢を厳しく非難。世界の指導者に「核兵器全面禁止条約」の早期締結に向け、直ちに交渉を始めるよう訴えた。
さらに日本政府に対し「『核の傘』に頼らない真の安全保障」を追求するよう求めた。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
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【小渕恵三首相】野党対策に柔軟対応
小渕恵三首相は9日、平和祈念式典出席のため訪れた長崎市内のホテルで記者会見し、金融機関の不良債権処理のための金融再生6法案について「一括して一日も早く成立させることが極めて重要だ。何としても野党との妥協点を見いだしたい」と述べ、早期成立のため野党との法案修正に柔軟な考えを強調した。
首相は「まずは最大野党から質疑などが始まるだろうから、そうした考えを受け止め、最も話し合いが可能な中身を持っている野党と真剣な話し合いに入っていかなければならない」と述べ、最大野党の民主党など各野党の対案を真剣に検討する姿勢を示した。《共同通信》
【高村正彦外相】中国・江沢民国家主席と会談
高村正彦外相は9日午前(日本時間同)、中国河北省の北戴河に滞在中の江沢民国家主席と会談した。
江主席は九月の日本公式訪問に期待感を表明した上で、「過去には不幸な時期もあったが、歴史を正しく認識し対処すれば、両国は健全かつ友好的に発展できる」と強調、21世紀に向け協力関係を強化するためには日本側が正しい歴史認識を持つことが重要との考えを示した。
アジアの経済情勢に関連し江主席は「中国は人民元のレート安定に努めるなど経済安定に協力している」と指摘し、小渕内閣もアジアの経済危機克服に積極的に貢献するよう要請。高村外相は「日本経済は近い将来再生し、アジアや世界経済に貢献できる」と述べた。
外相は江主席の訪日を機に「両国が地域、世界の問題で協力できる体制をつくりたい」と表明した。歴史認識の問題では「わが国は戦後、新しい憲法をつくり平和国家の道を歩んできた」と強調し、日中間の信頼醸成のため安全保障分野での交流をさらに促進する必要性を指摘した。《共同通信》
【第80回全国高校野球選手権大会】第4日
第80回全国高校野球選手権大会第4日は9日、甲子園球場で1回戦3試合を行い、今春の選抜大会で準優勝した関大一(北大阪)と尽誠学園(香川)富山商(富山)が2回戦に勝ち進んだ。雨のため、第4試合に予定されていた滑川(西埼玉)-境(鳥取)は10日の第1試合に延期された。富山商は2-4の七回、平井の大会通算26本目となる満塁本塁打などで一挙6点を奪って逆転し、8-4で報徳学園(東兵庫)を下した。富山県勢は夏の甲子園で11年ぶりに勝利を挙げた。《北國新聞》